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2025年07月02日 イイね!

あのクルマの系譜・その38~トヨタノア/ヴォクシー/タウンエース編~

あのクルマの系譜・その38~トヨタノア/ヴォクシー/タウンエース編~”あのクルマの系譜”第38弾、ピークは過ぎたながらもトヨタのミニバン重要戦略車種として今もファミリー族に支持の高いノア/ヴォクシー、一方小型商用モデルとして働くクルマの支持が高いタウンエース、元来同一車種で乗用と商用をラインナップし長きに渡り親しまれましたが今では完全に分離し別車種となっておりますがルーツは同じ、そこで今回は現行ノアヴォクとタウンエースの系譜を取り上げたいと思います!

ノアヴォク/タウンエースのルーツデビューは1967年(昭和42年)、既に半世紀の歴史を誇りますのでその系譜を振り返ります。

【4代目ノア/ヴォクシー R90W型(2022~現行)及び4代目タウンエースS40系(2008~現行)】
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↑4代目ノア

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↑4代目ヴォクシー

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↑4代目タウンエース(バン)

・ノアは1996年の初代タウンエースノア以来の5代目、ヴォクシーはこのネーミングとなった2001年のR60G系から数えて4代目モデルとなり2022年デビュー
・販売店統合によりエスクファイアは廃盤
・1992年以来継続する両モデル双子兄弟車種、グリルヤエンブレムで差別化する
・先代まで上級アルファード/ヴェルファイアとの棲み分けから5ナンバーボディであったがこの代より全車3ナンバー化
・搭載エンジンは1.8L 2ZR-FXE型HV(ハイブリット)と2L M20A-FKS型
・駆動は2駆(FF)と4駆、ミッションはガソリンモデルがCVT、HVが電気式無断変速
・ボディは両側スライドのミニバンタイプの5ドアワゴン
・予防安全トヨタセーフティセンスはより進化
・商用タウンエースは2008年の4代目タウンエース(バン、トラック)を継続
・ライバル=日産セレナ、ホンダステップワゴン、三菱デリカD:5、日産NV200バネット、マツダボンゴ、ダイハツグランマックス

【3代目ノア/ヴォクシー/エクスファイア R80W型(2014~2021)及び4代目タウンエース/5代目ライトエースS40系(2008~現行※ライトエースは~2020迄)】
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↑3代目ノア

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↑3代目ヴォクシー

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↑エクスファイア

・ノアは1996年の初代タウンエースノア以来の4代目、ヴォクシーはこのネーミングとなった2001年のR60G系から数えて3代目モデルとなり2014年デビュー、三つ子兄弟のエスクファイアを新設定
・従来路線、ノア→ファミリー層、ヴォクシー→若者向けに加えエスクファイアー→豪華路線で外観は上級アルファードを意識させるものであった。
・先代まで上級アルファード/ヴェルファイアとの棲み分けから基本は5ナンバーボディ、ヴォクシーの上級グレードには加飾により3ナンバーもラインナップ
・この代よりプリウスで市民権を得たハイブリットモデルをラインナップ
・搭載エンジンは1.8L 2ZR-FXE型HV(ハイブリット)、ガソリン 3ZR-FAE型、タウンエースは2020年にエンジンを2NR-VE型→3SZ-VE型1.5Lに換装
・駆動は2駆(FF)と4駆、ミッションはガソリンモデルがCVT、HVが電気式無断変速
・両側スライドのミニバンタイプの5ドアワゴン
・先代までの特徴であったセンターメーター廃止
・予防安全トヨタセーフティセンス搭載
・商用タウンエースは2008年の4代目タウンエース(バン、トラック)を継続するも販売店統合により双子兄弟のライトエースは2020年をもって廃盤、ライトエース50年のネーミングに終止符を打つ
・ライバル=日産セレナ、ホンダステップワゴン、三菱デリカD:5、日産NV200バネット、マツダボンゴ、ダイハツグランマックス

【2代目ノア/ヴォクシー R70W型(2007~2014)及び4代目タウンエース/5代目ライトエースS40系(2008~現行)】
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↑2代目ノア

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↑2代目ヴォクシー

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4代目タウンエース/ライトエース(トラック)

・ノアは1996年の初代タウンエースノア以来の3代目、ヴォクシーはこのネーミングとなった2001年のR60G系から数えて2代目モデルとなり2007年デビュー
・5ナンバーボディの両側スライドのミニバン
・搭載エンジンはノア/ヴォクシーに2Lガソリン 3ZR-FE/3ZR-FAE型、タウンエース/ライトエースに1.5L 2NR-VE型
・駆動は2駆と4駆、、ミッションはノアヴォクがCVT、タウンエース/ライトエースが5MT/4AT
・ボディは両側スライドの5ドアボディワゴン
・先代からセンターメーターを継承
・商用タウンエース/ライトエースは2007年迄先代M30、R40/50系を継続、2008年にダイハツとの共同開発によりダイハツインドネシア産の現地名グランマックスを輸入販売としこれに販売店違いによりタウンエース、ライトエースとして新発売される、共にバン、トラックを設定
・ライバル=日産セレナ、ホンダステップワゴン、三菱デリカスペースギア、日産バネット、三菱デリカバン、マツダボンゴ

【初代ノア/ヴォクシー R60W型(2001~2007)及び3代目タウンエース/4代目ライトエースM30、R40/50系(1996~2007)】
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↑初代ノア

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↑初代ヴォクシー

・先代がタウンエースノア、ライトエースノアのネーミングだったのに対しそれぞれノア/ヴォクシーとネーミングチェンジ、ここから数えると2代目に充たるものの新ネームとしては初代になる
・従来路線を継承しノア→ファミリー層、ヴォクシー→若者向け
・商用タウンエース/ライトエースは従来型M30、R40/50系を継続
・ボディは片側4ドアスライド→両側片側スライドの5ドアボディワゴンに進化
・搭載エンジンはノア/ヴォクシーに2Lガソリン 1AZ-FSE型、タウンエース/ライトエースにガソリン1.8L 7K-E型、ディーゼル2.2L 3C-E
・先代が縦置きFRを基本としていたところをFF横置きとし駆動は2駆(FF)と4駆、ミッションはノアヴォクが前期が4AT、後期CVT、タウンエース/ライトエースが5MT/4AT
・トヨタがこの時期提唱するセンターメーター採用
・ライバル=日産セレナ、ホンダステップワゴン、三菱デリカスペースギア、三菱デリカスターワゴン、日産バネット、三菱デリカカーゴ、三菱デリカバン、マツダボンゴ、ダイハツデルタ

【タウンエースノア/ライトエースノア R50W型(1996~2001)及び3代目タウンエース/4代目ライトエースM30、R40/50系(1996~2007)】
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↑タウンエースノア

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↑ライトエースノア

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↑3代目タウンエース(M30トラック)

