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2024年09月15日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第35弾!!

 ”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第35弾!!
変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回はメーカー肝入りの意欲作ながら市場では殆ど評価されず僅か2年で散った軽自動車の名作?迷作?であるスズキツィンを取り上げます(^^)v

1979年、それまでの軽自動車の贅沢化、高額化に将来の軽自動車界に危機感を持ったスズキは”軽自動車はあくまでシティコミュターであって登録車並みの贅沢装備や高級装備は不要では?”の精神から車両価格僅か47万円の初代アルトを発売、当時60~80万に達していた軽自動車の立ち位置に一石を投じたその姿勢はユーザーから高い評価を受け大ヒット、年々高級化する軽に対し”本来軽はこれでいいのではないか?”と庶民に思わせ街にはアルトが溢れた時代もありました。

旧税制(消費税導入前)で4ナンバーが大幅に節税になる点、そして大量生産乗用モデルのフロンテとボディ共用(但しフロンテは4ドアHBセダン、アルトは3ドアバン扱い)とし部品他を共用し徹底した無駄を省く低コストで47万円という低価格を実現したアルト、そんなアルトの再来として2003年にシティコミュターに特化したツインがデビューしています…。

2003年登場のスズキツインEC22S型!
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その名の通り2人乗りとし全長は僅か3m未満、軽トラ並みのショートW/Bで4輪最小の回転半径を持つチョイ乗り、買い物乗り等4輪の原付的な感覚は斬新でありデビュー時には話題となりました。

アルトの再来を謳うツイン、グレードは4体系で「ガソリンA」「同B」「ハイブリットA」「同B」となりA/CやAT、P/S未装備のガソリンAはアルトより2万円高い49万円!アルトの1979年当時の貨幣価値を考慮すれば実質アルトよりも低価格であり2000年代で異質とも取れる低価格は驚きでしたねぇ~…

驚きの49万円という低価格でデビューしたツイン・ガソリンA
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しかし2000年代ともなればACやPSは勿論、ATですら当たり前、こんな時代にカラーは白のみ、何も付いてない、見かけは商用然としながら荷物もほぼ載らないというマイナス点しか目立たずガソリンAはほぼ売れず終いでメインはガソリンB、こちらは一通りの装備がなされ見かけも貧ぼらしさを感じさせない仕上がりで84万円でリリースされていました。

高グレードのガソリンB
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上級となるハイブリット(HV)モデルは軽初のHV、ガソリンのスズキK6Aエンジンとミッション間にモーターを搭載しエンジンをアシスト、初期のHVのため蓄電池は鉛電池を使用しコストを抑えていました、しかしそれでも廉価版Aで129万、充実装備Bで139万と軽としてはあまりの高額から全く売れずに受注生産を経てガソリンモデルより先に廃盤となっています。


ツインの概要

全長2735㎜
全幅1475㎜
全高1475㎜
ホイールベース1800㎜

エンジン
K6A型 660cc 直3 DOHC 12V 44ps(HVは+5kw)

タイプ
2ドアガラスハッチ

駆動方式/ミッション
FF 5MT・3AT

サスペンション
前: ストラット
後: トレーディングリンク式ITL

車重570~600 kg

このツイン、2010年頃に昔のお客の娘さんが免許取得と同時に欲しいから探してくれ!と依頼がありあちこち探し最終的に栃木で理想の中古を見つけ栃木→川崎まで乗ってきて納車した経験があります。

当時、生産中止からまだ5年位でしたが圧倒的に売れておらず結構探すのに苦労、AAにも殆ど出ておらずでしたがその娘さん、ツインの可愛らしさに子供の頃から憧れだったとの事で可愛いか否かは個人的主観なので触れませんが何とか世話になったお客さん(お父さん)のために必死に探し回ったというワタシにとっては思い出あるクルマなんですねー…

ショートW/Bで乗った感覚は慣れないと異様、曲がる時ハンドル回すとケツからグニュっと回る感じが奇妙、おかげでPSなんくてもハンドルは軽くスッと回る、実際は有り得ない訳ですが身体の前側(足方向)からコーナーに入るのではなくお尻から曲がる感覚?かつての4WS出始めのプレリュードやセンティア、ギャランにもこんな感覚があったなぁと。

