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2020年10月19日 イイね!

インパネ・”ザ・ベスストテン”70年代編

インパネ・”ザ・ベスストテン”70年代編

4か月ぶりw この企画続編です(^-^;

前回 が60年代ですので70年代のワタクシなりのベストテンです、完全な独断と偏見ですんでご了承の上暇潰ししていって下されw

それでは70年代インパネベストテン、やってみたいと思いますが定義としては特になくいつも通り国産車のみ、基本年代は例えば69年デビューで実際の販売メインが70年代の場合(69年下半期発売で70年代に1年以上販売された)は70年代とします。

スポーツ/ファミリーも分け隔てありませんが70年代はワタシの好みであった計器盤にズラリとメーターが並ぶ連メーターのインパネがステータスの時代でもありどうしてもそちら系に流れるのはご了承下さいませ!

それではまいりましょー!今週の!?第10位!!

【2代目マツダルーチェ前期型】
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(1972~1975)

2代目LA型ルーチェは1972~1978というロングライフ、77年からはメインを次期型ルーチェ・レガートに移しながらも当時としては異例な6年の長寿でした。

今回の対象は前期の72~75年型、75年に全長を拡大した所謂”BIGルーチェ”(後期)にMCした際にインパネデザインも変更、基本は前期を踏襲しながらスポーティさが薄れ豪華版へとイメージチェンジ、その事がややデザインが大味になり個人的には前期のスポーツマインド溢れるデザインが好きでした!

尚このルーチェはファミリー向け(非スポーティ)モデルとラグジュアリー&スポーティ系でインパネデザインが異なりHTは全て5連メータータイプ、セダンは中級グレードであったGR以上が5連、対象は勿論この5連のモノとします。

5眼ながら右二つは油温や水温、電流計等がコンビ化され実質7連メーター
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LAルーチェの場合70年代前半のデビューという事もありダッシュの目線は高くシートに座ればメーターが眼前にそびえる嫌でもヤル気になる、シフトも遠く70年代丸出しで決して視界や操作性は良くはなかったながらもこの時代のマツダ特有であった獰猛な見た目にマッチしたエキサイティングなインパネは一目置かざるを得ませんでした。


続いて第9位!

【初代三菱ランサーSL・GSL・GSR/ランサーセレステ】
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【初代ランサー 1973~1979】

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【ランサーセレステ 1975~1981】

9位としたのは我が三菱のランサー/同セレステ!

グレードUPに伴い上級移行したギャランに代わり大衆車クラスに73年にデビューしたランサーはカローラ、サニーに対抗するファミリーカーという役割の他、三菱が古くから情熱を傾けていた国際ラリーへの参戦という目的が課せられその役目を立派に果たしライバル他社よりもスポーティな味付けが魅力あるクルマ、スポーツグレードのSL/GSL/GSRは大衆モデルといういうよりスパルタンな味付けが更に強調され玄人好みの操縦性とパンチあるエンジン、そしてスポーツカー顔負けの6眼のメーターパネルを備える本格的なモデルでした。

ランサーGSRのインパネ
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ランサーデビューの73年~74年モデルは普及モデルとスポーツモデルは同一形状でしたが74年のMCでインパネを刷新、この時普及型とスポーツグレードでデザインが分けられ後者は当時流行の連メータータイプを採用しています。

一方ギャランクーペFTOの後続でもありランサーのHBクーペとして75年に追加されたセレステは基本ランサースポーツグレードのデザインを踏襲しながらも趣味要素の強いクーペモデルという事から上級ギャランGTOに迫る迫力と豪華さが与えられスパルタンかつムーディなインパネはGTOより設計が新しい分、より洗濯されており憧れたモノです!

セレステ最高峰のシステム80/2000GTは三菱電機とコラボ?するダイヤトーン製オーディオシステムを搭載し音楽好き若者から注目を集めました。
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宿命のライバルであったカローラ、サニーには販売で上回るのは難しいながらラリー常勝のスポーツ魂溢れるキャビンはこれら強敵よりスパルタンさでは上、操縦する楽しみ、クルマ好きには忘れられない1台である事は間違いないでしょう…。


そして第8位!!

【2代目トヨタカローラレビン・レビンJ/スプリンタートレノ・トレノJ】
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(カローラレビン 1972~1974)

70年に2代目E20系となったカローラは従来のクーペモデル、スプリンターを独立させ別々の車種となります、しかし中身は販売店違いの双子モデルであり完全同一モデル、FrやRrの意匠とエンブレムのみ異なる(但し2ドアセダンはカローラのみ、4ドアセダンは一部外板に異なる部分もありクーペは全くの同一)モノ、先代より格段に豪華になり質感UPがなされインテリアも先代は一部鉄板丸出しだった見た目が安全性と軽量化を兼ねた一面プラパネルで覆われイメージを一新しています。

そんな20系ではスポーツモデルとファミリー向けでインパネデザインに差異がありファミリーがスピードに燃料/水温や警告灯を組み込むコンビネーションの2眼、SL/SRにはそこにタコメーターを加えた3眼、そしてレビン/トレノ(同J)が燃料、水温を独立させ油圧計を追加したスポーツ心をくすぐる6連メーターとなされ今回8位の対象はこのレビン/トレノ系とします!
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ファミリーモデルでは何ら変哲のないオーソドックスな雰囲気でしたがファミリーのラジオを移動しその空いたスペースに3連メーターを組み込んだだけでかなりイメージが変わり外観とその獰猛とも言えた性能に見合うスパルタンなインパネはスポーツモデル好きには魅力高くとてもこの内装、大衆車”カローラ(スプリンター)”のモノではなかったと言えるでしょう…。


さぁ、7位行ってみましょー!

【初代三菱ギャランΣ(前期のみ)・同エテルナ/初代ギャランΛ・同エテルナ】
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(ギャランΣ前期型 1976~1978)

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(ギャランΛ 1976~1980)

今や撤退した三菱のセダン史上で販売最多を誇る初代ギャランΣ、そしてそのHTバージョンであるΛ(A120/130系)、低く長くを5ナンバーセダンで実現しセダン離れしてスポーティな外観が高人気を得、一時は横綱のトヨタコロナ、日産ブルーバードを打ち負かしたΣ、そして国産初の角目4灯ライト、ロールバーRrルーフ、アップラウンドRrウィンドウなどアメリカンナイズされたスタイリングが好評だったΛ、両車共その出で立ちに相応しい斬新で機能的な美しいインパネも魅力的で7位と致しました!

セダンとしては異例なスポーティな6連メーターをパネルで覆い豪華さをも醸し出すΣのインパネ
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先代に充るギャランGTOのインパネデザインを基本に現代的かつ機能美も追及しパーソナルクーペらしい豪華さを演出するΛのインパネ、国産初の1本バーハンドルも斬新
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Λは初代のモデルライフを通しで同一デザインながらΣは78年のMCで6連メーターを廃止しセンターに空調絵表示を配置したため異例なスポーティさは消え失せているのでΣ、7位対象は前期モデルのみとしています。

先代2代目ギャランやギャランGTOから比較するとダッシュボードの位置も下がり前方視界も向上、各スイッチ類も機能的に配置、現在常識のマルチユースレバー等の採用も他社に先駆け採用されており70年代とは思えないその新しさに当時痺れたモノでした。


さぁ、第6位!!

【スズキフロンテクーペ/初代セルボ】
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(フロンテクーペ 1971~1976)

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(初代セルボ 1977~1982)

軽スペシャリティの元祖であるフロンテクーペ、そしてそれを継承したセルボは軽規格改正や排ガス対策期の1年のブランクがありながら根強い軽スポーツファンの支持により都合11年のロングライフ、奇才Jアローによる制約の多い軽自動車の中で見事なワイド&ローのスペシャルクーペデザインを実現、その秀逸なスタイリングは今でも多くのファンを魅了していますネ!

クーペ/セルボでインパネは異なり前者では当時流行の連メーター式デザインを採用、後者は80年代に向けた機能優先になりながらも当時軽唯一のスペシャリティモデルとしてスポーティさも訴求していました。

外観同様エキサイティングなフロンテクーペのインパネ、サブロク時代の寸法でキャビンには潜り込む感じでクラッチ操作はセンターコンソロールに足が引っ掛からないよう注意を要しましたが地を這うゴーカート的乗り味にこの6連メーターは刺激MAXでした。
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フロンテクーペに較べるとかなり大人しい印象のセルボのインパネ、しかし当時実用一辺倒の軽自動車の中では6連メーターを堅持した異色のスポーティさであり画一的だったこのクラスでは目を見張る男っぽさでした。
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新規格(当時)のセルボとなり360→550cc拡大による低速トルクの充実とボディ拡大による居住性の大幅UPはクーペ時代より万人受けし人気もありましたがクーペの軽ながら本格スポーツ訴求の影は薄れスポーツ車好きには魅力ダウンしたのも事実、インパネの造りは特にグローブBOX蓋等はペラペラで軽クオリティそのものながら軽にかけては高い矜持を持つスズキならではのミニ・スペシャリティはキャビン内も魅了されたモノでした。


☆☆☆~今週のスポットライト!!~☆☆☆
今一歩、惜しくもベストテンに入らなかった70年代インパネはこちら…

【初代トヨタカリーナ前期型】
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(前期型HT 1972~1975)

カローラ~コロナの間を埋める役割とトヨタ初のスペシャリティカーであるセリカの一般訴求型セダンとして1970年に登場した初代カリーナはコロナより若々しく、セリカよりは大人しく、カローラよりは豪華にという需要を掘り起こし好調な販売を背に本格スポーツグレード(SRやGT)や2ドアHTの追加等がなされモデルライフ終了の77年まで人気が衰えなかったヒットモデルでした!

トヨタの上手さを如何なく発揮、インパネデザインにもそれが現れ決して上級のコロナ、そしてスポーティで売るセリカと較べ豪華さ、スポーツマインドは落ちる、しかしカローラやスプリンターとは確実に格が違う印象を与えるデザインでした。

上級には木目パネルを採用したりさりげなく5眼メーターを配置するといった控えめな印象が派手嫌いには好意的に受け入れられ飽きの来ないデザインは秀逸であったと思います。

最高峰カリーナGTのインパネ
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これ見よがしの?ズラリと派手にメーターの並ぶインパネが個人的には好みでしたのでカリーナはかなり当時、地味に映りましたがこれ、乗りば乗るほどしっくりと来る落ち着きがあるいいデザインだったと思います。

尚、75年に後期型にMCの際インパネ全面刷新がなされ機能的、現代的に変更されるもスポーツマインドが前期と較べ大幅に薄れてしまったので11位対象は前期モデルのみと致します。


さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!

【6代目コロナSL・SR・GT】
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(6代目前期型HT 1973~1977)

全11代、44年に渡りトヨタのミドル級基幹車種であったコロナ、後続である現プレミオに至るまで良く言えば大人の落ち着いた、悪く言えばオッサン/年寄り専用車的なイメージがありますがそんなコロナの青春時代にはその時代に呼応したスポーツモデルも存在、中でも第一次ハイパワーブーム期の70年代前半の6代目モデルにはツインキャブエンジンのSL/SR、そして2L DOHCエンジン搭載の2000GTはマニアックな大人のスポーツモデルとしていぶし銀のシブさ!

これらスポーツグレードのコロナながら出で立ちは普及型ではファミリーモデルそのものながらボンネットを開けインパネ見ればただのコロナではないのが固唾を呑み外観は地味そのものながら流行の連メーターを備えるインパネはセリカやカリーナの上級車だけあり豪華さも演出、質感も高くグランドツーリング的雰囲気も醸し出し見かけとのギャップに萌えたモノでした。

見かけの大人しさとは裏腹なスパルタンさと豪華な6代目コロナスポーツ系のインパネ
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6代目コロナはデフォだったファミリーグレード、そしてスポーツ系であっても77年以降の後期モデルでは補助メーターのデザインが角型に変更されスパルタンさが消えてしまっているので5位は表題限定と致します。


いよいよ上位に行きます、第4位!!

【マツダサバンナ/グランドファミリアクーペ】
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(サバンナ 1971~1978)

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(グランドファミリアクーペ 1971~1978)

コスモスポーツ、ルーチェRE、ファミリアRE、カペラに次ぐマツダRE攻勢第5弾が”RE専用車"と銘打ってデビューしたのがサバンナ、従来モデルがあまりのREパワーにシャーシ、足が追い付かず実力発揮がなされなかったREスポーツ群でしたがこのサバンナでレース常勝のスカイラインGT-Rの連勝記録を打ち止める高性能ぶりで遂にREの高評価を決定付けました!

コスモスポーツから伝統であるT型ダッシュに当初2眼+角型4連のインパネデザインでしたが72年、12A型エンジンを積む最高峰、GTが追加された時にGTのみ丸形5連(コンビネーション含み実質6連)インパネを採用、その後非GTもこれに統一されスパルタンなイメージを印象付けました。

サバンナGTのインパネ
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尚、サバンナにはRE専用と謳いながらもFr/Rrのみデザインの異なる”レシプロ専用車”であるグランドファミリアも同時発売、これのクーペ上級はサバンナと同一インパネを採用、73年以降の最上級GFには6眼式も設定(その後クーペ全種6眼)、エンジンは1300/1500の大人しいモノながらもインパネは獰猛なサバンナと同一でその雰囲気はある意味そのギャップを味わいたくグランドファミリアに座るのが楽しみだったかもしれません(笑)

T字ダッシュでも一番迫力あるサバンナ(Gファミリア)のインパネは数あるマツダスポーツの中でもベスト1と断定します!


ベスト3に入ります!今週の(もうええって)第3位!!

