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2010年07月17日 イイね!

保存版“華麗なる一発屋!!!”…ヴェロッサ編

保存版“華麗なる一発屋!!!”…ヴェロッサ編 “華麗なる一発屋!!!”…38弾は『GX/JZX110型トヨタヴェロッサ』を取り上げます!
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ヴェロッサ、メジャーなトヨタ車としては壮大な失敗作でしたねー、コレは人気の高かった前任のクレスタやチェイサー(X100系)を潰してまでデビューさせた割には“駄作”でした~(あくまで個人的見解です)

デビューは01/7、77のデビュー以来初めて親玉?のマークⅡの人気を上まわったとされるチェイサーと80yにパーソナルセダンとして登場以来少数派のシブイ存在で注目を集めてきたクレスタを統合したモノ、ベース/兄弟車はフルチェン期を迎えた後発の110系マークⅡになりますがヴェロッサはこれに3カ月先駆けて発売、110系マークⅡは同年10月にフルチェンしそれまでの4HTボディを安全面からセダンボディに変更、保守層に対応した落ち着き、気品高いセダンイメージを大事にしたのに対しヴェロッサは“エキゾティックな存在感”をデザイン開発のキーワードにしイタリアの石畳をイメージにした「エモーショナルセダン」、その出で立ちは狙い通りエキゾチックで日本車離れしたモノでした!

2001/7、独特なボディデザインで登場!


↓Rrビュー うねるようなプレスラインが個性を主張!


ヴェロッサもボディはセダンボディを採用、旧チェイサーが4HT、旧クレスタがセダンというこれまでの慣例?(84yのX70系より継続)を時代の要請から破る事となりこれもチェイサーとクレスタの統合の一因でもあったようです。

↓ベースは最後のマークⅡであるX110系マークⅡ


↓ヴェロッサ前任はX100系のパーソナルカー、クレスタと走り屋さんには絶大な人気だったチェイサー


上記のようにヴェロッサは統合モデルという事もあり外観にはより趣味的要素を表現、パーソナル性でクレスタから、また各部スポーティな味付け/性格はチェイサーからイメージ継承を行いユーザーが多いマークⅡを平凡で保守的にした分、思いきった性格付けがなされておりました。

搭載エンジンは下記の通りで一部を除きマークⅡと共通、今となっては貴重な縦6最後の世代になっていますね!

(ヴェロッサ搭載エンジン)
1G-FE型  直6 ハイメカDOHC VVT-i 2L 160ps
1JZ-FSE型 直6 ハイメカDOHC VVT-i 2.5L 200ps 直噴 (写真)
1JZ-GTE型 直6スポーツDOHCターボVVT-i 280ps


上記を見て頂くと解るようにマークⅡの2.5LスポーツツインカムNAの1J-ZGEのみがヴェロッサに搭載されませんでした。
また、マークⅡ同一エンジンでも排気系は専用チューンが施されマークⅡとは違うサウンドを奏でたのもこのクルマのパーソナル性を伺わせます!
脚廻りはALLダブルウィッシュボーン、駆動方式は古典的なエンジン縦置き+FRにこれをベースとしたと4WDを設定、ミッションは2Lに4速AT、2.5L直噴に5速AT、2.5Lターボに4速ATと5速MTをそれぞれ積み分けATは流行り&操作ミスを防ぐゲート式シフトレバーを採用していました。
この種のクルマですから装備は至れりつくせりで細かい贅沢装備を除いては2Lベースグレードであっても当然フル装備になっています。