二人乗りで後席に小物なら置けるスペースがあり少しながらリクラインもでき意外にラクなドラポジが取れたりと…。
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当時はトヨタを始め推奨されていたセンターメーターも目新しかったインパネ
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HVは経験ないので触れませんが当時のスズキ車のメインだった名機K6A、44psという非力ながらも圧倒的な軽量さから走りに何らストレスもなくATでも不満なし、ツインやかつてのアルトもそうでしたが大したスペックなくともクルマはやはり重量が肝だなぁと強く思ったのを憶えていますね。

名機スズキK6Aエンジン
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そこそこの時間乗った経験から言えばメーカーの狙い通り一人二人でチョイ乗りするには便利なサンダル代わり、しかし荷物も載らないし長距離はとてもじゃないけど乗る気しない(実際栃木~神奈川回送で東北道乗ってきたながらフラフラで横風に弱くとても頼りなさと怖さを感じた)、二人しか乗れず使い勝手も限定されてしまう、そうしたモノにいくら安いとは言え5~15万足せば4人乗れて荷物もある程度乗るミラやアルトにも手が届く中、ツインは当初の話題だけで鳴かず飛ばず、ほぼキワモノ扱いだったという実情でした。

2004年、テコ入れに最高級バージョンの「ガソリンBカラーパッケージ」を追加するも市場は無反応…
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アルトの再来を目指し軽市場に低価格路線で殴り込んだツイン、しかしアルトの時代より軽であっても当たり前の装備、最低限の居室と荷室スペースを持たない点が災いして敬遠されスズキの気合も空回りに終わり2003~2005年で散ったツイン、2年で1万台強という少数さでそろそろ希少価値が出て”大化けモデル”となってくるかと思いきやそういう兆しもなく現役時の”キワモノ”感そのものを継続、変態らしい変態と言って差し障りないと思いますが如何でしょうか!?!?


変態度指数:★★★★☆
Posted at 2024/09/15 16:15:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ
2024年09月07日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第34弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第34弾!!変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回はありがちな同じクルマながら光と影となったメジャートヨタさんの作品からチョイス!

そのクルマの名はズバリ”可憐”というお洒落なネーミングの「トヨタカレン」、当時のST200系セリカをアレンジ、男性的なセリカを女性的出で立ちに手直し、ターゲットも若い女性向けとして1994年にセリカとは異なるビスタ店(現ネッツ店)で販売が開始されました!(セリカはカローラ店)


【ST20♯系カレン】
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早い話、名前は異なるもセリカと同じクルマ、兄弟車扱いではあるもセリカはかつて初代~3代目まではHBクーペのLBとノッチバックスタイルのクーペのボディバリェーションを持っておりリアル世代としてはカレン!?久々(セリカST200系は6代目)にノッチバッククーペがラインナップしたか… てな感覚。

この頃はLBとは言いませんがHBクーペは初代T20系から継承していたセリカST200系!
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セリカに対しトランクを持つ3BOXのノッチバッククーペであったカレン!
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ST200系セリカの特徴であった曲線を活かすグラマラスなイメージは基本的に継承、ただ、Frマスクはセリカ独特のアクの強い丸目4灯+グリルレス(GT-FOUR除く)を改めコンサバな横長角目とおとなしめのグリルが付く柔和な顔付としノッチバック化されたボディラインと相まって女性に向けた手直しがなされていました。

カレンの概要

全長4490㎜
全幅1750㎜
全高1310㎜
ホイールベース2535㎜

エンジン
4S-FE型 1.8L 直4 ハイメカDOHC-EFI 16V 125ps
3S-FE型 2L 直4 ハイメカDOHC-EFI 16V 140ps
3S-GE型 2L 直4 スポーツDOHC-EFI 16V 170(AT)180ps(MT)

タイプ
2ドアクーペ

駆動方式/ミッション
FF 5MT・4AT

サスペンション
(FF)
前: ストラット
後: ストラット

車重1110~1210 kg

搭載エンジンは当時のトヨタ小型クラスの定番を搭載、セリカや兄弟のカリーナやコロナと被る普及型の1.8Lハイメカツインカムの4S-FE 、2Lハイメカ3S-FE を主力とし唯一スポーティさを訴求できるものは3S-GEだけというセリカと較べると淋しい内容。

足回りもセリカで売りにしていたハイチューンのスーパーストラットサスをそのまま採用、普及グレードではセリカよりも減衰力を弱め”女性向け”に仕上げておりました…。
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セリカにはフルタイム4駆のGT-FOURというラリーウェポンが存在、当時、WRCにてランエボやインプレッサWRXが熾烈な闘いを演出する中でGT-FOURも参戦、エボインンプの影に隠れてはおりましたがセリカの、いやトヨタのラリーイメージのリーダーとしての存在感は大きかった!

