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2019年10月09日 イイね!

あのクルマの系譜・その13 ~トヨタスープラ編~

あのクルマの系譜・その13 ~トヨタスープラ編~あのクルマの系譜”…その13は今年、17年ぶりに蘇ったスープラに焦点を当てます!

80年代になってから繰り広げられた第二次ハイパワー競争、それに対するトヨタの代表がスープラ、復活の現行型を入れ都合4代を数えますが常にその時代に於いてトヨタが誇るハイパフォーマンスなパワーユニットと”走り”に徹した思想を詰め込むサマは多くのスポーツカーマニアを魅了しましたよね…。

”失われた20年”同様にスポーツモデルも約20年の冬の時代、HVやEVが時代の寵児になりあの頃とはすっかり様変わりした現代に蘇ったスープラ、復活記念って感じで振り返ります、それではあのクルマの系譜・トヨタスープラ やってみましょう!


3代目(現行)GRスープラ
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(2019~)

・2019年に17年ぶりの復活、但し歴代スープラのトヨタ単独開発とは異なりBMWとの共同開発でありパワーユニット、シャーシ、パワートレーンに従来型からの関連はなく型式も従来のA(初代セリカ/カリーナ→2代目スープラまで割り振られた社内記号)は継続されず。
・初代~2代目までスープラがモチーフ、リスペクトしていた「トヨタ2000GT」、その思想はそのまま受け継ぎ典型的ロングノーズ・ショートデッキのスタイリングを堅持する。
・製造は豪州のBMWマグナシュタイアで行いBMW Z4とシャシ共有、但しZ4とスープラではそれぞれのメーカー(BMW/トヨタ)別開発。
・歴代が4シーターだったのに対し2シーター化、これにより理想の重量配分(50:50)を実現、低重心、カーボンファイバーの使用等で先代より大型化しながら先代並み1.5t(3L)の車重に抑え更にW/Bは短縮されスポーツ度は高まっている。
・搭載エンジンはガソリンエンジン 直4 2L 直6L 3L、駆動はFR、ミッションは8AT。
・ボディタイプは3ドアHBクーペのみ。
・ミリ波レーダー、単眼カメラによるプリクラッシュセーフティ、追従クルーズコントロール等の安全/快適装備完備。


2代目スープラ
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(1993~2002)

・Z30系ソアラとの共用シャシで剛性を上げ先代(A70型)から飛躍的にスポーツ度が高められる。
・セリカXX~先代スープラの顔だったリトラクタブルライトは輸出先のアメリカ法規改正により廃止され固定ライトとなる。
・アメリカ映画「ワイルドスピード」に劇用車として採用され日本、アメリカでも大きな人気で現在プレミア化
・搭載エンジンはガソリンエンジン 直6 3LのみでNAとターボ、駆動はFR、ミッションは5MT/6MT/4AT。
・97年以降、エンジンが可変バルタイ(VVT-i)に変更。
・ボディタイプは3ドアHBクーペのみ、当初はノーマル(クローズドルーフ)とデタッチャブルトップ(エアロトップ)をラインナップするも96年以降はノーマルのみに統一。
・2002年、折からのスポーツモデル不況が大きな要因になり新排ガス規制対応させてもそれにかかる経費が回収できないと判断され生廃となる。


初代スープラ
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(1986~1993)

・従来は国内では「セリカXX」、海外で「スープラ」のネーミングだったモノを国内もスープラに統一された国内初のスープラを名乗ったモデル、従って国内では初代スープラとなるが海外版を考慮するとこの代は3代目(これに併せると現行型は5代目)となる。
・デビュー時は”トヨタ3000GT”をコピーにしトヨタ2000GTのオマージュが最大限に取り入れられた。
・先代(2代目セリカXX A60型)から継承するリトラクタブルライト採用。
・搭載エンジンはガソリンエンジン 直6 2L 同2.5L 同3L、駆動はFR、ミッションは5MT/4AT。
・ボディタイプは3ドアHBクーペのみ。
・モデルライフ途中にて税制改正があり標準ボディ(5ナンバー)に加えワイドボディを追加、以後ワイドがメインとなる。
・レースホモロゲモデル「ターボA」(7M-GTEエンジンに大型Aタービン装着)が500台限定で88年に発売、標準240ps→270psとされ専用装備も施され幻的存在感を示す。
・2.5Lの1JZ-GTEエンジン(DOHC24バルブ I/Cツインターボ 90y以降)で初の当時の自主規制馬力(280ps)モデルを設定。


2代目セリカXX(海外名セリカスープラ2代目)
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(1981~1986)

・セリカの6気筒版としてデビューした先代XXを継承、4気筒のセリカLBのボディを使いロングノーズ化し直6エンジンを搭載。
・先代がセリカのスポーツ性に対する高級パーソナルカー的性格にて訴求したのに対しその部分を同じ81年にデビューした初代Z10型ソアラに継承、XXはスポーツ性を追求する方向に舵を切られた。
・流行のリトラクタブルライト採用。
・トヨタとしては市販初の24バルブDOHC(1G-GEU)をソアラ、クラウン、マークⅡ、クレスタ、チェイサーと共に搭載するがそのイメージ(スポーツ)を一番表現していたのがXX TC24。
・搭載エンジンはガソリンエンジン 直6 2L 同2.8L、駆動はFR、ミッションは5MT/4AT。
・ボディタイプは3ドアHBクーペのみ。


初代セリカXX(海外名セリカスープラ初代)
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(1978~1981)