【初代トヨタセリカ前期型】
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(1970~1977)

三菱ギャランGTOと並んでスペシャリティカー元年(1970年)にデビューした初代セリカ、同時発売のカリーナとシャーシ共有したりカローラのパーツを共用したりしながらコストダウンを図りながら最上級GTには当時トヨタの強力な看板でもあったDOHCエンジンを搭載、トヨタ2000GTからなる”トヨタGT”を継承、安価な割に本格的スポーツカーに遜色ない性能、イメージで大成功を納めました!

初代セリカは排ガス対策の混乱もありましたがデビュー以来高人気を示し結果7年の長寿、この種のモデルとしては異例のロングセラー、販売期間が長かったので75年にインパネを全面刷新、基本は前期の5眼(実質7連)を踏襲しながら目線を低くし前方視界を改良、各S/W類もマルチ化、OKモニターの採用で現代的に機能的にアップデートがなされたのは兄弟であるカリーナ同様ながらカリーナがガラリとイメチェンをしたのに対しセリカは好評の前期インパネのイメージを限りなく残していたので4位対象は前期後期関わらずとします!

前期型インパネ
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後期型インパネ
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着座は思った以上に高く乗り易い、運転姿勢も慣れ親しんだカローラと大差なく気軽に乗れる高性能車という部分でも支持の高かった初代セリカ、見た目はヤル気にさせながら実はファミリカーの扱い易さも備えるセリカのインパネは名作の一つだと確信します。


とうとう来ました!第2位!!

【三菱ギャランGTO】
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(1970~1977)

かつての三菱イメージリーダーであったギャランGTO、1970年にトヨタセリカと並び三菱初のスペシャリティーとしてデビューしました。

その名が示すよう"GTの中のGT"に相応しいスパルタンなインパネは今でも語り継がれる国産名作デザインの一つ!

ズラリと並ぶ8連メーター(廉価版は6連)、ドライバー側に大きく湾曲するフライトコクピットデザインはその挑戦的な外観と併せ従来の三菱車のイメージを一新、さりげなく木目調パネルも採用したりとグランドツーリングカーとしての訴求も高く以後三菱スポーツモデルはこのGTOのデザインを基本としていました。

フライトコクピットを売りとするギャランGTOのインパネ
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7年と言う長いモデルライフで一度もインパネ更新がなされず後半では新鋭ライバルに比較し古さは隠しきれませんでしたが最後までこのインパネに惚れてGTOを選ぶファンも多かったのも事実で湾曲の8連に完全にヤラれたうちの一人がワタクシです(笑)


さっ、オオトリですね!!第1位はこれでした!!

【3代目スカイライン後期型GT系】
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(後期型1970~1972)

前回60年代編では前期ハコスカを4位としましたが後期型、すなわち70年、HT追加と共にMCされた後期型ハコスカが堂々1位の獲得です!

前期モデルのインパネも欧州GT風の雰囲気のあるものでしたが後期はより現代的となり安全性も考慮したソフトパッドも多量採用、彫の深いメーターフードは6連集中がなされ”GT”として相応しい豪華なイメージ、マルチレバーやコンソロール集中S/W等機能的にも向上、豪華版GT-Xはフル装備、逆にGT-Rではラジオやヒーターコントロール部もメクラ化されたのもヤル気にさせる、現在でもこのインパネに憧れを持つハコスカマニアは多いでしょう!

後期ハコスカはGTとしてより充実
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後続のケンメリのインパネデザインも巷では人気高いですが個人的には立体美のあるハコスカ後期に尽きる!ケンメリも悪くはないながらのっぺりした印象で美しくはあってもスポーツマインドが感じられずイマイチ(個人的感覚)な印象、70~80年代では日産のインパネデザインってどうしてもトヨタを下回るデザイン力ながらハコスカに関しては他を寄せ付けないオーラがあるように感じます!!


ランキングは以上となりますが他にも心惹かれたインパネは枚挙に問いません、そこで圏外として以下に記します!

12位:2代目コスモ前期(マツダ1975~1979)
13位:117クーペ後期(いすゞ1977~1981)
14位:パブリカスターレット/コンソルテクーペ(トヨタ/ダイハツ1972~1977)
15位:3代目マークⅡ/チェイサー(トヨタ1976~1980)
16位:3代目セドリック/4代目グロリア(日産1971~1975)
17位:4代目スカイラインGT系(日産1972~1977)
18位:2代目パブリカ後期/コンソルテ後期(トヨタ/ダイハツ1972~1977)
19位:4代目ブルーバードU SSS系前期(日産1971~1973)
20位:2代目サニー(日産1970~1973)

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如何でしたか?毎回〆では書きますがクドイですがあくまでもこの企画はお遊び、『それは違うだろ?』とか『あれが入ってねーじゃん!!』的な反論もあるでしょうがこれはワタクシの基準、これを読んで皆様も独自なお好きな名前ベストテンを思い浮かべて愉しんで頂けたらと思います。

次回ベストテンはインパネ80年代編です、UP時期は未定ですがまたお付き合い下さいませませ!

長文読破、お疲れさんでした(^o^)/
Posted at 2020/10/19 18:10:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | ザ・ベストテン | クルマ
2020年06月18日 イイね!

インパネ・”ザ・ベスストテン”60年代編

インパネ・”ザ・ベスストテン”60年代編
久々のベストテンシリーズ、ワタクシ元Gureが独断と偏見と完全なる個人の趣向でクルマに関する色んなベストテンを発表するというお遊び企画、今回は年代別(60~90年代)に分けて取り上げてみたいと思います!

クドいながらあくまで個人的趣向ですのでどれがダメとかいいとかではなくインスピレーションで「このインパネ、イイ!!」ってだけの話です…。

しかしたかがインパネながらどんなに外見や性能が気に入っても実際そのクルマを転がす時にずっと目に入る場所、これが自分の生理に合わないとなかなかツラいモノがありますよね?まぁ、インパネが気に入らないから見てくれや性能が気に入っても対象外なんて事は滅多にないと思いますがワタクシも現愛車であるE30系ギャラン、見かけ性能に何ら不満はないもののインパネだけは20年超の付き合いでも未だ好きになれません、毎回ドアを開けた途端に惚れ惚れする、そんな”仕事場”が憧れだったりしますが皆さんは如何ですが?ご愛車に乗る度に惚れ直せてますか(笑)

それではインパネベストテン、やってみたいと思いますが定義としては特になくいつも通り国産車のみ、基本年代は例えば59年デビューで実際の販売メインが60年代の場合(59年下半期発売で60年代に1年以上販売された)は60年代とします。
スポーツ/ファミリーも分け隔てありませんがスポーツモデル好きのワタクシですからどうしてもそちら系に流れるのはご了承下さい!


それではまいりましょー!今週の!?第10位!!

【初代トヨタカローラ/カローラスプリンター】
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(1968~1970)

初代KE10型カローラのクーペモデルとして68年に追加されたのがカローラスプリンター、70年のFMC以降は正式名称が『トヨタスプリンター』となりカローラから独立、以降カローラの双子兄弟モデルと発展しました。

ワタシ的に好みなのがこの初代カローラ/スプリンターで初のMCが行われリデザインされた2世代目(Ⅱ型)のインパネ、Ⅰ型の60年代丸出しのデザインからシャープになりソフトパッドも多様化、無反射メーターガラスの採用と各S/Wとラジオや空調パネルをきっちりと分け扱い易さも向上、目線はやや高くなり前方の見切りはⅠ型より悪くなった印象ながらデザインはより現代的になりました。

カローラ/スプリンター共通のインパネ、スポーツ系(SL)は3連、普及版は2連になるだけの差!
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まだまだ基本の土台にメーターBOXが乗りソフトパッドも一部のみという旧式なインパネデザインが当たり前の中でⅡ型はダッシュとメーターパネルが一体でしかもスポーティに逆反りとなる形態は当時斬新でこの分野でもトヨタは一つ先を行っていたなぁと思わせてくれました!


続いて第9位!

【ホンダ1300/145クーペ】
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(1969~1974)

日本で初めてインパネ中央部がドライバー側に寝た形状の”フライトコクピット”を採用したのが69年発売のホンダ1300クーペでした。

この時代、スポーティモデルでは定番になっていた連メーター(スピード、タコ、燃料、水温、油圧、電流計等)を独立させて配する形状ですがメインのスピード、タコ、燃料(ホンダ1300は空冷の為水温はレス)をドライバー正面に配置、これ以外のサブメーターが配されるセンター部をドライバー目線に合わせて湾曲させて設置、見た目が非常にスポーティでその通称が示す通り正に操縦席的感覚は当時新鮮で目が釘付けでしたねー…

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実車は本田宗一郎氏のゴリ押しと言われた空冷エンジン、バランスの悪いスタイルや生産性の悪いFFに拘った点で失敗作のレッテルが貼られてしまいましたがインパネだけは非常にササるクルマでした!

1969~72年の1300クーペ、そしてこれを水冷化した72~74年の145クーペとも共通でこれらにはセダンも用意されましたがフライトコクピット採用はクーペのみでした。


さぁ、8位行ってみましょー!

【トヨタ1600GT/3代目コロナS】
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(1600GT 1967~1969 コロナS 1965~1968)

スーパースポーツセダンで人気を博したライバル、410/510ブルーバードSSSに対抗するコロナのスポーツモデルがSと言われるグレード、1.6Lツインキャブエンジン搭載と同時に普及型コロナが一体式横バー方式のメーターだったのに対し独立単眼式でタコを加え4連メーターと手直し、これだけでジジ臭いコロナのインパネが大きくイメージが変わりそのスポーティさには思わず目が留まります。

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コロナHT Sを基本とした2000GTの弟分的に設定された1600GTもインパネはSを踏襲しますがセンターコンソロール部にサブメーターも追加、時計を加えると実に7連という当時はメーターの数が多ければ多い程スポーティという時代の中で漢を燃えさせる魅力があったのは間違いないです!


そして第7位!!

【ダットサン(日産)フェアレディSR311】
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(1967~1970)

Z以前のフェアレディ、元祖ダットサンスポーツ以来オープンモデルでしたがどちらかと言えばそのオープンという雰囲気のみを愉しむスポーツカーでしたが67年に突然それまでのフェアレディ1600(SP/SPL310)上級に2LのSUツインキャブのハイパワーエンジン、5速ミッションを搭載し国産初の200㎞オーバーのモンスターとしてデビューしたのがフェアレディ2000、その伝説は数々でクドクド書きませんがこれのインパネが漢でした!

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当初は従来型のインパネを踏襲、これはダッシュ上部のみソフトパッドでメーター部はパネルというものでしたが67年の後半からインパネ全てをブラックのソフトパッドで覆い3連メーター部を大きくとりセンター部は時計のみ、センターコンソロールにラジオや空調を縦型に配置するというファミリーモデルにはない形式が妙にスポーツ心を掻き立てるに充分でした!


さぁ、第6位!!

【いすゞベレットGT】
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(1964~1973)

日本で初めて”GT”を命名したベレットのクーペモデルがベレGの愛称で親しまれたベレットGT、モデルライフが長かったのでインパネも一度全面刷新されており好みは後期となる67年以降のモノ、前期型では最初にデビューしたセダンの古典的インパネを原型にセンターコンソロールに独立メーターを集中配置した取って付けたような印象であったのに対し後期型では現代的なメーターパネル一体式とされインパネセンター部にサブメーター3連が配される非常にスパルタンなモノ変貌、ベレG=スポーツの印象をより深めるのに貢献したと思います。

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センターコンソロールに時計他快適装備S/Wが効率的に配置され型はやや古びながらもインパネ更新で現代性を高めベレットの魅力を延ばす効果が非常に高かったと感じます!


☆☆☆~今週のスポットライト!!~☆☆☆
今一歩、惜しくもベストテンに入らなかったアイテムはこちら…
【ホンダS500/600/800】
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(1963~1970)

ホンダ初のスポーツカーであったS500、DOHC4キャブエンジンにチェーン駆動という2輪界で既にTOPを取っていたホンダらしい斬新なる小型スポーツカーは当時の若者にレースや街乗りと広く愛されましたがその一因はクルマの出来栄えに対し安価だった点、このためインパネも非常に質素で特に凝った様子はないながらもしっかりとスポーツカーらしい雰囲気をもっておりこれを眺めながらのオープンエアドライビングはさぞ快適でしたでしょう!

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基本的にS500~S800迄共通、S800の時代に豪華版S800Mが追加されラジオが装備された程度で7年間これで通しますが今見ても古臭さはなくスパルタンさは健在ですね。


さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!

【マツダコスモスポーツ】
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(1967~1972)

世界初の量産REモデルとして名高いコスモスポーツ、REの性能を一番表現できるとしてRE第一弾は完全2座のスポーツカー形式が採用されそのインパネも正にスポーツカーらしいモノ、逆L字とされるメーターパネルにはズラリと並ぶ7連メーターがそびえ名前通りに宇宙船の操縦席の如く嫌でもヤル気になるデザイン、手首のスナップだけでチェンジできる短いストロークのシフトレバーも雰囲気を盛り立てていました!

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コスモスポーツ以後はこの連メーター配置がスポーツカーのトレンドになって行きマツダがこのジャンルに与えた影響はかなり大きかったと思います!


いよいよ上位に行きます、第4位!!

【3代目前期日産スカイラインGT系】
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(前期1968~1970)

3代目スカイラインは通算68~72年の4年ですが70年のMCで後期型となります、ココはあくまで60年代ベストテンなので前期のみが対象。

基本は普及型1500のデザインと同一ですが例によってサブメーターの追加や豪華なセンターコンソロールを装備するのが2000GTとGT-R、目前の4連+コンソロール2連メーターを木目調パネルに押し込みチョークやヒーターS/Wをコンソロールにまとめオフセットされたサイドブレーキ配置もスパルタンな印象を与えました!