セリカGT-FOUR WRC仕様
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この様に何かと男臭いセリカのイメージから意匠やグレード名も柔和としセリカの売りであるフルタイム4駆もモンスターな3S-GTE I/Cターボエンジンもラインナップせず男臭さを払拭、当初から思い切った女性向けに振った作戦のカレン、しかしその成果はトヨタの目論見は外れてしまいます…。

基本的にセリカと同一のインパネ
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ノッチバックにした分セリカよりは若干後席居住性はUPしていたカレンの室内
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いくら男性的なイメージを消したとは言えボディラインにはセリカのイメージが色濃く残りマッチョな印象でメインターゲットの女性からはスルーされその名前の可愛らしさから男性にも敬遠される有様となり95年のMCでは女性向けを捨てスポーティ路線に修正するも既に遅し、カレンは94~99年の5年間で4万6000台程度の実績となってしまい当時も今も街で見かける頻度はセリカに較べ極端に低く意外に多くあるメジャートヨタさんの”ド変態”に認定できると思いますねぇ、勿論”カレン”は1代限りの存在でセリカは7代目も登場しますがカレンはこの時点でなかった事にされておりますw

カレンがデビューした頃は市場的には4HTやクーペななどのそれまでの人気カテゴリーがRVやミニバンに移り変わる時期、そんな時にデビューした間の悪さも加担しましたがやはりBigネームのセリカを無理矢理女性向けにするという策略には無理があったのでは?と感じます、初代や2~3代目の時同様に”セリカクーペ”としていたらまた結果は違っていたかもしれませんネ。

尚、ド変態とは言いませんがST200セリカにはコンバーチブルモデルもラインナップ、これは顔はセリカ、ボディはカレン、そのカレンの屋根を取り払ったという希少度満点のモデルも存在した事を忘れてはならんでしょう…


変態度指数:★★★☆☆
Posted at 2024/09/07 20:54:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ
2024年03月20日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第33弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第33弾!!
”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回は何かとお騒がせのダボ…いや、ダイハツからのチョイス!

ダイハツと言えば古くはコンソルテやシャルマンにアプローズ、そして先日姿を消したアルティス、、本業軽でもMAXやらソニカやら変態車の宝庫ながら今回ご紹介するのも”変態らしい変態”、現在は勿論現役販売時もクルマ売買の現場に携わるワタクシですら流通現場でも4~5回の目撃、転がしたのも1度きりだったこのモデルを取り上げ…。

【M200/201/211G型ダイハツYRV】
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これに関しては出るのが少し早過ぎた?って気もしないでもないです、コンパクトSUVが人気の今ならポカはありましたが現行ロッキーのように評価が得られたかも!?

当時ダイハツの登録車では代表的存在だったストーリアをベースに当時の言葉で”コンパクトRV”として2000年にリリース、ベースのストーリアは何の変哲もない平凡なコンパクトHBモデル、一部ラリー用にそれこそド変態な『x4』なんていう特殊モデルもラインナップされるもあくまで普及はアンパイな5ドアHB、親会社のトヨタにも『デュエット』として供給され広い普及を試みたモデルでした。