インパネ&インテリアもマークⅡの保守的で当たり前なモノと較べるといかにも個性的かつスポーティ度満点デザインでした。

↓個性&スポーティなインパネ


マークⅡの『豪華』をテーマにした雰囲気に対し『ムーディ』を演出
したヴェロッサのインテリア


このヴェロッサもほんの短期間でしたがある実験で乗りました(FRのVR25)、見かけの大きさの割に古典的FRセダンの為室内やトランクが狭いのはこのクルマ(マークⅡ3兄弟)の伝統で後席は当時でもFFクラスのラージセダンが多かったのでもはや時代遅れ的狭さ、但し走りの部分では慣れ親しんだドライバビリティ、一部では“なんちゃって280ps”と揶揄されていた1JZ-GTですがなかなかどうしてTRCを切ったウェットではまともに前向かない大パワーながらた90~100系の同エンジンとは味付けが変わり低速での粘りが強くなり扱いくなっておりました。
脚はセダンとしてはゴツゴツ感が強いながらよくできた印象、しかし限界は意外にと言うか4駆スポーツに乗り慣れると低い印象でワンディングでは安心してアクセルは全開にはできずTRCを入れても割と低い段階で尻は態勢を崩します、まっ、走り好き峠好きにはタマラン乗り味でしょう。。。

このようなヴェロッサですが発売後は見事にスベリました、やはり独特過ぎる出で立ちと個性はこの種のモデルの購買層には受け入れらず旧クレスタ/チェイサー代替需要もマークⅡに流れる事になってしまいました。
トヨタはここでよりこのクルマの性格をアピールする為02/1にモデリスタ製カスタマイズ車、エアロパーツを装着しエンジンをヤマハチューン(VR25)、サスペンションも特別チューニングを施したスペチアーレを加えています。
03/1にはグリルや内装をこれまでのスポーツ一辺倒だった味付けをやや豪華路線に振った特別仕様車「エクシード」を追加、エクシードは旧クレスタのやはり特別仕様モデルのグレードでグリルをハニカムタイプから縦線の豪華仕様とし内装色を明るい配色でまとめあげ保守層にアピールしたモノでした。

03/1追加の「エクシード」は専用エクステリア&内装を持つ。


上記のように何度かのテコ入れは行うも遂に最後までこのヴェロッサ、狙い通りの“エキゾチック”さが強過ぎて嫌われ04/4にマークⅡのフルチェン(→マークX、04/10)を待たずに製廃されてしまいます。

後続はナシ、と言いますかマークXに統合という形ですがクレスタ/チェイサーを扱っていたビスタ店/オート店がネッツ店に同時期(04/4)に統合されていますがココ扱いのクレスタ/チェイサー~ベロッサ直系モデルの存在はありません…

ヴェロッサの短命は同車発売時、トヨタラージクラスFRセダンはマークⅡを始めプログレ、ブレビス(これも一発屋!)にこのヴェロッサと同じカテゴリーに同じようなモデルが数多く存在、一番個性が強く少数派のヴェロッサが割を喰った形になってしまいましたが当然の結果かと。。。
日産が散々失敗した尻下がりのデザインと日本人受けしないコンセプト、出た当初からこれは売れないと思いましたがそれはズバリ適中でした!
いくら余裕のあるトヨタでもコレを出した理由、今も不明で保守層にはマークⅡがありパーソナルセダンとしては既に一定の評価を得ていたプログレが存在、若々しさを求めながらも保守的を大事にする向きにはほぼ同時に出したブレビスがあったのでこれの存在理由、後付けかもしれませんがなかったと思いますねー。
そもそもこのカテゴリーは高額車ですし購買層は中高年、やはりこの年代ではあまりの冒険過ぎるスタイルは抵抗強いと思いますしもう少しマーケット動向を研究してもらいたかったと思いますが如何でしょうか・・・?
ただトヨタがこのようなクルマの提案を行ったのは“失敗作、駄作”と言われながらもある意味リーダーとしての余裕を示すいい例だったのかとも(汗)

これは文句ない『一発屋!!!』ですが何だろう?華麗では絶対ないし『エキゾチックな冒険一発屋!!!』とでもしておきましょう~(;^_^A
Posted at 2017/11/17 20:01:25 | コメント(1) | トラックバック(0) | 一発屋 | クルマ

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