・スープラの前身であるセリカXXの初代モデル、国内に於いてはスープラの祖先がこの初代XXに充る。
・主要販売であるアメリカでは「XX」が卑猥な意味となるので国内と海外で名称を分けていた。
・海外でも人気高く知名度も高いセリカ(初代A10/30系)だったがライバルとなる日産フェアレディZ(海外=DATSUN 240Z/280Z等)と較べ4気筒であった事がZ人気を上回れずアメリカでは絶対的に最低6気筒でないと厳しいと判断、この為セリカのFMCで2世代目となったA40系のセリカLBのボディを使いW/Bを延長、ロングノーズ化しクラウンやマークⅡに搭載していたM型直列6気筒エンジンを搭載、大陸横断などロングツーリングにも耐えうる内容、装備を施したのがセリカXX。
・外装はトヨタ2000GT以来のT字グリルを採用、流行の角目4灯ライトをベースのセリカに先駆けて採用しイメージを大幅に異にする、4気筒版セリカがイメージ(スポーティ)先代を継承するのに対しXXは内外装を高級化、クラウンロイヤルサルーン/スーパーサルーン、マークⅡグランデに準じる贅沢装備、内装が施され富裕層向け高級パーソナルクーペとして訴求。
・搭載エンジンはガソリンエンジン 直6 2L 同2.6L→2.8L、駆動はFR、ミッションは5MT/4AT。
・ボディタイプは3ドアHBクーペのみ。
・80年以降は4輪独立懸架の足回りを採用(以前は後輪リジット)
・TTCによる昭和53年規制適合。


あのクルマの系譜~トヨタスープラ編~…
Posted at 2019/10/09 19:41:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2019年09月19日 イイね!

あのクルマの系譜・その12 ~いすゞジェミニ編~

あのクルマの系譜・その12 ~いすゞジェミニ編~
‟あのクルマの系譜”その12、今や完全なるトラックメーカーとして内外でも好調ないすゞ自動車、そのいすゞもかつては乗用車も生産、2000年迄ラインアップしておりました。(SUV&ワゴンは除く=純粋に当時乗用車という概念→セダン系という意)



国産車創成期の1950年代はいすゞ、トラックも去る事ながらイギリス・ルーツ社から乗用車のノックダウン生産を行い人気を博し~トヨタ(トヨペット)・日産(ダットサン)・いすゞ~と国産3大メーカーに数えられた時代もありましたが70~90年代と時代が進むにつれこれ以外のライバルメーカーも台頭、元々本業?がトラックを主としていた関係上、開発費、生産設備、販売網もその間に他社に抜かれ最後はバブル崩壊後のいすゞ自身の生存を賭け利益率の低い乗用車の撤退という道を選び現在に至る訳です。

そのいすゞ乗用で最大のヒット作でありかつ有名なモデルが『ジェミニ』、いすゞ乗用はマニアックで独特な機構(特に足回り)や時代を先取りした斬新なスタイリングでコアなファンは少なくなかったですがジェミニは一般訴求も充分に行い一時は横綱であるカローラ、サニーをも慌てさてた事もある程のメジャー車種でしたが生廃から約20年、今やそのネーミングも忘れられつつの今ですがスポットを当て振り返ってみます、 あのクルマの系譜・いすゞジェミニ やってみましょう!

【5代目ジェミニ(最終)】
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(1997~2000)

・ジェミニにとってもいすゞにとってもセダン型乗用車の最終モデル。
・先代から引き続きホンダドマーニ(2代目)のOEMモデル、主にいすゞ社員需要と過去ジェミニの代替えユーザー対象にラインアップされ積極的販売はなされず。
・搭載エンジンはガソリンエンジンのみで直4 1.5L 同1.6L、駆動はFF/4WD、ミッションは5MT/4AT。
・ボディタイプは4ドアセダンのみ。
・ホンダドマーニの他にインテグラSJと三つ子モデル、先代同様相互OEMでありドマーニ-ジェミニに対しビッグホーン-ホライゾンが対象。


【4代目ジェミニ】
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(1993~1997)

・先代をもってジェミニは自社生産を諦め代替えユーザー、同社関連乗用需要に応えるためホンダと結んだ相互OEMによりホンダドマーニの供給を受け4代目ジェミニとして販売、積極的販売政策はとられず。
・ドマーニとの差別化はFrやRrのエンブレム(ステッカー)やステアリングのマークのみ。
・搭載エンジンはガソリンエンジンのみで直4 1.5L 同1.6L、駆動はFF/4WD、ミッションは5MT/4AT。
・ボディタイプは4ドアセダンのみ。

【3代目ジェミニ】
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(セダン前期1990~1992)

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(クーペ 1990~1993)

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(セダン後期1992~1993)

・自社生産最終モデル。
・先代から続きスポーティモデルと経済モデルを両立訴求、ニシボリックサスやグリルレスのアメリカンな出で立ちで個性を放つも市場には受け入れられず。
・3代目ジェミニは不振もあり3年で終了となるがその背景にはバブル崩壊による深刻ないすゞの状況もあり利益率が低く更に人気/販売が芳しくないジェミニを生産し続ける余力を失っていた事が大きな要因。
・当時の提携先であるGMの意向を汲んだデザインが国内では不評ながら経済性訴求のDeモデルとスポーツユーザー向けイルムシャーやZZハンドリングバイロータスはマニアには評価が高かった。
・搭載エンジンはガソリン直4 1.5L 同1.6L、ディーゼルターボ直4 1.7L駆動はFF/4WD、ミッションは5MT/4AT。
・ボディタイプは4ドアセダン、3ドアHB、クーペのラインナップ。
・93年以降はベースグレード以外はすべて受注生産化、尚93年にセダンのみ不評のグリルレスを止めグリル装着がなされるも時既に遅しの状況。