YRVベースのストーリア
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YRVはストーリアにはない遊び心を加えかつコンパクトワゴン形状のボディを採用し居住性や利便性も高めながら走りもストーリア以上の性能が与えられスタイリングもワゴンモデルとしては若者ウケを狙ったかなりのイケイケ度、パノラマガラスルーフモデル、ターボモデルもラインナップしかなりの気合を入れて来た感じでこれはYRVの前任だったコンパクトワゴンの『パイザー』があまりにも地味過ぎて大失敗した教訓を生かしていたと推察しますね、社運を賭けて発売したYRV、トヨタには渡さん!って感じ?ダイハツオリジナルモデルとしてTマークは存在せず”D”マークのみの販売、結果的に言えばYRVも商業的には失敗作として判断できてしまう訳ながら同時期に存在したトヨタのファンカーゴより個人的には好きだった、しかしYRVの仮にトヨタマークのモデルが存在していたら今のロッキーーライズの様に一定以上の人気と評価は得られたかもしれませんねぇ…
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スタイリングでは特徴的なサイドウインドウ形状が売り、「ダブルウェッジスタイル」と呼ばれミニワゴンでありながらクサビ形のスポーツ度合いを強調、全体的シルエットも前傾姿勢のウエッジが効いたなかなかスポーティなデザイン、個人的には嫌いなデザインではなく何度も言いますがこれがトヨタマークだったら結構売れたんではないかな?と感じます、CMには郷ひろみまで起用し若者訴求に必死でしたが今以上に軽メーカーのイメージが強かったダイハツの登録車、派手な出で立ちにも関わらずYRVは地味にしか映らなかった感じ。

インパネ、インテリアも素朴なストーリアとは異なり若向けの派手な味付け、インパネは幾何学調のダッシュボード形状でATモデルでもMT感覚を味わえる当時では珍しいインパネシフトも採用(グレードによりコラムシフトも存在)、個人的感覚ながらどうしてもこのクラスは質感から安普請見え見えな感じがあるもYRVにはそれが感じずしっかり造り込んでいる印象、S/W等にストーリアや軽と共通部品を使っているのでこの部分では安っぽさは拭えないながら比較的質感は高かった気がしますネ!
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インテリアもスポーティ色強い味付け、ちょうど若い世代の興味がスポーツカーからRVモデル(現在で言うSUV)に移行し始めの時期でダイハツのこの戦略は決して間違いではなかった、広い居住空間やラゲッジで外寸以上のゆとりあり室内とこの類にありがちな所帯じみた感覚もなくセンス良くまとめられていたと感じます!
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YRVの概要

全長3765㎜
全幅1625㎜
全高1535~1565㎜
ホイールベース2370㎜

エンジン
EJ-VE型 989cc 直3 DOHC-EFI 12V 64ps
K3-VE型 1.3L 直4 DOHC-EFI 16V 90ps
K3-VET型 1.3L 直4 DOHC-EFI 16V I/Cターボ 140ps

タイプ
5ドア2列シートワゴン

駆動方式/ミッション
FF/4WD 5MT・4AT

サスペンション
(FF)
前: ストラット
後: トーションビーム
(4WD)
前:ストラット
後:ダブルウイッシュボーン

車重
860~990 kg

車名の由来
「Youthful style(若々しく)」「Robust body(たくましく)」「Vivid performance(イキイキと)」の頭文字から=YRV

YRVの最高峰ターボモデルはベースのK3エンジンはトヨタ初代ヴィッツ用に開発された1Lエンジン=1SZ-FE型をベースに排気量を1300 ccに拡大しI/Cターボで武装たエンジンであり軽量ボディと相まってパワーウェイトレシオ6.7 kg/PSを誇るスポーツカー並みの数値を叩き出したかがコンパクトワゴンと舐めてかかれない俊足さが変態度合いを高めてます、史上最強の1.3Lエンジンは今でも通用する高性能!

K3-VETエンジン
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2000年発売以降気合も空回り?コンパクトワゴンも時代は3列シートやスライドドアに映りYRVのコンセプトが一般に受け入れらる事は少なく車種編成の変更、特別仕様の追加など何度かテコ入れはなされるも人気・販売は上向く事なく2005年に販売終了、約5年での販売成績は3万台弱と月平均にすると500台という芳しくない数値に懲りたのか?これ以降ダイハツはよりトヨタやスバルへのOEM供給に傾きダイハツブランドのみへの拘りを捨てていますね~…。

昨年末の不正問題までは飛ぶ鳥を落とす勢いだったダイハツ、登録車においてもストーリア以降のブーンや前出のロッキー等、ダイハツブランド車でも一定の評価を得てきましたがかつてのこれとてトヨタにバッジチェンジモデルが存在したからこその支持って気もしますね、ダイハツブランドのみで成功した車種ってワタシの知る限りでは初代シャレード位?YRVもシャレード並みの気合だったとは思いますが残念ながらいつものダイハツ登録車らしい変態度合いだったと思います…。

変態度指数:★★★★☆
Posted at 2024/03/20 17:17:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ
2024年02月03日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第32弾!!

