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2023年11月11日 イイね!

あのクルマの系譜・その31~三菱デリカミニ/ekスペース・日産ルークス編~

あのクルマの系譜・その31~三菱デリカミニ/ekスペース・日産ルークス編~あのクルマの系譜シリーズ、前回のピアッツアにて終了したんですが思いついたんでシレっと復活しますw

三菱久々の大ヒットとなっているデリカミニ、菱ヲタとしてはこれ取り上げん訳にはいかんでしょー…って事で💦

だがしかし!三菱マニアとしては喜ぶべきデリカミニのスマッシュヒットですがねぇ、どうなんでしょ?デリカの名声をベースの背高軽にあんちょこに名付けしてデリカのイメージで売りまくろうという魂胆が見え見えでデリカファンとしては?なクルマ、まぁ今はコレに限らず実力なくとも雰囲気だけ味わえればいい!というナンチャッテSUV全盛なのでこれはこれでアリだとも思えるし昔のクロカン全盛時代を知る古い世代は黙っておけ!!てなモノでしょうが(汗)

デリカミニはベースがekスペースというスーパーハイト、ekスペースには兄弟車の日産ルークスが存在、ek/ルークス共に日産と三菱の合弁であるNMKV製の軽自動車であり現在、軽自動車市場ではメインとなっている車型=軽トールワゴン(スーパーハイト)モデルになります。

今やこの市場はホンダN-BOX、ダイハツタント、スズキスペーシアの3強で占められek/ルークスはややユーザー選択肢からは圏外的な需要となりつつでしたが今回のデリカミニがSUV系好きのハートを捉え3強とはまた違うコアなファン層を獲得し気を吐いておりますね!

現在は一般層に支持が高い3強ながらこのスーパーハイトの元祖は意外にも?三菱、1990年のミニカトッポ、トッポをヒントにスズキがワゴンRでハイト系を決定付け以降これのコンセプトの発展改良型が現行スーパーハイトであり”元祖”の三菱(NMKV)がデリカミニでどんな逆襲を見せるかのか?が個人的には中身は頂けなくとも興味ナイと言えば嘘になりますナ (^^;

※正確には1973年発売のホンダライフステップバンがスーパーハイトの源流と考えられますが当時は積載スペース拡大の商用車としての訴求しかなく乗用車としての設計、訴求の源流としてはミニカトッポに充る、そう解釈しています。

それではデリカミニ/ekスペース/ルークスの系譜を振り返ります…。

現行三菱デリカミニ(2023~ )
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現行(2代目)三菱ekスペース(2020~ )
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現行(3代目)ek日産ルークス(2020~ )
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・NMKV移行後2世代目モデル、この世代から日産が企画設計し三菱が日産より受託生産となる。
・ルークスは先代ではベースとなるディズの名をファーストネームにしていたがこの世代で「ルークス」として独立。
・バリェーションとしてはルークスが1車型、ekスペースは2020~2023迄はekクロススペースと、2023年以降はクロススペース→デリカミニに変更された2車型。
・ekクロススペース、デリカミニはSUVブームに伴いこの代からラインナップ。
・搭載エンジンは日産(NMKV)設計となりルークス、ekともにDOHC3気筒660ccのNAとI/Cターボ付きの2タイプを用意、駆動は2/4WD。


初代ekスペース(2014~2020)
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2代目ディズルークス(2014~2020)
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・日産三菱の合弁事業第一弾となった初のモデル、現行とは異なりNMKV企画の建前ながらほぼ三菱で設計、生産は三菱が行いNMKVよりそれぞれ日産、三菱に供給。
・このモデルから売れ線であるスーパーハイトモデルとなりターゲット変更(N-BOX、タント、スペーシア/パレット)
・デイズルークスは先代(初代)はスズキ製パレットのOEMモデル、セダンタイプ(従来型軽)が三菱やスズキ(ekワゴンやMRワゴン)、商用(ミニキャブ)OEMだったので初の自前モデルであった。
・ekスペースは長年三菱ハイト系で親しまれた「トッポ」系を引き継ぐモデル。
・エンジンは三菱製3気筒DOHC660ccでNAとI/Cターボ、駆動は2/4WD。


三菱トッポ(2008~2013)
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。NMKV設立以前、三菱独自のハイト系最後のモデル、2004年に生産終了したH40系ミニカベースの「トッポBJ」をekワゴンベースに変更、従来のBJとekのパーツや外板を組み合わせて4年ぶりに復活。
・車台、ノーズ部やインパネをH81/82W軽ek、居住部をBJを使用する言わば既存2車種の混成モデル、BJ以降に市場のメインになるN-BOX、タント、パレット(現スペーシア)が操作系等が高く高重心スーパーハイトになっていたながら重心の低いミニカ/ekベースの低重心のハイト系モデルであった。
・ハイト系のためこの頃のターゲット(ライバル)はホンダライフ、ダイハツムーブ、スズキワゴンR等が該当。
・エンジンは3気筒SOHC660ccでNAとI/Cターボ、駆動は2/4WD。

※ディズルークスは初代がスズキパレットのOEMとなり系譜的には関連しませんのでここでは省きます。


三菱トッポBJ(1998~2004)
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三菱トッポBJワイド(1991~2001)
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・三菱メインの軽であったミニカの1バリェーションだったハイトモデルが独立、1998年の軽規格改正に伴い旧ミニカトッポに較べボディ拡大し三菱トッポとして独立車種となる。
・5ナンバー乗用モデルオンリー化。
・ベースはH40系ミニカでグラスエリア(天井)を大幅に上げ居住性を高くする手法はミニカトッポから継承するも4ドア(5ドア)化でより利便性を上げる。
・当時のハイパワーモデルの人気から派手なエアロパーツで武装した4気筒ターボモデルがTOPグレード。
・ワイドは登録モデルでボディは軽規格でモールやバンパーを大型化、1.1Lエンジンで走行性能を高めたモデル。
・エンジンは3気筒SOHC660ccNA、4気筒5バルブDOHC I/Cターボ、ワイドは4気筒1.1L SOHC NA、駆動は2/4WD。