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GTはイギリスのスポーツカー並みの豪華なイメージ、GT-RはラジオやヒーターS/Wがメクラされているのがいかにも漢のスポーツカーという印象で発売50年経過しても衰えないハコスカ人気はこんな部分も大きな要因に感じます!


ベスト3に入ります!今週の(もうええって)第3位!!

【マツダファミリアロータリー】
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(1968~1973)

2代目ファミリアの時代にコスモスポーツ、ルーチェREクーペに次ぐRE3番手としてデビューしたのがファミリアRE、REはコスモ、ルーチェという高額車のモノという考えを覆し一般的なファミリーカー=大衆車にコスモ/ルーチェよりは小さく性能を抑えながらも当時は”夢のエンジン”とされていたREを廉価で愉しめるとして発売直後は大きな話題を呼びマツダもこのファミリアREの高評判からこれ以後、一気にREを普及すべく本気になったモデルでした。

本来の?大衆版レシプロモデルと共通するのはボディのみ、REエンジン搭載に伴い強化された足回りとインパネも別あつらいとしました(REセダンは当初レシプロと同一、REクーペのみ専用インパネ)

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このT字型インパネが以後、REモデルのアイコンとなりカペラ、サバンナにも採用、個人的にはコスモスポーツよりもスポーツ魂を感じ見かけは大してササらなくともこのインパネには夢中になりましたねぇ、非常に漢心をくすぐる感じで当時幼少ながらファミリアREが停まっているとわざわざインパネを覗き込んでいたのを懐かしく思います!


とうとう来ました!第2位!!

【トヨタ2000GT】
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(1967~1970)

これと1位、非常に迷いました、言ってみれば僅差の2位ってとこでしょうか?我が国が誇るNo1名車ですからねー、1位にしたいのですが個人的好みでは僅差の2位なんですわ…

有名なピアノにも使われるローズウッドに嵌め込まれる7連メーター、輸出を考慮した左右対称のフード形状のダッシュ板、パッセンジャーと隔てパーソナルで独立性を高めるドライバーズシートなど高級スポーツカーのサマは本場イギリスの名車と肩を並べられる魅力があると思います。

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1位との差はトヨ2には豪華さは感じてもスパルタンさが感じられない点かな?豪華絢爛さは今にも続くトヨタらしい完璧なモノですがここまで凄いと気楽に操れない感じが縁遠く唯一の-ポイントです、貧乏人らしい順位付けとか言わんでくだされw


さっ、オオトリですね!!第1位はこれでした!!

【初代日産フェアレディZ】
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(1969~1978)

1位、実際は70年代メインですが発売は69年、これを70年代にまわすとトヨ2が1位でしたねー…

60年代はスポーツカー創成期でもあり数々の魅力的モデル、魅力的なインパネが多かったですがS30Zを上回る魅力は他にはないでしょう。
堂々としたフード状の大径2連を基本としセンター上部にこちらも半独立したフードを持つサブメーターがそびえ立つZ独特のデザインは後続の各代のZにも継承されZらしさの一つとなっておりますね。

S30Zのインパネは73年に小規模なリファインがなされるもイメージは大きく変わらず警告灯の配置、センター部をややドライバー側に寝かせる等の変更がなされています。

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先代のSR311に較べ格段に豪華にかつ安全対策も強化しながら70年代に向けて本格GTカーの様相が強まりましたがフェアレディの伝統を確実に受け継ぐ初代S30Zのインパネ、名作、No1に相応しいと思います!


ランキングは以上となりますが他にも心惹かれたインパネは枚挙に問いません、そこで圏外として以下に記します!

12位:3代目ブルーバード前期(日産1967~1969)
13位:初代コルトギャラン前期(三菱1969~1971)
14位:117クーペ前期~中期(いすゞ1968~1976)
15位:初代コロナマークⅡ(トヨタ1968~1972)
16位:初代ファミリアクーペ(マツダ1965~1967)
17位:2代目ミニカ70(三菱1969~1972)
18位:コンパーノベルリーナ(ダイハツ1963~1969)
19位:3代目クラウン(トヨタ1967~1971)
20位:初代ローレル(日産1968~1972)

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如何でしたか?毎回〆では書きますがクドイですがあくまでもこの企画はお遊び、『それは違うだろ?』とか『あれが入ってねーじゃん!!』的な反論もあるでしょうがこれはワタクシの基準、これを読んで皆様も独自なお好きな名前ベストテンを思い浮かべて愉しんで頂けたらと思います。

次回ベストテンはインパネ70年代編です、UP時期は未定ですがまたお付き合い下さいませませ!

長文読破、お疲れさんでした(^o^)/
Posted at 2020/06/18 00:04:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | ザ・ベストテン | クルマ
2019年12月06日 イイね!

懐かしの装備・アイテム”ザ・ベスストテン”

懐かしの装備・アイテム”ザ・ベスストテン”思いついちゃったんで久々のベストテンやります('◇')ゞ

今回はクルマ関係Web等ではありがちな?企画かもしれませんがワタシなりの懐かしの装備をベストテン形式で振り返ってみたいと…

今では当たり前に付いている装備、これに関連して昔は付いているのが非常に稀だったのでこれをアピールするエンブレムやステッカー類、逆に現代では死に絶えた或いはほぼ需要のなくなった後付け品など60年代からのクルマを見てきた世代としては挙げれば枚挙に問わない、現代車しか知らない世代には「えぇ!!」となるような装備も数多くある筈ですよね!

そんな忘却の彼方に飛んで行ってしまったような懐かしいアイテム群、年配の方には懐かしんで頂き若者には新鮮さを感じて頂けたらと思います、結構色んな企画でやっていたりもするので「そんなの今更知ってるわ!」とお感じになられる貴兄も多いとは思いますがワタシなりの基準で選んでみましたんでお暇ならお付き合い下さいまし<(_ _)>

ベストテンの定義としては当時それなりに見かけた装備やショップなどでも大々的にセールスしていたアイテム、Dラー(メーカー)でOP設定していたモノ等から広く選んでおります!


それではまいりましょー!今週の!?第10位!!
【吊り革】


アハハ、いきなりレアアイテムかもしれませんが70年代後半~80年代にかけての少しやんちゃなクルマには付いていたケースが多かったですよねw

所謂”族車”には必須アイテム?箱乗りには欠かせないツールでしたし…
室内ルーフに標準装備されるアシストグリップに装着、後席にはこれがない事が多々ある2ドアクーペやHTでは加工して装着するのが常、中には無理やりルーフに穴開けて留める猛者もいたりしてwww

ケンメリ、ブタケツ、サバンナRX-3、ダルマセリカ、ブタメマークⅡ/チェイサーが装着率高かった気がします(個人的独断)

アイテム的には電車に付いていたものをそのまま流用(当時鉄道会社が古くなり廃車する車輛の装備を格安で販売したりしていた)したりカー用品店でクルマ用に作られたモノ等を装着、値段的にはリーズナブルで@100円~高くても1000円位だった記憶があります!


続いて第9位!

【後付けランプ類】

(後付けSTOPランプ)
ストップランプは安全上寄与する事から取り付けにも法の縛りが緩く90年代以降はハイマウントストップランプが主流となりこれが新車時装着されていないものには推奨されたりもしていました、デザインもカッコ良くお洒落にもなり安全意識よりもファッション的に装着するケースも多かったようです。

60~70年代はデザインも何か田舎臭くて装着するのは比較的年配者、てかお年寄りが多かった感じかな!? 印象に残るのは20カローラやRT40コロナB110サニーや510ブルーバードのセダンのRrトレイに装着、ブレーキ踏むと純正ストップランプと同時に点灯、点灯時は《STOP》文字が浮き上がるようになっており後続にいると非常に解りやすく安全な装備だったと言えますがとにかくダサダサだった印象w


(後付けフォグ)
これも当然アップデートされて現代でも存在しますが標準ライトがLEDやHIDになり充分に明るくなった事もあり昔と比較すると後付けでわざわざ装着する率は減っている気がします、昔も今も汎用品とメーカー純正品が存在、昔は汎用、今ではクルマのデザインとマッチする専用品の率が高い感じですネ。

昔の後付けと言えば何と言ってもマーシャルやシビエの後付けフォグランプ、フォグは法的にも点灯時の数、向きが厳しく規定されておりシールドビーム時代は標準ライトが恐ろしく暗かった事もあり特に飛ばし屋は多く装着、霧も出ていないのに暗さを補う為に点灯したりラリーかぶれがラリー用のやたら眩しいスポットランプを街中で平然と点灯させる迷惑千万の輩もいたりと…


(点滅ホタル)
これはバイクに多かった、と言うかまともなヒトは付けない、そう、これも族車必須アイテム(笑)

4輪でも族車なら装着率高かったかな、リレーを噛ませて各ライト類の配線に潜り込ませて夜間点滅、法的には勿論OUT、ハナから法令順守等考えないで緑とか紫色レンズが主流でしたよねー。

これだけで整備不良取られるので今ではほぼ絶滅?いや、時代錯誤のやんちゃな兄チャン姉チャンは今も現役?極稀に見かけますしバイクでも一部健在ですかね!?特殊な方々だと思いますがw

後付けランプ&ライト類、代表的なのは上3点かな!?現在でもこれらはアップデートさせて販売されていますが(デイライトやネオン管、イルミまで含む)60~80年代で最も普及していたのはこれらでしょう…


さぁ、8位行ってみましょー!

【最新装備のエンブレム&ステッカー】

(フルシンクロエンブレム)


(冷房車ステッカー)

これらは結構有名な?いにしえのアイテム群ですよねw

まだ技術的にシンクロ機構が開発されていなかった時代に日産が310ブルーバードで採用したフルシンクロ、これによりWクラッチでギアを同調させながらチェンジを行う煩わしさからドライバーを開放、運転操作を格段にラクにした功績は大きくブルーバードには誇らしげにフルシンクロのエンブレムが輝いていましたっけ!
当然ハナタレ時代の元Gure、亡父親にその意味を聞き父の解説に納得「さすが技術の日産!」と感激した思いがありますw

310以降も410や520ダットラなんかにも付いていたかな?510も前期で見かけた記憶もあるようでないような…

いずれにせよ70年代では各車当たり前の装備になりこれをわざわざ示すエンブレムは皆無になりました!
ただ、乗用では当たり前でもバスやトラックでは近年までフルシンクロ化がなされず1~2速だけはWクラッチorオールWクラッチなんてのも最近まで残っていましたねぇ。。。

そして《冷房車》ステッカー、冷房なんてよほどの高級車にしか装着されていなかった70年代~80年代前半、このステッカーも誇らしげに貼られておりこれを見るともう羨ましくて×2!!

60年代はOPですらエアコン或いはクーラーの設定がなかった車種が多かったながら70年代には徐々にOP設定され始め90年代にはほぼ全てのクルマ(軽やトラック等も含む)標準装備化、このステッカーも死に絶えましたねぇ。

OP設定時代はエアコン/クーラーは高額品なので取得税も大幅UP、これを回避する節税策として新車購入時はレス、登録後にDラーOPとして装着するのが当時、てか80年代までは常識?ワタシも若き日のメカニック時代にはサンデンやらデンソー、ジーゼル機器やらの後付けクーラー/エアコン、よく付けたモノです、懐かしいわwww

他には《5speed》《無鉛(有鉛・高速有鉛)》《TURBO》《ゆっくり走ろう〇〇(〇は都道府県)》なんかのよく見かけるエンブレムやステッカーがありましたネ。


そして第7位!!

【後付けヘッドレスト】


1960年代、まだヘッドレストという概念がない時代はセンチュリーやプレジデントといった国産最高級車ですら装着はなされていなかったのですが60年代~70年代の”交通戦争”の時期、事故でむち打ち被害が続出、これを防ぐ為保安基準改正によりヘッドレストの装着が義務化されたのでこれも現在ではほぼ絶版、一部旧車オーナー向けに作っているところもあるようですが一般には出回らないモノになっています。

その今では旧車と言われる年式のクルマ=ヘッドレスト法制化以前 の年式(主に60年代~70年代前半)のクルマに汎用でポンと付けられるタイプが普及していました。

そもそもどっかの下らんお国と違い日本には遡及法なんてのは今も昔もないんで法制化前のクルマに付ける必要はない(シートベルトも同様)のですがあまりにもむち打ち被害が大々的に当時取り上げられたのもあり安全意識の高い方々はこれを選ぶケースが多かったです、印象としては高額モデルだったMS40/50前期クラウン、130セドリック、ハイオーナーカーと呼ばれた初代コロナマークⅡ、ローレル、ルーチェなんかでよく見かけたかなぁ…

構造的にはワタシの知っているものですと単純で画像のように純正シートの背もたれに枕(ヘッドレスト)と一体になっているプレートを差し込みするだけ、しかし当時はベンチシートが多くセパレートなら裏側を紐やゴムで止めたり固定できるもベンチではこれも難しくただ置く?だけ、こんなんで衝撃時にホントに頭守れるのか?どっか吹っ飛んじゃうん?的疑問は今でも残りますが実際はどうだったのか気になりますナw


さぁ、第6位!!

【水中花シフトノブ】


これは今でも売ってますよね、MT率がまだまだ高いトラックなんかではやたら長い(ノブそのものが長いモノからステー延長しているもの等)水中花も存在、80年代までは乗用車もMT比率が高くイケイケの連中はお約束のように装着していましたっけ。

個人的には昔も今もソソられないアイテムなんですが一部の方々には外せないみたいで昔の目撃率は異常な程w ATだらけになった現在でもATノブ用のこれもある始末ですから過去の装備のように思われがちながら根強い人気で感心します、センスいいのか悪いのかは個人的感覚なので論評は避けますが好きな方々には室内をゴージャスに演出する為の欠かせない装備だった(過去形ですが現在も?)のだと思います!