【2代目ジェミニ(FFジェミニ)】
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(㊤セダン/㊦HB前期1985~1987)

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(後期セダン1989~1990)

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↑2代目ジェミニの大きな話題となったCMの一部

・歴代ジェミニの中で最多販売、最高人気を博す。
・「街の遊撃手」のアクロバット走行を披露するシリーズCMは巷で大きな話題にある。
・1987年迄は先代初代ジェミニと併売、先代はFR、2代目はFFとなった為識別のため1985~1987年の前期型2代目は「FFジェミニ」が正式名称、87年以降初代廃盤後は「いすゞジェミニ」に名称変更。
・先代から引き続き経済性の高いDeモデル、スポーツファンに訴求するDOHCやターボ等高性能エンジンを搭載するZZやイルムシャー、そして一般訴求型と幅広いバリェーションが人気の秘訣で一時はカローラやサニーも警戒する程の人気を獲得、しかし生産能力、販売網の不足からこれらライバルを脅かすもTOPに立つ事は果たせず。
・後に主にスポーツマニアには人気となるロータス社がチューニング(足回り)したZZハンドリングバイロータス、ZZとは異なるスポーツイメージを訴求するイルムシャーがこのモデルから設定される。
・いすゞ独自開発の自動ミッション(NAVI 5)をアスカに次いで搭載、現行スムーサーの基礎となる基本オートクラッチ。
・搭載エンジンはガソリン直4 1.5L 同1.6L、ディーゼル/同ターボ直4 1.5L 駆動はFF、ミッションは4MT/5MT/3AT/NAVI 5。
・85~90の販売期間で2度のMCで前期・中期・後期モデルが存在。
・ボディタイプは4ドアセダン、3ドアHBのラインナップ、尚、商用バンモデルとして2代目~3代目ジェミニにかけてジェミネット/ジェミネットⅡもラインナップされたがこれらはそれぞれスズキカルタス、スバルレオーネバンのOEMでありジェミニのバンという立ち位置ながら脈略はなし。


【初代ジェミニ(ベレットジェミニ)】
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(初期Ⅰ型セダン 1974~1976)

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(Ⅲ型クーペ 1979~1981)

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(最終Ⅳ型セダン 1981~1987)

・60年代に人気を博した『ベレット』の後続モデル。
・1975年までは「ベレットジェミニ」、以降は「ジェミニ」として販売。
・提携先米・GMのオペル・カデットをベースに世界戦略車として開発され日本、韓国、アメリカ、オーストラリア等で販売されるグローバルカー。
・お家の事情もあるが比較的好調なセールスが続き13年の長寿を誇る。
・販売期間が長い為、大きく分けて3回のMC、4モデルが存在。
・当初はベレットから受け継ぐG161型1.6Lエンジンのみでデビューするが高性能DOHCエンジン、低燃費のDeエンジンモデルを順次ラインナップしワイドバリェーションを展開。
・搭載エンジンはガソリン直4 1.6L 同1.8L、ディーゼル/同ターボ直4 1.8L 駆動はFR、ミッションは4MT/5MT/3AT。
・ボディタイプは4ドアセダン、クーペのラインナップ
・2代目FFジェミニデビュー後もDe及びDOHCモデルは87年迄併売。
・I-CAS(いすゞクリーンエアシステム)にて昭和51~53年規制適合。


【ベレット】
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(前期型4ドアセダン 1963~1971)

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(GTタイプR 1969~1973)

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(GTファストバック 1967~1970)

・50年代にノックダウン生産されていたイギリスの『ヒルマン』分離後続モデル、ヒルマンの上級モデルは『ベレル』、庶民向けモデルにこのベレットが発売された。
・当初は2/4ドアセダン、15Lガソリンと1.8LDeエンジンモデルにてデビューするも後に1.3Lや1.6L、1.8Lを順次搭載された。
・64年に日本で初めて『GT』を名乗るクーペモデルのベレットGTを追加(当初は「クーペ」名称モデルも存在)、この種のパイオニア的モデルで若者を中心に”ベレG”の愛称で親しまれた。
・GTにはファストバック、117クーペからG161W型DOHCエンジンを移植した「GTタイプR(発売当初はGTR)」等マニアックなスポーツモデルを設定、GT、GTタイプRは競技でも活躍。
・ダイアゴナルという凝った足回りが特徴ながらクセが強く初心者等には扱いにくいという評価もありセダンモデルにはオーソドックスなリーフを採用する「Bタイプ」も設定、ボディもRr外板まで変更されていた。
・11年の長寿を誇りMCは2度、特に前期(63~71モデル)では排気量、車型、グレードにより顔付やテールをリデザインする等差別化が盛んだった。
・搭載エンジンはガソリン直4 1.3L 同1.5L 同1.6L 同1.8L ディーゼル直4 1.8L 駆動はFR、ミッションは4MT/5MT。
・ボディタイプは4ドアセダン、クーペ(GT)、商用バン(ベレットエキスプレス)、商用トラック(ワスプ)のラインナップ。

【2代目ヒルマンミンクス/ヒルマンジュビリー】
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(1956~1964)