2代目三菱ミニカトッポ(1993~1998)
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ミニカトッポタウンビー(1997~1998)
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・先代ミニカに追加された車高(内寸)を上げ頭上スペースを拡大したハイトモデル、ベースのミニカ(H30系)が車台を先代(H20系)を継承したのと同様、トッポもこれに倣うためノーズ部とインパネ部のみが変更されボディそのものは先代と同型。
・4ナンバー商用登録と5ナンバー乗用登録が存在。
・ボディバリェーションはノーマルルーフ/ハイルーフ、4(5)ドア、2(3)ドア、変則(左2枚右1枚)3(4)ドア。
・タウンビーはベースのミニカと共に設定された当時流行のクラシカルな外観を備えるモデル、トッポをベースに前後デザインをクラシック調にリデザイン、内装もトラディショナル風味に味付け。
・エンジンは3気筒SOHC660ccNA、4気筒5バルブDOHC I/Cターボ、駆動は2/4WD。


初代ミニカトッポ(1990~1993)
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ミニカウォークスルーバン(1989~1993)
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・現在のスーパーハイトの源流となる1990年発売の初代ミニカトッポ、そのベースは先代H10系ミニカ時代に特装車としてラインナップされていたウオークスル―バン(商用)でありスズキアルトハッスル、ダイハツミラウォークスルー等も同様にセダンタイプのベースを背を高くし内寸(室内高)を拡大し大きな積載スペースを有効活用するモノをヒントにし荷室を居住スペースに変更し乗用らしい(商用登録もあり)外観としたのがトッポ。
・背が高いながら操作系は従来モデルベースのため重心は低めであり現行スーパーハイトに較べ旧規格の狭いトレッドながら意外に走行安定性は悪くないのが特徴。
・ボディバリェーションはノーマル(ハイ)ルーフ/キャンバストップ、2(3)ドア。
・エンジンは3気筒SOHC660ccNA、3気筒5バルブDOHC I/Cターボ、駆動は2/4WD。


あのクルマの系譜~三菱デリカミニ/ekスペース/日産ルークス~…
Posted at 2023/11/11 18:48:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2020年12月12日 イイね!

あのクルマの系譜・その30~いすゞピアッツァ編~

 あのクルマの系譜・その30~いすゞピアッツァ編~ あのクルマの系譜シリーズ、いよいよ最終回とします!

30台に渡り現役/絶版を問わず系譜を探ってきました、まだまだネタはあるも体力の限界by千代の富士 って感じで続ける意欲失ったんで今回で終わりとさせて頂きますネ。

さて、トリを飾るのは94年に乗用車生産撤退以来早26年、今の若者はいすゞが乗用車をリリースしていた事すら知らない方々が増える中、年配者や根強いいすゞファンには忘れられない名車、「117クーペ」をルーツに持つピアッツァを取り上げたいと思います、ねっ、有終の美を飾るに相応しいお題でしょ!?
まっ、有名なクルマ=歴史なんで今更ワタシが偉そうにクドクド語っても仕方ないですがよろしければ暇潰ししていって下さいまし。

94年当時を振り返るとバブル崩壊の衝撃をモロに受けた年、自動車メーカーもその波には逆らえず厳しい舵取りが要求され特にマツダ、いすゞの経営状況は深刻、そんな中いすゞが選んだ再建策はメインであった大中小トラックのみの扱いに絞る事、それまで決して台数は出なくともトラックの大きな利益に守られながら細々と?玄人向けにラインナップしていた乗用車をリストラする苦渋の選択をした訳ですねぇ…

そんないすゞ乗用のイメージリーダーだったのが117→ピアッツァ、早速その歴史、系譜を見て行きましょー!


【最終型(2代目)ピアッツァ】
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(1991~1994)

・先代同様に当時提携していたGM、そのGMの意向から格下のジェミニとシャシやボディ一部共有等のコストダウンがなされこれにより駆動をFR→FFに転換。
・北米で販売されたジェミニベースの「ジオストーム」→「インパルス」として開発、国内のみピアッツァとされた。
・ボディは3ドアHBクーペのみ、エンジンは直4 1.8L DOHC、ミッションは5MT/4AT
・ジェミニから受け継ぐ4WSニシボリックサスペンションを採用。
・先代から引き続きヤナセ扱いのピアッツァ・ネロもラインナップ、細かな意匠がリデザインされていた。


【初代ピアッツァ】
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(初期型1981~1983)

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(イルムシャー1985~1991)

・長年に渡りいすゞ乗用のシンボルとして君臨した117クーペ、発売10年を経ていすゞは再び117のデザインを担当したJ・ジウジアーロに後続モデルのデザインを依頼、それが形となって117と入れ替わりに1981年発売。
・発売前の1979年、「アッソ・デ・フィオーリ」としてショーモデルとして発表、70年代の最先端だった117に対し80年代の最先端を謳うJ・ジウジアーロらしい美しいデザインは世界各国に絶賛、81年発売時もほぼショーモデルのままデビューした。
・華々しいデビューになる筈が同時期に初代Z10系ソアラがトヨタから発売され話題はほぼそちらに集中、またピアッツァは当時国内ではドアミラーが不認可であった事からフェンダーミラーに変更されこれを見たJ・ジウジアーロが激怒したという噂は有名。
・弱小メーカー故にシャシの新開発はならず117をそのまま流用した為エンジンや駆動方式は117に倣う。
・ボディは3ドアHBクーペのみ、エンジンは直4 2L SOHC(~88y) 同DOHC(~87y) 同SOHCターボ(84y~)。
・駆動はFR、ミッションは5MT/4AT
・85/11~旧西ドイツのチューナーイルムシャーに足回りのチューニングを依頼、独自のFrフェイスやホイールカバーを施したピアッツァ・イルムシャーを設定。
・88/6~ロータス社の技術提携を受けたハンドリング・バイ・ロータスモデルを設定。
・提携先(当時)のGM扱いディーラーであったヤナセ専売としてピアッツァ・ネロもラインナップ、標準(いすゞ扱い)ピアッツアのセミリトラ2灯ライトを角目4灯式にリ・デザインしたのが大きな特徴。


