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2014年04月10日 イイね!

保存版・ 珍車PART393

保存版・ 珍車PART393【セドリック製廃記念】ばかりでツマンネー!なんて方へ(笑)

上げてる側も若干飽きた?ので別車種をここらで取りあげましょう!
今回のピックアップはこのコーナーでは初めてじゃないかな1?…⇒『昭和55年(1980)2代目TA45型セリカLB1600GT』!!

これも滅多に、と言うかこの型のセリカはワタクシこのコーナー始めてからお初出品ですねー。

これもT社Dラー時代の取り扱い車種、もっともワタシが入社した頃は次期A60型セリカの時代でしたので新車販売には携わっていませんが下取りや後年の中古車屋では結構扱ったのでそれなりに思い出深い車種です。

セリカは初代A20系が御存じのように爆発的人気を博しライバルだった我が三菱ギャランGTOの好敵手、他にもシルビアやサバンナなどスペシャリティーカーの夜明け?を切り拓くいたモデルとして当時の若者を心髄させライバルを撃沈、カテゴリーでは73年のセリカ2000モデルデビュー以前では1クラス上になるもカーマニアには神話とまでされたスカイライン(ハコスカ~ケンメリ)をも人気、販売で肉薄するスポーツモデルに成長、あまりの人気から排ガス対策の混乱もありましたが1970~1977年の7年という長寿を高人気を維持したまま生存、今では国産名車の1ページを飾る車種になっていますよね!

そんな名作セリカの2代目として77年にデビューした現車A40/50系セリカ、日本はもとよりアメリカで先代が非常に人気があった事からデザインを『トヨタ・アメリカ』が担当、人気モデルのFMCでしたのでこれは国内カーマニアにも大注目で迎えられました。

しかし蓋を開けてみれば先代にあったシャープさは影を潜め全体的に肥満/肥大化、先代同様にクーペとLBを設定しましたが肥大化によりドライバビリティもただせさえ50/51年排ガス規制で低下しているところに加え更に鈍重さが目立ちモッサリしたスタイリングも評判は芳しくなく81年までの4年の在任でしたが遂に先代を上回る人気や販売は得られず中古市場でも人気は低かった為、90年代までにはDOHCのGTも含めほぼ消え失せています、現代でも初代ダルマセリカ、LBがマニアによって大切に動態保存されているのに比較して正反対の存在となっており比較的現在でも初代の姿が拝めるのに対し天然はもちろん、旧車専門店などでもほぼ見られないモデル、希少度はこのため初代以上だと思います。

2代目40系は78年、ファエアレディZやマツダコスモ、いすゞ117クーペを照準とした高級パーソナルクーペ=後のソアラの原型になる『セリカXX(ダブルエックス)』を追加、こちらは従来型セリカにクラウンやマークⅡでお馴染の2LM-EU型、2.6L4M-EU型を搭載(後期モデルは2.8L5M-EU型)、3ナンバーモデルを主力とし高級クーペ市場を席巻、4気筒セリカが今一つパッとした実績を残せなかったのに対し日本の富裕層、そしてロングノーズや充実したイージードライブ化(この時代では一早い4ATの設定、MTもあり)により本場アメリカでも好評、“セリカ・スープラ”の名前(XXの輸出モデル)で大好評でした!

↓スカイラインのように4気筒モデルの鼻を延ばして6発を押しこんだ『セリカXX』


XXはロングノーズ化により4気筒では鈍重さが目立った重々しいスタイリングが見違えるようなカッコ良さになっていましたがこれも2000/2600・2800とも数多く乗った感想では3ナンバーに関しては走りはトルクフルで当時としては“速い”クルマながら2000含めてロングホイールベース化によるアンバランスさは日産のケンメリやサメブル同様コーナリングは苦手な直線番長、このクルマはATでハイウェイをシズシズ転がす向けでしたのでね、決して楽しいクルマではない記憶が大きい、見る分には美しく押し出しもありますが…

まっ、メインでないXXの解説はこの位にして出品車・現車を見てみましょう!

大きなククリで見たら79~81年の後期モデルの1600GTとなりますがこの代のセリカはLBのGT系のみ最終型(80y~)がRrサスをリジット→セミトレの4独に変更、このモデルは型式をA50系(LB1600GTの場合TA55)としましたので出品車は非常に希少な約1年のみのラインナップだったRrリジット(4リンク)モデルとなります。

後輪独立化はスカイラインに対し本格的にライバル宣言したもの!

