
第450弾、ゴロ合わせでベンツ450とか漁ってみましたが残念ながらベンツは各会場、腐る程ありましたが450はなかったですねー、ベンツファンの方、残念でした(-_-;)
その代わり!って全然代わりにはなってませんが今回も大物釣り上げた感じ、コイツもまだ生息していたか!!と思わせるに充分のクルマだと思います(^^)v
⇒『昭和55年(1980)初代F30型レパード4HT200X・SF-L』!!
如何ですか?初代レパードですよ!初代!!
2代目F31型は“あぶ刑事”効果もあり今では立派な人気旧車の一員なのはご存知の通りですが初代は何せデビュー翌年にトヨタから一世を風靡したライバル、初代ソアラ(M/GZ10系)がデビュー、レパードはこれが出るまでの間だけの命って感じで完敗しましたからね~、現役時代同じ車格で同じような値段ならば使い廻しのシャーシ(ブルーバード910)に古いエンジン(L28/L20/Z18)をボディだけ最新鋭のレパードを選ぶ奇特な?ユーザーは極少数、大多数が新エンジン(5M-GEU/1G-EU)でシャーシから新設計のソアラを選ぶのがごく普通ですしね、後年の中古市場にもなかなかいない、いたとしても大人気のソアラと較べ気の毒な位安値で出されていたりで真に日産ファンにとっては嘆かわしとしか言いようのない有様でした…
初代F30レパード、ソアラとの決定的違いはソアラが2ドアクーペオンリーだったのに対し4HTをライナップしていた点、日産お得意のピラーレスHTではありませんでしたがこれでしたら4ドアの使い勝手に利便性を見出したユーザーがちらほら乗っていた印象、4HTの“元祖”日産でも55年当時はセドグロ、ローレルのみでこれらはいかにもフォーマル(実際にはフォーマルに似ても似つかないオーナーが多かった感じですが…笑)でしたので“遊び人”的イメージ?イケイケなイメージ?のレパード4HTはソアラ人気には負けるも一定の存在感を示したとは思います…。
ただレパードは初代~最終4代目Y33型までコンセプトがコロコロ変化、初代のアメリカンなイメージを全面的に押し出す派手なパーソナルカーから2代目はソアラを意識したフォーマルな2ドアクーペ専用になり3代目は一転して4ドアセダンの迷車?Jフェリー、そして最終ではセドグロ4HTの三つ子になり2代目が先記のドラマ効果で後年人気となった以外、どれも商業的にはパッとせずそれが迷走に更に拍車をかけるという悪循環、まぁソアラにしてもパーソナルクーペの需要低迷から最後はコンセプト変更を余儀なくなされましたがレパードのコンセプトが一定していればまたこのクルマの生涯も変わったモノになったのではないかな?あくまで個人的意見ですが。
さて、現車を見てみましょー!
デビュー時だけは衝撃的だったレパード、登場間もない時期のモノですね。
グレードは内外装からの推測ですが意匠から最高グレードのX・SF-Lと断定、これは2800(280E L28E型搭載)と2000(200E L20E搭載)の2モデルが存在、ソラアラの2800GT-EXTに対抗する最高峰でしたが3ダッシュの税金が目ん玉飛び出る時代でしたので動力性能は2の次の2000にも用意して普及を図ったモデルです。
↓内外Dと決していい状態ではないですがそれでも全体評価は3が付いてますので走るには充分現役でしょう!
X・SF-Lに用意された本革シートやド派手なワインカラーの室内が30数年の経年で色褪せや痛みは酷い事になっていますがこれも新車時はかなりのユーザーを魅了した憧れの内装だったんですよね~。
↓展示会でまるで夜の銀座(例えがオッサン…汗)のように煌びやかだったインパネも30年超えでかなりくたびれてます…
走行は実走13万kmですから頑強なL20Eエンジン、まだ大丈夫のようですね!