 ”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第32弾!!
”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回はホンダらしいアイディアでそれまでにない車型を背負い颯爽とデビューしながらその独創性が最後まで市場には受け入れられず5年で終売、”華麗なる一発屋”でありかつ”ド変態”認定(あくまでワタクシの基準…)のこのモデルを取り上げ…。




【BE1/2/3/4/8型ホンダエディックス】
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エディックス、7代目シビック(EU型)をベースとしそれまでにない6人乗りの2列シートを有するカテゴリー的にはミニバン、ホンダは「3by2」(3人乗り×2)を最大の売りとして車高を可能な限り抑え走りの部分にも目を向けた多人数乗車の従来型ミニバンとは一線を画く内容で新カテゴリーを提唱し2004年に登場!
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スタイリングは所謂ミニバンのBOX風味ではなくシビックに近い2BOXH/Bの出で立ちで仕上げも所帯じみないスポーティな味付け、そして最大の売りである3席2列のシートは全て独立しそれぞれが任意の位置に設定できるという凝った仕様、全席リクライニングは当然、前席中央・後席中央は大きくスライドし後席は勿論格納でき広大なラゲッジを確保しながら3人乗車が可能という事で主にファミリー層やアクティブにクルマを使う若者層にアピールしました!
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ホンダには当時、同じクラスとして3列のストリーム(初代)が存在するもストリームよりは2列の分全長は4285mmという扱い易いサイズを実現、その代わり横3人掛けを快適にするため全幅を1795mmと広く取り3ナンバーモデルとなります。

ストリームやこれのライバルであるトヨタウィッシュが5ナンバーで多人数を提唱したのとは真逆の様相ながらこのパッケージは個人的には一長一短に思いますねぇ、多少長くてもMAX7人乗れてシートを畳めば荷台の広大さもストリームが上、短くて取り回しは良いとしても車庫の都合等で幅広のエディックス、確かにドライバー1人でも広々としたキャビンは気分のいいモノだったモノの6人を詰め込んでというのはスペース以上に窮屈感をユーザーに与えた感じ?商用トラックや1BOXバンのように3人並んで前に座る、という文化がない日本では面喰った部分も多かったと思われますナw

搭載エンジンは当初1.7L D17A型と2L K20A型の2種でデビュー、ホンダらしくVTECで気持ち良く廻る両エンジンながらさすがに1.7Lではフル乗車ではパワー不足感を拭えず後に2.4L K24A型を追加、D17A型を廃止…。

K24型エンジン
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エディックスは2Lモデルの乗車経験アリ、まぁ、マイカーとして持てばすぐ慣れるんでしょうがやはり異様に?広い横方向に落ち着く感じがなく経験はないも昔のボントラみたく横一列で3人座るっていうのは想像するといかにも窮屈、実際3人乗れば工夫されたシートやインパネシフト、横方向の広さでそんな事はないんでしょうが個人的にはなるべく避けたいかなぁ と。。。

インパネ
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エディックスの概要

全長4285㎜
全幅1795㎜
全高1600~1635㎜
ホイールベース2680㎜

エンジン
D17A型 水冷4気筒1700cc SOHC VTEC 130ps
K20A型 水冷4気筒2000cc DOHC i-VTEC 156ps
K24A型 水冷4気筒2400cc DOHC i-VTEC 162ps

タイプ
5ドア2列シートミニバン

駆動方式/ミッション
FF/4WD 4AT・5AT

サスペンション
前:マクファーソンストラット
後:ダブルウイッシュボーン

足回り
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2004~2009年のモデルライフの中、特別仕様車、スポーティモデルの追加にMCで搭載エンジンの見直し等のテコ入れを行うも評判は一向に上がらず製廃までに世に出たエディックスは4万5000台強(国内)という有様、同じカテゴリーのストリームやステップワゴンと比較すると悲惨な売り上げ、それほど古いクルマではないながら現在市場で探すのはなかなか困難な状況でこれも立派な”ド変態”認定でしょう!