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↑3代目タウンエース(R40バン)

・先代まで商用乗用共タウンエース/ライトエースのネーミングだったのに対この代からノアのサブネームが付記される、ノアは乗用では実質タウンエースは3代目、ライトエースは4代目に充る
・車種キャラクター的にはタウンエースノア→ファミリー層、ライトエースノア→若者向け
・商用タウンエース/ライトエースは従来型M30、R40/50系を継続
・5ナンバーボディの片側スライドの4ドアミニバン、標準ルーフ/ハイルーフ、ノア系にはスカイライトルーフやサンルーフを設定
・搭載エンジンはノア系に2Lガソリン3S-FE、ディーゼル2.2L 3C-TE型、商用タウンエース/ライトエースにガソリン1.8L 7K-E型、ディーゼル2.2L 3C-E
・ノア及びタウンエース/ライトエースバンは先代までのアンダーフロアキャブオーバー方式からボンネットのあるミニバン形式に変化、縦置きFRを基本に4WDも設定
・トラックは99年まで先代を継続、99年以降衝突安全基準に適応する大幅MC
・ミッションは全種5MT/4AT
・ライバル=日産バネットセレナ、日産ラルゴ、ホンダステップワゴン、三菱デリカスターワゴン、日産バネット、三菱デリカバン、マツダボンゴ、ダイハツデルタ

【2代目タウンエース(1982~1999)/4代目ライトエース(1992~1999)/マスターエースサーフ R20/30W型(1982~1992)】
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↑前期20系タウンエースワゴン

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↑後期30系タウンエースワゴン

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↑30系ライトエースワゴン

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↑前期20系マスターエースサーフ

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↑後期30系マスターエースサーフ

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↑30系タウンエースバン

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↑30系タウンエーストラック

・タウンエースは82~85の前期、85~88の中期(ここまで20系)、88~96の後期の3モデル、ライトエースは92年からタウンエースと兄弟化し4代目(R30系)となる、マスターエースサーフは乗用のみ設定のタウンエースの高級版で販売店違いの兄弟車、82~92のタウンエース20/30系のリ・デザインモデル
・トラックは85年にM30系としてデビューしたライトエーストラックが基本でタウンエースはこれのバッジチェンジ
・ワゴン、バン、トラック全てがアンダーフロアキャブオーバーの縦置き基本FR(85年以降4WDも追加)
・ワゴン/バン系5ナンバーボディの片側スライドの4ドアキャブオーバー、トラックはキャブオーバー750㎏積、バンには
標準ルーフ/ハイルーフ、加えてワゴンにはスカイライトルーフ、サンルーフを設定
・搭載エンジンはガソリン1.3L 4K-J 1.6L 1Y-U 1.8L 2Y-U、2L 3Y-EU、ディーゼル1.8L 1C 2L 2C 同ターボ2C-T
・ミッションは全種5MT/4AT(フロア/コラム)
・ライバル=日産バネットセレナ、日産バネットラルゴ、三菱デリカスターワゴン、日産バネット、三菱デリカバン、マツダボンゴ、ダイハツデルタ

【3代目ライトエース(1985~1999)M30型】
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↑前期ワゴン

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↑バン

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↑トラック

・この代までライトエースはタウンエースの下級モデルであり別設計
・ワゴン、バン、トラックのバリェーション
・アンダーフロアキャブオーバーモデル、
バンには標準ルーフ/ハイルーフ、加えてワゴンにはサンルーフ/スカイライトルーフを設定
・搭載エンジンはガソリン1.3L 4K-J 1.6L 1Y-U 1.8L 2Y-U、2L 3Y-EU、ディーゼル2L 2C 同ターボ2C-T
・ミッションは全種4MT/5MT/3AT/4AT(フロア/コラム)
・ライバル=日産バネット、日産バネットラルゴ、三菱デリカスターワゴン、三菱デリカバン、マツダボンゴ、ダイハツデルタ

【2代目ライトエース(1979~1986)M20型】
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↑ワゴン

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↑トラック

・ワゴン、バン、トラックのバリェーション、バン/ワゴンには標準とハイルーフを設定
・アンダーフロアキャブオーバーモデル
・搭載エンジンは搭載エンジンはガソリン1.3L 4K-J 1.8L 13T
・ミッションは全種4MT/5MT/3AT(コラム)
・ライバル=日産バネット、三菱デリカスターワゴン、三菱デリカバン、マツダボンゴ、ダイハツデルタ

【初代タウンエース(1976~1982)R10型】
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↑ワゴン

・1976年にカローラのキャブオーバーモデルとして既存ライトエースの上級車種として発売
・ワゴン、バンのバリェーション、商用のトラックはライトエースに依存
・ライトエースと部品共用する兄弟的立場ながら別設計、ライトエースはオート(後ネッツ店)、タウンエースはカローラ店扱い
・縦置きFRアンダーフロアキャブオーバーモデル、
バンには標準ルーフ/ハイルーフを設定
・搭載エンジンはガソリン1.3L 3K-J 1.6L 2T-J 同12T-J
・ミッションは全種4MT/5MT/3AT(コラム)
・ライバル=日産バネット、三菱デリカスターワゴン、三菱デリカバン、マツダボンゴ、ダイハツデルタ

【初代ライトエース(1970~1979)M10型】
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↑ワゴン

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↑トラック

・パブリカキャブオーバー商用(一部乗用)であったミニエースの上級としてデビュー
・ミニエースがパブリカのキャブオーバーという立場を継承しながらミニエースを拡大し1970年~75年はミニエースと併売、75年以降はライトエースとミニエースを統合
・生産はダイハツにて行いダイハツデルタ750(セブンハーフ)と双子兄弟車
・ワゴン、バン、トラックのバリェーション
・縦置きFRアンダーフロアキャブオーバーモデル、
バンには標準ルーフ/ハイルーフを設定
・搭載エンジンは搭載エンジンはガソリン1.2L 3K 1.3L 4K
・ミッションは全種4MT(コラム)
・ライバル=日産チェリーキャブ/サニーキャブ、三菱デリカ、マツダボンゴ、ダイハツデルタ

【ミニエース(1967~1975)UP100型】
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↑トラック

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↑コーチ(ワゴン)

・荷台効率の上昇を目指し従来型パブリカバン、トラックをキャブオーバー化、アンダーフロアとしたミニエースが1967年にデビュー、これが現行タウンエースの元祖に充る
・ワゴン(コーチ)、バン、トラックのバリェーション
・縦置きFRアンダーフロアキャブオーバーモデル
・コーチは最小排気量の7人乗り多人数乗車モデルで後のタウンエース、ライトエースの原型
・搭載エンジンは搭載エンジンはガソリン800cc 2U-B型 空冷
・ミッションは全種4MT(コラム)
・ライバル=日産チェリーキャブ/サニーキャブ、マツダボンゴ

あのクルマの系譜~トヨタノア/ヴォクシー/タウンエース…
Posted at 2025/07/02 22:18:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2025年05月17日 イイね!

