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元Gureのブログ一覧

2023年02月21日 イイね!

珍車PART955

珍車PART955
AA珍車、久々に2輪行ってみようかと…

これも新車時の評価を知る世代としては現状の天文学的高額取引のサマを見ているとア然としか言いようねいけど確かにそこまで高額出しても欲しいというマニアが多いのは納得できる、まぁ、元Gureには逆立ちしても無理なのは言うまでもないけんど(;^_^A

⇒『昭和54年(1979)KZ750D型カワサキZ750FX』!!

当時、クラス唯一の4気筒として中免小僧に絶大な支持を得たZ400FXの兄貴分、大型版の750FX、中身は従来からなるカワサキ国内戦艦、Z2系譜(750RS、Z750Foue)のMC版、エンジンやフレームを従来型を踏襲したモデル。

※有名なZ2の型式は750RSのみ、Z750FourではKZ750ですが編集の都合上これらをひとまとめとしてZ2と表現しています。

1978年、新鋭ライバル達に苦戦気味だったZ750Fourに代わり通称”角Z”としてデビューしたZ750FX!
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RS、750Fourがデュアドロップタンクを主体とした流線形の丸み帯びたデザインにより人気を博すも初期RSデビューから5年を経過、絶大な人気を誇ったカワサキ戦艦もさすがに飽きられたのとライバル車の維新(ホンダCB750F/K、スズキGS750等)により販売、人気も下降、そこで中身はそのままにスタイルを大幅に変更、従来とは正反対の角ばったタンク、カウルデザインとし弟分のZ400FXや海外版Z1000と共通イメージに変更、後年Z2系統のスタイルが”丸Z”、FX以降が”角Z”と言われるようになった訳でこのMCでイメージ一新を図るも中身がほぼ従来型で4バルブ化したホンダ、出力で上回る数値を叩き出すスズキと比較し旧態以前の2バルブDOHCエンジンのままでは芳しい評判、人気/販売向上とはならず僅か2年で後継となるZ750FX-Ⅱ/FX-Ⅲにバトンタッチするという短命…

この時期カワサキは下級~海外向けリッターバイクのデザインを新世代80年代を目指すそれまでの丸み帯びたモノから角ばりデザインに変更、その最もの成功例がZ400FXやZ250FT、これらはデザインだけでなく中身も大幅刷新されたのに対し750FXは見かけだけってのが致命的だった印象?

弟分のZ400FXは当時唯一の4気筒と大型並みの風格で大成功!
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FX-Ⅱ/Ⅲは古いZ2を諦め小型軽量でZ2以降に開発され”ナナハンキラー””ザッパー”の異名を持つ下級ながら走行性能ではZ2を凌ぐZ650がベース、スタイルだけのZという汚名返上を目指す訳ながらZ2の迫力ある大柄さ、風格を失い確かに走りは良くなりながらもⅡではタンクのみ丸み帯びたデザインに回帰するも他は角デザインで中途半端な印象、Ⅲは再び角タンクに戻すもこちらも不評、80年代前半はホンダの黄金期でもありCB750Fの神的人気にはさすがのカワサキでも3代続けてCBの牙城は崩せず本格的な反撃は1982年の新鋭、Z750GPまで持ち越される事となりFXはともかくⅡ/Ⅲの酷評、不人気は相当なモノで現在でも名車として多く残るZ2、FX、GPに比較して皆無という状況…

元Gureは当時高校生、当然大型免許などなくザッパー含めⅡ/Ⅲの経験はないので語れんけど当時のバイク雑誌の評価は決して悪いものはなくむしろ旧態以前のZ2やFXを大きく超えるその走りの評価は高かったながらやはり当時国内2輪最高峰のナナハンと言えば風格とスタイル、ステイタス性は非常に重要、傍で見ていてもその部分ではホンダ、スズキ、ヤマハに適わなかったとカワサキファンも認めざるを得なかった感じで…。

確かに当時、Z750Four→FXチェンジ時、元々角ばりデザイン派のワタクシとしてはFX、大注目だったけどⅡ→Ⅲと変わる毎に失望感が強くなる、そんな残念な思いは今も鮮明!