【117クーペ】
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(初期型 1968~1972)

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(中期型 1972~1976)

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(後期型 1977~1981)

・1960年代、いすゞは小型大衆ベレットとショーファーも視野に入れたベレルをラインナップし乗用車の礎を築くもベレル失敗の後、その後続として登場した上級小型車の「フローリアン」をベースに2ドアクーペとして発売されたのがピアッツアの前身である117クーペ、デザイナーの「J・ジウジアーロ」の名を日本で一躍有名にしたのがこのクルマ。
・フローリアンの企画時、「117サルーン」の案もあった事も有名、フローリアンのクーペでもありこのためシャシやドライブトレーン、エンジン(一部)を共用。
・モデルライフが長く大きく分けて前期(初期)/中期/後期が存在、前期は生産体制の脆弱な部分から一部手作業での製作が行われたた事から”ハンドメイド”として語られる。
・エンジンは初期型=当初直4 1.6L DOHCのみ、70年に国産初の電子燃料噴射装置付きモデル(ECGI)、フローリアンから直4 1.8L SOHCを移植等が行われ全3機種に拡大。
中期以降は直4 1.8L DOHCソレックス、同DOHC ECGI、同1.8LSOHCシングルキャブ/ツインキャブとエンジンバリェーションを拡大、後期途中(78y~)よりそれぞれ排気量を2Lに拡大、79yよりパーソナルクーペとしては異例な2.2L Deエンジン搭載モデルも追加。
・昭和51年→53年規制適合。

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(ベースであるフローリアン、詳細は→こちら)


あのクルマの系譜~いすゞピアッツァ編~…

Posted at 2020/12/12 20:46:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2020年11月24日 イイね!

あのクルマの系譜・その29~マツダミレーニア編~

あのクルマの系譜・その29~マツダミレーニア編~お久の系譜シリーズ、全30弾で一応最終回としたいのでやっつけておきましょー!
最近加齢のせいか?忘れ易いので覚えているうちに…って事で備忘録代わりです(汗)

今回のお題は2003年に製廃となったかつてのマツダフラッグシップのミレーニアを取り上げます、このミレーニア自身1993~2003年の10年のモデルライフの間に名称変更されており前身も後続も直系には充らずマツダ社内事情的に翻弄されたモデルでした…。

現在、ミレーニアの立ち位置は『MAZDA 6』が勤めますがかつてのライバルであってたトヨタマークⅡ(マークX)、日産ローレル(ティアナ)、三菱ディアマンテ等昔で言うハイオーナーカー、現在ですとプレミアムセダンモデルがセダン不況の煽りから軒並み製廃となった中、MAZDA 6は孤軍奮闘状態、しかし今後は直6搭載の噂もあり細々ながらセダンの火を消さないマツダの姿勢にはセダン好きとしては頭の下がる思いがします。

それではセダン文化健在の時代のマツダの”フラッグシップ”ミレーニア、やってみましょう!


【ミレーニア(ユーノス800)】
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(1993~1997 ユーノス800)

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(1997~2003 ミレーニア)

・93年、マツダ5チャンネル政策の下で従来の上級セダン『ルーチェ』とミディアムクラスの『カペラ/クロノス』間を埋めるモデルとしてユーノスブランドで登場。
・マツダ店のルーチェ→『センティア』、アンフィニ店の『MS-9』と比較してクルマとしては下級クラスながらユーノス店では最上級モデルでありユーノスのフラッグシップに位置付く(一部マツダ店でも扱い)。
・ボディは4ドアサッシュレスピラードHTのみ、エンジンはV6 2L DOHC(~02迄)/同2.3LミラーサイクルDOHC(~97迄)/同2.5L DOHC。
・駆動はFF、ミッションは4ATのみ.
・96年のMC時に名称を『ユーノス800』→『マツダ・ユーノス800』と改め更に97年にはユーノス店統廃合により『ミレーニア』に名称変更しMC、尚ミレーニアはマツダユーノス800のグレード名より昇格。
・ミレーニアとなり2000年に廃盤となった『センティア』の後継も背負う。1クラス上級だったセンティアに準ずる味付けがなされるもバブル期のユーノス時代に較べると大幅にコストダウン化が施される。(例:アルミボンネット→スチール化等)
・03年、ユーノス800発売時のコンセプトであった「10年基準」の期間をまっとうしかつてのカペラ→『アテンザ(現在のMAZDA 6)』に後を託して廃盤となる。


【2代目センティア】
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(1995~2000)

・源流をルーチェに置くマツダ上級セダン、センティアの2代目モデル。
・先代(初代)がクラウン/セドグロクラスまで対象にした高級モデルであったのに対しそれらの下級、マークⅡ/ローレルも対応する中級クラスも意識、重ねてバブル崩壊、マツダの経営危機もあり大幅なコストダウンが図られスタイリングや仕上がりにもその影響がはっきりと見て取れた。
・ボディは4ドアサッシュレスピラードHTのみ、エンジンはV6 3L DOHC。
・駆動はFR、ミッションは4ATのみ。
・危機的な売り上げ低下により2000年に格下のミレーニアに立ち位置をバトンタッチして製廃となる。


【初代センティア】
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(1991~1995)

