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2025年11月01日

あのクルマの系譜・その43~マツダタイタン編~

あのクルマの系譜・その43~マツダタイタン編~
”あのクルマの系譜”、今回は一部のみんなは大好き!?トラックの巻w

今回43弾は現行型は社会情勢やメーカーの事情からOEMとなっていながらかつてはマツダの商用ラインアップで重要な役割を担っていた『タイタン』を取り上げます!

マツダ、今や躍動デザインメインのオシャレなSUVメーカー的イメージですがかつて(50~60年代)は乗用よりも商用車に力を入れてリリースしていたメーカー、当時東洋工業と言われていたマツダは広島に業を構えこの頃は全国的な知名度では他メーカーに大きく水を開けられるものの西日本、特に中国四国地方では”オラが町のメーカー”的に支持は高かった…。

そんなマツダが全国区なったのは70年代のロータリー(RE)エンジン車販売から、70~80年代は夢の高性能エンジンとしていい意味でも悪い意味(燃費等…)でも広く注目を集める陰でマツダの基礎である商用車リリースも積極的に行われその中心的な車種が今回取り上げる「タイタン」となります!

タイタンは間接的にルーツをオート三輪に持ち1.5~3t積の小型トラック、三菱キャンター、いすゞエルフ、トヨタ(日野)ダイナをライバルとするモノであり強力なライバルに較べ東日本では弱いブランドながら一時はタイタンベースの3.5~4t(ボクサー)もラインナップ、熾烈なライバルとの競合に挑んでおりました、早速タイタンの系譜を振り返りたいと思います!

※尚トラックについては用途により仕様、駆動方式により型式が幾南学的(例:標準-セミロングーロングボディや標準-ワイド-ハイキャブ等により型式が異なる)となりFMCの時期も車型によりタイムラグがあります、従って細かくは紹介しきれませんので大まかな部分についての説明とさせて頂きます。

※搭載エンジンも様々でpsも仕様により異なります、過去ガソリンエンジン車もラインナップされておりましたが近年~現在では2~4LのDeエンジン、またはEVやCNG等様々な仕様が存在するため個別解説は省いています。

【現行7代目タイタン(2023~ )/タイタンLHR(2024~ )】
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・先代から引き続きいすゞエルフのOEMモデル、エルフも7代目でありタイタンは4代目まで自社開発、5代目以後がOEM
・自動ブレーキ、車線逸脱警報、ACC等安全装置充実
・エルフに倣い標準キャブ(2~3t)のみがまず7代目にFMC、これにデザイン継承したワイドキャブ等も2025年にFMC、4WD標準キャブのみ先代をキャリーオーバー中。
・普通免許対応の1.5tモデルのタイタンLHRはエルフミオのバッジチェンジ、1.9LDeとBEVの設定でATのみ、小型(1t)クラスはエルフではエルフ100、NHR等、または日産アトラスOEMをラインアップしてきたが7代目タイタンではエルフミオに絞られる。
・ライバルはトヨタダイナ、日野デュトロ、三菱ふそうキャンター、いすゞエルフ、日産アトラス、UDカゼット


『現行6代目タイタン(2WD 2007~2023/4WD(2007~ )』
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・先代から引き続きいすゞエルフのOEMモデル、エルフの6代目と同一。
・法律改正によりその都度安全装置の追加やグレードアップを実施。
・排ガス規制強化によりDPFを順次装備
・1tクラスはタイタンダッシュ廃盤後(~2010)、いすゞエルフ100(日産アトラスOEM)に準じアトラスOEM版となる。
・ライバルはトヨタダイナ/トヨエース、日野デュトロ、三菱ふそうキャンター/キャンターガッツ、いすゞエルフ/エルフ100、日産アトラス、UDカゼット/コンドル10


『5代目タイタン(2005~2023)』
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・2004年をもってタイタンは自社開発から撤退しいすゞエルフOEMとなった最初のモデル。
・エルフの1993年~の5代目モデルを途中からOEM、6代目エルフ/タイタンデビュー以後も標準キャブモデルのエルフ大幅改良の上基本ボディは5代目を継承し2023年までラインナップされた。従って標準キャブモデル現行(2023~)は1代飛び越えた設定。
・ライバルはトヨタダイナ/トヨエース/ハイエーストラック、日野デュトロ、三菱ふそうキャンター/キャンターガッツ、いすゞエルフ/エルフ100、日産アトラス、UDコンドル10~30


『4代目タイタン(2000~2004)/タイタンダッシュ(2000~2010)』
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・自社開発最終モデル
・1tクラスをタイタンダッシュとしてラインナップ、このモデルは2t~がいすゞOEMに切り替わり後も2010年まで設定された。
・上級大排気量モデルは先代同様いすゞエンジンを搭載。
・2~4tクラスはいすゞとの提携によりトラックとしては短命な僅か4年のモデルライフ
・CNG車や排ガス新短期規制適合モデル等を追加設定
・安全装置の追加やグレードアップを実施。
・ライバルはトヨタダイナ/トヨエース/ハイエーストラック、日野デュトロ/レンジャー2、三菱ふそうキャンター/キャンターガッツ、いすゞエルフ/エルフ100、日産アトラス、UDコンドル10~30、ダイハツデルタ