実際、市場の反応も似たようなモノで皮肉にも中身、風格はZ2のままであるFXは現代では評価が高くRSやFourに肉薄する高プライス=200~300万を付けているのが何よりの証拠、ワタシもFXならZ2(Z1)の次に欲しいけどⅡ/Ⅲはいらんしでw

それではそろそろ現車確認、評価3を付ける実働44年前のバイク、評価通りE/GはB評価だし全体的に年式を感じさせない程度の良さ!
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実距離なら奇跡な3
万㎞台、まぁ単車のオド程アテにならんものはないからねぇ…
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純正キーも残る希少なFX!
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外装、エンジンも非常に程度が良さそうで簡単な整備だけで乗り出せる!?
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FXはZ2系と共にカスタムされる個体も多いながら現車は集合とシート張替え位でほぼオリジナルってのも貴重、個人的にはあまり好きではなく仮にオーナーになったら真っ先にヨーロピアンに変えたい純正ウインカーもそのまま!探してもなかなかここまでオリジナリティを残すFXはなかなかないと思われ…

集合も決まってる!
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このような個体なので落札額はリッターの新車が2台買えるレベル、Z2系は早くから(90年代)プレミア化してたけどFXは2000年代まではそう驚く金額でもなかったんだけどね、今やこれもお宝以外何物でもない現実味のない高嶺の花となってしまったわい(-_-;)
Posted at 2023/02/21 18:40:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | カワサキ | クルマ
2020年05月24日 イイね!

珍車PART863

珍車PART863
珍車シリーズ、863弾は2輪です!

未だ緊急事態宣言が解除されない神奈川、それどころかここのところ東京を抜いてワーストですからね~、神奈川県民が意識低いとかさんざんの言われよう(-_-;)
こちとら乗りたいバイクもじっと自粛してるっちゅのに…


な訳で2輪はネットの中で愉しんでるんでそんな中からAA出品のお珍しいのを取り上げでず!

⇒『年式不明KZ250A型カワサキZ250FT』!!

現在大人気のNinja250の系譜を辿ればコイツに行きつくFT、これも我々世代では結構エポックなバイクでした…。

FT発売の1979年当時、250クラスはほぼ400と車体共通でエンジンのみ軽二輪=車検ナシ とするため250ccとした”お下がりモデル”が殆ど、ホンダもヤマハもカワサキもこの状況で唯一スズキのみRG250という古くはGT250から続く250専用車体という状況、勿論250としての走りはスズキにはどこも適わずそれでも当時は新たに中型免許創設から間もない時期、売れ線は中免最大級の400ccメインでメーカーもラインナップ、250ccは中免創設以来置き去りにされていた感もありました。

250という意味でスズキの独走態勢に待ったをかけたのがこのカワサキZ250FT、これのデビュー以降250=クオーター市場が活性化しカワサキに続きヤマハがRZ250、ホンダがVT250、スズキはRGの発展版であるRG250γ等(順不同)、新機種を続々と送り込み80年代に入ると空前のクォーターブームが訪れました!

CB400four以来の4気筒400として熱狂的支持を得たZ400FXの弟分でもあり雰囲気、デザインは兄貴譲り、しかし車体もエンジンも専用設計で人気FXのイメージを共有しながら走りも満足できる、そんなZ250FTは大きな支持を受けた訳です。

80年代初頭にクォーターブームを巻き起こしたZ250FT


FTも当時の仲間が持っておりよく乗りましたがSOHCながら専用設計でツインならではの軽量さと4ストならではの振動の少なさが新時代のバイクを感じさましたねー、何せツインは4ストでも当時、ホンダのホークやヤマハGX250が採用しておりましたがどちらもお下がりで非力、GXに至っては振動が激しく小1時間乗ると手が痺れるのが辛い、ホンダはバランサー内蔵の3バルブでスムーズながらも400を超え大型並みの車体でとにかく走らんしで(*_*)

さて、そんなFTは1979年~83年、4年のモデルライフ、以降GPZ250→GPX250→ZZR250を経て現在のNinja250へと繋がりますがクォーターの世界に風穴を開けたFTは今でも旧車として大人気、あの頃はデビュー直後こそ人気でしたがRZやVT、γ等新鋭がデビュー→レプリカブーム と時代が移る中、一気に色褪せてしまい最後はクソバイク扱いされていましたがねぇ、熱狂的旧車人気のあるZ1000MkII・Z750FX・Z400FXらとデザインの共通性があるのが大きな要因ですネ!