・ベレット/ベレルに繋がる基礎モデル、実質的に生産期間の長い2代目ヒルマンミンクスにて乗用車製造をいすゞは学んだ。
・本国イギリスルーツ社のヒルマンFMCに合わせいすゞヒルマンもFMC、先代同様のノックダウン生産。
・57年にはいすゞによる完全国産化、但しボディ製作は三菱自動車(当時三菱重工)に委託生産。
・後に各社のスポーツグレードに定番となるフロアシフト、タコメーターを国産量販車として初採用。
・ヒルマンジュビリーはヒルマン50周年の記念モデルで細部の意匠がミンクスとはリデザイン。
・搭載エンジンはガソリン直4 1.5L 駆動はFR、ミッションは4MT。
・ボディタイプは4ドアセダンのみ。

【初代ヒルマンミンクス】
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(1953~1956)

・ジェミニ←ベレットの元祖モデルがこの初代ヒルマンミンクス。
・戦後自由化された乗用車生産にいすゞも参画、トヨタは独自、日産はオースチン、三菱はカイザー、日野はルノーでCKD(ノックダウン生産)を開始、いすゞはイギリスのルーツ社と提携しその主力であるヒルマンミンクスをCKDにて販売。
・当初前時代的SV(サイドバルブ)1.3Lエンジンでデビューするも55年よりOHV1.4Lの新エンジンに換装、当時乗用車の主要顧客であったタクシー業界にも導入が進んだ。
・搭載エンジンはガソリン直4 1.3L 同1.4L 駆動はFR、ミッションは3MT。
・ボディタイプは4ドアセダンのみ。


あのクルマの系譜~いすゞジェミニ編~…

※ベレットについては こちら ベレルについては こちら もご参考に!!
Posted at 2019/09/19 21:07:40 | コメント(2) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2019年07月27日 イイね!

あのクルマの系譜・その11 ~日産セレナ編~

あのクルマの系譜・その11 ~日産セレナ編~‟あのクルマの系譜”その11、昨年度ミニバン販売No1に輝きコンパクトで絶好調なノートと併せ今や日産の稼ぎ頭である『セレナ』に焦点を当てます!

セレナの系譜も辿ると結構複雑?って程ではないですが他社現行ミニバン同様に元は商業ベースの発展形、元祖となるサニーキャブ・チェリーキャブの現役時代を思うと誰が今のようなミニバン文化を想像できたでしょうねー…

とにかく国内販売に情熱を失った感が一番強い日産の国内最大アピールのモデル、1日街を走れば何台のセレナとすれ違うんだろう!?と思えるヒット作、そんなセレナの歴史を軽く振り返りながら あのクルマの系譜・日産セレナ やってみましょう!


【5代目セレナ(現行)】
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(2016~ )

・高度な運転支援システム『プロパイロット』始めスマートルームミラー、アラウンドビューモニター、エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、LDW(車線逸脱警報)インテリジェントパーキングアシストを先代から継続或いは新設定。
・2016年グッドデザイン賞、COTYを受賞。
・日産の共通新アイディンティであるVモーショングリルを採用。
・先代から引き続きスズキに『ランディ』(3代目)として供給。
・標準とされるガソリン、モーターを組み合わせたHV(Sハイブリッド)とノートに次ぐエンジンは発電用としたEVとなるeパワーの幅広いバリェーションを展開。
・搭載エンジンはガソリン/Sハイブリッドに直4 2L、eパワーに直3 1.2L、駆動はFF/4WD、ミッションはガソリン/SハイブリッドにCVT、eパワーはモーター直結。
・ボディサイズは基本5ナンバーサイズ(グレードにより3ナンバーモデルもラインナップ)


【4代目セレナ】
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(2010~2016)

・2012年にセレナ初のHV(Sハイブリッド)モデルを設定。
・先代から引き続きスズキに『ランディ』(2代目)として供給
・搭載エンジンはガソリン/Sハイブリッドともに直4 2L、駆動はFF/4WD、ミッションはCVT。
・数々の最新運転支援システムを順次搭載、エマージェンシーブレーキ、スマートルームミラー等。
・ボディサイズは基本5ナンバーサイズ(グレードにより3ナンバーモデルもラインナップ)


【3代目セレナ】
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(2005~2010)

・この代で初めてライバルのホンダステップワゴン、トヨタノア/ヴォクシーを抑えクラスNo1人気/販売を獲得。
・ラフェスタ(廃盤)、ルノーと共通するCプラットフォーム採用。
・スズキとの提携によりアルト→ピノとの引き換えとしてスズキ『ランディ』としてOEM供給。
・搭載エンジンは直4 2L、駆動はFF/4WD、ミッションはCVT。
・ボディサイズは基本5ナンバーサイズ(グレードにより3ナンバーモデルもラインナップ)


【2代目セレナ】
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(1999~2005)

・革新的FMC、先代が従来型1BOXの延長でアンダーフロアエンジンの基本FRレイアウトを採っていたのに対しFFミニバンとし広大な室内空間をアピールしクラスNo1を誇るホンダステップワゴンに対抗、FF化がなされボディも拡大される。
・先々代でセレナ前身のバネット、上級となるバネットラルゴの関係を先代でバネットセレナ・ラルゴに改めていたがこの代から統合、大幅刷新により新星『セレナ』となる。
・搭載エンジンは直4 2L 同2.5L 同2.5LDe 駆動はFF/4WD、ミッションはCVT。
・5ナンバーモデル。