☆☆☆~今週のスポットライト!!~☆☆☆

今一歩、惜しくもベストテンに入らなかったアイテムはこちら…

【風防】


高速パトカーでお馴染みの風防、風防という名前ながら主な効果は虫よけってのがいかにも警察らしいw

高速走行、夏場の特に夜間走行では虫がFrスクリーンにベチャっとくっ付く、ハイスピードで潰れたお気の毒な虫さん、死骸を取るにもウォッシャー&ワイパー程度じゃ不可能でPAで停めてゴシゴシやった経験のある方も多いと思います。
この虫張り付きを防ぐのが風防、いつも、どんな時もクリーンな視界で獲物を狙うって感じでしょうかorz…

現在では高速専門パトでも付いていないのもあるようですが昔は必須、S30ZやR32のGT-R、GTOやVR-4といった高速パトに付いている姿を思い浮かべます。

昔は稀に一般車でも装着しているのがいました、印象ではやはりS30Zかな?ワタシは付けた事ないので効能がホントかどうかは解りませんが以前捕まった時にお巡りさんに聞いたらその効果は絶大と自慢してましたwww

警察専門的アイテムなのでベストテン圏外としましたが70年代のアイテムとしては王道に感じます!


さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!

【フラッシャーコントローラー、ブレーキ(点灯)コントローラー、ワイパーコントローラー等】


コレ、ワタシも昔付けてましたわ、設計が70年代のモデルには必須のワイパーコントローラー…

間欠ワイパーが普及したのは80年代中頃だったかな!?それ以前ですと特に安いクルマには付いておらず小雨時はやたらワイパーS/Wを弄る必要がありウザい、また標準装備されていても時間調整なんてのはよほどの高級車じゃないと望めなかったんでコレ、任意の時間で間欠が調整できて便利でしたよねー。

ブレーキ点灯コントローラーは教習所推しのポンピングブレーキと同様のブレーキランプ連続点滅ができる!というさも安全に寄与するような売り文句で売られていましたが実際はただ目立ちたいだけで付けるのがほぼ、ブレーキ踏むといちいちカチカチとリレーの音が煩くて個人的には嫌な装備でしたが画像はウインカー用ながらほぼ形状は同一、ダイアルでブレーキ点滅を調整でき〇カほどこの調整をHIにしたがり後ろいてもカチカチ…ウザくて仕方なかったのを思い出します(笑)

ウインカーコントローラーもこんな感じ、これもやはり〇カほどハイフラにするし高速ウインカーは端から見ていても決してカッコいいなんて思わなかったけどブレーキやワイパーより装着率高かったかも、族車やそれかぶれには愛されたアイテムだった筈です!

これら装備はまだあんのかな?ブレーキやウインカーはあるかもしれないけどワイパーはどうなんだろ?今や軽の低グレード以外は間欠ワイパー、当たり前ですからねー、時間調整は標準での装備、今も安いクルマにはないので需要ありそうですが果たして???識者の方宜しくお願いしますw

いよいよ上位に行きます、第4位!!

【8トラックカーステレオ】


最早コレを知っている世代は爺ですな、ワタシ含め(汗)
いや、ワタシ世代でも当時の新車ではもう消え失せていた、昭和40年代の中古買うと装着されており速攻で汎用カーステにチェンジ、ゴミと化しておりましたっけw

若い方は恐らく見たこともない8トラ、既成のセルテープしかなく後年のカセットテープのように自分で録音したオリジナルミュージックなんてのは夢のまた夢、セルテープはオッサンオバハンご用達の演歌や歌謡曲、ムードミュージックばかりで間違っても若い世代(当時の)聴けるようなのは皆無に近い、しかも確か全曲A面/B面併せても8曲位しか収録されておらずすぐリピートするしねぇ…
音はカセットより深みがあっていい!なんてよく言われましたがいくら深みがあっても演歌じゃねー(泣)

しかしFMラジオすら高級モデルじゃないと装備されていない時代にステレオですからね、冷房と並ぶ豪華装備品であったのは間違いなくワタシらのもう少し上の世代では憧れの装備だった筈、デジタル化が当たり前の現代、でっかいテープをガチャンとデッキに放り込むワイルドなアナグロさ、いかにも昭和的アイテムですね!これは完全に消え失せ工業遺産化していると言っても過言ではないでしょう。


ベスト3に入ります!今週の(もうええって)第3位!!

【カセットステレオ】


オーディオが続きます、てか今は『カーオーディオ』と言いますが90年代位までは『カーステレオ、略してカーステ』という言い方が一般的でしたよね。

現代ではBluetooth、I pod、SDカードやら何やら、音楽アイテムも多種多様ですが昔はひたすらカセットのみ!それでも4位の8トラからしたら物凄い進歩でオッチャンら若い頃は何よりも先に”カーステ” アルミやらマフラーの前にこれを替えた、或いは装着したモノです。

カセット式が主流になり始めたのは恐らく70年代後半、73年頃の日産車では既にお目見え、75年以降は他社も8トラ→カセットに置き換えが進み2000年代迄進化しながら20年以上も君臨したアイテム、出た当初はとにかく再生のみで音質もトーン切り替えのみ、早送りまたは巻き戻しのみっていう機械でしたがこれでもオリジナルで作ったテープが聴けるゼ!!と若者には必須、これは族だろうがやんちゃだろうが真面目クンだろうが全ての若者必須だったのは現代のスマホと同じ?意味合いかもしれんです、ハイ。

80年を境に家庭用オーディオ同様にコンポが出現、パイオニアロンサムカーボーイ、クラリオンのシティコネクション等がクルマ好きにはブーム、トーン切り替えだけだったモノがあれよあれよという間にスペアナイコライザーや全方位切り替え可能なスピーカーコントロールも出現、現在まで通してこの時期、最もカーオーディオの世界が輝いた時期ではないかと感じます。

その後コンポブームは去りコンパクトにワンボディ(AM/FM内蔵式)に主流は移ります、ワンボディでもコンポ並みかそれ以上の性能を持ち、ソフトはCD→MDと変わりながらも2000年代までこのカタチが主流だったのも今や昔ですね~



とうとう来ました!第2位!!

【後付けパワーウインドウ(以下PW)】


”ミツバのPW”と云われるほどほぼミツバ製だったんじゃね?って位80年代まではよく見かけた後付けPW、堂々の2位です!

何故に2位か?やはり憧れ品だったからですよ、80年代まではPWって高級装備品で特にスポーツ車なんて重量増から未装着が当たり前、これ欲しさに走りはダメでも高級モデルを選ぶといった見え張りも少なからず存在、ワタシもその一人ですが何か?(笑)

今やバンやトラックなどの商用や低グレード、軽ですら当然装備されるPW、最近の子供なんて手巻き式の窓の開け閉めが解らないっていうんですから爺世代は呆れるばかり、最早ダイアル式黒電話と同じ扱いの手巻きウインドゥですがあれはあれでON/OFFに関わらず窓開閉できるんで便利だったりしますよね!?

そんな訳でこれも絶滅かと思いきや少々の大型店舗のA/B等では一つ位は在庫していたりします、やはり今でも軽トラや軽ハコの低グレードは手巻きも残りもますしね、こういったオーナーの需要なのでしょう、かつてスカイラインやマークⅡですら高グレード以外は手巻きっていう時代に較べたら普及ってか生産/販売数はごく少数だろうと推測しますが手軽に手動→オート化できたこのアイテム、友達やおねーちゃんにも自慢できる冷房と並ぶ花形アイテムだったのです…。


さっ、オオトリですね!!第1位はこれでした!!

【後付け(一部標準orOP用)カークーラー】

やはり1位はこれしかないでしょう、昭和の誰でも憧れたカークーラー!堂々TOP当選に異論はないかと!?!?

現代、てか80年代からクルマ用冷房はフルエアミックスのエアコンが当たり前、当然、冷却水を使いヒーターと連動させ温度調整や曇り止めとしても使用でき80年代で既にセンサーを使うフルオートエアコンも存在、今や全自動車にこれがないモノを探すのが難しいアイテムですが80年代以前はまだエアコン技術の発展ができておらずただひたすら冷やすだけのこのクーラーが当たり前でした。

クーラー、温度調整もできない事はないながら冷却水を使わず冷媒だけをダイレクトにに流すので最弱にしてもとにかく冷える、当時のクルマは当然のようにクーラー装着を前提にしていないので設計上後付けorOPにしても吹き出し口ごと単体ユニットを装着、イメージとしては家庭用クーラー同様に室内機と室外機に分かれる感じ(正確にはそうではない)になり室内ユニットは大型のためスペース的にダッシュボード助手席側足元装着が一般的、一部Rrシートトレイ裏装着もありましたが燃料タンクの位置やトランクスペースが犠牲になったりとほぼダッシュタイプでしたねー。

このため助手席に座る人間は悲惨、風向きをルーバーで調整しようが最弱にしようが直撃でビンビン冷えまくる、真夏8月でも下手すると風邪引くレベルながら能力が足りていないのが多く(特に小排気量車)運転席や後席で丁度いい具合でも助手席は北極って感じ(笑)

オマケに安いタイプだとアイドルアップせずこのためオーバーヒートしたりそれを防止するため回転が低い時はクーラーS/Wが自動的に切れるものだから渋滞時は悲惨、これを避けようとアクセル踏み続けて冷房利かせる訳ですがあまり長時間やってるとオーバーヒートの恐怖が!!第一足が攣るしで(爆)

これも70年代設計車が残っている時代にはそこそこ売れていたモノですが近年でも設計の旧いサニトラやKP61スターレット、パブトラ、旧世代のミニクーパー等には必須アイテム、これ以外の旧車は勿論、産業機械(キャビン付きのフォークリフト、ショベルや建機)や2tクラスのWキャブ後席用に需要は残り細々ながら生産されております。

いやー、信号待ちや渋滞の度にアクセルを少し踏み込み冷えたところでオーバーヒートに怯えてアクセルを戻す、それの繰り返しをしていたメンドクサイ時代を思うとS/W一つで温度まで管理してくれる現代は隔世の感がアリますナ、オッチャン達はたかが涼を取るだけでもこんな苦労を若い頃していたんすよ、NOWでヤングな方々www


と、ランキングは以上となります!

アレが出てない、コレも入れるべき!というご意見もあろうかと思いますし後付け品、昔の方がアフターマーケットも充実していたと思うし挙げれば枚挙にといませんのでどうぞ皆さんそれぞれが懐かしの、憧れのこういった装備、アイテムを思い出して楽しんで頂けたらと思います。

それでは〇カの一つ覚えの遊び企画なベストテンネタ、また思いつく日まで(^^)/
Posted at 2019/12/06 18:27:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | ザ・ベストテン | クルマ
2018年11月25日 イイね!

私が惚れた!ネーミング“ザ・ベストテン” トラック編

私が惚れた!ネーミング“ザ・ベストテン” トラック編ハイ、タイトル通りの下らねぇーお遊び企画、まだやります(^^;)

前回の『私が惚れた!ネーミング“ザ・ベストテン”』では乗用車及びバイクの中から選びましたがち元?現?トラック屋の元Gureとしてはこれはやらざるを得ませんナ、立場上w

トラックのネーミング、乗用では親しみやすさ、エレガント、気品、高級感、スポーティさ等を主題にして名付けされる事が多いですがトラックの場合、どうしてもその使用シーンからしてタフネスさ、頑強さ、勇ましさを連想させるネーミングが殆ど、その中でも時折乗用車チックの名前も現れたりしますがやはり迫力という部分が訴求されないと商業的にパッとしない事が多いと思います…。

かつてはアルファベットで型番、数字でt数や搭載エンジンを表し特にペットネームがないというトラックでしたし特に大型ではそういった嫌いがありましたが1980年代には小・中・大全てのカテゴリーのトラックに乗用同様にペットネームが付けられました。

トラックに興味ない方からすると1.5tの標準ボディと3.5tのワイドキャブで箱車(ウイングやドライバン等)ではとても同じクルマに見えずとも乗用車ほどきめ細かい名付けがなされず小型は何々、中型はコレ、大型はこう!と大まかなる区分け、メーカーによっては小型も中型も同じ名前、デザイン全然違うのに同じ名前っていうケースもありますね、今回はそんな“勇ましい”トラックネームをワタシが気に入ったモノをベストテン形式で語ってみたいと思います(^_^)v


それではまいりましょー!今週の!?第10位!!