出品車、ここまで弄られると年式により全5タイプ(Z250A1~A5)あるウチのどれかは判断できません、E/g不始動ながら評価3付いているので最新でも37年経過した個体ながらレストアベース的には上物、恐らくキャブ清掃位で復活!?


この個体、かなり手を入れてますがセンスは悪くないかな?所謂ヤンチャ風ではあるけど族仕様ほどお下劣さは感じずサイレンサーはいかにも煩そうですがこれだけ何とかすれば基本ノーマル派のワタシでも乗るかなwww

見ただけも耳を塞ぎそうなサイレンサーですがツイン独特の迫力の鼓動が体験できる!?


ブレーキは比較的新しいモデルの物に移植している様子


カワサキのデザインがテュアドロップ→角張に移り替わる初期に充るのがFT/FXの時代、Z2やKHとは異なる80年代らしさを訴求するデザインに変貌し夢見るバイク小僧には憧れでした!(マーシャルのステッカーも涙モノ)


BEETアルフィン?に段シート、これは個人的には好みではないですがFX風味のお手本通りのカスタマイズ!


現車、この赤は標準ではもう少し暗い赤だった気がします、多分FXの赤じゃないかな?人気カラーでした!





メーター周りはオリジナル、当時250クラスでウインカーインジケーターが左右独立していたのはFTのみでその高級感に憧れを持ったファンも多かったかと…


落札は当然なされておりやっぱりイイ金額、キャブ清掃?他実働に整備したら旧車専門店ならば3桁は超えるでしょうね~…

80年代でも最早値段だけはヴィンテージっていう昨今、変な旧車會とかの餌食にならん事を祈りたいっす(^^)/
Posted at 2020/05/24 18:07:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | カワサキ | クルマ
2017年09月03日 イイね!

珍車PART720

珍車PART720この珍車シリーズもここのところ2輪と4輪の変わりばんこで上げてますがそう、山梨で引退した筈の2輪熱がここのところ再燃してる証拠ですわナ(^^;)

2輪もやはり自分の青春期のモノに心惹かれるんですがそれら70~80年代のバイク、4輪以上にこれら旧車の価格は高騰する一方で実際手にする事なんて無理、2輪復活したとしても比較的台数が多く値段もまだ現実的な90年代のモノでしょう、ワタシはバイク好きながら体力の衰えや2輪はあくまで4輪のサブなので高校時代に取得した中免=現代の普通2輪免許のまま、一時はリッターバイク、大型2輪も考えましたが必要性もないしいい年こいて教習所行くのもアレだし未だに中免、しかしもうステップUPする気はないです、だって250や400で充分楽しいし(^_^)v

ネイキッド好きなワタクシ、これから狙うのは250ならかつて乗っていたホンダジェイドやホーネット、カワサキバリウス、400ならホンダCB400SF、カワサキゼファーシリーズ、ヤマハXJR400とかかな…ホントは一番欲しいのはカワサキKH250/400ですがこれらはもう3桁!!とても手が届かんしでorz。。。

とか言いながらやはり免許的に乗れない大型バイク、憧れますよ、えぇ 今回ご紹介するのもそんな憧れの1台で10代の頃はいつか限定解除して乗ってやろうと妄想していた1台です!

⇒『年式不明(推定昭和52~昭和55年)KZT00D型カワサキZ1-R』!!

Z1-R、モーレツに憧れました!!

先祖は言わずと知れたZ1(Z900four)、1972年にそれまでの2stマッハシリーズを展開していたカワサキが4st(SOHC)のビックバイク、ホンダCB750FOURに対抗するべき放った新鋭ビックバイクで国内は当時の規制で750(Z2 Z750four)とされますがアメリカを中心にZ1、大人気を誇ったバイクでした!

↓大ヒットし現在でも人気高く超プレミアで取引されるZ1!