あのクルマの系譜・その37~三菱デリカ編~

あのクルマの系譜・その37~三菱デリカ編~
”あのクルマの系譜”第37弾、長きに渡り唯一無二の存在感を示しマニアックユーザーには高い人気を誇るデリカ(現行D:5)、元は三菱の小型商用モデルとしてデビュー、2代目からは当時としては”特殊車”的なイメージだった4駆モデルを追加、ジープで培った技術を応用し悪路走破性を高めた4WDが今やデリカの代名詞となり元来の商用からは撤退しておりますが過去から現在、独自路線の個性で人気の衰えない国産モデルでも稀有な存在となっていますね~…


そんなデリカ、初代デビューは1968年(昭和43年)で60年近く歴史を持ち数々のモデルが存在、その系譜を振り返ります。


【5目デリカD:5 CV1~5W型(2007~現行)】
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現行型D:5(2019~現行)

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前期型D:5(2007~2019)

・サブネームをこの代より『D:5』に変更、ベースもアウトランダーに変更
・ベースをパジェロ→アウトランダーに切り替えた事により当初は走破性に不安を持たれるも技術進歩で不評を克服
・2007年にデリカ本流の先代スペースギアから10年ぶりFMCでデビュー
・伝統を継ぎRV要素の強い4WDモデルがメイン
・ボディはメインは両側スライドのミニバンタイプの5ドアワゴン
・エンジンは2WDに4B11 2.0L 直列4気筒DOHC16バルブ150ps(MIVEC)(2009年12月~2011年12月)、4J11 2.0L 直列4気筒SOHC16バルブ150ps
(2011年12月~)
4WDに4B12 2.4L 直列4気筒DOHC16バルブ170ps(MIVEC)、4N14 2.2L 直列4気筒DOHC16バルブICターボコモンレールDI-D145~148ps(クリーンディーゼル、145psは尿素SCRによる排ガス規制適合モデルで2019~より搭載)
・2019年~現行モデルはディーゼルのみの設定となる
・駆動はFF/電子制御4WD、ミッションはCVT/6AT/8AT
・商用モデルのデリカバン、同トラックは先代から引き続き2011年までマツダボンゴOEM版もラインナップ
・2019年に大幅刷新のBigチェンジを実施し近年の三菱アイコンであるダイナミックシールドを採用。
・尚、商用に『デリカD:3』、乗用コンパクトモデルで『デリカD:2』を2011年以降ラインナップするも前者は日産バネット、後者はスズキソリオOEMのためデリカの名前ながら直接の系譜ではないのでここでは割愛。


【4代目デリカ=スペースギア・デリカバン・デリカカーゴ・デリカトラックPD・PH6~8V・W型(1994~2007)】
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スペースギア前期(1994~1997)

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スペースギア後期(2000~2007)

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トラック(ボンゴOEM 1999~2011)

・伝統を継ぎRV要素の強い4WDモデルがメイン
・スペースギア、ボディは片側スライド4ドアワゴン、標準とロングボディの設定でロングは10人乗りマイクロバス的用途にも対応、おおまかにMCにより前期・中期・後期モデルが存在、ルーフは先代から継承し好みでチョイス可能。
・エンジンは4D56 2.5L 直列4気筒SOHC ICターボディーゼル105ps、4M40 2.8L 直列4気筒SOHC ICターボディーゼル(機械式)125ps、4M40 2.8L 直列4気筒SOHC ICターボディーゼル(電制式)140ps、4G64 2.4L 直列4気筒SOHC16バルブ145ps、6G72 3.0L V型6気筒SOHC24バルブ185ps
・駆動はFR/スーパーセレクト4WD、ミッションは5MT/4AT
・当初商用モデルのデリカカーゴもワゴンと同ボディで存在、先代からキャリーオーバーしたトラックも併売するも1999年よりマツダボンゴバン、同トラックをOEM導入し2011年までデリカバン、同トラックとしてラインナップ


【3目デリカ=スターワゴン・デリカバン・デリカトラックP03~05・15・25・35V・W型(1986~1999)】
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2代目前期スターワゴン2WD(1986~1990)

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2代目中期スターワゴン4WD(1990~1997)

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3代目デリカトラック(1986~1999)

・サブネームは先代から引き継ぐ『スターワゴン』
・スターワゴン、ボディはアンダーフロア1BOXタイプ4ドアワゴン、同バン、トラックをラインナップ
・おおまかにMCにより前期・中期・後期モデルが存在。
・ロールーフとハイルーフの設定がありそれぞれにサンルーフ、ガラスルーフ(クリスタルライトルーフ)が存在。
・RVブームの最中、ゴツいカンガルーバーを前面に配したワイルドなFrフェイスが人気
・1994年後続スペースギア発売時に車種整理、ワゴンは低~中級グレードのみとしメインをスペースギアに移行するもアンダーフロアで車室の広いスターワゴンの支持も高く1999年まで併売、98年以降の最終スターワゴンはカンガルーバーの規制によりこれを廃止し大幅にイメージチェンジ
・1999年以降はトラック、バンをマツダからOEMを受けオリジナル版は終売
・エンジンは4D56 2.5L 直列4気筒OHCディーゼルターボ85ps、G63B 2.0L 直列4気筒OHC95ps、4G64(MP1) 2.4L 直列4気筒OHC115ps
・駆動はFR/パートタイム4WD、ミッションは5MT/4AT


【2目デリカ=スターワゴン・バン・トラックLP031V・W型(1979~1986)】
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初代スターワゴン前期(1979~1983)

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初代スターワゴン4WD(1982~1986)

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2代目デリカトラック(1979~1994)

・乗用モデルは初代デリカコーチ→『スターワゴン』として4年ぶりに復活
・スターワゴン、ボディはアンダーフロア1BOXタイプ4ドアワゴン、同バン、トラックをラインナップ
・MCにより前期(丸目2灯)後期(角目2灯)モデルが存在。
・トラックは1994年国内販売終了後輸出モデルとしてL300の名称で東南アジアで販売継続。
・エンジンは4G33 1.4L 直列4気筒OHC80ps 4G32(G23B) 1.6L 直列4気筒OHC86ps、G63B 1.8L 直列4気筒OHC95ps、G63B 2.0L 直列4気筒OHC100ps、4D55 2.3Lディーゼルターボ84ps
※()は乗用モデルのエンジン型式
・1982年に悪路走破性の高いジープ譲りのボントラ、フォルテをベースに国内初の1BOX4WDモデルを追加、フォルテのフレームにデリカスターワゴンのボディを載せワイルドな訴求でOFFロードマニアを中心に走破性、積載力、多人数乗車を叶えるモデルとして高い人気を獲得、後のスペースギア→D:5にもそのコンセプトは生き続け唯一無二の存在感。
・駆動はFR/パートタイム4WD、ミッションは4T/3AT