【日野/トヨタブリスカ(1961~1968)】
車名の意味:Brisk+Car=快活、軽快、きびきびした+クルマという造語、荷物を積んでもキビキビ走れる小型トラックという意味合い。


初代(1961~1965)

ブリスカ、響きだけ聞くと何か怪獣みたいな名前なんですが何故か好き ってかかなり昔の小型ボントラですが幼き頃に聞いたこの『ブリスカ』って響き、あまりに印象的でこの年になっても耳に残ってるんですよねーw

このクルマはまだトヨタ傘下入り前の日野がリリースした小型トラック、当時は有名な『コンテッサ』という乗用モデルで頑張っていた日野、現在のトラック専門メーカーの姿からは想像できない業態でした。

1950年代に今話題の?ルノー公団からノックダウン生産で乗用メーカーに名乗りを上げた日野、現在のようなトラックやバスのイメージになるのはトヨタ提携後となる訳です。

そんな当時、コンテッサで一定の評価を得た日野は一人相撲状態だった日産のダットサントラックに対抗する小型ボントラを発売、コンテッサのエンジンやパーツを使い急遽仕上げたのがブリスカ、ルノー日野から継承するRR方式だったコンテッサをFR方式に改め荷台スペースを確保、コンテッサGP20型900ccエンジンで750㎏積としたのが1961年発売の初代、62年~は商用車の需要の高まりに合わせダブルキャブのピックアップやバン車型も追加しワイドレンジ化、65年にはベースのコンテッサFMCに伴い2代目がデビュー、コンテッサが1.3Lに格上げされたのに合わせ1300cc、1t積とされよりダットサンの内容に肉薄するライバルとして名乗りを上げます。

初代が50年代を思わせるいかにもクラシカルでダットサンの敵になれなかったのに対し2代目ではミケロッティデザインによる美しさで好評の2代目コンテッサのイメージを取り入れ商用とは思えないエレガントさを醸し出すボントラに一新され恐らく国産小型トラックにデザインという概念を最初に重要視したモデルではないかと個人的には思います、造形美を感じさせトラックというとどうしても強面になる顔付きばかりの中でコンテッサ譲りの柔和な、エレガントな顔付きはそれまでの商用にない美を感じた物でした!


2代目(1965~1968)

コンテッサの流れを含む美しいスタイルでメジャーになりかけたブリスカですが66年のトヨタとの業務提携により翌67年、日野は乗用含む小型モデルから撤退、トヨタの意向を受けて大型専門メーカーに衣替えとなりブリスカはトヨタモデルに移管、『トヨタ・ブリスカ』となるもイマイチダットサンに弱いブリスカを諦め68年、新開発の『トヨタハイラックス』にFMCというカタチになり廃盤になります。

50年過ぎても未だ耳から離れない『ブリスカ』、この名前に拘っている変態はそう多くないでしょうがもう見る事もない日野の小型ボントラ、ワタシ位は憶えていてやりたいですね(笑)


続いて第9位!

【トヨタダイナ/マッシーダイナ(1956~現在/1969~1979)】
車名の意味:DYNA=「ダイナミック」が由来、力強い、動的という意味で命名。
マッシー=Massive(マッシブ)からの変形でマッシブは重量感、どっしりとしたなどを意味するモノ、小型クラスのダイナに追加された4tクラスモデルであったためよりどっしりしたダイナ=マッシーダイナという意味合い。

1956年発売の1~1.5t積RK型ルートとラックが元祖、、RKにはボンネット型とキャブオーバー型が存在、これの区別のため59年からボンネットを『スタウト』、キャブオーバーを『ダイナ』と名付けてそれぞれ発展します。

ダイナミックだからダイナ、これも単刀直入?でトラックらしいいい名前に思いませんか?トヨタの老舗名はクラウンに次ぐ長きネーミングでもあり乗用メーカーイメージであるトヨタでも有名な商用車、20年前位にあの暴れん坊だったMタイソンがCMで「タイソン、トヨタ、トラック!エキサイティング・NEW、ハッ!!」とあの喰いつきそうな顔で叫んでたのが印象的(※ダイナ単独ではなくトヨタトラック全体のCMながらダイナがメイン)

先述の生い立ちもあり真の“ダイナ”としてのモデルは63年にデビューした2代目RK/JK170系からと見るのがいいでしょう、この代からシャーシ等ダイナ専用設計(先代ではスタウトと共用)になり2tクラスメインに格上げされ今も続くダイナの基礎を造ったモデル、当時クラスNo1だったいすゞエルフにガチンコ勝負を挑みハイパワーなディーゼルエンジン、頑強シャーシやクラス初、当時の高級版の証である4灯式ヘッドライトでアピール、2tクラスではいすゞ、三菱、ダイハツが激烈な戦いを繰り広げる中に参戦、64年にエルフを破り2tクラスNo1の販売量を確保、この型は幼少期、神奈川に工場があるいすゞのエルフ以上に見かけた記憶ありますねぇ…


2代目ダイナ(1963~1969)

こうして小型トラック分野でも勝負を賭けるトヨタ、ダイナも順調に知名度を安定させながら発展、69年には3代目U10系にFMC、これはやはり傘下に収めたダイハツのトラック(旧ベスタ、新デルタ)と共通化を行いコストダウン、6気筒3.6LDeを搭載する小型トラック最大級となる3tモデルも発売、中型大型を徐々に日野にシフトしてゆく中でダイナを充実させたモノでした。


3代目U10系ダイナ(1969~1977)

セミキャブのスタイリングは居住性と乗り心地に配慮、この事は本格フルキャブを採るいすゞ、三菱にない乗用車ユーザー延長の層には好評、一方でタフネスさ、メンテ部分ではフルキャブに長があり運送業などヘビーユーザーはいすゞ/三菱、小売りや一般商店にはトヨタという今にも通じる棲み分け!?ができた最初の時代に感じます。

その後ダイナは77年、84年、95年、99/2000年、2011年にFMCを行い現在8代目、途中下級だったトヨエースやハイエーストラックとの統合(双子三つ子化)や従来、トヨタ←ダイハツ→日野の構図だった日野2t系が日野の設計に切り替わり日野デュトロとの統合等があり現在に至ります!(※代目数えは一部旧型継続モデルや基本MCのBigチェンジも含めます)


5代目U60~90/Y50系(1984~1995)


現行8代目U600/700/C600/700系(2011~現在)

一方のマッシーダイナ!子供の頃読んだ漫画本か何かに確か『マッシー何とか』というマッチョの悪役?がいてこれが印象的なワリィやつ、そのイメージが残り=マッシーダイナというレアトラックがいつまでも頭の中に残っちょるんですよwww

ダイナの項でも述べた通り、かつてはバス、トラックも生産していたトヨタは日野を傘下に収めた以降徐々に中型4t、大型クラスからは撤退していきましたがその過渡期に現れたのが『マッシーダイナ』、これは従来トヨタトラックの大型(5t~)のDA/FA型と3tまでラインナップされたダイナの中間になる4tクラスにデビュー、4tは本格高速道路輸送時代に向け大量積載&普通免許で乗れる最大級モデルとしてこの時期(1969)俄かに脚光を浴びていたクラスで長き伝統ある三菱T620→FKや日野レンジャーKLが強いカテゴリーに参戦、その名前の通りドッシリとしたダイナではあるもエンジンは日野レンジャーと同一、シャシがトヨタ製でありやはり頑強さ、特にこの時代は過積載が当たり前に行われ規定以上に積載した時の性能こそが認められるという流れの中、ブレーキやフレーム、サスの強度不足(指定積載以内であれば十分な性能)もあり評価が低く79年、4t以上の車種は日野に委ねるという方針により消滅、それでも10年の寿命を誇りました。

関東圏では殆ど見かけないトラック、お膝元の愛知県近郊には関東に比較してトヨタ関連工場も多く生息していたようですがね、ワタシも高校生である79年まで販売していた割にはほぼ走ってる姿、記憶にないです…


マッシーダイナQC10型(1969~1979)

かつてはトラックでもガソリンエンジンが主流、時代の流れで燃費やトルク面でDe化に移行する中、最後までこのクラスでガソリンエンジンを持っていた(Deもラインナップ)事など、トヨタのトラック=ガソリンという意地を通したマッシーダイナ、ネーミングは迫力あって良かったんですがね、やはり餅は餅屋、時代はすでに4t車への乗用車メーカーの存在は許されなかったようです。


さぁ、8位行ってみましょー!

【旧日産ディーゼル,現UDコンドル(1975~現在※2017年をもってコンドル名は継続するもOEM車輛のみ)】
車名の意味:CONDOR:猛禽類のコンドルに由来、 現UDトラックス、前日産ディーゼルでは小・中型トラックに名付けられたが日デ前身の民生ディーゼルではバスに命名されていた。

コンドル、有名な♪コンドルは飛んで行く~ のメロディがこのトラックを見かけると流れる?って訳ではないですが勇ましく猛々しい姿のコンドル、トラックの名前には惜しいカッコ良さ!

さて、一口にコンドルと言ってもその車型は多岐に渡り現UD/かつての日デ時代の小型・中型トラック総称になります。

トラックとして最初に名付けられたのは1975年の4tクラス、それまでアルファベットで車型を表していたUD4tの初のペットネームでしたが現在ではUDトラックス、大型のクオン以外は自社生産を撤退しコンドルを名乗るのは4tモデルのみ、かつて1~2tでもコンドルを名乗っていましたが現在『カゼット』と変更され三菱ふそうキャンターのOEMとなっており残る4tもいすゞフォワードのOEMという有様。

(1t~1.5/1.75モデル)
資本関係にあった日産の小型トラック『アトラス』のOEM、95年にアトラスF23型のOEM車でデビューし2007年のFMCにてF24系アトラスOEMに変更、2013年キャンターOEMのカゼットに継承して消滅。

(2t~3.5tモデル)
やはり日産の2tクラスアトラスのOEM、デビュー時の81年では1tモデルと2tモデルでデザインも共通ながら95年にアトラスがいすゞエルフのOM化に伴い2t系コンドルもエルフOEMに変更、以降エルフのFMCと追従しオリジナル時代を含め4代を数えるも2014年にキャンターOEMのカゼットにチェンジして廃盤。

尚1~3.5tの初代モデルはオリジナルのアトラスがE23型キャラバン/ホーミーの外板パネル、ドア、インパネを共通化しコストを抑え他社に較べ大幅な廉価を売りにしておりアトラスよりは若干値付けは高いコンドルでもキャンターやエルフ、ダイナに較べかなり安くそれなりに普及しました。


3代目コンドルBPR(エルフOEM)

(4tクラスベットレス)
日野デーキャブレンジャー、ふそうファイターミニヨン、いすゞフォワードジャストンに対抗するベットレス4tモデルで名称は『コンドルS/同SS』 アトラス/コンドルワイドキャビンを4tコンドルのフレームに載せた廉価版4tモデルで88~92年が初代、92~97年が2代目。

2t系がいすゞOEMに変更後もオリジナルで生産され97年に4tクラスであるオリジナルのコンドル新追加ベットレス『コンドルZ』を後続とし廃盤。


初代コンドルS

(4t~増t大型モデル)
コンドルの本質車種で75年発売、83年、93年、2010年にFMCが行われオリジナル時代で全4代、2017年以後はフォワードOEMとなり現在に至ります。

初代はCシリーズ、2代目はレゾナ、3代目はビッグサム、4代目はクオン等日デ大型と共通キャビン、パーツを使いイメージ的にも他社に較べ共通性が高くこれによりライバルに較べリーズナブル、2代目CM系までは日デ特有のカックンブレーキが有名で海外や国内でも人気高かったターボ付き建設系(ダンプ、ミキサー、簡易クレーン付きなど)は好評ながらカーゴ系は性能面で評価は低かったです。


2代目コンドルCM

安物・壊れる・性能悪いと悪評が知れ渡ってしまったCMを根本から見直し他社に劣らない品質を得たのが3代目MK系、これになって一気に需要も増え普及、今もこの型は大幅に現役姿で見かける事ができます。


3代目コンドルMK

今やOEMに唯一名前の残るコンドル、じき消滅って気がしますが1t~増t大型まで幅広くその名前を轟かせたのも今は昔になってしまいましたぁ。。。


そして第7位!!

【三菱ジュピター(1959~1970)】
車名の意味:Jupiter=木星またはローマ神話に現れる最高神ユピテルの英語名を意味する。


ジュピターボンネット型3.5t積

ジュピター、平原綾香さんの有名な曲ではありませんよw まっ、あの唄聴く度にこの三菱ジュピターを思い出すという変質者はワタシ位のモンでしょうが(^^;)

木星とかローマ神話とか何か学術的?大昔に出て大昔に消えたトラック名ですがやはり三つ子の魂なのか幼き頃に憶えたこのトラック、何故か忘れないですよねー…
何故に忘れないか?やはり強烈な印象の顔、ドクロと言うかアライグマと言うかこの面構え、幼児には衝撃的な怖さで街行くジュピターを見ると恐怖におののく、そんな半世紀前を思い出してしまいます(笑)

旧新三菱重工(現三菱ふそう)から1959年、当時大型と2tクラス小型トラックの間隙をぬい初中型クラスでデビューしたジュピター、2.5~4tを取り揃え普通免許で運転可能な最大級のボンネットトラックとして人気を呼びました。

59年2.5/3tにて登場、60年に3t、64年に4t、65年には時代の要請もありキャブオーバー型も追加、これ以降はキャブオーバーが主力となり70年にボンネットは廃盤となりキャブオーバーはふそうブランドに移行してジュピター名は消滅、後のFKやファイターに継承されました。

実は仕事で付き合いあったトラック整備工場にこれをレストアし隠し持っているのがいますが恐らくこれ以外に実働はもういないであろういにしえのジュピター、誰が忘れても(知らんでも)ワタシは永遠にドクロトラック、忘れません!

さぁ、第6位!!