【初代セレナ(バネットセレナ)・3代目ラルゴ】
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(初代セレナ 1991~1999)

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(3代目ラルゴ 1993~1999)

・セレナ名を初めて名乗るモデル、実情はサニーキャブ/チェリーキャブ→同及びダットサンバネットを継承した日産小型クラス多人数乗用モデル。
・~94年まで『バネットセレナ』、94年以降は正式名称『日産セレナ』となる、尚、『バネット』名は商用モデルとしてマツダボンゴバン/トラックOEMモデルに継承された。
・ラルゴはサニー/チェリー/ダットサンバネット時代に上級モデルとして追加された『バネットラルゴ』のFMC版で3代目最終に充る。
・セレナ/ラルゴ共当時旧来の1BOXタイプが常識の時代にいち早くノーズ(クラッシャブルゾーン)を設けた所謂ミニバン形式のスタイルを採用、しかしながら駆動は基本FRのアンダーフロア搭載エンジンと先代からの形式を継承する。
・乗用モデルメインながら4ナンバー商用バンも設定(セレナのみ)
・セレナが完全ファミリー層向けだったのに対しラルゴはスポーツ性をアピール、内外を派手に味付けした『ハイウェイスター』が高い人気を誇る、ラルゴにはopながらスーパーハイキャス、アクティブサス等も用意された。
・搭載エンジンはセレナが直4 1.6L 2L 同2LDe 同ターボ ラルゴが直4 2.4L 同2LDeターボ 駆動はFR/4WD、ミッションは5MT/4AT。


【2代目バネット・バネットラルゴ(サニー/チェリー/ダットサン)】
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(2代目バネット 1985~1991)

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(2代目バネットラルゴ 1986~1993)

・サニー/チェリーキャブ→同バネット/同ラルゴに代替わり以後のバネット/同ラルゴの2代目モデル
・バネットは商用バン・トラックと乗用コーチ、ラルゴは商用バンと乗用コーチのラインナップ。
・コーチに関しては先代同様バネットは日産最小の多人数乗車1BOXモデルで主な照準ライバルはトヨタライトエース、マツダボンゴとなる、バネットラルゴはそれの上級に充りバネット~キャラバン/ホーミーと展開する1BOXシリーズの中間モデル、照準はトヨタタウンエース/マスターエースサーフ、三菱デリカスターワゴン、マツダボンゴブローニィ。
・~86年迄は販売店政策によりサニー、チェリー、ダットサンのファーストネームが入るも86年以降はバネット及びバネットラルゴに統一。
・搭載エンジンはバネットが直4 1.2L 1.5L 2L 2LDe ラルゴが直4 1.8Lターボ 2L 2LDe 同ターボ 駆動はFR/4WD、ミッションは4MTコラム 4MT/5MT/3AT/4AT(フロア)


【初代バネット・バネットラルゴ(サニー/チェリー/ダットサン)】
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(初代 1978~1988)

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(初代バネットラルゴ 1982~1986)

・日産の小型キャブオーバー初モデルであったサニーキャブ・チェリーキャブの2代目となり『バネット』名を初採用したモデル。
・サニー/チェリーのネーミングが先代より継承される。
・80年よりブルーバード系販売店向けに『ダットサンバネット』を追加し3つ子化、尚各車の相違点はエンブレム、ステッカー、ライトベゼルのカラー変更程度。
・車型は4ナンバーのトラック/バン、5ナンバーのコーチ 82年から追加のバネットラルゴはバネットの高級版の位置付け、トラックの設定は無くバンとコーチの設定。ラルゴはバネットをベースにボディを拡大、エンジンも大排気量化されバネットの1クラス上の高級版とされる。
・サニー/チェリーキャブ時代は乗用モデルはあくまで商用のオマケ的存在ながら70年代後半からの1BOXワゴンブームもあり5ナンバーモデル(コーチ)が充実、多グレードとなり内外の味付けも商用とは格段に差別化された。
・搭載エンジンはバネットが直4 1.2L→1.3L 1.4L→1.5L 2LDe ラルゴが直4 2L 2LDe 同ターボ 駆動はFR、ミッションは4MTコラム 4MT/5MT/3AT(フロア)


【サニーキャブ・チェリーキャブ】
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(1969~1978)

・日産小型キャブオーバー初モデル。
・B10型サニーのパーツを流用しアンダーフロア+FR駆動を採用、商用ではスペース効率に優れるキャブオーバータイプが脚光を浴びる中でのデビュー。
・69~70年がサニーキャブとなり70~75年迄はチェリーキャブ、当初あくまでサニーのバリェーションモデとしてデビューするも新店舗チェリー店開設に伴いチェリーキャブに名称変更、75年にサニーキャブが復活しバッジチェンジ異販売店向け政策モデルとして双子化。
・車型はメインとなるのはトラック/バンながらライバルのトヨタミニエース→ライトエース、三菱デリカ、マツダボンゴに多人数乗車の5ナンバーモデル(各社で呼び方異なるもコーチ、ワゴン等)が存在、サニー/チェリーキャブにも乗用5ナンバーモデルであるコーチを設定、但しコーチはモノグレードでサスを乗用にし3列シートにしただけで内外装の意匠はベースのバンと大きく異ならなかった。
・搭載エンジンは直4 1L→1.2L 駆動はFR、ミッションは3MTコラム。


あのクルマの系譜 ~日産セレナ編~…
Posted at 2019/07/27 14:42:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2019年06月30日 イイね!