・長年マツダのフラッグシップセダンを務めたルーチェの名称変更モデルでルーチェから数えると6代目となる。
先代ルーチェよりサイズ拡大が図られ3ダッシュ専用ボディ化、従来のクラウン/セドグロクラスに加え更に上級であるセルシオ/クラウンマジェスタ/アリスト/インフィニティQ45迄対象に広げバブル期デビューもあり大幅な高級化が図られた。
・車速感応型4WSシステム、太陽電池を組み込み停車中でも車内をファンにより換気するソーラーサンルーフ等の先進装備が与えられた。
・ボディは4ドアサッシュレスピラードHTのみ、エンジンはV6 2.5L/3L DOHCとされルーチェ迄のマツダシンボルであったRE(ロータローエンジン)は廃盤となる。
・駆動はFR、ミッションは4ATのみ。
・バッジエンジニアリング(双子モデル)のアンフィニMS-9も存在するが94年にセンティアに統合。


【5代目ルーチェ】
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(1986~1995)

・現行MAZDA 6←ミレーニア←センティアの元祖となるのがルーチェとなり当該モデルでルーチェとしては最終型となる。
・先代迄のREメインをより高級サルーンとして訴求するためV6エンジンメインに変更。
・ボディは4ドアサッシュレスピラードHTと4ドアセダン、先々代からキャリーオーバーした商用バンを88年迄ラインナップ。
・エンジンは直4 2L/V6 2L EGI/同2L EGIターボ/654cc×2ロータリーターボ(4HTのみ)/V6 3L(87~)。
・駆動はFR、ミッションは5MT/4AT。
・91年にオーナー向けモデルはセンティアに継承して廃盤、4ドアセダンの営業用(タクシー、ハイヤー、教習車等)のみ95年まで継続しした。


【4代目ルーチェ】
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(1981~1986)

・先代のフォーマルなセダンからコスモと兄弟化した事によりスポーティなイメージとなるも仕上がりはコスモより高級路線、しかし先鋭化したスタイリングはコスモ同様賛否が大きく別れた。
・82年迄先代ボディだった営業用(ハイタク)モデルが遅れてFMC、尚営業用は後続5代目までキャリーオーバーの末、89年には『カスタムキャブ』と名称変更しタクシー専用として95年迄ラインナップ、約15年の長寿となった。
・ボディは4ドアサッシュレスピラードHTと4ドアセダン(この代のみサルーンと呼称)、先代からキャリーオーバーした商用バン(~88年迄)。
・エンジンは直4 2L/同2L EGI/654cc×2ロータリー/同ロータリーターボ(82~)/2.2L De。
・駆動はFR、ミッションは5MT/3AT/4AT。


【3代目ルーチェ(ルーチェレガート)】
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(ルーチェレガート及びルーチェ前期 1977~1979)

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(後期 1979~1981)

・先代2代目迄、ライバルをトヨタコロナ、日産ブルーバード、三菱ギャランに焦点を合わせていたがこの代から1クラス上=マークⅡ/ローレルクラスに変更、ボディは5ナンバーフルサイズ化されエクステリアや装備も大幅な高級化がなされる。
・77~78年までサブネームが付記されて『ルーチェレガート』とされる。これはマツダの当時の運輸省への名称届け出不備と当初のみ先代が併売された事も要因。
・国産初の縦配列角型4灯式ヘッドライト、4HTはクラウンに次ぐピラード方式とされ注目を集める。
・ボディは4ドアサッシュレスピラードHTと4ドアセダン、商用バン(~79年迄先代、79年に遅れてFMC)。
・エンジンは直4 1.8L/同2L/同2L EGI(80年~)/594cc×2ロータリー(~78迄)/654cc×2ロータリー/2.2L De(80年~)。
・駆動はFR、ミッションは5MT/3AT。
・79年の大幅MCでベンツ風マスクを採用し『広島ベンツ』の俗称が有名となる。
・昭和53年排ガス規制適合

【2代目ルーチェ】
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(セダン 1972~1978)

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(HT 1972~1978)

・先代で試作的にラインナップされたREを大展開した2代目モデル。
・大鷲をイメージした彫が深くダイナミックなボディラインが特徴。
・ボディは4ドアセダンと2HT、ワゴン/バン。
・エンジンは直4 1.8L/594cc×2ロータリー/654cc×2ロータリー。
・駆動はFR、ミッションは4MT/5MT/3AT。
・75年の大幅MCでボディサイズを拡大、通称「BIGルーチェ」となる。
・77年に後続となるルーチェレガートが発売されるもクラスUPがなされた為78年まで2代目も併売された。
・昭和50→51年排ガス規制適合

【初代ルーチェ】
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(1966~1972)

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(REクーペ 1969~1972)

・カローラ/サニークラスを焦点とする「ファミリア」の上級セダンとしてコロナ/ブルーバードに的を絞って1966年に新型車デビュー。
・1.5Lクラスとしては当時は大柄であり前席3人掛けの6人乗りセダンであった。(商用バンも設定)
・デザインはJ・ジョウジアーロ、ボディは4ドアセダンとセンターピラーレスHT形状のクーペ(REクーペ、69~)
・REクーペはスタイルこそセダン版ルーチェのイメージを採用するも中身は別物で別車種と見れる、セダンがオーソドックスなサス構造、駆動方式(FR)、レシプロエンジンモデルであったのに対し4輪独立、REエンジン、FF方式、P/S採用と当時としては意欲的機構が採用さるも試作的な存在に留まり3年間のモデルライフ時に1000台に満たない生産、少量生産と凝ったメカニズムにより価格もクラウンやセドリックを上回る高額でコスモスポーツ同様にマツダのイメージリーダー的側面が大きかった。
・エンジンは直4 1.5L/同ツインキャブ/同1.8L(69~)以上セダン、REクーペは655cc×2ロータリーのみ。
・駆動はFR(セダン)/FF(REクーペ)、ミッションは4MTコラム、フロア。


あのクルマの系譜~マツダミレーニア編~…
Posted at 2020/11/24 17:28:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2020年07月22日 イイね!