【マツダボクサー(1969~1980)】
車名の意味:BOXER=逞しく俊敏な犬のボクサーから命名。


ボクサー3.5t

これを知ってるのはよほどのトラックマニア、マツダマニアでしょう、その位レアでその希少度はマッシーダイナ以上かも…

ボクサー、以前はボクシングからきているのかと思いましたがボクシングにしろ犬にしろ猛々しく精悍なネーミング、6星さんが我がこそがオリジナルの如く“ボクサー”という言葉を得意になって吹聴している時期がありましたがどっこいクルマに使うのはマツダがオリジナルっすヨwww

しかしボクサー、これも11年も生存した割にには全く見た事ナシ、特に関東圏ではまだこの時代、“マツダ地獄”真っ只中でしたのでREに関係なくともマツダ車の普及率は低く特に商用、当時はポーターやボンゴ、タイタンにこのボクサー、滅多に見れる代物ではなく特に本格的なシビアなプロが扱う4t車でマツダの立つ瀬は関東では0に近い感じでした。

キャブオーバー4tが注目され始めた時期の参入で3.8L6気筒De110ps→115ps、後に5.5L145psの米・パーキンスとの共同開発ハイパワーDeも搭載し実力はふそうやいすゞ、トヨタに劣るものではなかったながらもやはり知名度の点で歯が立ちませんでした。

3.5t/4tでデビュー、後発に下級小型トラックでタイタンが発売以降、マツダのトラック戦略はそちらに移行、タイタンもキャンター、エルフ、ダイナがt数増強するのに合わせ3.5t積まで拡大しボクサーは4tのみでラインナップされますが1980年に売れ行き不振から廃盤になっています。

勇ましさで言ったらなかなかこれを超えるネーミングはない?ボクサー、トラックにはやや勿体ないと思う程イイ名前に思います!


☆☆☆~今週のスポットライト!!~☆☆☆

今一歩、惜しくもベストテンに入らなかったモデルはこちら…

【ダイハツデルタ750(セブンハーフ 1971~1982)】
車名の意味:DELTA=三角の意味もあるがこの場合はダイハツの「D」をギリシャ語での読むという意味合いとしセブンハーフは積載750㎏が主であった事によるもの。


デルタ750

正直デルタはどうでもいいですが注目は750と書いて“セブンハーフ”と読ませるところが憎いですナ(笑)
“ナナヒャクゴジュウ”でも“ナナハン”でもない、前者じゃまんまで脳がない、後者じゃバイクじゃあるまいし!と恐らく当時のダイハツネーミング担当者は思ったのでしょう、何かいいネーミングないか!!そうだ“セブンハーフ”!!てな感じでしょう(あくまで推測w)

クルマそのものはトヨタライトエースのOEMで乗用コンソルテ同様にFrマスクをゴテゴテにしたライトエースのオーバーデコレートモデル、トヨタ傘下入り前はダイハツは小型商用にニューラインというモデルがありこれの代替え車種として用意、3K型1200㏄エンジン始めFrグリルとハンドルマークが『T』から『D』に代わる以外は同じクルマ。

ダイハツはニューラインの上級トラックにベスタシリーズももっておりこれはダイナと兄弟化、商用シリーズを全て『デルタ』で統一していたので1tクラス(750㎏積み含む)とそれ以上の車種区別のためライトエースベースモデルをセブンハーフとした訳ですね。

セブンハーフを名乗ったのは82年まで、本家トヨタがライトエーストラックとタウンエーストラックを統合以後もデルタはトヨタOEMで存続しますが単にデルタ750㎏積みとされセンスある“セブンハーフ”は11年間のみ、好きとか嫌いではなくダイハツネーミングのセンスに唸りますナ(笑)


さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!

【旧日産ディーゼル サングレイト(1963~1971)】
車名の意味:sun=太陽 great=偉大、卓越、優れた を組み合わせ太陽のように偉大なトラックという意味合いを込めて命名。

ねー、“太陽のような偉大に…”ですもんね、これ以上偉大なモノはないですヨね(笑)


サングレイト8t積

これですよコレ!この顔はジュピターが可愛く見える?ほど怖い、厳つくマジでいたいけな幼児は泣き出す程の怖さの面構え!
ダルマが睨んでいるような顔で当時のUD特有な2サイクルディーゼル(4stもあり)の悲鳴のような音を出して走り去るサマは正に当時問題になっていた“神風トラック”そのもの、交通戦争とか公害を取り上げる時事ニュースに出てくるトラックはサングレイトのイメージなんですよねー…

横浜では日産関連の工場も多く他地域に較べ特に多く見かけたのかもしれません、とにかく怖かったなぁ~。

サングレイトは長年ボンネット型で強さを発揮したUD初のキャブオーバー型であったTC80型トラックの後継として1963年発売、8t/11.5t積を皮切りに2stDeに加え4st5気筒、6気筒Deもラインナップ、頑強なシャーシとトラクタ、前2軸等の発展型も多く重量級輸送で好評を得、後のCシリーズや現行クオンにその信頼性を引き継ぐUD大型キャブオーバーのパイオニア的存在でした。

太陽のように偉大なトラック、もう何十年見ていないだろうか…。


いよいよ上位に行きます、第4位!!

【いすゞGIGA(1994~現在】
車名の意味:GIGA=10億の、巨大な、大きなという意味。いすゞが扱う一番大きな商品であることから命名。

ニューパワーとか810とか歴代のいすゞ大型のネーミングに較べこれも単刀直入に“デカい”というのが解るいい名前ですよね、GIGA、これ以上大型を表すのに解りやすいモノはないでしょう、素人でもトラックの名前とすぐ理解できそうで…。


初代GIGA(1994~2015 トラクタは1年遅れ)

バブル期設計になる94年発売のGIGAは下級4tクラスのフォワードとキャビンやパーツ流用化を先代の810以上に推し進めコストダウン、一方この時期は商用と言えどもキャビン内は考えられる快適性を盛り込むのが主流で高級車並みの快適装備(PWやステレオ、ファブリックシート等)が奢られた時代、豪華さを前面に出したのがGIG以前にFMCされた日野のプロフィア、これに応じて三菱ふそうもグレート→スーパーグレート、そしていすゞも810→GIGAと豪華に贅沢にFMCした訳です。

当時危機的状況にいたいすゞ、乗用から撤退しトラック専業となり日野(トヨタ)との提携等と併せGIGAも好評により危機を脱出、所謂石原法と言われた首都圏限定のPM/Nox排ガス規制も年々厳しくなる中でかつてニューパワーや810で売りだった大排気量V12/V10/V8を次々に失う代わりに最新技術の排ガス適合で業界をリードしたのも初代GIGAでした。

それまでUDが強かったトラクターやダンプでもシュアを伸ばしふそうの敵失もあり日野に次ぐ業界2位に躍り出たのもGIGAから、20t車25t車の頑強さも好評で盤石さをもを築きました。


2代目GIGA(2015~現在 トラクタは1年遅れ)

不況もあり20年FMCせずにいましたがそれが逆にいすゞ=GIGAを定着、従来1代ごとにペットネームを変えてきたいすゞ大型では初めて2代に渡りネーミングを継承させエルフに次ぐいすゞの代表的車種になったGIGA、馴染みやすくイメージし易い名付けのいい例ですネ!


ベスト3に入ります!今週の(もうええって)第3位!!

【旧日産ディーゼル レゾナ(1979~1990)】
車名の意味:RESONA= 英語で共鳴 (resonance) を意味する。ターボ吸気システムにレゾナンス吸気方式が使用されているためこの車名が付けられた。

意味を知ると大した事ないですがレゾナ、何かトラック名にしては素敵な耳障りのいい響きが好み、意味を無視すれば乗用車に名付けてもおかしくない気がします。


レゾナ平ボディ前2軸

現クオン、前ビッグサムからすると僅か11年だったレゾナ、首都圏では排ガスの関係で死滅しましたレゾナ前任Cシリーズから引き継ぐダンプ、トラクター、セルフローダー等重量級輸送、運搬車では根強い人気のあるUD、海外でも未だ2デフのレゾナであれば高額取引もなされます。

地方でもさすがに数は減りましたがダンプ等では今でも現役をまだ見かける事もあると思います、2/4tではトラックとしての評価はイマイチのUDでしたが大型は別格、この事から現在でも唯一大型だけは自社生産を続行しておりUD最後の矜持を見せてくれています。


レゾナセルフローダー2デフ車

恐怖の強面だったサングレイト、Cシリーズに代わってオシャレささえ感じる?レゾナ、顔付もジェントルでボクシーなスタイリングはスタイリッシュな大型車としてこれも記憶の隅に留めておきたい一品です!


とうとう来ました!第2位!!

【旧日産ディーゼルバイソン(1979~1981)】
車名の意味:BISON= アメリカバイソンなど、バイソン属の「野牛」の意味。

野牛ですよ野牛、スゲェインパクトあるネーミングで中身は日産OEMのヘタレ2tですが大型でも通用するような逞しく力強さを感じさせる”バイソン”たった2年強の短命で巷では存在感薄いモデルながら何故かこの名前、残ってるw


バイソンYC341型

アトラス以前の日産小型トラックであったキャブオール、元祖クリッパー(ミニキャブやキャリィのEMとは別物)のバッジチェンジのOEM車、キャブオールが日産系、クリッパーがプリンス、バイソンがUDにて販売される三つ子モデル。

そもそもUDは小型トラック部門は資本関係ある日産に譲り未進出でしたがこれに足を踏み入れるに対し自社開発せず既存モデルを流用したのがバイソンでした。

バイソン=倍損というマイナスイメージが商売人に嫌われたという逸話が残るクルマですが押しの弱いキャブオールやクリッパーに較べ当時の大型Cシリーズの強面イメージを持たせたバイソン、なかなの男前でオリジナルにない迫力は結構好みでした!

僅か2年の短命さに敬意を表し堂々2位です(^_^)v


さっ、オオトリですね!!第1位はこれでした!!

【三菱ふそう ザ・グレート/スーパーグレート(1983~1996)/(1996~現在)】
車名の意味:ザ・グレート=THE GREAT 英語で「偉大な」という意味でありスーパーグレート=SUPER GREAT スーパーは英語で「極上の、すばらしい」の意味。

菱ヲタ、ふそうヲタでなくともこのネーミング、いいと思いませんか!? ”偉大”そして”素晴らしく偉大”ですからね、大型トラックらしく豪快かつ素敵なネーミングで83年のグレートデビュー以来、今もこの名前はワタシとしてはNo1!!


ザ・グレートFVダンプ(1983~1996)

名前だけでなく乗り易さ、パワー(全種ではない)、見かけ、全てがGood!!で大型で自前で買うなら(ってさすがに運送屋でもやらかさない限り買いませんが…爆)絶対にこれを選びますネ!

グレートデビュー時はトラックデザインの概念を変える程の評判でこの年のグッドデザイン賞を受賞、従来の大型と言えばただ厳つく恐怖感すら覚えさせともすれば下品さえ与えるデザインが多かった中でエレガントさ、気品、オシャレさを表現したザ・グレート、その登場は衝撃的ですらありました!

13年間の永きモデルライフを高人気で終えたザ・グレートは96年(一部は2000年代迄継続=構内専用や軍用)のFMCで“スーパー”の文字を付加、より都会的に豪華に気品あるスタイルとなりザ・グレートの好評さを継承、残念ながら2000年代に入ってからの三菱不祥事の影響でグレート時代から続いたシュアNo1の座は降りる事となりましたがそれでも根強い人気、大型車の場合、ドライバーの好みが強く表れ乗用以上にそのメーカー愛着度は高くふそうファンはふそう、日野ファンは日野、いすゞはいすゞと浮気度合いは乗用に較べ低くあれだけの不祥事にも係わらずふそうの売り上げは想像以下、その分三菱乗用の信用低下、シュア低下は悲惨でしたがor…


スーパーグレートFPトラクタ(1996~2018)

三菱自動車から独立し三菱ふそうバス・トラックとなりダイムラーと提携、かつてのふそうとはかなり趣が変わり半外国企業となってしまったのはUDとラックス同様で淋しいですし他3社が全て大型も新キャビン(FMC)を施した中、以前基本96年のキャビンを使うスパグレ、勿論時代時代に於いてアップデートは行われていますがそんな部分にふそうの置かれた現況を感じます。


現行スーパーグレートFU(2018~)

しかしその旧設計は逆に当時のバブル設計を継続しているのもあり質感や造り込みは日野、いすゞ、UD以上に感じます(個人的主観)しスーパーグレートは永遠に!!とスパグレファンはまだまだ叫びます(^_-)-☆


ランキングは以上となりますが他にも心惹かれたネーミングは枚挙に問いません、そこで圏外として以下に記します!

12位:タイタン(マツダ1971~現在)
13位:キャンター(三菱/三菱ふそう1963~現在)
14位:プロフィア/スーパードルフィンプロフィア(日野1992~現在)
15位:レンジャー/デーキャブレンジャー(日野1964~現在)
16位:エルフ(いすゞ1959~現在)
17位:フォワード(いすゞ1970~現在)
18位:ホーマー(プリンス/日産1964~1982)
19位:ブラッド(スバル1977~1990)
20位:アトラス(日産1982~現在)

21位以降は下記となります。

21ファスターオデロ(いすゞ)、22:コニーグッピー(愛知機械)、23:ストラーダ(三菱)、24:トヨエース(トヨタ)、25:キャブオール(日産)、26:クオン(UD)、27:キャブスター(日産)、28:スタウト(トヨタ)、29:ハイエース(トヨタ)、30:スクラム(マツダ)、31ミニエース(トヨタ)、32:フォルテ(三菱)、33:ジュニア(日産)、34:ビッグサム(UD)、35:ポーター(マツダ)、36:ニューパワー(いすゞ)、37:810(いすゞ)、38:トライトン(三菱)、39:ハイラックス(トヨタ)、40:プロシード(マツダ)

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如何でしたか?毎回〆では書きますがクドイですがあくまでもこの企画はお遊び、『それは違うだろ?』とか『あれが入ってねーじゃん!!』的な反論もあるでしょうがこれはワタクシの基準、これを読んで皆様も独自なお好きな名前ベストテンを思い浮かべて愉しんで頂けたらと思います。

また独自のベストテン、今は暇こいてるんでまた新ネタ思いついたらUPしますんでお付き合い下さいませませ!

長文読破、お疲れさんでした(^o^)/
Posted at 2018/11/25 09:08:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | ザ・ベストテン | クルマ
2018年11月17日 イイね!