【初代デリカ=コーチ・バン・トラックT120型(1968~1979)】
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初代デリカコーチ中期(1971~1975)

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初代デリカトラック前期(1968~1971)

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初代デリカバン後期(1974~1979)

・三菱初の小型キャブオーバー型商用モデル、600㎏積トラックで発売。
・1969年にバンモデル(ルートバン)及びバンをベースに多人数乗車を可能とするコーチを追加、まだ1BOXワゴンの概念がない時代に乗用ワゴンをいち早く提唱、ポップアップルーフのキャンピング仕様も設定、マイクロ的需要とレジャー需要に対応
・MC履歴により前期・中期・後期が存在
・バン、トラックはトヨタハイエース、ライトエース、日産キャブスター、サニー/チェリーキャブ、マツダボンゴをライバルとする。
・エンジンは1.1ℓ KE44型 直列4気筒 OHV、1.2ℓ 4G42型 直列4気筒 OHV、1.4ℓ 4G41型 直列4気筒 OHV
・駆動はFR、ミッションは3MT/4MT


あのクルマの系譜~三菱デリカ~…

Posted at 2025/05/17 17:53:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2025年03月26日 イイね!

あのクルマの系譜・その36~三菱グランディス編~

あのクルマの系譜・その36~三菱グランディス編~

”あのクルマの系譜”第36弾、現在トヨタシエンタ、ホンダフリード等のファミリー向けコンパクトミニバンの元祖ながら既に廃盤から10数年経過、今や軽とEV、4WD、SUVメーカーとして認識されている三菱が出していたコンパクトミニバンを知るヒトも少なくなった事でしょう…

ただ最近、欧州にて”グランディス復活”のアナウンスがなされ中身を見てみないと何ともですがルノーシンビオズのOEMで発売か!?との内容、今のところ欧州のみでのラインナップ予定で国内リリースの話はありませんが懐かしい『グランディス』復活記念?としてこれの系統を取り上げようかと思います!

まだミニバンなんて言葉のない1980年代、コンパクトカーのミラージュをベースにストレッチし多人数乗車と広大なラゲッジルームを提唱した『シャリオ』がグランディスの源流、相前後してデビューした同コンセプトの日産プレーリーと共に今で言うミニバン元祖な訳ですが今ではグループとなった日産と三菱にコンパクトミニバンが存在せずトヨタとホンダでいいようにこの人気カテゴリーを独占しているっていうのも淋しい話です…

それではコンパクトミニバンのパイオニアであるシャリオ→グランディスを振り返ります。

【グランディスNA4W型(2003~2009)】
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・2003年に先代となるシャリオグランディスのFMCとしシャリオから通算4代目モデルが車名を改め『グランディス』としてでビュー
・ボディバリェーションは5ドアワゴンを継承
・エンジンは4G69型直42.4L MIVEC SOHC16V 165psのみ。
・ミッションは4AT、駆動はFF/マルチセレクト4WD
・乗員はシートタイプにより7人乗り/8人乗りを設定
・ライバルはトヨタイプサム、ガイヤ、アイシス/日産プレサージュ、バサラ/ホンダオデッセイ、ラグレイト/マツダMPV、プレマシー
・先代時に発覚した三菱不祥事による影響で売り上げは激減し訴求力がなくなり海外向けのを残し国内では2009年をもってこのカテゴリーから撤退となる。

【シャリオグランディスN80/N90系(1997~2003)】
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・先代までのシャリオ名にグランディスのサブネームが付可され『シャリオ・グランディス』となる。
・シャリオとしては3代目
・ボディバリェーションは5ドアワゴンを継承
・クラス初のインパネシフト採用
・エンジンは4G64型2.4L 直4 DOHC16VGDI 165ps。6G72型3L V6 DOHC24V 215ps
・ミッションは4AT、駆動はFF/4WD
・乗員はシートタイプにより7人乗り/8人乗りを設定
・シャリオ~グランディス史上最量販で人気の高いモデルながら不祥事、GDIエンジンの不具合もあり残存は極めて少ない。
・ライバルはトヨタイプサム、ガイヤ、アイシス/日産プレサージュ、プレーリーリバティ、リバティ/ホンダオデッセイ/マツダMPV、プレマシー


【2代目シャリオN30/N40系(1991~1997)
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後期シャリオMX

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シャリオリゾートランナーGT

・シャリオ初の8年ぶりFMCで2代目として1991年発売
・初代と大幅にイメージを変え当時の三菱のアイコンであったギャランやミラージュ、ミニカ等と同様なマッシブで力強いスタイリングが特徴的。
・ボディバリェーションは5ドアワゴンを継承
・エンジンは4G63型2L 直4 SOHC16V 135ps 同DOHC16V I/Cターボ220ps 4G64型2.4L 直4 SOHC16V 145ps 4D68型2LDeターボ 直4 SOHC8V 88ps
・ミッションは5MT/4AT、駆動はFF/4WD
・乗員は7名
・95年に追加されたリゾートランナーGTは異色のハイパワーミニバン、220psのI/CターボエンジンはギャランVR-4、ランサーエボリューションから移植されており別名”シャリオエボリューション”と呼ばれた。
・ライバルはトヨタイプサム/日産プレーリ―、プレーリーjoy/ホンダオデッセイ/マツダMPV

【初代シャリオD00系(1983~1991)
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・1979年にモーターショーに参考出品した「三菱SSW(スーパースペースワゴン)」がシャリオの源流で1983年デビュー、当時他に類を見ないFFコンパクトのストレッチワゴンという新ジャンルのモデルとして大きく注目を集めた。
・当時のコンパクトカーミラージュ、これをベースとした小型セダンのトレディアがベースで基本FFの7人乗りワゴン。
・ベース車同様にミラージュ/トレディアの特徴でもあった4速スーパーシフト(4速+ロー/ハイ=8速)ギアモデルもラインナップ
・ボディバリェーションは5ドアワゴンのみ。
・エンジンはG32B型1.6L 直4 SOHC、G37B型1.8L、G62B型1.8L、G63B型2L、D65T型1.8LDeターボ
・ミッションは5MT/3AT/4速スーパーシフト、駆動はFF/4WD
・乗員は7名
・RVブーム、バブル景気と物珍しさもあり発売後は好調な販売を誇り8年の長寿となる。
・ライバルは日産プレーリ―


あのクルマの系譜~三菱グランディス~…
Posted at 2025/03/26 21:41:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2025年02月28日 イイね!

あのクルマの系譜・その35~スズキアルト編~

あのクルマの系譜・その35~スズキアルト編~
”あのクルマの系譜”第35弾、今や軽自動車界ではハイト/スーパーハイトが全盛ながら旧来のロールーフ(ここでは従来型と表記)モデルとして根強い人気と販売を誇る『スズキアルト』をピックアップしましょー!

