
続?【セドリック製廃記念!?】、前にもコレを探した事あるのですがなかなかその時期はこの型は皆無でしたが今回は製廃記念ですからね、必死こいて探したら出てきました(*^^)v
⇒『昭和53年(1978)4代目330型セドリックセダン220DGL』!!
そう、このコーナーはお初の330型!しかもセダン!そして黒塗りのGL!
この時代のセドリックを語る時「もうええわ」って言われるほど記述してきた大都会PARTⅢそのままのクロさんの愛車ですわw
と云いましても大都会のヤツはガソリン車・L20E搭載の一般的モデル、2000GL-Eでしたからね、現車はこれまたレア?なDe(ディーゼル)モデルですから今となってはお宝モノですよ…。
この時代のDe乗用と言われるとどうしてもいすゞのイメージを思い浮かべる方も多いでしょうが何気にセドリック、初代D30型からDeをラインナップ、これはまだLPGが発展していない時期にガソリンの燃費を嫌うTAXI業界向けにラインナップされたもの、ライバルの初代クラウン、そして後発の いすゞベレル(セドグロ、クラウンクラスの当時のフルサイズセダン)にも設定がありました。
トラックメーカー=Deエンジンの強みでベレルは一定の注目を浴びいすゞらしくガソリンモデルよりこちらをアピールしましたがその後LPGの発達でDeはこの方面からの需要は減退、クラウンはDeを撤退しベレルは車種そのものが消滅という燦々たる結果で一時は途絶えたかに見えた乗用Deですが日産は細々とセドリックにはD30→130→230とラインナップをし続けていたんですよね~。
そんな中第一次、そして第二次OILショックから高騰したガソリンの値段に悲鳴を浴びたユーザー、今度は法人やフリートユーザーだけではなく個人ユーザーにも軽油の安さが注目されそんな期を捉えたようにいすゞがベレル、ベレット以来のDe乗用を77年にフローリアンに追加、いかんせんシーラカンス的なフローリアンなのでこれも教習車、個人タクシー需要がほぼながらも一部個人ユーザーにも評価されガソリンのみのラインアップで息の根が絶える寸前のフローリアンの延命にも繋がった程にこの頃のDeに対する注目度は高くそこでフローリアンよりもセンスもデザインも大幅に新しくそして伝統的にDeをラインナップしてきたセドリックDには信頼性もありかなりの注目が集まり230時代まではSTDのみの廉価版設定しかなされなかったところ人気沸騰で330になりDX、そしてGLが順次設定され個人ユーザー向けを拡充、ライバルのクラウン、セドリックの弟分ローレルやこれのライバルのマークⅡ、元祖のいすゞも黙ってはおらず何とパーソナルクーペの117にまでDeモデルを設定、80年代になってもDe乗用の勢いは止まらずこれら車種のグレード拡充に他メーカー(三菱ギャランΣ/Λ、マツダルーチェ等)もライバル競争に加わり果ては大衆車クラスのカローラやサニー、ダイハツに於いては世界最少の1LDe(シャレード)まで登場するという言わば70年代後半~80年代はスポーツ系も排ガス対策が落ち着きゾロ復活し盛況になっていく時期の裏で地味に?Deバブルであったと言えますね~、まっ、スポ車以外にはあまり興味のないこの頃のワタクシ、その対極にあるDeなんて全くソソられないながらもこの時期のDe乗用の勢い、鮮明に憶えています(^^ゞ
そんな中でやはり330のDeは一定の注目はしていました、なにせ大都会でさんざん観て“シブい”と思い始めていた330、もし間違って?(笑)De乗るなら330がいいな~なんて考えた事もあったようななかったような!?!?