私が惚れた!ネーミング“ザ・ベストテン”

私が惚れた!ネーミング“ザ・ベストテン”何と!!2年半ぶりのこの企画w 過去記事”保存版”ではないですヨー、新作っす(^_-)-☆
久々の長編ですので読む方はご覚悟をw

突然思いついちゃいましたわ、クルマやバイクのネーミングなんて星の数程ありますが今回はワタクシ元Gureがこれまで市場に存在した各社・各車のネーミング=ペットネームの中で心惹かれたモノをベストテン形式で語ってみたいと(^_^)v



例によってここに挙げるお約束ですが…

①対象はこれまで市販された国産車、国産バイク
②ネーミング定義はメイン、サブに限定しグレード名は対象外(但しグレード名が発展して車種名に昇格したモノは対象)
③あくまで個人的にネーミング痺れた、これはカッコいい名前だ!耳障りがいいよね!という主観でランク付け、その個体の中身は重要視せず。
④所謂一般的な人気不人気、クルマ自体の出来不出来は無視、あくまで単に名前が好みという感覚。
⑤輸入車は除くも日本メーカーであれば逆車、海外専売車も含める。

と致します!

クルマの名前、これって結構重要に思いませんか?そのネーミングによってクルマのイメージ、印象が決まると言っても大袈裟ではないし…

逆に名付けが失敗するとそのクルマそのものも商業的に失敗したりもある、言いにくい、耳に入りにくいといったケースが多いですよね。

反面エレガント、格調、スポーティ、可愛い、ワイルド等メーカーが狙った通りのイメージ戦略が成功すれば人気も高く売れまくり大成功を収める事も数々、人間は勿論の事、犬や猫等のペットや工業製品、食べ物や生活用品等世に名無しなんてモノはない訳ですし日本人の場合、クルマやバイクを人間やペットと同様に愛し慈しむ民族には特に名前って重要に感じます。

それでは前置きはこの辺にして(汗)題して『私が惚れた!ネーミング“ザ・ベストテン” 』!!やってみたいと思います!



さぁ、今週の!?第10位!

【プリメーラ(日産 1990〜2005)】

車名の意味:primera=女性系形容詞、英語で言うファースト(first)、スペイン語の女性系形容詞、男性形はprimero。

初代プリメーラP10型(1990~1995)

日産の中級ファミリーカーであったプリメーラ、バイオレット→オースター/スタンザを経て90年からこのネーミングの新型がデビュー、先代、先々代が泣かず飛ばずの稀代の不人気車でバイオレットの1973年~オースター/スタンザ最終の90年まで、実に17年も不調に敢えて喘ぐこのカテゴリーのモデルネームを見切り新たにプリメーラとした訳ですがクルマそのものの完成度、思想も名前だけではなく一新、見違えるようなプリメーラ、初めてその名を耳にし姿を見た時はハッとする程名前と姿が一致、当時の日本車でこのクラス、これほど耳に残りかつ実車に於いても惹かれたモノはない、見かけも名前もまんまファミリーセダンって感じの没個性なクルマばかりでしたのでワタシにとっては非常に衝撃を受けましたね~。


2代目プリメーラP11型(1995~2001)

「プリメーラ」という名前、軽快だし個性的、一度聴いたらすぐ耳に馴染み忘れない感覚、オシャレでスポーティでもありこの時期、大きな変革期を迎えていた日産、なかなか素敵な名前を付けるもんだなぁ…と感心したモノでした(^_^)


3代目プリメーラP12型(2001~2008)

ワタシ的に評価が高いのは初代P10、かつてはBigネームの上級ブルーバードの影武者下級扱いだった立場を逆転、ブルを喰う程の人気を得ましたが他車と比較しても例外なく代を追う事に肥大化し軽快さを失い没個性化したのはプリメーラファンとしては残念でした…。

続いて第9位!!

【ギャランGTO/GTO(三菱1970〜1977/1990~2001)】

車名の意味:GTO=グランツーリスモオモロガート(gran turismo omologato)=正式に認められたグランドツーリングカー、フェラーリ(伊)、ポンティアック(米)に次いで日本では三菱が命名。

ギャランGTO A53/55/57C型(1970~1977)

当時の三菱量販メインモデルであったコルトギャランをベースにハイパワーエンジン、スポーティなHTクーペボディを着せたスペシャリティカーとしてデビュー、トヨタセリカと並びこのカテゴリーの先駆でした。
そうそうたる名車に名付けられた「GTO」を名乗るにはベースがファミリーカーという部分から疑問視された向きもあるようでしたが当時は希少なDOHCモデルの存在、空力特性を追及したスタイリング、当時の水準を超えるドライバビリティ等からそのネーミングに相応しい三菱No1の名車として今では認知されていますねー。

最初の愛車にした位のGTOマニア、これは自他ともに認めるワタクシですが“正式に認知されたGTカー”なんてスゲェ!とまず最初に喰いついたのがその勇ましいネーミングであった事は50年近く前の事ながら鮮明に記憶に残っています!


GTO Z15/16A型(1990~2001)

ギャランGTOは7年の在任を終えギャランΛに後を託し「GTO」のネームは一旦退場、その後Λ→スタリオンを経て1990年のバブル期に三菱の持てる技術を惜しむ事なく盛り込んだ新開発スポーツカーで復帰、ギャランのメインネームが外れ「GTO」単独となりながらも復活時は心躍りましたね、三菱スポーツ=GTO、やっぱコレだと(笑)

クルマそのもは好景気の時代、他社ライバル群も強豪揃いで大きな評価は得られませんでしたが現況の三菱が置かれた立場を見るとこのネーム復活はかなりの難易度と思われ三菱好調時代の証人としてでも忘れられない名前です…。

さぁ、8位行ってみましょー!

【ロードペーサー (マツダ1975〜1979)】

車名の意味:Roadpacer=造語であり単純に訳せば“道路の王様”ながら当時の旧東洋工業社長の意である「このクラスのベースを造りたい」「クラスをリードしたい」という願いも込められていました。

ロードペーサーRA1S型(1975~1979)

センチュリー(世紀)、プレジデント(大統領)に対抗するマツダのショーファーとしてデビューしたロードペーサー、大型高級車として既に認知度が高くクルマもネームも威風堂々とするライバルに対し「道路の王様」と来ましたからマツダ、喧嘩売ったなぁとも思いましたが単純にカッコイイ響きで好きなんですよね、実車はGMからの借り物で純国産ではないながらも唯一パワーユニットが当時のマツダの矜持であるロータリー(RE13B)を搭載、排ガス規制の暗黒期にそれをモノともしないREパワーは確かに”王様”になり得たとも思います。

しかし米国では大衆車扱いのホールデンがベース、そしてせっかくのREも車格に釣り合わない、70~80年代に訪れたOILショックが災いし極悪燃費でイメージが悪く日本のショーファー界に受け入れられず僅か4年で退場、王様にはなり得なかった弱小メーカー高級車の哀しい性をロードペーサーを思うとどうしても感じます。


77年~の後期型

しかし「ロードペーサー」って…今でもこの響き、カッコいいなぁと素直に思います!(^^)!

盛り上がってまいりました(汗)第7位!!

【エクリプス/エクリプスクロス(三菱1989~2012/2018~現在】
車名の意味;eclipse=英語で日食、ギリシャ語で力を失うという意。
訳すと英語にせよギリシャ語にせよ?的ですが単純に“エクリプス”という響きにカッコ良さを感じます(笑)
現在ラインナップ中のエクリプス・クロスの「CROSS」はクロスオーバーからのネーミング。

初代エクリプスD21/22/27A型(1989~1995)

E30ギャランをベースにしたスポーツクーペとして開発されるも国内ではラインナップされず逆輸入のみ、海外専売モデルで米国では高い人気と支持を得て20年超、全4代の長寿車でした。

国内ではギャランVR-4やGTO/FTOが80年代後半~90年代三菱スポーツを担当、車格がこれらと被るエクリプスは主要マーケットである米国人好みに特化しますが日本でもマニアは少なからずおり特に初代は逆輸入で多く入っていましたね。

スマートなネーム同様に日本車離れした出で立ちがグッドマッチングって気がしませんか?特に女性が乗ると異常に美人に見え左ハンドルマジックもあり値段の割に高級エレガントに見えたのも懐かしい(笑)


2代目エクリプス(1994~1999)

米国で廃盤になってから6年ぶりにその名前が今度は国内販売モデルでも復活、流行りのSUVに生まれ変わりそれを表す「クロス」がサブネームに入りました。
かつてのエクリプスとは殆ど関連性のないモデルとなりましたが「クロス」付加によりワイルドさとクルマの性格が一度聞けばズバリ解るのはいいかなと…?


エクリプスクロスGK1W型

ただ、日本で売っておらず三菱マニア以外には知名度が低い「エクリプス」を何で今頃?という疑問は残りますナw

どんどん行きます、第6位!!

【プレリュード(ホンダ1978~2001)】

車名の意味:prelud=前奏曲という意。
4輪界に名乗りを上げた頃のホンダはローマ字と排気量といったバイク的ネーミングで他社とは一線を画すも70年代に入るとペットネームを付すようになりその頃、非常にセンスあるネーミングをするなぁと感心したモノでした。

初代プレリュードSN型(1978~1987)

60年代は日本はファミリーカーが急速に普及、このためファミリー訴求の可愛らしい名前やほのぼのとした名前、また、これらをも捩った造語が多い中、ホンダは他社が注目しなかった音楽分野に目を向けこのプレリュードと名付けた時には見事!と思いました。

ホンダ初のプライベートクーペ、その名に恥じない心地良い音楽を使ってイメージ戦略で訴えるCMの造りもそれまでにないセンスを感じ今は亡きプレリュード、曲を聴くようにウットリしますナw

プレリュードは全5代、特に2代目ではオシャレで背の低い流麗ボディにリトラクタブルライトのパーソナル性が受け“デートカー”としての文化を確立、初代~2代目前半はアコードの大人しいエンジンでエレガントなクーペスタイルという体がデートカーの異名を得た理由。


2代目プレリュードAB/BA1型(1982~1987)

2代目後半からはハイパワーなDOHCモデルも追加、3代目では先進技術の4WSを採用しデートカー以上の実力を備えましたが4代目~最終5代目ではクーペモデルの需要衰退により販売人気も激減、2001年に惜しくも廃盤となっています。


3代目BA4/5/7型(1987~1991)


☆☆☆〜今週のスポットライト!!〜☆☆☆

今一歩、惜しくもベストテンに入らなかった私が惚れた!?ネーミングはこちら…

【ゼファー(カワサキ1989~2009)】

車名の意味:ZEPHYR=西風、川崎重工から二輪界に新風をという意を込めて命名。

ゼファー400(1989~2009)

バイクです、バイクのネーミングは例えればCB750とかGT380とかZ750、SR400等のようにローマ字+排気量というのが一般的、4輪のようにペットネームが付くというのは特に昔は稀、近年になりペットネーム付加も珍しい事ではありませんがかつてはこれが一般的、しかし国産バイク創世記にはドリームやベンリィ、カブ等4輪ではペットネームを付さなかったホンダが積極的に名付けておりました。

そんな中、4輪程ではないにせよ二輪でも頭で数えても幾つも思い浮かびますがバイクという性格上、ローマ字+排気量がズバリ解り易く個人的には今も昔もこっち派ですがね、そんな中でも刺さるネーミングの一つがこの「ゼファー」…

当初400のみでデビュー、メーカーの想像を超える好評さで750、1100を追加、80年代後半は何もかもレプリカ一辺倒という時代に大人の乗れるバイクがないといった声が高まりそこでタイミング良く現れたゼファーはかつてのオートバイらしいスタイルと程よいパワー、重厚感溢れる出で立ちはアダルト世代を中心に支持を得て二輪としては長寿であり4バルブ化されたゼファーχに継承しながらシリーズ20年前後を誇るHITとなりました。


ゼファー750(1990~2008)

「ゼファー」はフォードが命名権を持っていたとの事、しかし前述の通りこの新開発バイクにかけるメカワサキの執念でフォードよりネーミング権を得て発売されたゼファー、製廃後10年になるも現在もファンは多く古典的なネイキッドスタイル=ゼファーというイメージを浸透させた2輪界では偉大なネーミングに思います!


ゼファー1100(1992~2008)

さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!

【マキシマ(日産1984~1994)】

車名の意味:maxima=元々は最大、最上を表す英語(maximum)でありそれを変形させたモノ。
海外専売モデルであった1981年の910型ブルーバードの6気筒エンジン(L20)搭載モデルで「ブルーバード」の最上級モデルに車名としては初お目見えながら77年デビューのA10型スタンザの最高グレード名「マキシマGT-E」にて初めて名付けられました。


最初にグレード名で「マキシマ」を名乗った初代スタンザ(1977~1981)

日産はこのマキシマという名前、よほど気に入っているらしく国内では使用を終えているも世界各国で販売される車種では今でも現役、豪州のティアナ、サウジやUAEでのローレルやセフィーロが「マキシマ」名でした。

確かに日産がこだわるように響きも意味もなかなかいい感じ?プレミアとかグランドと高級度合いを表現するケースで車名やグレードで使われがちですがマキシマム=マキシマは日産オリジナルであり純粋にカッチョいい響きと思い好きなんですよねー。

しかし国内に於いてはスタンザの77~81、U11ブルーバードの84~88、そしてU12ブルの派生型独立のJ30型88~94年と都合14年間に渡りこのネームが存在するもどれもHIT作には恵まれずU11ブルの時代に初のFF大排気量車として若干話題になった程度、このため日本での使用は94年を持って打ち切られ以後は海外専用の名前となりました、何か惜しいですが日産も懲りた?