同じスズキのスペーシァを始めダイハツタント、日産ルークス、三菱ekスペース、ホンダN-BOX等のスーパーハイト系が持て囃される中でも旧来の軽ボンバン(=軽ボンネットバン、アルトデビュー時のカテゴリー)ながらリーズナブルな価格からセカンド需要や法人需要に支えられ安定した販売を誇るスズキの大看板であるアルト、ある意味スズキへの最大限の功労車はスイフトでもジムニーでもなくこのアルトではないかと思います!

そんなアルト、初代のセンショーナルなデビューから早40数年、それでも未だ色褪せる事のないこのモデルは由緒ある長い歴史を誇るので長文になりますがを振り返ります。


【9代目HA37S/97S型(2021~現行)】
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・2021年に7年ぶりFMCで9代目としてデビュー
・ボディバリェーションは5ドアHBのみ
・先代まで存在したハードモデル『ワークス』と商用4ナンバーモデルを廃止、ベーシック5ナンバーのみの設定
・法制化された部分も含め”スズキセーフティサポート”安全装備が充実
・エンジンはR06型DOHC直3 660ccエネチャージ(HA37S)46ps、同SG(モーターアシスト付きハイブリット、HA97S)49psの2タイプ、ミッションはCVTに1本化
・駆動はFF/フルタイム4WD
・ライバルモデル=ダイハツミラes (他社OEM除く)
・OEM供給はマツダキャロル


【8代目HA36S/36V型(2014~2021)】
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↑HA36Aアルト

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↑同アルトワークス

・2014年に5年ぶりFMC
・1年遅れで15年ぶりにターボモデルが復活し大いに話題となる、ターボモデルは『ターボRS(AT)』『ワークス(5MT)』のラインアップ
・2018年以降はターボRSはワークスに統合
・ボディは5ドアHBのみながら乗用5ナンバーと商用4ナンバーをラインナップ
・搭載エンジンはR06型DOHC直3 660cc 49ps、ターボ付64ps、同アシスト付きハイブリット、HA97S)の2タイプ
・スズキセーフティサポート搭載
・ミッションはCVT、5AT(AGS)、5MT
・駆動はFF/フルタイム4WD
・ライバルモデル=ダイハツミラes
・OEM供給はマツダキャロル


【7代目HA25S/25V/35S型(2009~2014)】
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・2009年に5年ぶりFMC
・2011年に低燃費仕様の『アルトエコ』追加
・ボディは5ドアHBのみながら乗用5ナンバーと商用4ナンバーをラインナップ
・搭載エンジンはK6A型DOHC 660cc 54ps
・ミッションはCVT、4AT、5MT
・駆動はFF/フルタイム4WD
・ライバルモデル=ダイハツミラ、ホンダライフ、N-ONE、三菱ミニカ
・OEM供給はマツダキャロル


【6代目HA24S/24V(2004~2009)】
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・2004年に5年ぶりFMC
・ボディは先代までラインナップしていた3HBや2シーターを廃止し5ドアHBのみとし乗用5ナンバーと商用4ナンバーを設定、スポーツモデルのワークスは廃止
・搭載エンジンはK6A型DOHC 660cc 54ps
・ミッションはCVT、3AT、4AT、5MT
・駆動はFF/フルタイム4WD
・ライバルモデル=ダイハツミラ、ホンダライフ、三菱ミニカ、スバルヴィヴィオ
・OEM供給はマツダキャロル、日産ピノ


【5代目HA12S/22S/23S/12V/23V(1998~2005)】
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↑セダン5ドア

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↑ワークス

・1998年、軽新企画に対応し4年ぶりFMC
・ボディは3ドアHB/5ドアHB、乗用5ナンバーと商用4ナンバーをラインナップし4ナンバーには税制が有利な2シーター、スポーツモデルのワークスを設定
・当時流行のクラシカル調デザインの『C』『C2』も途中ラインナップ
・搭載エンジンはF6A型SOHC直3 6V 660cc 49ps、同12V、同I/Cターボ。K6A型DOHC直3、同DOHC I/Cターボ
・ミッションはCVT、3AT、4AT、4MT、5MT
・駆動はFF/フルタイム4WD
・ライバルモデル=ダイハツミラ、ホンダライフ、三菱ミニカ、スバルヴィヴィオ
・OEM供給はマツダキャロル


【4代目HA11S/21S/HB11S/21S/HC11V/HD11V(1994~1998)】
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↑3ドア

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↑ワークス

・1994年、4年ぶりFMC
・ボディは3ドアHB/5ドアHB、乗用5ナンバーと商用4ナンバーをラインナップし4ナンバーには税制が有利な2シーター、スポーツモデルのワークスを設定
・搭載エンジンはF6A型SOHC直3 6V 660cc 、同I/Cターボ。K6A型DOHC直3DOHC I/Cターボ
・ミッションは3AT、4AT、4MT、5MT
・駆動はFF/フルタイム4WD
・ライバルモデル=ダイハツミラ、ホンダトゥディ、三菱ミニカ、スバルヴィヴィオ、マツダオートザムキャロル


【3代目アルトCL11S/21V/22V/CM11V/21V/22V/CN11S/12S/CR22S/CP11S/21S/CS22S(1988~1994)及び7代目フロンテCN11型(1988~1989)】
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↑フロンテ5ドア

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↑アルトワークス

・1988年、4年ぶりFMC
・先代から継承し5ナンバーをフロンテ、4ナンバーがアルトとされフロンテも同時FMCで7代目となるも消費税導入など軽4ナンバーの利点が薄れた事、先代人気で圧倒的に知名度が高まったアルトに統合され僅か1年でフロンテの永い歴史が終わる。
・フロンテ廃盤後は5ナンバーを『アルトセダン』、4ナンバーを『アルト』としていた。
・ボディは3ドアHB/5ドアHB、乗用5ナンバーと商用4ナンバーをラインナップし4ナンバーには税制が有利な2シーター、スポーツモデルのワークスを設定
・1991~92年、ハイトップトールワゴンの『ハッスル』追加
・軽新企画による排気量改正により前期型は550cc、後期型は660㏄
・搭載エンジン=前期F5B型550cc 直3 SOHC 6V 同12V 同I/Cターボ、同DOHC I/Cターボ
後期=F6A型SOHC直3 6V 660cc 、同12V、同I/Cターボ、同DOHC I/Cターボ
・ミッションは3AT、4AT、4MT、5MT
・駆動はFF/フルタイム4WD
・ライバルモデル=ダイハツミラ、ミラクオーレ、ホンダトゥディ、三菱ミニカ、ミニカトッポ、スバルレックス


【2代目アルトCA71V/72V/CC71V/72V及び6代目フロンテCB71/72型(1984~1988)】
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↑2代目アルト