あのクルマの系譜・その28~ダイハツブーン編~

あのクルマの系譜・その28~ダイハツブーン編~あのクルマの系譜・第28弾、今回はこれも複数の先祖を持つダイハツブーンを取り上げます!

ご存じの通り親会社・トヨタの登録車ボトムである「パッソ」と双子兄弟車、販売店の多さとネームバリューからパッソの販売量が圧倒的ですが一応共同開発を謡うもパッソ/ブーンはダイハツの企画・生産で行われ同社の長年に渡る軽自動車の経験が最大限活かされたモデル、ダイハツとしてもタントやムーブ等、好調な軽自動車に対し販売面では決して順調とは言い難いながらこれの上級登録車(アルティス、メビウス)がトヨタからのOEMであるため唯一の登録車自社開発モデルでもあり親との関係はありながらも”打倒!パッソ”を掲げているディーラーもいるとかいないとか!?!?

それではそんなダイハツの普通車に対する意地?であるブーン、やってみましょう。


【3代目(現行)ブーン】
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(2016~現在)

・先代同様トヨタとの共同開発モデル、生産はトヨタパッソ含めてダイハツにて行う。
・軽量高剛性ボディ(プラットフォーム)「Dモノコック」を初採用。
・予防安全機能(スマートアスシストⅡ→Ⅲ)搭載。
・ボディは5ドアHBのみ、エンジンは先代から引き続き直3 1L/1.3Lガソリン搭載。
・駆動はFF/4WD、ミッションはCVTのみ。
・2018~上級モデルにディーチューン エディションをOP設定、CVTのファイナルをローギアード化し乗用速度域での加速性能を高めるモノで非力という悪評をを躱す目的による開発。


【2代目ブーン】
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(2010~2016)

・先代同様トヨタとの共同開発モデル、生産はトヨタパッソ含めてダイハツにて行う。シャーシは先代をキャリーオーバー
・2012~アイドリングストップ搭載。
・ボディは5ドアHBのみ、エンジンは先代から引き続き直3 1L/1.3Lガソリン搭載。
・駆動はFF/4WD、ミッションはCVTのみ。
・先代の競技ベース「X4」は廃止。
・2012年迄先代ベースのMPVモデルのルミナスは継続ラインナップ。


【初代ブーン/ブーンルミナス】
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(ブーン2004~2010)

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(ブーンルミナス 2008~2012)

・従来型コンパクトモデルの「ストーリア」をネーミングチェンジ、ストーリア時代はトヨタ向け「デュエット」をOEM供給(全てダイハツで企画、開発、生産を行う)という形であったがブーン-パッソ(トヨタモデル)ではマーケティング等にはトヨタが入りトヨタ-ダイハツの共同開発モデルとなった。尚ベースは軽自動車のミラとなり拡大発展モデルがパッソ/ブーンであり発売時は登録車ながら軽のクオリティと揶揄され搭載エンジンも3気筒と軽自動車並みであった為評価は芳しいものではないも徹底したコスト低減がなされた事により従来型コンパクトとは一線を画すものであった。
・2008~ブーン(パッソ)をベースに7人乗りワゴン(MPV)モデルとなるブーンルミナス(パッソセッテ)を追加、ベースのブーンが2代目にFMC以降も2012年迄ラインナップされた。
・ボディは5ドアHB、5ドアワゴン(ルミナス)、エンジンはダイハツ新開発の直3 1L/1.3L及び1.5L 4気筒ガソリンを搭載、1.5Lはルミナスのみ、駆動はFF/4WD。
・先代ストーリアから引き続き競技ベースグレードとして「X4」を設定するがエンジンはベースを軽用→ブーンに変更、ダイハツKJ-VET型4気筒DOHC16バルブ1 133PSターボエンジンに変更している、X4は5MTのみ、他グレードは4ATのみの設定。


【ストーリア】
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(1998~2004)

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(X4 1998~2004)

・ブーンの前身である「ストーリア」に充るもストーリア自体が長年ダイハツ登録車コンパクトを支えた「シャレード」のネーミングチェンジモデルでありシャレード後続として発売されるも成績は芳しくなく1代限りのネーミングとなった。
・先代のシャレードが2000年まで併売。
・ボディは5ドアHBのみ、エンジンは直3 1L 直4 1.3L(2000年~)直4 713cc(X4)ガソリン搭載。
・駆動はFF/4WD、ミッションは4AT/5MT。
・競技ベースの「X4」は軽自動車のミラ等に搭載された660ccDOHCターボエンジンを713ccとしたチューンエンジンを搭載、120psを誇るモンスターモデルでラリーやダートラユーザーに向けた特別車輛で快適装備を省き(一部OP設定は可能)戦闘力重視モデル。
・ストーリアデビュー以後タイムラグを置いてトヨタにOEM供給、「トヨタデュエット」も設定されディラー網や販売力により供給元のストーリアよりデュエットが販売量では上回っていた。


【4代目(最終)シャレード】
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(1993~2000)

・初代シャレードが”リッターカー”を大々的にアピールした事により先代3代目までは1L3気筒エンジン搭載に拘るも4代目ではボディの大型化と重量増により遂にこれを廃止。1.3L/1.5L/1.6L(全て4気筒エンジン)となった。
・ボディは4ドアセダン(ソシアル)/3HB/5HB、ミッションは5MT/4AT。
・1987年で途絶えたスポーツグレード「デ・トマソ」が復活し話題となる。
・ソシアルに関しては94年迄先代を継続しHBより遅れてのFMC、尚ソシアルをベースとした派生であるトールワゴンである「パイザー」が96年に設定。