Z1/Z1000と言えば70年代後半に放送されていた海外ドラマ“白バイ野郎ジョン&パンチ”がOLDバイク好きにはすぐさま思い起こされるのでは?かく言うワタシもこのドラマ、バイク熱MAX時代に放送されていたんでハマりましたねー…

米・カリフォルニアハイウェイパトロールを舞台とするこのドラマ、主役がまたがるのが我らがカワサキの白バイ!アメリカですからハーレーが当たり前かと思いきや日本のバイクが使われた事にまず親近感湧きましたしその劇用車がZ1ファミリーのZ1000(ポリス仕様)、これがカッコ良くてねー、日本で白バイと言えばホンダのCB750しかなかったのでとても新鮮だしカッコ良くこれ見たさにドラマを毎週欠かさずに観ていたと行っても過言ではないです(^^♪

↓白バイ野郎ジョン&パンチ


他にZ1000と言えば映画「MAD MAX」で暴走族から瀕死の重傷を負わされるグースの愛車が有名ですよね、ご同輩!

Z1は76年のMCにてレーム強化、4本出し→2本出しマフラーとなりリアブレーキディスク化など施されれボアUPによりリッター化されたZ1000に移行、そしてその派生として77年に発売された現車であるZ1-Rとなる訳ですがZ1~Z1000(国内750含む)がティアドロップ型タンクを代表とする流れるような丸味帯びたデザインだったのに対し一転して角ばった直線貴重のスタイルに変貌、これ以降のカワサキデザイントレンドの先駆けとなるデザインを採用、国内でも大型であるZ750FX、550FX,中型以下もZ400FXや250FTとこのトレンドになり人気を博しました!

しかしこの時代、当時の限定解除は司法試験に受かるより困難と言われた時代でもありオマケに当然750を上回る車種は逆車のため車両価格も高額、国内でこれを見かけるなんて事はまずなかったですし本場?アメリカでは後発のより排気量がデカく新鋭であったZ1300やホンダCBXなどが売れ線で販売もベストセラーだったZ1には及びません、スタイルの評価は高いながらも基本設計が古いZ1のまま、タンク容量不足、やわな足回りやアメリカ人の嫌う集合マフラーが主に不人気の要因であり78年にはこれらを改良したZ1-RⅡにバトンタッチしていますが年々大排気量が人気となる中、寿命は短かったですねー。

それでも全世界で約1万5000台が売れたとの事、元々日本未発売ですので国内で見る事はなかったに等しいながら近年の旧車人気で海外に残存するZ1-Rを逆輸入するケースも増大、今では旧車ショップやこうした業オクで見かけるのもそう珍しい事でもなくなっています!

出品車、逆輸入ですので年式はその輸入年、エンジン不動で評価Dですが総合は3点、エンジン以外の評価はCですのでエンジンさえ復活すれば状態はいい方に思えます、恐らくエンジンもキャブ詰まり程度ではないかな?この日本では希少大人気の車種を不動のままって訳にはいかんでしょうしね(笑)

↓車検残がかなりあるので最近まで実働だったと推察します!


↓現在不動のE/gですがこの黒色塗装のDOHC4気筒は憧れましたナ~


旧世代、つまりは国内で表すとZ2やSS/KH時代の流れるような曲線美も好きでしたがZ1-Rから始まった直線美も非常に魅力的、後年そのものズバリの“刀”なんてのがスズキからデビューしましたがZ1-Rも日本らしく日本刀のイメージを表したカクカクしたスタイル、そして刀の輝きを意味するシルバーがメインカラー、中型版ではやはりこのシルバーをメインとしたZ250FTなんてのがあり中免及び車検嫌いユーザーには人気博しましたネ。

↓中免版では一番Z1-Rのイメージだった?Z250FT


出品車に戻りますが全くのオリジナルではなく外品集合やファンネル程度でビキニカウル含めスタイル的にはオリジナルティを残し好感が持てます、カワサキ車は人気車だけありどれも結構カスタマイズされる個体が多く2輪も4輪も“旧車は限りなくオリジナル度が高いモノ”が好みのGureとしてはこの程度の弄りに惹かれます!

↓出品車の外装各部、チョコチョコとした傷はあるも40年経過車としては抜群のコンデション!