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↑6代目フロンテ

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↑初代アルトワークス

・1984年にアルトとしては初、フロンテとしては6代目にFMC
・先代から継承し4ナンバー節税モデルがアルト、乗用5ナンバーがフロンテの布陣
・ボディはアルトが3ドアHB(バン)、フロンテが5ドアHB、85年~商用4ナンバーバンのアルト5ドアバンも追加。
・先代から女性オーナーに訴求が著しく回転シート、オシャレな内外装を備えるグレードが充実
・搭載エンジンはF5A型550cc 直3 SOHC 6V 同ターボ、同DOHC 12V 同I/Cターボ
・87年にハードモデルの『ワークス』を追加、現在でも適用される軽ps自主規制64psのきっかけになったモデルとして有名、ワークスはエアロパーツ満載の外観と派手なピンクの内装、そしてI/C DOHC12バルブターボという高性能が大きな注目を浴びる
・ミッションは2AT、3AT、4MT、5MT
・駆動はFF/フルタイム4WD
・ライバルモデル=ダイハツミラ、ミラクオーレ、ホンダトゥデイ、三菱ミニカ、スバルレックス


【初代アルトSS30V/40V及び5代目フロンテSS30/40型(1979~1984)】
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↑初代アルト

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↑5代目フロンテ

・1979年、従来からのスズキ看板モデルであったフロンテの5代目デビューと共に派生車種のアルトが登場、特筆すべきスズキの名車デビュー!
・旧物品税時代、4ナンバーはこれが掛からないという点を突いて商用軽4ナンバーボンネットバンと言うカテゴリーながら乗用的に訴求したアルトは47万円と言う低価格で売り出され一躍ブームとなる。
・先代までのフロンテはRR方式(バンのハッチはFR)から一転、FFに改めらる。
・従来の5ナンバーはフロンテとして5ドアHB、アルトはテールゲートを持つ2ドアバンながら実質3ドアHB的役割を持つ
・軽乗用が高額化し人気が落ちる中でアルトは堅調な売り上げを示しこの頃から増えてきた女性オーナー獲得にも努力、内装をお洒落化したり2速ATモデルも追加されてゆく。
・先代までのバンモデル、フロンテハッチはフロンテとは駆動方式が異なるモノながらアルトはフロンテと共通。
・低価格のアルトはフロアカーペットもなくワイパーウオッシャーもエア式等の徹底したコストダウン化がなされるもセカンドカー需要、法人需要ともに好調な売り上げと人気を確立
・搭載エンジンはT5B型 2cy 550cc、F5A型SOHC 550cc、当初アルトは2cyのみ、フロンテに両方が載せられるも81年よりアルトにも4cyを搭載。
・先代までフロンテは2cyを自社、4cyはダイハツ製を一時搭載していたがこのモデルから4cyも全て自社製となる。
・スズキが拘ってきた2cyも排ガス規制強化によりこの代が最後となった。
・ミッションは2AT、4MT
・駆動はFF
・ライバルモデル=ダイハツマックスクオーレ、ミラ、ミラクオーレ、三菱ミニカアミ55、ミニカ、ミニカエコノ、スバルレックス、ファミリーレックス


【4代目フロンテ/フロンテ7S/フロンテハッチLC20/31/SS10/20/LS30/SH10(1973~1979)】
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↑4代目フロンテ

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↑フロンテ7S

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↑フロンテハッチ

・軽自動車規格改正、排ガス規制等フロンテ史上で激動のモデル、1973年デビュー
・先代までの直線デザインから一転して”オーバルシェル”と言われる卵をモチーフにした丸み帯びたデザインが特徴
・先代でデビューしたクーペはキャリーオーバーするも1976年に廃盤、1977年に新たに『セルボ』となり別車種扱いとなる。
・デビュー時は伝統の2cyモデルのラインナップ、昭和50~51年規制は2cyで乗り切るも53年排ガス規制に2cyでの適合に黄信号が灯りピンチに陥り当時のトヨタ社長から提携会社(当時は業務提携)のダイハツよりマックス用の4cyエンジン提供を受け規制をパス、この時の一件でスズキはトヨタと懇意になる。(後に自社製4cyを開発し53年規制をパス、ダイハツエンジンは一時の繋ぎであった)
・新規格以降車名を『フロンテ7S』とする
・ボディは2ドアガラスハッチ、4ドア同、バン(ハッチ)
・駆動はフロンテが伝統のRR、ハッチはFR、乗用と商用で造り分けるコストを代々受け継ぐがハッチは先代までの商用一辺倒ではなく乗用ワゴン的な訴求。
・1976年に軽規格改正によりボディと排気量を拡大(ハッチはバンパー大型化のみ)
・搭載エンジンは旧規格時代=360㏄水冷直3 2cy シングルキャブ/3キャブ、新規格時=ダイハツAB型550cc 直2 SOHC→スズキF5A型550cc 直3 SOHC、スズキT5A型 直3 2cy
・ミッションは4MT
・ライバルモデル=ダイハツマックスクオーレ、三菱ミニカF4、ミニカ5,ミニカアミ55、ホンダライフ、ホンダZ、スバルレックス、レックス5


【3代目フロンテLC10Ⅱ/LC10W型(1970~1976)】
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↑フロンテLC10Ⅱ(空冷)

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↑フロンテクーペ

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↑フロンテLC10W(水冷)

・当時の軽自動車ハイパワーブームに応え性能、デザイン共にスポーティ路線にて1970年デビュー
・デビュー時には2ドアセダン/バンのみ、71年からクーペを追加
・クーペはセダンのシャーシを使いながらJアローのデザインする全く別物の流麗なクーペボディを載せデビュー時は2シーター、73年から4シーターモデルも追加
・セダンも”スティングレイルック”と言われた直線的スポーティデザイン
・駆動はセダン、クーペがRR、バンはFRで先代からキャリーオーバーで1代飛ばしてフロンテハッチとなる。
・搭載エンジンは発売時は360cc空冷直3 2cy シングル/3キャブ、71年から新開発水冷直3 2cy 3キャブも追加(後にシングルキャブも追加され空冷の3キャブを廃止、メインを水冷に移行)
・ミッションは4MT、オートクラッチもラインナップ
・水冷モデルは”Wシリーズ”と名付けられる、尚クーペは水冷のみ
・72年のセダンMCで三角窓廃止、丸形ヘッドライト等の大規模改良が行われる
・ライバルモデル=ダイハツフェローマックス、三菱ミニカ、ミニカスキッパー、ホンダライフ、ホンダZ、スバルR2、レックス、マツダシャンテ


【2代目フロンテLC10/LS11型(1967~1970)】
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↑2代目フロンテ