あのクルマの系譜・その10 ~トヨタカルディナ編~

あのクルマの系譜・その10 ~トヨタカルディナ編~‟あのクルマの系譜”その10、現在は廃版となってしまったかつてのトヨタミドル級ステーションワゴンの『カルディナ』に焦点を当てます!

廃版になり早12年、現在はイギリス生産でありカルディナ現役時代も併売されていたアベンシスにステーションワゴンカテゴリーを集約され実質はこれがカルディナ後継の立ち位置、しかしアベンシスは純粋な日本ユーザーを主体とした開発モデルではなくかつカルディナのみならずマークⅡワゴン→マークⅡブリットやクラウンエステートの後継も担うモデルでもありカルディナと直接の脈略はありません。

ブーム時にはミドル級ステーションワゴンの雄であったスバルレガシィに果敢にも挑んだカルディナも忘れられつつになっておりますが再びここで振り返ってみたいと…


それではあのクルマの系譜・トヨタカルディナ やってみましょう。

【3代目(最終型)カルディナ】
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(2002~2007)

・初代、2代目と比較してステーションワゴン人気の下降もありそれらが利便性の高いワゴン&RV要素を訴求したのに対しスポーティハッチバック(登録はワゴン)風味を強め従来モデルのオーナー層訴求とはまた違う方向性を示しデザインも挑戦的になる。
・従来型では輸出モデルも存在するも3代目からは輸出モデルを廃止し現地生産のアベンシスに立ち位置を移行、カルディナは国内専用モデル化。
・セリカGT-FOUR同様の最高峰グレード(3S-GTE 2L DOHCターボ260ps)搭載のGT-FOURはニュルブルックリンにて当時のトヨタスーパースポーツであるJZA80型スープラのタイムを上回る数値を叩き出し話題となり”最速ワゴン”と一部では注目される。
・搭載エンジンは直4 1.8L 同2L、駆動はFF/4WD、ミッションは4AT。
・ボディサイズそのもを拡大し全車3ナンバー化。


【2代目カルディナ】
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(1997~2002)

・クラス一番人気のレガシィへの対抗策を強め先代のRV要素に加えスポーツワゴンの要素を強める。
・シャーシは先代同様、ベースはプレミオ(コロナ)/アリオン(カリーナ)
・4ナンバー商用バン(カルディナバン)に限り先代を継続販売、インパネのみ2代目及びコロナプレミオ(T210系)に更新。
・搭載エンジンは直4 1.8L 同2L、同2.2Lディーゼル、駆動はFF/4WD、ミッションは5MT/4AT。
最高峰であるGT-Tにはカルディナ初のVVT-i(可変バルタイ)エンジンを搭載。
・輸出仕様に初代『アベンシス』名義を採用。
・仕様により一部3ナンバーモデルもラインナップ。


【初代カルディナ】
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(ワゴン 1992~1997)

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(バン 1992~2002)

・スバルレガシィにより空前のステーションワゴンブームが到来、レガシィ人気はカリスマ的であり各社刺客を送るが結果はレガシィの一人勝ち、トヨタも例外ではなかったもののレガシィ潰しに用意されたのが初代カルディナ。
・5ナンバー乗用モデル(ワゴン)と4ナンバー商用モデル(バン)を用意。
・ワゴンとしては従来のカリーナサーフの立ち位置を継承、バンはコロナバン、カリーナバンの統合であった。
・シャーシは6代目カリーナ/10代目コロナ(T190系)。
・対レガシィ対策として本格的ステーションワゴンを訴求、当初は標準エンジンのみのモデル編成ながら95年からはやはりスポーツワゴンとしても認知度の高いレガシィに対抗してスポーツツインカムモデルをワゴンに追加、一定以上の支持を得る。
・搭載エンジンは直4 1.5L 1.8L 同2L、同2.2Lディーゼル、駆動はFF/4WD、ミッションは5MT/4AT。
・レガシィ人気に引っ張られそれには及ばないモノの空前のステーションワゴンの潮流に乗り3代に渡ったカルディナの中では最高人気を得た。


【8代目コロナバン/4代目カリーナバン/2代目カリーナサーフ】
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(8代目コロナバン 1987~1992)

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(2代目カリーナサーフ 1988~1992)

・現行プレミオ/アリオンの前身がコロナ/カリーナ、この2モデルは一部スタイリングやインパネ、販売店のみを異とする双子兄弟モデル(かつては別モデル 84年以前)でありそれぞれに商用バンと乗用ワゴンをラインアップしておりこれらがカルディナの前身に充る。
・コロナはバンのみ、カリーナは先代同様バンと『サーフ』のサブネームが付くワゴンもラインナップ。
・ベースのセダン系ではコロナは9代目、カリーナは5代目となるもコロナは8代目時代は7代目バンを継続、カリーナバンもカリーナ4代目時代に3代目バンを継続しているので両者、代目数えがセダン系と1代ズレがある。
カリーナサーフは3代目セダン系時代で設定されたのでサーフとしては2代目となる。
・バンに関してはコロナ/カリーナはインパネのみオリジナルでグリルや極一部の外板のみの変更。
・搭載エンジンはコロナバン/カリーナバンが直4 1.5L 同2Lディーゼル、カリーナサーフに直4 1.5L 1.8L 同2Lディーゼル、駆動はFF/4WD、ミッションは5MT/4AT、駆動はFF/4WD。
・バンに関しては長らくベースモデルがFF移行後もFR駆動を採ってきたが初のFF転換モデルであった。