【3代目シャレード】
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(1987~1993)


(ソシアル 1989~1994)

・初代~2代目の実用一辺倒のボディデザインを改めイタリア調のデザインに拘るスタイルを採用、これにより居住性(特にRr)は悪化。
・搭載エンジンは多岐に渡り伝統の1L 3気筒ガソリンの他、同ターボ(DOHC12バルブI/Cターボ)、1.3L 4気筒、1L 3気筒ディーゼル(NA/ターボ)を揃える。
・ボディは4ドアセダン(ソシアル 89~)/3HB/5HB。
・駆動はFF/4WD、ミッションは4MT/5MT/3AT。
・先代で大きな話題となった「デ・トマソ」は廃盤となるもDOHCターボの「GT-XX」がデトマソの後を受けるHOTハッチモデルとしてラインナップ。


【2代目シャレード】
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(1983~1987)

・初のFMCでシャレード2代目となる。
・初代の売りであった1L 3気筒エンジンに拘りベース、ターボ付き、ディーゼル、同ターボ全てがそれであり特にDeに関しては世界最小Deエンジンとして世界から注目された。
・先代で参考出品に留まった伊・デトマソ社監修の「シャレード デ・トマソ」が2代目で市販される。
・ラリー用競技ベースに「926ターボ」を84年に設定、グループBのホモロゲ取得モデルであった。
・ボディは3HB/5HBでそれぞれにハイルーフモデルも設定、また、4ナンバー商用登録のバン=所謂節税バンもラインナップ。
・ミッションは4MT/5MT/2AT/3AT。


【初代シャレード】
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(1977~1983)

・シャレード発売前の1975~76年、排ガス対策の時期に充り小排気量に規制クリアは不利という部分で各社軒並み燃費等経済性に優れた1Lエンジンを廃止、唯一ダイハツだけがシャレードの前身である「コンソルテ」に細々搭載していた(最終77年には廃止)が新モデルとなるシャレードはこの”1Lカー”を大々的にアピール、当時としては驚異的低燃費を誇る新開発CB型1Lエンジンを武器に入門車やセカンドカー需要に高い人気と販売量を誇った。
・1Lカー以外にも5㎡カーとしてもアピール、Lカーとしてコンパクトサイズながら定員の充分なスペースと積載を誇りこの部分でも人気。
・前任コンソルテがトヨタのパブリカ/同スターレットの供給モデルであったのに対しシャレードは企画・設計・開発・生産全てがダイハツオリジナル、親会社のスターレットより1Lエンジン搭載(スターレットは1.3L)の為格下でありトヨタより開発許可が下りコンソルテの前身である「コンパーノベルリーナ」以来7年ぶりの自社開発モデルであった。
・ボディは当初5HBのみ、78年以降クーペ(3HB)を追加、クーペはマリンウィンドウと呼ばれた丸形のRrクオーターの小窓が非常に個性的。
・駆動はFFのみ、ミッションは4MT/5MT/2AT。
・コンソルテ時代の1Lは4気筒であったがシャレードでは当時では振動他で邪道扱いされていた4スト3気筒をバランサー等の採用により問題点を克服、現在このクラスで当たり前となる3気筒エンジンを広める元祖となった。


【コンソルテ/コンソルテベルリーナ】
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(コンソルテベルリーナ 1969~1972)

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(コンソルテ 1972~1977)

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(コンソルテクーペ 1973~1977)

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(コンソルテ4ドア 1973~1974)

・シャレードの先代となるのがコンソルテ、デビュー~1972年まではコンソルテの先代となる「コンパーノベルリーナ」を継いで「コンソルテベルリーナ」が正式ネーミング、73年以降は「コンソルテ」のみとなる。
・73年までは2代目トヨタパブリカの供給モデル(双子兄弟)であり2ドアセダンのみ、73年以降にクーペと4ドアはやはりトヨタのパブリカスターレットクーペ及びセダンの双子モデルでありそれぞれグリルやテールの一部、バッジ(エンブレム)のみオリジナル。
・1969年のトヨタ-ダイハツ業務提携以後、ダイハツは軽専業とされ登録車の自社開発はトヨタから止められる事となった、しかし提携以前の先代コンパーノベルリーナの代替え需要やダイハツ社内事情もありパブリカ/同スターレットの供給がなされた。
・コンソルテデビュー時はコンパーノの4ドアセダンをカバーするモデルがトヨタにも不在であったが1973年、パブリカスターレットに4ドアが追加された事によりこれの供給を受けるも1974年、トヨタよりオリジナルモデルの開発が許され(実質は当時旧型になった2代目E20系カローラベース)シャルマンがダイハツ自社セダンとして登場、これによりコンソルテ4ドアは廃盤となり僅か1年余りのラインナップだった。
・搭載エンジンはダイハツ製1L 4気筒、トヨタ製1.2L4気筒となるがシャレードデビュー前に1Lは一旦廃止、排ガス規制不適合の為。
・駆動はFR、ミッションは4MTのみ、DECS-Cによる50→51年規制適合(1Lは50年のみ)
・先代コンパーノベルリーナの4ドアセダン最上級グレードのスーパーDXのみコンソルテが2ドアのみであった為1970年までコンソルテと併売。


【コンパーノ/コンパーノベルリーナ/コンパーノスパイダー】
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(コンパーノライトバン 1963~1969)

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(コンパーノベルリーナ 1963~1970)

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(コンパーノGT 1965~1969)

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(コンパーノスパイダー 1965~1969)