グレード名からサブネームに昇格!ブルーバードマキシマ(84~87、87年以後は単独のマキシマ名)

87年にベースのブルーバードがU12型にFMCしたのを機会に旧U11マキシマは継続ながらもブルーバード名を廃止「日産マキシマ」として独立、88年にJ30型マキシマとなり94年まで現役、これのFMCはセフィーロと統合されマキシマ名は国内消滅となりました。


J30型マキシマ(88~94)

日産お気に入りのネーミングながら日本では陽の目がなかった「マキシマ」、響きがいいだけに勿体ないと思うのはワタシだけでしょうか…!?

いよいよ上位に行きます、第4位!!

【マッハ(カワサキ1969~1976)】

車名の意味:Mach=超音速の速さ(速度)を表す単位。
ベストテン圏内唯一の2輪名になりますネ、担当直入でいい名前、バイクの性格をズバリ表ししかも響きもカッコもいい、何せ実車は“殺人バイク”とまで言われた2st3気筒のビックシリンダー、制動技術がエンジンパワーに追いつかないある意味未完成ながらもその危険性が内外のバイクマニアを虜にしましたからねぇ、バイク=速い=マッハ!これを超えるバイク名は後にも先にもないと思います(笑)

当初米国で発売されたマッハH1型(国内発売1969)、2サイクル3気筒500ccで60psというとんでもないスペックでより排気量の大きい大型バイクをカモる実力、2速までウィリーすると言われた大トルクと350~400㏄並み174㎏という軽い車体、その割には止まらない前後ドラムブレーキという点が先記の異名を取る由来。


マッハ500及びマッハⅢ(1969~1976)

あまりのスパルタンさからマッハは内外で大人気、カワサキ=トリプル3気筒がイメージとなりシリーズ化、同じ69年に日本初のナナハンとしてデビューしたホンダCB750fourに対抗してマッハも排気量を上げたマッハⅣ750SS(H2型)、マッハの弟分であるマッハⅡ350SS(SⅡ)/マッハ1 250SS(S1)とマッハファミリーを形成、これを機に従来の500はマッハⅢ500SSとなっています。


マッハⅣ750SS(1971~1975)


マッハ1 250SS(1972~1976)

750~250まで全て共通の2st3気筒、3本マフラーで統一したマッハシリーズは内外でも大人気を誇りその名に恥じないロケットのような加速音、どの排気量でもクラスを超える危険ですらあるワイルドさは今も語り継がれますが事故率の高さ、そして主要マーケットのアメリカでの環境問題もあり意外なほど短命、750は75年、新開発の4st4気筒DOHCのZ1(900c、国内はZ2 750cc)に切り替えられて廃盤、500もマイルド化が推し進められ76年に新たに「KH500」となるも直後に廃盤、以後350→400ccとなりKH400、そして250SSもKH250と名を変え存続、免許制度改正により中型二輪が国内では主となったため需要が拡大したのもありマッハ時代から大幅にマイルド、そして安全性も高め(一例としてps抑制やFrディスクブレーキの装備)400/250に関してはKHとなって80年まで現役を通しました、500マッハがデビューして10年、2輪としてはかなりの長寿を誇りKHになって以降、マイルドになりながらも最後まで環境問題に反抗する2stトリプルというカワサキの矜持を持ち続けたのはカワサキマニアの一つの誇りかもしれません!

いよいよベスト3に入ります!

【サバンナ/サバンナRX-7(マツダ1971~1992)】

車名の意味:savanna=アフリカ及び南米などの亜熱帯地域を差す、RX-7は社内開発呼称。
これも響きがいいですなぁ、単に地域名なんですがライオンや虎、像他の野生動物、幻想的夕陽、広大な草原の光景が思い浮かびます(行った事は勿論ないですが…笑)
マツダがバブルに浮かれ無謀5チャンネルなんてやった時にいとも簡単にこの名を棄てた日にゃは何て勿体ない!何てバカな!とマジ凹みました、20年に渡りその名に恥じないワイルドな高性能スポーツ、唯一無二なREスポーツのイメージを確立しながら「アンフィニ」名に換えた時はガックリですよ、いや、アンフニィニもいいネームではありますがサバンナを棄てる程ではないだろうと…(この辺は個人的感覚ですので賛否両論と思います)

サバンナ、この名前は初代RX-3の通称で知られるS102系(1971)から始まり2代目SA22C(1978)、3代目FC3S(1985~1992)までのモデルを差し後続のFD3S(アンフィニRX-7及びマツダRX-7)、SE3P(マツダRX-8)は継承モデルながら含まれません。


初代サバンナ(1971~1978)

全3代のモデルがあるサバンナですがその名を聴き真っ先に思い浮かぶのはやはり初代でしょう、まだOILショック前の1971年、夢のエンジンとしてマツダが社運を掛けて開発したREエンジン搭載モデルの実質的な完成&普及モデル、初搭載のコスモスポーツが超高額なイメージリーダー的存在でしたし続くファミリアREやカペラREはシャーシやブレーキに問題アリ、初のFF+REとしたルーチェREクーペは試作車的極少量生産でしたのでね、しかしこれらの失敗、問題点を克服してデビューしたサバンナはREの特性からなる走行性能を最大限に生かしレース界でも革命を起こす程、スポーツカーマニアには垂涎の的にもなりました!

しかし不幸は案外早く訪れ73年に日本をパニックに陥れたOILショックが到来、パワーの代償になる極悪燃費のREは内外で忌み嫌われ一気に支持を失う結果にorz…

不幸はまだ続き日本では暴走族問題も深刻化、その獰猛なスタイルから彼らに持て囃されたサバンナはこいう部分でもマイナス要因になり73年以降は売れ行き不振に喘ぎます。

そんな四面楚歌状態ながらマツダのREに~賭ける意地は凄く78年までの7年も継続、75年以降は排ガス規制により各社のスポーツモデルが軒並み牙を抜かれる中で“族車”と揶揄されながらも国産最速、国産スポーツの火を消さない姿勢には感動したモノであります、サバンナの名を聴くとあの暗黒時代でも一人気を吐いたRX-3、拍手贈りたい!

そんなサバンナでしたがマツダはOILショックを契機に何でもかんでもRE!!政策を転換、最大の懸案である燃費をそれ程気にしない富裕層向けの高級車やスポーツカーに的を絞り搭載、サバンナはよりピュアスポーツなRX-7へと産まれ替わり当時、国産スーパーカー、プアマンズポルシェの異名を取り唯一のそれだった日産フェアレディZと共に排ガス規制でズタズタになったスポーツカー分野の再建を果たす事になります。


2代目サバンナRX-7(1978~1985)

RX-7になると殆ど“サバンナ”と語られる事はなくなりワタクシとしては淋しい限りでしたが6PI REやREターボとSA22Cは順調に発展、85年RX-7としては初のFMCで3代目FC3Sがデビュー、それまで高級車であるルーチェ、コスモ、ロードペーサーにしか積まれなかったRE最大級の13B+ターボという過激さを背負ってデビュー、この頃日本では第二次ハイパワーブームが到来、ソアラやセリカXX、スカイラインRSターボ、スタリオンやギャラン/エテルナΣシリウスダッシュ等ハイパフォーマンスモデルに立ち向かうマツダREパワーの神髄を見せる訳です!


3代目サバンナRX-7(1985~1992)

これ以後は後続アンフィニRX-7に継承しサバンナ名は消滅する訳でS103時代は獰猛でワイルドなともすれば下品と形容されながらもRX-7となってからスマートなピュアスポーツとしてマニアの心を擽り続ける、サバンナ/RX-7や8はREあってからこそ!ですしね、その元祖の“サバンナ”RE復活の折には是非名前も復活して欲しいモンです(^^;)

とうとう来ました!第2位!!

【コンチェルト(1988~1992)】

車名の意味:concert=イタリア語で協奏曲の意。

前期型(1988~1991)

伏兵?コンチェルト登場www
このクルマ、今や知ってるヒトどれ位いる?って程のレア車、クルマそのものは失敗作、て言うか全く売れず1代限りで消滅しほぼ忘れ去られているでしょう。

しかし“コンチェルト”ってネーミング、素敵に響きませんか?プレリュードの項で述べた通りのホンダ音楽ネーミングの第三弾、プレリーュード(前奏曲)、バラード(感傷曲)に続いてコンチェルト(協奏曲)ですからねー、ホンダのこの頃の名付けセンスは唸るモノがあります、なかなか目の付け所が違いますよね!

シビックのコンポーネンツを流用しながらイギリスのローバーとの共同開発、あちらでは定番の5HBモデルがメイン(4セダンもあり)で日産スタンザや同ローレルスピリット的な“小さな高級車”、但しそれらとは違い本場英国調のセンスいい高級感はクラスレスで目を見張る気品を感じましたっけ。

しかしこのようなカテゴリーは日本人には受け入れられずかつ日本では鬼門の5HBメインという政策から鳴かず飛ばず、どちらも6ライトで上品な出で立ちながらも人気販売は低迷、91年に日本人ウケを狙い質素な外観をオーバークオリティにする改悪をされながらも最後まで受け入れられる事なく92年に廃盤、今度はセダンメインのドマーニに後進を譲り消えて行きました。


後期型(1991~92)

名前はホントにいいんですがねー、2位にする程ですから相当お気に入りです、願わくばもっとホンダらしく革新的なモデルに名付けて欲しかった、前奏曲と感傷曲は成功し今でも語り継がれるネーミング(感傷曲=バラードスポーツCR-Xが有名ですね)ながらコンチェルト、殆ど知らんでしょうねorz…

さっ、そしてオオトリ!今週のTOPを飾るのは…

【チェイサー(トヨタ1977~2001)】

車名の意味:chaser=英語で追跡者の意、それに由来しバー用語で強い酒の後に続いて飲む水、弱い酒を差す事もあり。

初代X30/40型(1977~1980)

“チェイサー”文句なくカッコいい名前!響きもCMのイメージも中身もそれにピッtリ符合、人気マークⅡの兄弟としてその人気を追跡する、はたまたライバルと照準にしたスカイラインの完成度、人気を追跡する、そんな意味合いも込められていました。

3代目マークⅡのFrやテール、インテリアを若々しいデザインとしただけではなくマークⅡにはない、足回りには高い評価を受けていた当時のスカイラインGT-ES(ジャパンGC210系)にガチンコさせるハーダーサス搭載のSGSグレードが最大の目玉!若き日の草刈正雄氏がロサンゼルスの街をこのSGSで駆け回る映像はとても印象深くかつチェイサーのイメージを強烈に植え付けました。

80年に初のFMCが施されそれ以降もマークⅡの若向きとしてラインアップ、最量販のマークⅡ、高級パーソナル版クレスタと共にマークⅡ3兄弟の一角を占めバブル期やハイソブームの中では兄弟中ブービーながらも多過ぎるのを嫌う層には支持され続け独自の立ち位置を確立、マークⅡやクレスタを選ぶ層よりクルマ好きに支持される傾向があったように感じます。


2代目X60系(1980~1984)

廃盤まで全6代を数えるチェイサー、悪く言えば常にマークⅡの影武者でもありましたが最終6代目X100系ではそれを逆転、マークⅡが限りなくクラウンに近づき対象年齢も高齢化したのとは裏腹に前後オーバーハングを切り詰めより走りに振った100系は大人気、チェイサー史上初めてマークⅡやクレスタを上回る人気を獲得、FR、縦置き6気筒という今では現存しない中身も高い支持を受け続け特に走り屋層には絶大な人気、製廃から20年近くを経た現在でもその人気は衰えず中古市場ではプレミア値も付くという程の名車になっているのはご承知の通り!


6代目X100系(1996~2001)

ワタシ的に今のところ国産車『チェイサー』を上回る痺れたネーミングはないので輝く第1位とさせて頂きます(^_^)v!


ランキングは以上となりますが他にも心惹かれたネーミングは枚挙に問いません、そこで圏外として以下に記します!

12位:インプレッサ(スバル1992~現在)
13位:インテグラ(ホンダ1985~2006)
14位:クレスタ(トヨタ1980~2001)
15位:レビン/トレノ(トヨタ1972~2000)
16位:ブリザード(トヨタ1980~1990)
17位:エルグランド(日産1997~現在)
18位:スタリオン(三菱1982~1990)
19位:ガゼール(日産1979~1986)
20位:ドリーム(ホンダ2輪1949~2016)

21位以降は下記となります。

21:グロリア(日産)、22:グランディス(三菱)、23:レガシィ(スバル)、24:ランサーエボリューション(三菱)、25:プレジデント(日産)、26:スターレット(トヨタ)、27:スプリンター(トヨタ)、28:コスモ(マツダ)、29:マグナ(三菱)、30:エスクード(スズキ)、31:コンパーノスパイダー(ダイハツ)、32:ギャラン(三菱)、33:インスパイア(ホンダ)、34:ディアマンテ(三菱)、35:スカイライン(日産)、36:ミニカダンガン(三菱)、37:エクサ(日産)、38:ランドクルーザー(トヨタ)、39:エチュード(マツダ)、40:スタンザ(日産)

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如何でしたか?毎回〆では書きますがクドイですがあくまでもこの企画はお遊び、『それは違うだろ?』とか『あれが入ってねーじゃん!!』的な反論もあるでしょうがこれはワタクシの基準、これを読んで皆様も独自なお好きな名前ベストテンを思い浮かべて愉しんで頂けたらと思います。

また独自のベストテン、今は暇こいてるんでまた新ネタ思いついたらUPしますんでお付き合い下さいませませ!

長文読破、お疲れさんでした(^o^)/
Posted at 2018/11/17 21:19:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | ザ・ベストテン | クルマ

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