【7代目コロナバン/3代目カリーナバン/初代カリーナサーフ】
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(コロナバン 1982~1987)

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(カリーナサーフ 1981~1988)

・コロナは1957年、カリーナは1970年から続いたFR駆動の最終モデルでありベースのセダン系が初めてコロナ・カリーナ・セリカでシャシ共有化。
・コロナ/カリーナにはバン、カリーナのみ1981年の3代目デビューの1年後にバンをベースとした5ナンバーワゴンとなるサーフを新設。
・バンに関してはコロナ/カリーナはインパネのみオリジナルでグリル変更程度の双子兄弟、サーフは乗用に準じた意匠が施される。
・搭載エンジンはコロナバン/カリーナバンが直4 1.6L→1.5L 同1.8Lディーゼル→2Lディーゼル、カリーナサーフに直4 1.5L 1.8L 同1.8Lディーゼル、、ミッションは4MT/5MT/3AT/4AT、駆動はFR。
・FR→FF転換期に付きセダン系はコロナが82年、カリーナが84年から順次FF化されるもバン、ワゴン(サーフ)はFRを次々型まで継続。


【6代目コロナバン/2代目カリーナバン】
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(コロナバン 1978~1982)

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(カリーナバン 1977~1981)

・6代目T130系コロナ、2代目A40系カリーナのコマーシャル(バン)モデル。
・コロナ、カリーナが別シャーシ時代の最後のモデル、次世代からコストダウンにてシャシ統合、次々型からシャシ番号も統一され「T」を持つコロナにカリーナ(セリカも)が吸収された。
・搭載エンジンはコロナバンが直4 1.6L 同1.8L、カリーナバンが直4 1.4L 同1.6L 駆動はFR、ミッションは3AT/4MT。


【5代目コロナバン/初代カリーナバン】
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(コロナバン 1973~1978)

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(カリーナバン 1975~1977)

・5代目T100~120系コロナ、初代A30系カリーナのコマーシャル(バン)モデル。
・初代カリーナ(A10/30)が1970年発売に対しカリーナバンはよりきめ細かい商用ラインナップを目指し5年後に下級カローラ30系のパーツを利用して追加設定。
コロナバンは2/4ドアモデル、カリーナバンは4ドアモデルのみの設定。
・搭載エンジンはコロナバンが直4 1.6L 同1.8L、カリーナバンが直4 1.4L 同1.6L 駆動はFR、ミッションは3AT/4MT。


【4代目コロナバン】
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(1970~1973)

・通称「ブラボーコロナ」と言われた4代目T80系コロナのコマーシャルモデル
・イヤーモデル制を採用されており1年に一度のMCはバンにも適用される。
・バンは2ドアバン、4ドアバンを設定。
・搭載エンジンは直4 1.5L 駆動はFR、ミッションは3MTコラム/4MTフロア。


【3代目コロナバン】
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(1964~1970)

・アローライン、バリカンコロナとして大人気を誇った3代目T40系コロナのコマーシャルモデル、他にピックアップ、Wピックもラインナップされ商用モデル重要視の時代を象徴。
・先代までは商用モデルは「コロナ・ライン」とされていたがこの代より「バン」とされる。
・従来の2ドアバンに加え4ドアバンモデルも新設定。
・搭載エンジンは直4 1.3L 同1.5 駆動はFR、ミッションは3MTコラム/4MTコラム。


【2代目コロナバン(コロナライン)】
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(コロナラインライトバン 1960~1964)

・2代目20系コロナのコマーシャルモデルでコロナラインの別名義、ラインにはピックアップとライトバンを設定。
・コロナラインライトバンは2ドアモデル。
・搭載エンジンは直4 1L 駆動はFR、ミッションは3MTコラム。

【初代コロナバン(コロナライン)】
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・戦後の本格的小型セダンとして大人気を誇った日産・ダットサン110/210/ブルーバードに対抗して急造モデルとしてデビューしたのが初代コロナ、既存車種のトヨペットクラウンやマスター(クラウンのタクシーモデル)のパーツを用いトヨタ量産初のモノコックボディを採用したのがコロナ、これをロングルーフ化し荷室重視したものがバンモデルの初代コロナライン。
・コロナラインライトバンは2ドアモデル。
・搭載エンジンは直4 1L 駆動はFR、ミッションは3MTコラム。
・後のカルディナやアベンシスには直接の脈略はないながらもコロナ→カルディナの遍歴からルーツはこの初代コロナラインとなる。


あのクルマの系譜 ~トヨタカルディナ編~…
Posted at 2019/06/30 19:18:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ
2019年05月15日 イイね!

あのクルマの系譜・その9 ~三菱プラウディア/ディグニティ編~

あのクルマの系譜・その9 ~三菱プラウディア/ディグニティ編~‟あのクルマの系譜”その9、まだ創世記であった60年代の日本の高級車市場は大手のトヨタ、日産、そしてまだ日産に合併前のプリンスにて3分されておりましたが第4メーカーとして参入したのが三菱でした。

現在はこのカテゴリーからは撤退した同社ですがデボネア~プラウディア/ディグニティ(自社開発)、1964年~2001年のという実に37年の歴史を誇り三菱関連重役専用車のイメージが強い中、2~3代目では旺盛なオーナー訴求もなされ現在の三菱では考えられない乗用車フルラインの頂点を飾るに相応しい高級車でした。

今やトヨタ一強となった高級車カテゴリーですがかつては第3~第5勢力(トヨタ/日産/三菱/マツダ/いすゞ)も存在する華やかさでその一角を三菱自動車も担っていた訳ですね!