ホンダの独創性が固定概念から否定された一例であったエディックス、やはり独創性で支持され成功したN-BOXの裏側にはこんな”失敗”ホンダはいくつもしてるんですよねぇ…

変態度指数:★★★☆☆
Posted at 2024/02/03 18:02:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ
2024年01月28日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第31弾!!

 ”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第31弾!!
”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回はルーツが超人気モデルであったも拘わらずバブル期を迎えた後続モデルが立て続けに失速、金満な時代だからこそ?誰も見向きもせず変態車(あくまでワタクシの基準…)認定された2車を取り上げ…。




【B12型サニーRZ-1】
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その名が示す通りRZ-1は6代目サニーのクーペモデル、サニーは初代が1965年(昭和40年)発売以来、代々若者向けのクーペを設定、特に2代目B110、4代目B310はその走行性能の高さからサーキットでのスターとなり今やそのイメージも加わり日産の名車として旧車人気でも依然衰えないモデル!

TSサニーの名でレース界ではなくてはならない存在だったB110サニークーペ
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初代B10、2代目B110、4代目B310のクーペは大衆車ブームと若者のクルマ志向にマッチした安価で走りも愉しめるライトウェイトスポーツ的に人気を獲得するも3代目B210がデザイン面で失策、5代目B11ではFF転換が災いし人気低迷、そんな中B12のRZ-1は”クーペ人気復権”を掛けて日産が気合を入れて1986年に発売、ベースを6代目B12サニーに置きながらもセダン、3HB、ワゴン(カルフォルニア)がセダンベースのデザインを踏襲する中、外板などは専用設計としくさび型を基本とした鋭いスポーティな攻めたデザインが特徴で新開発のツインカムであるCA16DEというパワフルなエンジンも搭載し第二次ハイパワーブーム真っ盛りのこの時代、最大限のスポーツ訴求をしていました!

ベースとなった6代目B12は”トラッド・サニー”としてファミリー層から高い支持を得た!
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デビュー時のRZ-1、エンジンや足回りはサニーと共通でE15E/E15ETエンジンを搭載!
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E15ETエンジン
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そしてRZ-1発売から半年後に追加設定されたCA16DEエンジン、トヨタ4A-GEに対抗する1.6L 4バルブDOHCで120ps(ネット)を発揮


CA16DE追加前までは元来大衆車のサニーを基本とし普及型1.5L SOHCとハイパワー版には旧B11サニーターボルプリから継承するE15ETターボエンジンの2種、ライバルのトヨタOHCにターボで対抗した日産でしたがよりスポ―ツ訴求を高めたいRZ-1、CA16DEによりスポーツマニアも注目させる舞台が揃った訳ですナ。
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しかしRZ-1はツインカム追加でも一向に人気は盛り上がらない、その要因はスタイリングにあり思い切ってスラントさせたノーズもどうしてもFFセダンベースの為鼻が高くHBクーペのデザインもカクカクするだけで流麗さは皆無、スパッと切り落とすダックテールも厳つさだけでスポーツモデルに重要な”低く、長く”とは真逆にFFのためフロントO/Hが長くこのため短く映るW/Bによる中途半端な無理矢理腰高イメージ、加えてインパネ等はそのままサニーと同一だったのも大衆車然としてスポーティさの微塵もなくこの種のモデルに長けたトヨタやホンダの後塵を仰ぐ事となる訳です…。

B12サニーと同一な外観とはギャップある大衆車然インパネ


サニーRZ-1の概要

全長4230㎜
全幅1665㎜
全高1335㎜
ホイールベース2430㎜

エンジン
E15E型 水冷4気筒1500cc SOHC EGI グロス95ps
E15ET型 水冷4気筒1500cc SOHC EGIターボ グロス110ps
CA16DE型 水冷4気筒1600cc DOHC EGI 16バルブ ネット120ps

タイプ
3ドアハッチバッククーペ

駆動方式/ミッション
FF/5MT・3AT・4AT

サスペンション
ALLストラット

モデルライフの86~90年の4年間で僅か2万5000台程度という販売実績はライバルのAE86レビン/トレノの1/10という惨敗、現在では残存を探すのは川で砂金を拾う程の難しさとなっておりこれは文句ない”ド変態”認定です!

