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2011年08月14日 イイね!

保存版“華麗なる一発屋!!!”…SIGMA編

保存版“華麗なる一発屋!!!”…SIGMA編 “華麗なる一発屋!!!”、今回は『F11~17A/25,27ASIGMA』を取り上げたいと思います!

シグマと言っても『Σ』と『SIGMA』と表記される二つの車種が三菱にはあり前者は三菱ファンでなくとも有名な小型セダン、1976年に発売された初代ギャランΣ(ギャランとしては3代目)は三菱史上最も売れたクルマとして皆様の記憶にも残っているモデルの筈です。。。

さて今回取り上げるのは後者の『SIGMA』(以下シグマで表記)です。
シグマは『Σ』と較べると非常に地味な存在で三菱ファン以外では『ディアマンテ』と見分けがつかないヒトも多いかもしれません、ディアマンテは90/5、それまでのギャランΣ/エテルナΣ 4HTの代替わり車種として発売、3ナンバー車税制改正時のタイミングにマッチし従来の5ナンバー枠に捉われたこのクラスでは初の3ナンバーボディや排気量(2.0、2.5、3.0)を設定したスタイリッシュな4HTとして人気を博したモデル、このディアマンテから遅れる事5カ月後の90/10に発売されたのが『シグマ』です!

『Σ』と『シグマ』、表記だけの違いじゃね?と思われるかもしれませんが『Σ』は旧ギャラン系の流れを継ぐ三菱の代表的小型セダン、これが代替わりする度に大きくなり最終E10系ではV6 3L等本来のギャランのカテゴリーではない高級セダン化しておりこの辺りの編成を見直した三菱は旧ギャランの小型カテゴリーをE30系ギャランに、E10系Σのアッパーミドルクラスにディアマンテを設定したのですがE10系でセダンと4HTが設定しておりこのためシグマをこれの後続として据えたモノ、但しシグマはE10系の発展改良ではなく新開発のディアマンテの車台を使用、この為立位置はE10系後続ながらシグマは新車種、しかもディアマンテは2代目に後に発展しましたがシグマはこの代限りの立派な『一発屋』です!!

90/10、ディアマンテ・セダンとして登場した『SIGMA』(前期モデル)


↓前任は表記の異なる『Σ(ギャラン/エテルナ)E10系』


シグマは単純に言えばディアマンテのセダンバージョンでほぼデザインは共通、ルーフが高く各ドアサッシュがある、と言うのが大きな違い…
顔付はディアマンテに較べ大人しめのイメージ、テールも似てはいるもののディアマンテより大人しめにリ・デザインされています、4HTのディアマンテに比較してE30系ギャランで好評の6ライトサルーン方式の正統派セダンスタイルが特徴でした。
ディアマンテが旧ギャランΣ/エテルナΣ(E10系)の4HT後続に対してシグマはE10系のセダン後続、しかしながらE10系のファミリー需要は同じ『ギャラン/エテルナ』のネーミングを持つE30系が大好評でほぼそちらに吸収、シグマは結果的に公用車、パトカーなどの使用が多く一般ユーザーのオーナーカーとしての需要は非常に少なかったようです。つまりセダンを必要とするファミリーユースではE30系、パーソナル的需要にはディアマンテと棲み分けがなされシグマの出番は殆どなかったという状態でした。

↓ベースとなった4HTの『ディアマンテ』


↓インパネや内装はディアマンテとほぼ共通(㊤SIGMAインパネ/㊦同インテリア)



シグマはあまりにも4HTのディアマンテと格下のセダンE30系ギャランの人気が高くその2車に埋没してしまった感がありますがギャランと似たイメージながら3ナンバーのため広く伸びやかなスタイリングは気品あるモノで4HTのディアマンテに比較してもフォーマルさでは勝っていました!

↓『SIGMA』、Rrビユー


さて、シグマの概要ですが搭載エンジンや脚廻りは当然ディアマンテと同一、エンジンは全てV6 NAで2L 6G71型 DOHC ECI 125ps、2.5L 6G73型 DOHC ECI 175ps、3L 6G72型 DOHC ECI 210psの3種をラインナップ、ミッションはPC仕様にMTが設定される以外はAT設定、駆動はFFをベースのフルタイム4WDも用意し91/10にはイケイケだった三菱お得意のアクティブ4(フルタイム4WD、4WS、4輪TRC、4輪ABS)も2,5V-SEに用意しています、尚脚廻りはFrストラット/Rrマルチリンク。
このクルマもある実験で乗りました、ディアマンテと乗り較べても何ら変わりはなく大きな違いは当たり前ですが後席ヘッドスペースがシグマは余裕があるとい点!
走行性能は足は可もなく不可もない平凡な味付けで特筆するような部分はありませんが誰しも安全に快適に走れる感じです。
パワーは2Lといえども不足感は感じず売れ線の2.5L 6G73ならばストレスは全く感じず3L 6G72ですとこれはトルクフルで“速い”と言えるレベルでした!!

オーナードライバー需要が当然なディアマンテは3ナンバー入門の2.5Lの売り上げがNo1だったながらシグマは公用需要が殆どであった為3.0L車と面白い事にフェンダーミラー車の登録が多かったとの事です。

その後シグマは92/10に外見上はグリルの横縞を縦縞にする程度のごく小規模なマイチェン、安全対策充実等が行われ2L車を6A12型V6 145psに換装しています。
93/11には再度マイチェン、グリルを同時にマイチェンしたディアマンテと同一のタイプに変更しています。

↓93/11~の後期モデル


このようにディアマンテ・セダンとしてラインナップされてきたシグマですが94年になると車種を整理、輸出仕様とパトカーモデルのみの設定とされ95/2にディアマンテは2代目F30/40系にモデルチェンジを果たすもシグマはパトカーを96年まで生産して廃版となります。

↓シグマ生廃後もオーナー向けディアマンテは2代目にフルチェンし継続


最後はパトカー専用車になってしまい先記のようにディアマンテとギャランに埋没、E30系ギャランが予想を上回るヒットで結果的にシグマはいらなかった?と言えば言い過ぎかもしれませんがディアマンテとギャランで充分需要を吸収し殆ど陽の当らなかった『SIGMA』ですが元気だった三菱の最後のフォーマルセダンとしてのその贅沢な存在感を忘れたくない!そんなモデルでした。。。
Posted at 2017/11/14 17:20:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 一発屋 | クルマ

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