そんな330ですが75年デビュー時は決して好きではなかったです、何せ先代の230が素晴らし過ぎでしたから見慣れぬインボルブメントデザイン(セミファストバックorファストバックでクオータガラスが切れ上がる後方視界を極端に犠牲にしたデザイン)になってしまい重々しくてスッキリとエレガントだった230のクリーンさは皆無、何と言いますか…“暑苦しい”デザインとでもしましょうかね、そんな出で立ちが個人的にはNGだったです。
しかし人間慣れというのは良く出来たもんで130や230同様に公用車、ハイタク、そして大ファンだった大都会や特捜最前線などの刑事モノで毎週画面で活躍する330を見てるうちに「悪くないなー」なんて思いましたし230でデビューし330の時代ではこれがメイン化したピラーレス4HTは相変わらず他の追従を許さないパーソナル性もありましたしね、当時のツッパリ、今で言うヤンキー諸君にも崇められた330の4HTは色んな意味一時代を築いた?感もありますね(笑)
さて、そんな330ですが75~79yの在任、クジラでコケたクラウンが330の時期ではこれの後続S80~100系になっておりこれは好評で人気、販売台数も再び330を上回る好成績でしたがその差は僅差で実際街で見かけるクラウンとセドグロの比率は5分5分だった気がします、勿論地域性もあるとは思いますが少なくとも日産と縁が深い神奈川では…
それでは現車を見てみましょうか(汗)
いやー、珍しの220D、これは330前期型までは伝統のSD20型2LDeを搭載、セドグロにはやや2Lでは荷が重く不評でしたが後期から200ccUPしたSD22型2.2Lに換装したモノでありこんな所も個人ユーザーを意識した訳です。
↓5桁メーターの為走行不明扱い、内外の状態も悪く評価対象にならない『買取保証』出品です!
黒塗りの外装は艶もなくクリア剥げ、傷が随所に見られ決してイイ状況ではないですね、左Rrドアはガムテ補修だし…
買取保証コ-ナーのため出品票に状態記載もないのでこれだけは現車確認絶対必要ですが恐らく下回りの錆や痛みも酷い気がします。
加えてDeですからね、御承知のようにDeエンジンはただでさえ頑強ですしSD系エンジンはその中でもいすゞに隠れてあまり言われませんが伝統ある日産の自信作Deですから一体何㎞走ってるのやら?なにせ普通に50万㎞だって可能な実力ですからねー、想像はガソリン車よりも困難ですわ。
↓内装はルームクリーンニングかければ復活するレベルの汚れだと思います!
元々Deは頑強さから使うだけ使われるのが常、再販価値は無いに等しく乗用車の場合あまりこうした場に出る事は少なくよくここまで330のDeが残っていたもんです、80~90年代で死滅したものばかりだと思っていたので驚かされました(+o+)
前述の4HTやセダンでもガソリンモデルにはマニアもいるようですがDeのそれはあまり聞いた事もなく旧車に定番化した4HTブロアムやSGL-E以上の変程度、レア度はかなりのものですネ~
↓う~ん、クロさんが事件解決後に去っていく後ろ姿そのもの!
この330、Deは未経験ですがガソリンのセダンやHTは昔それなりに味わいました。
これも今のレベルで語ると乗りにくいクルマ=昔の日本人好みの悪い意味での古い高級車丸出しでフニャサスによる大袈裟なロールとノーズダイブに尻下がり、見かけだけの腰の無いシート、NAPS(排ガス規制)により2.8Lであっても極端なアンダーパワーなど乗ると大幅に萎えるモデルでしたがそんな事は今となっては無問題!あの330セダンがまだ生きていた事を素直に喜びます(^v^)
↓このツラ構えと苦手だったインボルブメントも現代の高級車にはない威風堂々って感じでなかなかのモン!
“珍車”らしい?珍車、330の220DeGLの落札は状態がこれなので本来付くと思われる価値を大幅に下回り片手落札、出品地は北関東でした。
海外か部品取りの可能性が高いですが取りあえずの延命、良かったです~(^.^)/
Posted at 2018/03/24 19:11:51 | |
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