それではあのクルマの系譜・三菱プラウディア/ディグニティ やってみましょう。


【2代目プラウディア/ディグニティ】
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(プラウディア 2012~2016)

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(ディグニティ 2012~2016) 

・2001年に廃盤となったプラウディア/ディグニティ、日産との関係強化により日産フーガ/シーマのOEM版として13年ぶりに復活、エンブレ、オーナメント違いのバッジチェンジ(一部グリル等小変更)モデル。
・先代から継承しショートW/B(ホイールベース)がプラウディア、ロングW/B版がディグニティとなりプラウディアはオーナー/法人訴求、ディグニティが法人/VIP訴求となる。
・先代に続きディグニティは秋篠宮家公用車として宮内庁に納入される。
・4ドアセダンのみ、ディグニティはリムジンタイプ。
・搭載エンジンはプラウディアがV6 2.5L 同3.7L ディグニティがV6 3.5L HV。
・駆動はFR/4WD、ディグニティはFRのみの設定、ミッションはフロア7AT。


【初代プラウディア/ディグニティ】
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(プラウディア 2000~2001)

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(ディグニティ 2000~2001)

・長年三菱乗用のTOPであった『デボネア』のネーミングチェンジとしてデビュー。
・韓国向けヒュンダイエクウスが兄弟車。
・ショートW/B(ホイールベース)がプラウディア、ロングW/B版がディグニティとなりプラウディアはオーナー/法人訴求、ディグニティが法人/VIP訴求となる。
・4ドアセダンのみ、ディグニティはリムジンタイプ。
・ディグニティは秋篠宮家公用車として宮内庁に納入される。
・搭載エンジンはプラウディアがV6 3.5L V8 4.5L、ディグニティはV8のみ。
・国産最大エンジンのFF横置きモデルとしてデビュー時は話題となる。
・駆動は両車FFのみの設定、ミッションはフロア5AT。
・販売不振、メーカー不祥事により僅か1年のみの生産、プラウディアは1228台、ディグニティは59台の総生産台数。


【3代目デボネア】
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(1992~1999)

・プラウディア/ディグニティの祖先であるデボネアの3代目最終モデル。
・初の3ナンバーボディ採用、4ドアセダンのみ。
・先代に続きオーナー向けモデルも幅広く設定するもクラウン/セドリックの牙城は高くほぼ三菱関係重役専用車の域は出れなかった。
・下級モデルディアマンテがベースの為クラス唯一のFFモデル。
・搭載エンジンはV6 3L 同3.5L、営業用としてV6 3LにLPGも用意。
・駆動はFFのみ、ミッションはフロア4AT。
・電子装備がふんだんに採用された。


【2代目デボネア(デボネアV)】
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(デボネアV 1986~1992)

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(デボネアAMG)

・先代が22年間のロングセラーモデル、三菱重役専用車であり販売台数の少なさからなかなかFMCができなかったながら韓国ヒュンダイとの提携(高級車要請)や既提携先クライスラーの要望であったV6エンジンなどの関連から新モデル開発となる。
・正式名称は「デボネアV」となりVはV6、VIPを表す。
・ベースはE10系ギャランΣ、これの車台をストレッチして採用したため駆動はΣ同様でクラス唯一のFFであった。
・先代から飛躍させクラウン/セドリックに対抗させるオーナー向けグレードも充実させ自家用~営業用~VIPにターゲット訴求。
・旧税制時代デビューのためオーナー需要が多い5ナンバー小型車枠ボディが基本、3ナンバーモデルはモール、バンパーの大型化で対応。
・4ドアセダンのみ、ミッションはコラム4AT/フロア4AT。
・デボネア最初で最後の若年層&スポーツモデルを好む層向けに西ドイツのチューナー『AMG』監修のデボネアAMGも設定される。
・搭載エンジンはV6 2L 同3L 2LにはS/Cが後追加、89年の新税制に対応し販売増が見込まれた3LモデルはSOHC→DOHC化。
・極少数生産のリムジンモデルもラインナップされていた。


【初代デボネア】
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(1964~1986)

・60年代にファミリー向けミニカ(軽)、三菱500~コルト(小型)で礎を築いた三菱が高級車市場に参入したのが初代デボネア。
・販売されていた60~80年代では異例な22年という長期間FMCを行われずこの事から”シーラカンス”と称される。
4ドアセダンのみ、駆動はFR、ミッションはコラム4MT/コラム3AT
・搭載エンジンは当初 直6 2L OHV→同2L SOHC→直4 2.6L SOHCを時代に於てアップデート。
・昭和51年規制→53年規制適合
・発売時はクラウン、セドリック、グロリア、ベレルをライバルとしオーナー訴求するも販売は伸びず70年代には完全に三菱重役専用車となりFMCしても需要が見込めず結果的にロングライフとなった。
・近年、アメリカンなボディスタイルから旧車人気が沸騰、高額取引される対象となる。


あのクルマの系譜 ~三菱プラウディア/ディグニティ編~…
Posted at 2019/05/15 18:23:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ

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元GureのHNで活動、かつて二拠点生活していた時代や現在の本拠でののクルマ弄り記、また自己満全開の独自の企画モノをUP、企画モノでは記憶に薄い部分等はwiki...

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