『3代目タイタン(1989~2000)』
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・前期が丸目4灯、中期角目2灯、後期(画像)が角目4灯
・パワステ、キャブサス、ATモデルをラインナップ
・平成6年排出ガス規制適合時に併せ大排気量、高出力車にはいすゞ製エンジン(4HF1/4HG1型)型を搭載。
・ライバルはトヨタダイナ/トヨエース/ハイエーストラック、日野レンジャー2、三菱ふそうキャンター/キャンターガッツ、いすゞエルフ、日産アトラス、UDコンドル10~30、ダイハツデルタ


『2代目タイタン(1980~1989)』
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・副変速機でギア比を選択でき空荷と積載時でのパワーコントロール可能な2wayシフトが特徴的。
・初代タイタンの拡大版(3.5~4t)が「ボクサー」という別車種だったが2代目でこれを廃盤とし3.5~4tもタイタンに統一。
・前期(画像)が丸目4灯、後期が角目4灯
・ライバルはトヨタダイナ/トヨエース/ハイエーストラック、日野レンジャー2、三菱ふそうキャンター/キャンターガッツ、いすゞエルフ、日産アトラス、UDコンドル10~30、ダイハツデルタ


『初代タイタン(1971~1980)/ボクサー(1969~1980)』
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↑初代タイタン

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↑ボクサー

・タイタンは従来のマツダ製キャブオーバートラック「Eシリーズ」の後継モデルであり71年デビュー、この代からそのネーミングとなるタイタンの元祖
・ボクサーは2tモデル主体だったEシリーズの上級として69年デビュー、3~4tモデル。
・72年には下級の1.5tモデルだった「クラフト」の後継としてタイタンライトを追加、これがタイタンダッシュ~現行タイタンLHRの元祖。
・ライバルはトヨタダイナ/マッシーダイナ/トヨエース/ハイエーストラック、三菱キャンター、いすゞエルフ、日産キャブオール/クリッパー/キャブスター、UDバイソン、ダイハツデルタ


『Eシリーズ(E2000/E2300/E2500 1964~1972)/クラフト(1965~1977)』
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↑Eシリーズ

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↑クラフト

・マツダDシリーズ(D1100、1500、2000)の後継となりEシリーズがD2000、クラフトがD1100/1500の原型。
・Eシリーズが2~3t積、クラフトが1t積。
・E2000/2300がガソリン、E2500がDeエンジン、クラフトは1.5Lガソリン。
・ドクロ、強盗顔とも言われた強烈な強面が特徴的。
・Eシリーズ、平ボディは標準(一方開)、平床3方開、ロングが基本、ダンプや糞尿車など様々な加装に対応、クラフトは小口配送が主。
・ライバルはトヨタダイナ/トヨエース/、三菱キャンター、いすゞエルフ、日産キャブオール/クリッパー/キャブスター、ダイハツデルタ


『ロンパー→Dシリーズ(D1100/D1500/D2000 1958~1964・1965)
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・戦後の商用車メジャーであった3輪トラック、より安定性、快適性を求めて50年代の「Tシリーズ」3輪トラックをベースに4輪にて開発された最初のモデル、当初「ロンパー」のネーミングでデビューし59年にD1100/D1500となる。
・積載は1t、追加で1.5tが設定される。
・ロンパー時代は空冷V型2気筒OHVガソリン1.1Lのみ、Dシリーズ変更後は水冷直4OHVガソリン1.5Lを追加
・小型枠改正に伴い62年に2Lモデルを追加、1.1Lを廃止しD1500/2000の2本立てとなる。
・ライバルはトヨタダイナ/トヨエース/、三菱ジュピタージュニア、いすゞエルフ、日産キャブオール、プリンスクリッパー、ダイハツベスタ

※ここまでがタイタンの系譜となります、尚、タイタンに繋がるマツダ商用トラックの歴史はマツダ創業時に発売したオート3輪→3輪トラックとなるので広い意味でタイタンの元祖とも言えるので簡単に記載します。


『DA型オート3輪~T2000 3輪トラック(1931~1974)
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↑”ケサブロー”の愛称で今も親しまれるK360

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↑最も新しい最終型3輪のT2000

戦前の1931年、マツダ(東洋工業)の自動車製造/販売初のモデルとしてオート3輪DA型を発売、その後戦中~戦後の物資運搬等の需要に応えて軽自動車規格から大型化、50~60年代には同じ3輪メーカーであったダイハツとのシュア争いも激化し3輪1、2位を両社で独占、軽ではマツダK360vsダイハツミゼット、登録車でも競い合っていたが70年代になるとより積載性に優れ安定性も高い4輪トラックに需要は移行、ダイハツは1968年のCM型、マツダは74年のT2000を最終3輪モデルになり以降は4輪トラックに移り変わる…。


あのクルマの系譜~マツダタイタン…
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Posted at 2025/11/01 18:31:03

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