獰猛感、ワイルド感ではZ1/Z2の方が勝りますがいかにもスーパーバイクっぽくスマートな印象のZ1-R、これを見るといい年コキましたがあのいたいけな夢見る16歳の頃に戻ってしましますナwww






落札は当然なされてますがその金額はスゲェの一言、軽く3桁を超えており実際の店頭購入価格は200を超えるでしょうねー(*_*;

しかし70/80sバイクのプレミアにはくどいですがホント驚きです、Bigバイクならずとも100万200万は当たり前ですしあの頃乗っていたバイク、今もあればちょっとした富豪になっていましたわ、今リーズナブルに狙える冒頭で上げた90sもあと10年したらビックラポンになるんでしょうね、今のうち、安く買えるうち、そして体力あるうちに乗らんといかんですわ(^_^)v

あっ、余談ですが仕事の都合上、明日から当分夜勤仕事、アングラ昼夜逆転の夜は俺のモノ!って感じになるんでブログは暫く休止しようかと思っちょりますんで…
Posted at 2017/09/03 20:20:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | カワサキ | クルマ
2017年06月26日 イイね!

珍車PART704

珍車PART704
久々に、てか再登録してからは初めての2輪行ってみましょうか(^^)v

2輪は寄る年波で引退したんですがハマに戻り原チャリなんか乗り回しているとデカイの乗りたい病が発症、特にこの時期はねぇ…


デカイと言ってもあくまでクルマメインなので元Gureの甲斐性では250ccが精一杯なのですが3年前に売った250が懐かしくて時たまオクでもバイク見てたりします(笑)

そんな中で発見した珍バイク?をご紹介!

⇒『年式不明H1F型カワサキKH500』!!

“漢のカワサキ”好きならこれがどれだけ貴重か、ご理解頂けますよね~、系統としては60年代~70年代初頭に「殺人バイク」と言われたのと同時に今でも数あるカワサキ名車の一つに数えられるあの500SSマッハⅢ(H1)を先祖に持つモデル、そのマッハⅢの最終型となるのですがいかんせん発売期間が短くかつバイク免許の改正もあり殆ど市場に出ず消滅したものです。

↓先祖となる69年発売の名車マッハⅢ


500ccで60psという当時としてはモンスター、カワサキの売りとなる2st3気筒3本マフラーを初めて背負ったモデル、この形態は非常に人気が高く72年、DOHC4気筒のZ1/Z2やZ650(通称ザッパー)発売以降も根強い支持を得て最終的には250/400に絞られますが1980年まで現役、寿命の短いモデルライフのバイクとしては10年の長寿は珍しモノです!

500ccでデビューしたマッハⅢはその後兄弟を増やし71年にマッハⅡ350SS(S2)、72年にマッハⅣ(Ⅲ)750SSとマッハⅠ250SS(S1)というファミリーを築き国内は元よりまだ排ガスに寛容だったアメリカでも大人気、マッハシリーズは国内よりもアメリカに数多く残り現在の旧車ブームで日本国内で現在流通するマッハ系は逆輸入が殆どの状況…。

マッハSSは73年に350→400(マッハⅡ400SS S2)に格上げ、750を新機種で王者ホンダCB750に対抗するZ1/Z2に譲り75年で廃盤、残る250~500は同75年からSS→KHに名称変更、それぞれKH250/KH400/KH500のファミリーとなります。

↓75年に名称変更されたKH500


KHに変更後それぞれ安全対策や利便性向上がなされ出力も抑えられる処置を行い当初60psだったパワーは73年の59psを経て52psまで落とされてしまいました、マッハ時代はFrがドラムブレーキのためあまりにFrが軽くラフにアクセルを廻すといとも簡単にウィリー、意図しない頭上げはライダーやタンデムライダーを振り落としますし有り余るパワーを停めるにはFrドラムは役不足、暴れ馬のような500SSが殺人バイクと言われたのはこういった事柄があったのですがその汚名?返上もあったのでしょう、KHになった250~500のモデルは前輪ディスクとなりパワーもマイルドになり若干?ジェントルになりましたw

