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2010年06月18日 イイね!

保存版“華麗なる一発屋!!!”…シャンテ編

保存版“華麗なる一発屋!!!”…シャンテ編 今回はマツダ(当時東洋工業→以後マツダ)最後の軽乗用車(オリジナルという意味)であった『KMAA型シャンテ360』を取り上げたいと思います!

シャンテは72/7~76/4まで生産された軽乗用車で後にも先にもコレに関わるモデルは存在しないこれぞ完璧なる『一発屋』です!



当時はまだ珍しい2トーンカラーをまとった最高グレードのGFⅡ


このシャンテ、62~70yに生産され前半は人気も高く一定の支持があった軽乗用の初代キャロルがその後続々と登場したライバルに撃沈された為最後は生廃、マツダが商用を残しながらも60年にR360で軽自動車に参入以来足固めをした軽市場撤退を余儀なくされた後2年の充電期間を終えて復活した軽乗用車!

キャロル廃止の70年前後というのはマツダがRE開発、搭載に夢中の時期であり余裕のなさから軽自動車としては商用の軽トラ、ポーター/ポーターキャブは残すも軽乗用市場からは撤退、RE戦略が一段落した72年にリベンジを賭け後発ライバルを研究して発売されたモノでした。

実はシャンテ、72年当時軽乗用にも普通車の流行りが伝染したハイパワーブームの真っ盛りでココで一気にTOPに躍り出る為、前作キャロルで開発された発売直前で中止となったキャロルREの1ローターの3A型REエンジンを搭載する計画でした。
しかし排気量解釈やREの大パワー+軽という信頼性の不安、他社や政治的圧力等から計画は一時頓挫、しかしゆくゆくは搭載をと目論んでいたところ例のOILショックにより結局は陽の目を見ず最初から最後まで平凡なレシプロエンジンを搭載したマツダとしては無念のモデルだった訳です。

試走まで行われ発売目前で中止となった1RE・3A型搭載の幻のキャロルRE


上記のような理由でRE搭載が適わなかったシャンテに積まれたのは商用軽トラ、ポーターに搭載されていたCC型(空冷2st)を水冷化したAA型360cc 2st 35psというモノ、推定50ps前後は出ていたと言われる1REには及ばないもののAA型レシプロでも水準のパワーは持ってお走行性能には何も問題なかったどころかREを視野に入れた設計の為いつものマツダ車とは違いシャーシ面の不安もレシプロであれば無問題だったらしいです。
このエンジンを前作軽のキャロルがRrにエンジンを搭載するRR車だったのに対しシャンテはオーソドックスにFrに搭載しRrドライブ方式を採用、しかし軽最長の2m超というロングホイールベースで室内はFRながら窮屈感はないもの。ワタクシも昔一度だけほんの少し移動程度に乗りましたが足元や横方向のタイト感はサブロクらしいモノでしたが確かに縦方向は当時の大衆車と大差なく驚いた記憶アリです!

Rrビュー(GLⅡ)


インパネ


室内、インパネ等は質素で飾り気のない造りでコレ言って特筆点はなく目立度も全くないといった感じ、一番目立ったのは当時はまだ珍しい2トンカラーのボディ色を最高グレードに設定していた事位?という地味なクルマでした。。。

尚、余談ですがシャンテと言えばREチューニングの聖地、千葉のREチューニングショップ『RE雨宮自動車』が製作したチューニングカー、“雨宮シャンテ”が有名!!

ワタクシがバリバリの若造の頃に伝説的存在だったこのクルマ=雨宮シャンテ!
サブロク軽の小さなボディながらRE最大の利点=小型である点からSA22CサバンナRX-7のRE12A型を移植、更にエンジン系統をウェーバーキャブ、KKKターボ、インタークーラー、ウェイストゲート等で武装、駆動系、5速化にノンスリ、60パイ大口径マフラーで強化し外装も叩き出しオーバーフェンダーや特注スポイラーで固めた怪物マシンで190psの車重690kg(最初期)746kg(後期)というスペック!これにより実力はポルシェを超えると言われ0-400mは13.5秒、最高速240.5km/hという化け物、一度乗ってみたかったですネ~~。

伝説のチビモンスター、雨宮シャンテ


↓“化け物”のインパネ


2年ぶりのリベンジを賭け再度軽市場に乗りこんだシャンテ、しかしライバル各車のように多彩なエンジンバリエーションも持たずグレードも4種、ボディもライバルが流行のHTやクーペ、ファミリーユースには欠かせない4ドアの設定もなされず発売時から全く目立たず1RE頓挫がなければ恐らくは軽自動車の傑作になったであろう筈ですが残念な4年間の生存となり76/4、2st故の排ガス対策クリアが不可な点、軽の新規格化などの事情と当時OILパニックによる壊滅的なも社内事情から需要、人気とも低い軽乗用の排ガス適合エンジンへの換装や新規格での再開発という余裕がなかったのを理由に再度このカテゴリー撤退を選択、この後マツダは一切の軽乗用(先記の軽商用、ボントラのポーターはシャンテと共に生廃されるがポーターキャブは唯一の同社製軽として三菱ミニキャブの2G23型エンジンで89yまで生産されていいた)の開発販売を89yの19年ぶりに登場した2代目キャロル(エンジン、シャーシはスズキ)まで長くこのカテゴリーから退きました。

時代が時代ならばきっと傑作車になっていたんでしょう、“1REさえあれば”という言葉を『儚い、華麗なる一発屋』だったシャンテにお悔やみとして贈ります。。。
Posted at 2017/11/18 16:32:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | 一発屋 | クルマ

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