・現行ブーンの祖先に充るのがトヨタ提携以前のダイハツオリジナルモデルであったコンパーノシリーズ、マイカー元年と言われた1965年以前、かつての通産省国民車構想に応えたの600~800㏄モデルでありトヨタパブリカ(700~800㏄)マツダファミリア(800~1000㏄)、三菱500/コルト600(500~600㏄)と並んで小型大衆車ブームを牽引しマイカー元年に繋げる役目を果たす。
・当時でもモノコック構造がほぼ主流になる中で古典的なはしご型フレームを採用、これによりボディバリェーションが幅広く設定でき2ドアセダン/4ドアセダン(65~)、トラック、バン、オープンモデルがラインナップされた。
・デビューは時代的に貨客兼用車が重要視されてり初代マツダファミリア同様、まずはライトバンから発売、市場の反応が上々である事から順次ボディバリェーションを増やした。
・ネーミングは基本「コンパーノ」でありバン、トラックと後追加のスポーツモデルに名付けられオープンはスパイダー、セダンはベルリーナのサブネームを採用。
・搭載エンジンは直4 800cc 同1L(65~)、駆動はFR、ミッションは4MT/2AT。
・65年、スポーツモデルのコンパーノGTに国産量産初のインジェクションモデル(機械式燃料噴射装置)を追加し話題となるも時代が早過ぎて普及はせず。



あのクルマの系譜~ダイハツブーン編~…
Posted at 2020/07/22 01:36:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2020年05月25日 イイね!

あのクルマの系譜・その27~いすゞアスカ編~

あのクルマの系譜・その27~いすゞアスカ編~あのクルマの系譜今回第26弾は絶えて久しいいすゞの中級車だったアスカに焦点を当ててみたいと思います!

2002年、従来いすゞ乗用メインだったジェミニ廃盤に遅れる事2年でその上級であるアスカも廃盤となり以降今日に至るまでトラック専業メーカーとなった訳ですがアスカ、全4代のウチ何と3代がOEMであり自社開発のオリジナルは初代のみになります。
しかしこれの前身モデルを含めると長く古い歴史のある由緒あるクルマでもあり廃盤からすでに20年近く、もうその存在を忘れられた感もある感じですが再びココで振り返ってみたいと思います。

それでは あのクルマの系譜・いすゞアスカ、やってみます!


【4代目アスカ(最終モデル)】
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(1997~2002)

・先代から継承しホンダアコードの6代目OEMモデル。
・一般訴求は殆どなくいすゞ社内向け(重役車、社用車、営業車等)にラインナップされておりこのため一般訴求要素が強かった小型車のいすゞメインっであったジェミニ(最終2000年=ホンダドマーニのOEM)より2年延命された。
・ボディは4ドアセダンのみ、エンジンは直4 1.8L/2L 駆動はFFのみ。グレードはアコードから絞られLF(1.8L)とLJ(2.0L)の2種のみ、ミッションは5MT/4AT。
・先代がアスカ初の3ナンバーモデルだったもののベースのアコードが5ナンバー回帰になり再びアスカも5ナンバー化。
・アコードで人気の高いワゴンは設定なし。


【3代目アスカ】
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(1994~1997)

・先代では富士重との相互OEMによりスバルレガシィをアスカとして設定していたが3代目より供給先をホンダに変更、ビックホーン←→ホライゾン相互OEMにてアコード←→アスカとなる。
・先代では「アスカCX」が正式名称ながら再びアスカ単独名義となる。
・アコードでは人気のワゴンは設定なし、ボディは4ドアセダンのみでありエンジンは直4 2L 駆動はFF、ミッションも4ATのみ。
・ベースのアコードが3ナンバーボディになっていた事によりいすゞ乗用では初の3ナンバーセダン(かつてのVIPモデルのステーツマンデビル、1BOXのキャラバンOEMであったファーゴや同フィリー除く)であった。


(2代目アスカ(アスカCX)】
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(1990~1994)

・先代アスカや下級ジェミニの失敗によりいすゞはRV以外の自社開発を断念、従来アスカの代替え需要と社内需要に応える目的でスバルレガシィのOEM供給を受けるカタチでアスカは存続される。
・スバルからの供給はレオーネバン←→ジェミネットⅡに続く2例目でレガシィに代わりビッグホーンをスバルに供給。
・OEMを機にネーミングを「アスカCX」に改める。
・レガシィではメインのワゴン設定なし、ボディは4ドアセダンのみでありエンジンは水平対向1.8/2Lのみに絞られる、駆動はFF/4WD、ミッションは5MT/4AT。
・先代までの売りであったディーゼルエンジンモデル、イルムシャー等のHOTモデルは消滅。


【初代アスカ(フローリアンアスカ)】
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(アスカ 1983~1990)

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(アスカ・イルムシャー 1985~1990)

・アスカ前身のフローリアン後継車の設定を考察している時期、当時の提携先GMによるグローバルカー(世界戦略車)構想へ参画、J-car戦略の一翼を担うカタチで登場。
・世界に姉妹車を持ちオペル・アスコナ、ホールデン・カミーラ、キャデラック・シマロン、シボレー・キャバリエ、シボレー・モンザ等がありアスカが日本担当。
・従来型フローリアンの立ち位置を継承したため発売1年程度は「フローリアン・アスカ」を名乗り以後「いすゞアスカ」となる、従来通り小型大衆向けモデルのベレット→ジェミニの上級小型車としてのラインナップ。
・アスカのモデルライフ期にいすゞが経営悪化、主力のトラックに専念する為に2代目以降はOEMとなるのでアスカとしては最初で最後のオリジナルモデル。
・ボディは4セダンのみ、エンジンは当初直4 1.8L/2L 同ディーゼル、後にターボディーゼル、ガソリンターボを追加しワイドバリェーションを誇った。
・駆動はFF、ミッションは5MT/3AT/Navi5
・Navi5はアスカに初搭載されたクラッチを電子制御する従来型トルクコンバーター式ATとは異なるいすゞ独自の機構、現行スムーサーの原型であるが当時は変速ショック、アイドル状態でDに入れると異様な振動等があり意欲作ながら評判は芳しくなかった。
・ピアッツアやジェミニ同様に当時のいすゞは省燃費のディーゼルと走りのHOTモデルにも意欲的でI/Cターボである特別仕様のイルムシャーは150psの高出力を誇りスポ車マニアには評価されながら反面、商用エルフのディーゼルエンジンをフィートバックしたいすゞディーゼル乗用の歴史を継ぐアスカディーゼルも専門家等には高い評価を受けた。
・当時としては7年のロングライフながら前述の理由からオリジナルモデルとしては1代で終了。