そんなKH500は75年に二輪免許改正が行われ400cc以上は当時、暴走族対策で試験場でしか免許受験が許されない大型免許とされこの試験が当時、弁護士資格取得より困難と言われたモノでした、また最大の稼ぎ頭であったアメリカに於いても排ガス等環境問題から2stの生きる場が失われ77年、KH500になってから実質1年少々で廃盤となった云わば幻的存在、所得し易い中型免許となる250/400はその後長くラインアップされましたので免許制度改正の悲劇をモロに喰らった感じですね~…

カワサキ2st3気筒、これはワタシも未だに心惹かれます、ワタシが16歳の頃は当然250/400のみになっており500SS/KH500なんて味わった経験ありませんし残るKH250/400も既に前時代バイク扱い、新鋭250/400に推され極端に値引きして売っていたほどで当時は原チャリスポーツもホンダのMBXが火付け役にになりハイパワー化、時代遅れのKHは「原チャにも負ける」とバカにされたもんで確かに友人の借りて乗るとSS時代の伝説を感じられるのはあのロケットのような2stトリプルサウンドと煙幕の如く3本マフラーから吐き出る白煙のみでしたねー、あの独特な加速音、あれを上回る痺れるサウンドは未だ2輪では巡り合えずって感じ(^-^;

と青春時代に憧れ今でも欲しいカワサキトリプル、2輪興味ない方はどうでもいい解説を長々とスンズレイしましたwww

現車、メーターは国内仕様なので日本モデル?逆車を是正したのかもしれませんが不動、残念な事に書類もない様子でこれではせっかくレストアしても登録できず完全な部品取りですね~、惜しい!

↓評価ナシ、状態レベルもなしの完全ジャンク!


しかし放置の割には外装はさほど酷くは見えません、メッキ部はサビ来てますがこの程度ならば復活可能ですしタンク(内部は?ですが)やカウルも磨けば全然OK!!って思います、今はどうか知りませんが15年位前に本気でKH買いかけた事がありその頃でも既に廃盤になって久しい時期ながら部品は割と供給されていましたがさすが現在、しかも短命のKH500ですからオーナーさんには喉から欲しい部品取り車に思います。

↓屋内保管だったのでしょう、外装はまだまだ使える状況に思います!


↓二輪のオドメーターほどアテにならないもんはないですがメーター表示は2万㎞台、SS/KH特有のメーターグラスもスッキリ曇りもなし!料理すっかり喰うものナシ、ヨイッショっと(爆)


貴重なバイクなのでつくづく登録できないのが残念ですね、見るヒトが見たらただの鉄クズですが解る人間には何とか命を再度吹き込みたい、そんな衝動に駆られる個体です!

↓500は3個のシリンダーがデカくて250や400にない迫力!


↓SS、KHは大概族仕様にされマフラーもチャンバーになっているのが多かったですがこの美しい純正3本(右2本左1本)出しマフラーだけでもこの個体の価値が表れています!


今や60~70年代バイクは完動であれば普通に3桁超え、あの頃鼻も引っ掛けらなかったKH/SSが今やバイク旧車界のスター、現車も不動書類ナシの割にはイイ値段で落ち7~8年落ちの待ち売りしている軽4が買える金額!
まぁ、現に500をお持ちのオーナーさんにはそこまで出しても抑えたい個体であるのは間違いないですネ(^.^)/~~~
Posted at 2017/06/26 20:51:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | カワサキ | クルマ
2014年08月29日 イイね!

保存版・ 珍車PART453

保存版・ 珍車PART453453弾はカーマニアの方、スミマセン、またバイクです(^^ゞ

この時期はダメですねー、50肩の老体のクセしてバイクが眩しく見えてしましますわww

そんな訳で2輪オクで見つけたこれも今となっては希少なモデルです!


⇒『年式不明(1979年~1983年)カワサキKZ250A型Z250FT』!!

ご同輩にはこれも懐かしいバイクですよね、発売は昭和54年(1979年)ですので正にワタクシ、バイク熱MAXの時代のモデル!