ちょこちょこ痛み、不具合はあるも走る機能には問題ない様子、L20搭載の日産旧車は数多く生き残ってますがF30はなかなかレア!これを乗り回せば君こそスターだ!スター誕生!ですな、イベントでは(^_^;)
しかしこのレパードもフル装備で快適には違いないですがとにかく力がない、いや、オーバーウェイト感はハンパなくこれの1800(180X)なんて乗ると笑うしかないって位非力!
L20Eでもキツいのにいくら廉価版とは言えソアラが最低でも1G-EUを載せたのとは対照的にリーズナブルな分、その走りは最悪!これはかえってレパードの評価を下げるしか効果がないと感じられるモノでした。
元々2800を基準に開発した車種に1000ccも低い排気量を載せる事がナンセンス、レパードらしい優越感や安くない金額を支払った分の費用対効果は最低ターボ(82y~)は欲しいところでした。
L28モデルはさすがに走りに不満はないもイメージからして当時L型なんてもうポンコツエンジン扱いでしたからセドグロなど走りそのものは重要でなくただ静かであればいいモデルはともかくレパードやZ(S130)では特にトヨタが1G系を出してからは時代遅れ感が凄くて初代末期にようやくVG30ETが載っかり(84y~)これが一番“レパード”の名前に相応しいイメージと走りを実現していたと思います、既に84年ではソアラの尻尾もも見えない立ち位置になっていたレパードでしたが…。
↓バンパーの剥げやトリムなど装飾部分の劣化が酷いRrビュー、外装は是非ALLペンしてやりたいですね!
個人的に言わせてもらうと2HTの方は当時のS110シルビア/ガゼールを低く・長く・幅広にしたようななかなか精悍な出で立ちで嫌いではなかったのですが4HTは下手に6ライトのデザインにしいたのがFrとRrのドアのサイズやウィンドウにデザイン的な破綻を感じ苦手、同じ4HTなら日産なら430セドグロの方がよほどまとまっていてかつスポーティさも感じましたしどうせ当時買えないくせに「オレならより安い430のターボSにするわ!」と思ったモノでした(汗)
初代レパードと言えばご同輩では加山雄三氏を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
豹が出てくる氏のCMで“パワーエリート”と語られるコピーがやたらカッコ良くてレパード以前は810ブルのキャラをやっていた若大将、出世したな~と思ったものでした(^^ゞ
尚レパードにはパルサー店向けの双子車『レパードTR-X(トライX)』もラインナップされておりFrの意匠がレパードがフォグ組み込み一体式ライトに対し角目4灯にリデザイン、こちらの方が高級感は減りますが若々しくスポーテイでこれも加山氏がCM、「TRYしませんか」の確かガッツポ-ズ?が印象的でしたww
↓双子モデルの2ドアTR-X
余談ですがF30は結構かつては乗る機会に恵まれ友人も後年追加のL20ターボを持っていたりして時々借りました、これ、ド派手な内装と戦闘的な外観から中身を知らない女子供には結構ウケが良かったりと(笑)
当時の彼女=今のカミさんにこれ借りてドライブ行った時はやたら気に入ってました、当時自分のクルマが男臭いクルマばかりでしたので当然ですがねぇ。。。
↓Frビューはそう痛みも感じませんね、往年の迫力健在!ってとこでしょうか…
出品車は東京からのお出まし、落札価格は同年代のスカイライン(GC210ジャパン)と較べるととてもリーズナブルでバンザーーイ!二桁を超えた!!っ感じでプレミア価格は程遠いですね、状態がもう少し良ければヒョッとしたら化けたかもしれませんが。
しかしこれもレストアして整備したら結構な金額で出さないとペイできません、しかし今となってはまだ比較的手に入る10ソアラよりはいろんな意味で人目を惹きますし日産レアマニア?さんにはお宝だと思います(^o^)/
Posted at 2018/02/01 21:20:59 | |
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