【フローリアン(フローリアンSⅡ)】
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(Ⅰ型 1967~1970)

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(Ⅰ型TS 1969~1970)

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(Ⅱ型 1970~1976)


(Ⅱ型最終モノグレード スーパーDX 1976~1977)


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(最終型SⅡ 1977~1983)

・アスカの前身となるのがいすゞ中級小型であってたフローリアン、これの前身は1クラス上のラージクラス高級車に属したベレルながらフローリアンでは中級小型市場モデルに変更。
・初代三菱デボネア同様往時はシーラカンスと呼ばれた16年間基本を変えずに生産された長寿モデル。
大きく分けて年度を追って3タイプが存在するが16年の間にはななりのアップデートが行われる。
・当初はトヨタコロナ、日産ブルーバード、マツダルーチェ、三菱ギャラン等をライバルとした中級小型市場に投入されベレット上級ユーザーの取り込みを狙うもライバル陣の進化に弱小メーカー故に追いつけず中盤からは一部特定向けユーザー対象に絞りざるを得なくなり教習車、個人タクシー専用車的モデルとなる。
・デビュー10年目に大幅マイナーチェンジにより流行の角目4灯、独立した大型グリル等派手な出で立ちになり名称も「フローリアンSⅡ」となる。その変貌ぶりに「プアマンズロールス」と揶揄された。
・ボディは4セダン、4ドアバンとフローリアンの前半部分のボディを使う(シャーシは別)「ファスター」名義のピックアップのラインナップ、基本型セダンは117クーペとシャシを共有、別名「117セダン」とも呼ばれる。
・エンジンは当初直4 1.6シングルキャブのみ(1.6Lは~1970迄)ながら69年にベレットGTより1.6L多ツインキャブを移植したHOTバージョン追加(TS)、後に1.8L(シングル)、77年のSⅡからはベレル以来のディーゼル乗用提唱の為直4 2Lディーゼルエンジンも追加され当時少なかったディーゼル乗用の火付け役となり10年目にしてフローリアンも見直され絶えていた一般訴求も復活。
・76~77年までは法人需要に限るモノグレード化。
・ミッションは3速コラム/4速コラムMT、フロアMT。
・昭和51年→53年規制適合(I・CAS)


【ベレル】
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(前期型 1962~1965)

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(後期型 1965~1967)

・フローリアンの前身に充るのがいすゞのラージクラスに存在したベレルとなる。
・イギリス・ルーツ社のノックダウンモデル、ヒルマンで学んだ乗用車造りを活かしたいすゞ独自開発初の中級高級クラスをターゲットとしたのがベレルであった。
・トヨタクラウン、日産セドリック、プリンスグロリア、三菱デボネアを標的とするの高級車市場に参入するも惨敗により次期フローリアンでは訴求クラス変更。
・ボディは4セダン、商用バン(エキスプレス) エンジンは直4ガソリン1.5L 同2L 同ディーゼル2L、駆動はFR、ミッションは4MTコラム。
・ディーゼルモデルは世界初の量産乗用ディーゼルとして当初は高い人気を誇り当時の重要顧客であったタクシー会社からは絶大なる需要を誇るもより燃費が格安なLPGが普及すると一転、振動、騒音で不利なベレルディーゼルの売り上げは急落、ライバル陣が既に6気筒エンジン、各種パワー装備を施す中で4気筒エンジンのベレルの支持は低迷し1代限りで終了となる。

~以下系譜12 ジェミニ編から転載~

【2代目ヒルマンミンクス/ヒルマンジュビリー】
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(1956~1964)

・ベレット/ベレルに繋がる基礎モデル、実質的に生産期間の長い2代目ヒルマンミンクスにて乗用車製造をいすゞは学んだ。
・本国イギリスルーツ社のヒルマンFMCに合わせいすゞヒルマンもFMC、先代同様のノックダウン生産。
・57年にはいすゞによる完全国産化、但しボディ製作は三菱自動車(当時三菱重工)に委託生産。
・後に各社のスポーツグレードに定番となるフロアシフト、タコメーターを国産量販車として初採用。
・ヒルマンジュビリーはヒルマン50周年の記念モデルで細部の意匠がミンクスとはリデザイン。
・搭載エンジンはガソリン直4 1.5L 駆動はFR、ミッションは4MT。
・ボディタイプは4ドアセダンのみ。

【初代ヒルマンミンクス】
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(1953~1956)

・ジェミニ←ベレット/ベレルの元祖モデルがこの初代ヒルマンミンクス。
・戦後自由化された乗用車生産にいすゞも参画、トヨタは独自、日産はオースチン、三菱はカイザー、日野はルノーでCKD(ノックダウン生産)を開始、いすゞはイギリスのルーツ社と提携しその主力であるヒルマンミンクスをCKDにて販売。
・当初前時代的SV(サイドバルブ)1.3Lエンジンでデビューするも55年よりOHV1.4Lの新エンジンに換装、当時乗用車の主要顧客であったタクシー業界にも導入が進んだ。
・搭載エンジンはガソリン直4 1.3L 同1.4L 駆動はFR、ミッションは3MT。
・ボディタイプは4ドアセダンのみ。


あのクルマの系譜~いすゞアスカ編~…

※ベレルについては こちら フローリアンについては こちら もご参考に!!
Posted at 2020/05/25 00:01:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ

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