永年、スカイラインに対して脚廻りの脆弱さが指摘されてきたセリカがようやくライバルに見劣りしない脚を得ましたが既にXX、そしてセリカ4ドアを名乗った初代セリカカムリなど派生車種に先に採用という逆転現象が起こり本家本元のセリカ採用でも大きな話題にはならなかったですねー、ただ、兄弟のカリーナGTはその後もリジットのままでしたから“セリカ”の名前、面目躍如”って感じでしたが。

そんな珍しいセリカLB1600GTの出品車、内外BC、全体3.5という奇跡的な状態で不人気モデルながらマニアが愛情かけて保存してきたのでしょう、残存自体が稀なこのセリカでこの状態は2台とないかと思われます。

↓不良個所は下廻りのサビとゲートダンパーという軽傷!サビは現車確認次第ですが3.5評価と言うレベルですからね、経年変化程度と推察されます。


それにしても更に珍しいのがこの代のセリカは重量増し、排ガス対策モデルという点からGTのメインは2Lの18R-GEU、当時国産最高psの135pDOHC-EFIでしたしGT販売のメインもコレ!
先代の前~中期でメインだった2T-G(EU)1.6LDOHC-EFI(115ps)は40/50セリカ(兄弟のカリーナ含む)ではやや役不足、この時代では2T-GEUは既に1クラス下のカローラレビン/スプリンタートレノ/同1600GTのメインになっていたのでセリカでは廉価版GT扱いでしたからねー、売る側も1600ならば同じチャンネルにカローラGT(レビン)を持っていたので積極的には薦めませんでした。

ワタクシのいた時代、つまり次期60型時代も同様に2T-Gはカローラとセリカに存在(在職途中で2T-GEU→4A-GEUに置き換え)、この手のモデルを選ぶユーザーはやはり走りの部分も大事に考えますからね、どうしてもセリカを選ぶ層には2000GTを勧めました。
先代の未対策時代であればトルクフル、大人のフィーリングである18R-G、軽量高回転ジャジャ馬な2T-Gと棲み分けておりどちらもユーザーの好みで選択できたと思いますがこの頃の2T-GEUでセリカ(カリーナ)は荷が重かったです…。

2T-GEUは未対策時代の牙は完全に抜かれ高回転時にその片鱗を見せましたがセリカやカリーナではパワー不足が顕著、もっともこの時代ではZやスカイラインですらターボ登場前夜はかなりのレベルの低さでしたが135psにダウンしながらも2000GT、18R-GEUのドライバビリティを知っていると1600は物足りなさが顕著でGTの名が恥じる印象でしかなかった。まっ、今やそんな事は何ら現車の存在価値を薄める理由にはなりませんが!!

↓内装B評価は伊達じゃなく奇跡的な綺麗さ!この型はダッシュ割れが多かったのですがその痕跡もなく大袈裟でなく新車の雰囲気が残っています!


しかし何度も言いますが世間的には不評な40セリカ、ここまでの維持管理に頭下がりますね、よほどこの型に惚れた前オーナーさんだったのでしょうね、内外フルオジナル、ホイールですらまず先に交換されるのが常でしたのに貴重なオリジナルGTマグタイプホイールを履いているのが萌え萌えです!
GTなのにハーフレースカバーってのもいいですね、前オーナーさんの溺愛度を感じさせます。

↓このマルーンもハゲハゲになっいるのを過去には日常茶飯事に見かけましたが未再生なら凄い事です、多分1~2度の再生はしていると思われますが。


70年代後半~80年代のトヨタ車、高級車を除いて“計画的陳腐化”という愚の骨頂的施策が行われこれ以外の年代車よりも同じ管理下でボデイのヘタリ度などが早い傾向にあります、その時代真っ只中の40セリカでこの状態は塗装も勿論、シャーシ部分も未再生ならこれは凄い事です!

レストア歴はあるかもしれません、この時期のトヨタ車をリアルに知り、売り、乗っていた世代のワタクシとしてはそう考えずにいられない程の極上さです。

余談ですが40セリカは前期(77~79)モデルは丸目4灯ルック、77当時で既にギャランΛで火の付いた角目4灯ブームには乗っからなかったのですがライバルΛの好調さ、そして他車が次々に流行のこれに衣替えしてゆき元々丸目でデザインされたスタイルを無理にこれにして全体的バランスを崩してしまいむしろオリジナルより“ブサイク”になって行く中、MCでセリカもこれを採用しますが個人的には丸目→角目にして成功した代表一例がこのセリカだと思います。

当時トヨタで言えば他にカリーナ(A40)、コロナ(T120系→130系のFMC)、カローラ(70系)、日産がローレル(230)、スカイライン(C210)、ブルーバード(810)、バイオレット、オースター(A10系)、サニー(310)、三菱ギャランΣ(A120)、いすゞ117・フローリアン、マツダコスモ等が代表例ですがその中で最もバランスを崩さず、いいや、むしろオリジナル(丸目)よりもスタイリッシュなイメージにとなり大成功と言えたのがこの40セリカに思えますネ、勿論個人的意見ながら販売台数の飛躍的上昇がそれを裏付けています。

↓Frビューも無問題、70/80年代のトヨタ車でこれは失礼ながら出来過ぎですって!!^^;


希少な40セリカ、これの出品は東京、落札はやはり人気面でイマイチな部分があるので極上旧車の割には安めな30万を少し出た程度でした!

専売店でのプライスボードはそれでも倍以上は掲示されるでしょうし価値が分かるマニアさんは100万でも欲しいかな!?

2000GTならまだある可能性もありますが1600GTはしつこいですがかなりの希少度!2T-G好きのGureとしても見過ごせない出品でした~(^.^)/
Posted at 2018/03/24 19:44:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | トヨタ | クルマ

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