当時の250はホンダにせよヤマハにせよカワサキにせよ400のお下がり=ボディは400のまま250ccエンジンでどれも非力でしたからね、唯一スズキのみがGS400やGT380に対し250cc専用設計の従来のGT250の流れを継承するRG250(E)で気を吐いていました。

ホンダはホークⅡCB400TやホークⅢCB400Nに対するホークCB250T/同CB250N(全て4st)、ヤマハはRZ前夜のRD400(2st)/GX400(4st)に対するRD250/GX250、カワサキはKH400(2st)に対するKH250をライナンップ、カワサキは4stのZ400やZ400FXに対しZ200という中途半端な軽二輪も出していましたがこれは単気筒のビジネスバイクに毛の生えたようなモノでバイク熱MAXの世代には対象外、維持費の安さや車検制度のない手軽さが高校生にはピッタリの250ccでしたがまだこの頃は選択視が非常に狭く2st派にはRGが人気でしたが4st派にはまともに走れる250はなかった訳です。

そんな折りにカワサキが4stで250専用設計としてデビューしたのがZ250FT、先に発売され大人気の兄貴分Z400FXのスタイルをそのまま小型化、ただしエンジンはFXのDOHC 4気筒という唸らせるモノではなくSOHCの2気筒、27psという騒ぐ程のモノではなくこれに限っては非力でも重くてもいいからFXの4発、DOHCでFTは出て欲しかったなぁ…は個人的意見!

実際FTに乗って見るとスペックからの派手さが感じられないのとは対照的にシングルカムながら高回転までストレスなしに吹け上がる元気なエンジン、ツインだからこそ、そして250専用設計だからこそ実現できた軽量で取り回しの良さが非常に好感が持てました!

↓4stとしては70年代で初めて250専用設計でデビューしたZ250FT


当時は厳格な750(大型)免許に対する憧れ?コンプレックス?から400や250でもより重く、大きくがいいとされていた時代にある意味逆行するFTでしたがその持ち前の軽量なライディング感覚がウけ瞬く間に人気!“漢のカワサキ”と当時でも言われていましたがそのイメージにそぐわないFXから受け継ぐスマートさ、都会的お洒落な出で立ちは空前の人気のFXの影に隠れ若干地味な印象はありましたがその実力は先発の専用車、スズキRG250と較べ2stと4stの差からなる瞬発力こそRGが勝るも高回転になれば互角、およそスマートなスタイルには似合わない結構アグレシッブな走りを見せたモノです。

峠などんでも軽く取り回しがいいのでそれなりのライダーの手にかかれば400をカモれる実力でしたね~…

さて現車ですがE/g不動、キーなしという総合1点の評価で残念な状況ですがこれも今となっては希少バイク、いい金額で落とされています!

↓E/g~脚回りまでE評価、部品取りか?レストアか?かなりの整備は必要ですがこれも無事延命!


地味ながらも着実な人気と販売を示すFTは好評でバイクとしては長寿の4年を生きますが83年のGPz250へのFMC以降もFTのアメリカン版であるZ250LTDと共にこのエンジンは90年代まで生きながらえたのが何よりも如何にこれの出来がよかったかに証!

その後のマルチ化や空冷→水冷化、DOHC化の波に飲まれ静かに消えてゆきましたがこれも名機の一つだと思います。

出品車は外観の意匠、カラーから80~81年頃の中期(Ⅱ型)モデルと推測、出品票にはkm表示とされていますので国内モノの様子ですね!

↓サイドカバー欠品が残念!


グラフバーやミラー以外はほぼオリジナル、サイドカバーが欠品しているのが非常に残念ですがタンクやカウルの塗装はまだ充分綺麗なようです。

↓このクラスではまずなかったウインカーの左右独立したインジケーター、高級さにウットリ(笑)


↓不動ですが30年超えのバイクです、この状態ならば是非起こしたいですネ!


落札は30万弱、FTって確か発売時が27~8万だったと思いますので30年を経過して当時の新車価格が上回った訳ですねー、製廃後も値段が下がるどころか上がり続けたFXとは対照的に一時はポンコツ扱いまで成り下がったFTですがコレを見ると感慨深いですわ~!(^^)!
Posted at 2018/02/01 21:07:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | カワサキ | クルマ

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「ラッシュの買取りとPC新調(^^; http://cvw.jp/b/2682511/48478176/
何シテル?   06/09 21:43
元GureのHNで活動、新規ネタ&過去ネタをUP中、過去記事はかつてほぼ移住していた山梨や本拠でのクルマ弄り記録や過去シリーズ的に上げていた独自の企画モノを再U...

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