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↑バン

・先代までのFF方式から一転してRR方式に改め1967年に登場
・Rrエンジンのためセダンは3BOX形状
・デザインに流行のコークボトルラインを採用
・ボディは2ドアセダンと2ドアバン、尚バンは積載の優位性を考慮しFR方式を採用、FR→FF転換期を除き乗用商用でシャーシを造り分けるコストの掛かる珍しい事例であった。
・搭載エンジンは360cc空冷直3 2cy シングル/3キャブ 3キャブを搭載するSS,SSSは本格スポーティモデルでホンダN360TSを最大のライバルとし軽パワーウォーズに突入するきっかけを作る。
・ミッションは4MT、このモデルから従来のコラム式からフロア式となる。
・ライバルモデル=ダイハツフェロー、三菱ミニカ、ホンダN360、ホンダZ、スバル360、マツダキャロル


【初代フロンテ(スズライト・フロンテ)TLA/FEA型(1962~1967)】
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・既存のスズキ軽4輪商用、スズライトを発展させた乗用モデル『スズライト・フロンテ』として1962年発売、FF、フロントエンジンから”フロンテ”のネーミングが与えられる
・基本設計は2代目スズライトを継承
・駆動はFF、ミッションは3MTコラム、ボディは2ドアセダン
・搭載エンジンは360cc 空冷直2 2cy、2ストの場合当時は混合燃焼が主流ながら自動分離分割方式を採用、理想の空燃比と低燃費を実現する技術でこれが発端で”2ストのスズキ”と長く言われるようになる。
・ライバルモデル=三菱ミニカ、スバル360、マツダキャロル、R360クーペ


【2代目スズライトTL型(1959~1968)】
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・スズキ初の4輪車としてデビューしたスズライトの2代目として1959年登場
・ボディ駆動はFF、ボディは2ドアバンのみ、当時物品税が免除される商用扱いとされるも乗用車的需要も見込んでおり後の初代アルトにこの考えは活かされている。
・駆動はFF、ミッションは3MTコラム、搭載エンジンは360cc 空冷直2 2cy
・1963年に↑乗用として『スズライト・フロンテ』追加後も併売されスズライトフロンテが67年にFMCされた後も1年間継続販売
・ライバルモデル=三菱ミニカ、スバル360、マツダキャロル、R360クーペ


【初代スズライトSS/SL/SP型(1955~1959)】
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織機メーカー→二輪メーカーと発展したスズキが初の4輪車として1955年に発売したのが初代スズライト、このモデルが後のフロンテ→アルトの元祖に充る。
・駆動は当時異端なFF、これはお手本としたドイツのロイトから倣った為。
・ボディは3BOXの2ドアセダン、ロングルーフの2ドアバン、ピックアップをラインナップするも販売不振から58年にはバンのみの設定としセダンはスズライトフロンテまで空白、ピックアップは後のキャリィに継承
・エンジンは360cc 空冷直2、ミッションは3MTコラム
・ライバルモデル=スバル360


あのクルマの系譜~スズキアルト~…

Posted at 2025/02/28 14:55:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2025年02月01日 イイね!

あのクルマの系譜・その34~日産AD/ウイングロード編~

あのクルマの系譜・その34~日産AD/ウイングロード編~

”あのクルマの系譜”第34弾は今秋をもってようやく(?)生廃となる事ガアナウンスされた『日産AD』をピックアップ!

申し訳ないけど現行AD、20年近く存在しながらも未だに見る度に不快になる、ワタクシその位この芋虫バン大嫌いでしてようやくなくなるか!と悦び中、AD廃盤記念って感じでw


尚、商用=ADに対し乗用=『ウイングロード』も歴史を語る上で切り離せないので同時に取り上げてゆきます…。

現在ではライトバン文化というのはすっかり廃れ最早トヨタのプロボックスと日産ADだけという状況になっておりますが60~90年代は”貨客兼用車”、すなわち平日は仕事に、休日はレジャーに、といった使い方ができる事から軽や大衆車~高級車までまんべんなくラインナップ、セダンモデルに対し”コマーシャルカー”として生活に馴染んでいた車型でした…

ADもそんな歴史を持つ1台、それでは歴史/系譜を振り返ります!

【4代目(最終現行)VY12型AD/ADエキスパート 2006~2025 及び 最終型ウイングロード 2005~2018年】
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↑2016~2021 NV150AD

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↑2006~2016 AD

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↑ADエキスパート

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↑ウイングロード2005~2018

・2005年に乗用モデルウイングロードY12が3代目としてデビュー、2008年まで先代Y11型ADバン併売
・Y12ウイングロードをベースに4ナンバー化した商用ADが2006年デビュー
・ADは先代までは『ADバン』が車名ながらこの代から『AD』に変更
・従来の上級バン、エキスパート(ブルーバードバンとスカイラインバンの統合モデル)を統合し1.8L(MR18DE)を搭載モデルは『ADエキスパート』名義、ADは1.2L(CR12DE)1.5L(HR15DE)1.6L(HR16DE)搭載
・世界初のインパネホワイトボードを装備
・ADはマツダファミリアバン(~2020)、三菱ランサーカーゴ(~2019)にOEM供給
・駆動はFFと4WD、ボディは5ドアバン&ワゴン、ミッションはFFにCVT、4WDに4ATを搭載
・2016~2021年までは『NV150(日産バン)AD』に車名変更これの前後は『AD』名義
・在任期間が長くこの間に数々の改良、安全装備などアップデート
・ウイングロードは売行き低迷により2018年既に製廃
・2025年、日産リストラの一環で販売が著しく低下しているADを今秋で生産中がアナウンスされた。
・ライバルはトヨタプロボックス、サクシード、カローラツーリング、カローラフィルダー

【3代目VY11型ADバン 1999~2008 及び 2代目ウイングロード 1999~2005年】
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↑後期型ADバン

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↑前期型ウイングロード

・先代から継承して商用=AD 乗用=ウイングロード
・ADバンは後続モデルY12型デビュー後も3年間併売
・ADバン 1.3L(QG13DE)1.5L(QG15DE)1.8L(QG18DE/QG18DEN)2.2L De(YD22)
・ウイングロード1.5,1.8,2L(SR20VE→QR20DE)を搭載
・ADバンのみCNG仕様(QD18DEN)ラインナップ
・駆動はFF/4WD ボディは5ドアバン&ワゴン ミッション5MT/4AT/ハイパー6CVT
・ADバンはマツダファミリアバン、スバルレオーネバンとしてOEM供給
・ライバルはトヨタプロボックス、サクシード、カローラフィルダー、カローラバン、スプリンターバン、カローラワゴン、スプリンターワゴン、三菱ランサーカーゴ、リベロ


【2代目VY10型ADバン 1990~1999 及び初代ウイングロード 1996~1999年、4代目サニーカルフルニア/ADワゴン 1990~1996】
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↑ADバン(1990~1999)

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↑ウイングロード(1996~1999)