変態度指数:★★★★★


【B13型NXクーペ】
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310までのクーペ人気をが嘘のように失墜したサニークーペ(RZ-1)、時代はバブル期となっていた1990年にベースのサニーが7代目にFMC、これを機にRZ-1は廃盤とし新たに新型B13型サニーをベースとしながら遂に”サニー”の名前から独立したNXクーペが発売されます!

ベースとなるB13型サニー
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NXクーペは元は主力販売先となっていた北米市場をメインターゲットとして企画、デザインはアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴの日産デザインインターナショナル(NDI、現・NDA)が手がけ現地では当時流行のこじゃれた”セクレタリーカー”として開発されアメリカのティーンエイジャーや女性向けセカンド需要としてヒット、RZ-1とは真逆な丸みを帯びたスタイリングと卵型(オーバルシェイプ)のヘッドライトが最大の特徴。
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日本ではサニーRZ-1の後継としてNXクーペを据えるも当時はバブル真っ盛り、高級パーソナルクーペが持て囃される中でのリリースでもあり特にスポーティなスタイルや一時期のハイパワーエンジンでなくとも所謂”デートカー”的支持を得るであろうという日産の目論見は見事に外れますw

RZ-1よりグレードUPし1.8Lの新開発SR18DE型エンジンを搭載!
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ソアラ、レパード等ハイクラスは別としてもデートカー人気はホンダプレリュード、そして同門のS13シルビアが担いこれらよりもサイズが小さく高級感もサニーベースのイメージから薄いためこれらモデルを好む層からも相手にされず苦戦、RZ-1からよりパワフルなSR18DEエンジンの搭載もあり実力は確実に上がるもシルビアの下級という立場でこれも大した訴求にもならずセレクタリーカーという文化が目覚めなかった日本ではこれも大失敗、アメリカではかなりの高人気を獲得しながらも国内販売数は1万5000台(1990~1994)というRZ-1をも下回る不人気さを示し2代続けての”THE・変態”の立場を明確にしましたwww

個人的にはNXクーペ、RZ-1よりは破綻のないデザインで卵型ヘッドライト以外は小さいながらまとまって意図通りのオシャレさを醸し出すエクステリアは嫌いではなかったですが高級パーソナル、デートカー全盛の時代にいくら名前は決別しようとも先代同様にB13サニーと何ら変わらない大衆車的インパネや室内の仕上げ具合、オシャレさに振った事でRZ-1時代のスポーテイ度も弱まり立ち位置が微妙、高級にもなりきれない、スポーティでもないNXクーペ、RZ-1同様に悲惨な結果に終わりこの時期、901運動でどのモデルも高人気だった(Y31セドグロ、C33ローレル、Z32フェアレディZ、R32スカイライン、U12ブルーバード、P10プリメーラ、B13サニー…)日産車の中では希少な失敗作でしたネ…
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またしても?B13サニーと共通インパネ
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NXクーペの概要

全長4140㎜
全幅1680㎜
全高1310㎜
ホイールベース2430㎜

エンジン
GA15DS型 水冷4気筒1500cc DOHC電子制御キャブ ネット94ps
GA16DE型 水冷4気筒1500cc DOHC EGI ネット105ps
SR18DE型 水冷4気筒1800cc DOHCEGI 16バルブ ネット140ps

タイプ
3ドアハッチバッククーペ

駆動方式/ミッション
FF/5MT・4AT

サスペンション
ALLストラット

NXクーペはフェアレディZで人気のTバールーフを採り入れたり時代の流れに併せ安全装備(エアバッグop、サイドドアビーム等)も充実させるテコ入れもMCで行うも販売は一向に上向かず、”NXクーペ”のネーミングとしては1代限り、1994年に後続となるやはりサニーのクーペモデルであるルキノクーペに後を託しましました!

変態度指数:★★★★★

Posted at 2024/01/28 15:35:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ

プロフィール

「アッカンベーwww http://cvw.jp/b/2682511/48608328/
何シテル?   08/18 20:06
元GureのHNで活動、新規ネタ&過去ネタをUP中、過去記事はかつてほぼ移住していた山梨や本拠でのクルマ弄り記録や過去シリーズ的に上げていた独自の企画モノを再U...

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あのクルマの系譜・その21~三菱GTO編~  
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2020/04/16 22:31:38
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2020/02/12 17:16:21
あのクルマの系譜・その2~三菱ランサー編~ 
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