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↑ADワゴン(1990~1996)

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↑Y10サニーカリフォルニア(1990~1996)

・Y10系はB13系サニーベース、デビュー時は商用が従来通りADバン、乗用は歴史あるサニーカリフォルニアに加え兄弟車としてADワゴンをラインナップ。
・1996年にカリフォルニアとADワゴンを統合しBigマイナーチェンジにて『ウイングロード』として新発売
・ADバン 1.3L(GA13S/GA13DE)1.5L(GA15DS/GA15DE)1.7L De(CD17)2L De(CD20)
・カリフォルニア 1.5L ADワゴン1.3L,1.5L,1.7L De,2L De) 
・ウイングロード 1.5L 1.8L(SR18DE)
・駆動はFF/4WD ボディは5ドアバン&ワゴン ミッション5MT/4AT(ADバンのみ3ATも存在)
・ADバンはマツダファミリアバン、スバルレオーネバンとしてOEM供給
・ライバルはトヨタカローラバン、カローラワゴン、三菱リベロ、リベロカーゴ、マツダファミリアバン、ホンダオルティア、パートナー、スバルレオーネバン、レオーネワゴン、いすゞジェミネットⅡ

【初代VB11型ADバン 1982~1990 及びB11/12型2~3代目サニーカルフルニア 1981~1985/1985~1990】
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↑前期型ADバン

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↑B11サニーカリフォルニア

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↑B12サニーカリフォルニア

・1981年の5代目B11サニーのデビュー時に先代B310のバンを継続販売するも82年、従来別車種だったパルサーバン、バイオレットバン、オースターバン、サニーバンを統合してデビューしたのが初代ADバン(B11サニーベース)、販売店違いの四つ子モデルでサニーADバン、パルサーADバン、ダットサンAD(オースター/バイオレット)、エンブレムやグリルで差別化
・B11サニーに準じてこの代からFF化、これにより荷室拡大と走破性を向上
・旧オースター/バイオレットバンから較べるとADバンは格下車種となりそれらのオーナーからはあらゆる面でコストダウンが著しく不評。
・ベースのサニーはB11→B12に変わるもADバンは2世代に渡り継続、B11時代は丸目、B12時代は角目が特徴
・カリフォルニアは2代目(B11)、3代目(B12)のラインナップ
・ADバン 1.3L(E13S)1.5L(E15S)1.7L De(CD17) 
・サニーカリフォルニアB12 1.3L 1.5L(E15S→GA15S) 1.7De
・サニーカリフォルニアB11 1.3L 1.5L 1.7LDe
・駆動はFF ボディは5ドア/3ドアバン(AD)&スポーツワゴン(カリフォルニア)ミッションは4MT/5MT/3AT
・ライバルはトヨタカローラバン、カローラワゴン、三菱ランサーバン、ミラージュバン、マツダファミリアバン、ホンダシビックバン、シビックプロ、スバルレオーネバン、レオーネワゴン

【4代目VB310型サニーバン 1977~1982 及び初代B310型サニーカルフルニア 1977~1981】
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↑310サニーバン

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↑310サニーカリフォルニア

・初代サニー発売からラインアップするバンは4代目、そしてウイングロードの元祖になるサニーのワゴン(スポーツワゴン)としてカリフォルニア新設定にてこの代で新たに加わる。
・バン 1.2L(A12)1.4L(A14) カルフォルニア1.4L(A14)1.5L(A15/A15E)
・駆動はFR ボディは5ドア/3ドアバン(AD)&スポーツワゴン(カリフォルニア)ミッションは4MT/5MT/3AT
・FRという点と未だに軽量&名機A型エンジン搭載によりチューンベースとしてクーペ、セダンに次ぎバンもマニアからは高い人気を誇る。
・ライバルはトヨタカローラバン、カローラLB、スプリンターLB、三菱ランサーバン、マツダグランドファミリアバン、ファミリアバン、ホンダシビックバン、スバルレオーネバン、レオーネワゴン

【3代目VB210型サニーバン 1973~1977】
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・先代から継承するコマーシャルモデル、バンはセダン系と同時に73年に新型となるももう一つのコマーシャル、トラックは先代をキャリーオーバー
・駆動はFR 搭載エンジンは1.2L(A12)1.4L(A14) ミッションは4MTのみ
・セダン系で物議を醸した3次局面からなるスタイリングがバンにも継承されるがセダンやクーペに較べるとバンという特性上コンサバでこれらより好評。
・ボディは3ドア/5ドアバン
・ライバルはトヨタカローラバン、三菱ランサーバン、マツダグランドファミリアバン、ファミリアバン、スバルレオーネバン

【2代目VB110型サニーバン 1970~1973】
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・マイカー元年をカローラと共に象徴したサニーの2世代目モデル、初代に続いてバンを設定
・駆動はFR 搭載エンジンは1.2L(A12) ミッションを4速(MT)化、コラム/フロアを設定
・先代では2ドア(3ドア)のみの設定ながら利便性、ファミリーユースを睨み新たに4ドア(5ドア)バンもラインナップ
・ライバルはトヨタカローラバン、三菱ギャランバン、マツダグランドファミリアバン、ファミリアバン、スバルレオーネバン、ff-1バン

【2代目VB10型サニーバン 1965~1970】
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・マイカー元年と言われた1965年、日産の小型1Lカーとしてデビューし大人気を得たサニーにコマーシャルモデルであるバンも設定される。
・軽量とパワフルな1L A10型エンジンは好評で後に名機と言われた。
・ボディは2ドア(3ドア)のみ、ミッションは3MTコラム
・ライバルはトヨタカローラバン、三菱コルトバン、、マツダファミリアバン、ダイハツコンパーノバン、スバル1000バン


あのクルマの系譜~日産AD/ウイングロード~…
Posted at 2025/02/01 00:11:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ

プロフィール

「あのクルマの系譜・その43~マツダタイタン編~ http://cvw.jp/b/2682511/48741630/
何シテル?   11/01 18:31
元GureのHNで活動、かつて二拠点生活していた時代や現在の本拠でののクルマ弄り記、また自己満全開の独自の企画モノをUP、企画モノでは記憶に薄い部分等はwiki...

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あのクルマの系譜・その21~三菱GTO編~  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/04/16 22:31:38
《新企画》あのクルマの系譜・その1~三菱ギャラン編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/02/12 17:16:21
あのクルマの系譜・その2~三菱ランサー編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/02/12 17:16:05

愛車一覧

三菱 ランサーエボリューションIV 三菱 ランサーエボリューションIV
2015年導入、当時凝っていた菱旧車集めの1台で一時息子に乗らせながら共同所有、2022 ...
三菱 eKスポーツ 三菱 eKスポーツ
2023年11月より愛用、常に2~3周遅れで三菱軽を愉しむワタクシ、パジェロミニVR-Ⅱ ...
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