
前にも似たような事やったんですがね、色々あって一度みんカラ退会したのでその時消滅、再UPもしてませんでしたので来月ワタシがこの世で一番好きなクルマ=『三菱コルトギャランGTO』が発売45周年(1970年10月21日発売)をワタシなりに記念して“コルトギャランGTOのお話”というお題でその日までに今一度、ギャランGTOとはどんなクルマだったか?を振り返ってみたいと思います…。
~Gure的ギャランGTOへの憧れ~
子供の頃、クルマ好きのオヤジのマイカーだった初代コルトギャランであった事から『ギャラン』というクルマには並々ならぬ感心が幼き頃からあった訳ですがオヤジがギャラン購入後、約1年後位だったかな?GTOがデビューしたの…
デビュー直後にオヤジと晴海のモータショーで実物を見て一気に親子して虜に(笑)
また大ファンだったアクションドラマにも颯爽と使われ夢中になり遂にデビュー3年後、我が家にもGTOを迎える日が来ました!
時代からか?年か?オヤジはその後高級志向になり4年でGTOを手放しデビューしたてのギャランΣスーパーサルーンに代替するのですがGure少年のGTOへの思い入れは消えず自身が免許取得と共にGTOを購入、2台乗り継いだという幼少期~青春期、このクルマの事は1日たりとも思わない日はなかったかも(^_^;)
今では価格も高騰してしまったし諸事情もあり恐らくもう手にする事はできませんがつい2年位前までは返り咲きも本気で考えていたGTO、郷愁、懐古趣味タップリの備忘録的なブログですがこのクルマに興味ある方は是非お付き合い頂けたらと思います!
ワタシが維持しているカタログ羅列や自身の思い出話、回想が主になりますので大してオモロクないかもです、特に若い世代では40年超のクルマなのでよく知らない方も多いでしょう、今となっては絶版車、旧車人気も高いですが新車~中古現役が多く残っていた80年代前半でもトヨタ、日産他並み居るライバルに阻まれそう人気車!って程でもなかったのでね、三菱らしく大衆迎合せずヒトクセあるクルマでしたが走り、機構、装備はこの時代の1級品だった事は間違いナイ!
そんな訳で“コルトギャランGTOのお話…第一夜”やってみたいと思います<(_ _)>
~ギャランGTOとは?~
まず、ギャランGTOとは?からスタートしますが初代コルトギャラン(1969年発売)をベースに当時提携関係にあったクライスラーの助言を取り入れながら開発したギャランのスペシャリティカー、クーペモデルとして新設計した車です。
発売は70年10/21、名前の由来はイタリア語でグラン・ツーリスモ・オモロガーレの頭文字3字を略したもので『GTO』としその意味合いは“正式に承認されたGTカー”という事でした。
”GTO”はフェラーリ、ポンティアックなど名だたるクルマが付けていた名称、その名前に恥じないよう本場アメリカで当時人気だったマッスルカーの派手な出で立ちを三菱内製で巧みに日本サイズ(5ナンバーサイズ)に収めたデザインが何よりも肝でした!
~GTO、登場前夜~
実はGTO、発売前年の69年に『ギャランGTX-1』としてショーモデルが東京モーターショーで発表されておりこれの評価が高く市販が望まれデザイン他細かな点を煮詰め市販されたという経緯があります!
↓69yのショーモデル、『ギャランGTX-1』
GTX-1、これは三菱内製の作品ですが市販されたGTOはクライスラーのアドバイスに従い50Rカーブドグラスの採用、インパネデザインをフライトコクピット化などがなされ全体的なウェッジシェイブとGTOの最大の特徴であるダックテール、そしてコルトギャラン譲りのダンブルフォーム、ダイナウェッジラインで構成するスタイリングは基本同じながら細かな部分を再デザイン、市販に向けて生産性向上を主目的に変更がなされていました。
↓ダックテールにサイコロテールは市販そのままのイメージながら市販型はより選択されたイメージ!
↓連メーターの意匠は同じながら湾曲度合いが市販ではより深くなり“フライトコクピット”化しました。
~そして発売へ~
上述の通り三菱とクライスラーがタッグを組んで70.10/21にギャランGTX-1→ギャランGTO(型式A53C型)発売、直後の30日から第17回東京モーターショーにてGTOは展示され大々的なターンテーブルにこの年4月に追加されたギャランHTと共に載せられたGTOは大きな話題となり大人気を博しました!
↓発売時のカタログ
これ、ワタシが所持している初期型のカタログは簡易版と思われ6ページしかない淋しいモノながらこの僅か6ページにGTOの魅力がぎっしりと詰まっています!
「日本のカーデザインに新しいページが開かれました。エアロダイナミックスの徹底追及から生まれたダックテール、シリ上がりのテールが印象的ないわばヒップアップ・クーペです。高性能に裏付けられたこのシルエットこそこれからのカーデザインの方向を示すものです。三菱はここの日本のカーファッションリーダーを自認しギャランGTOを自信を持って世に贈ります。」
とカタログ冒頭で凄い自信の表れ(笑)
カーファッションリーダーを自認ですからね~、確かにこの後GTOのクリソツな某車も現れましたがwww
しかしこの文章だけで如何に当時の三菱がGTOに期待を賭けていたかが分かります、何せ」この70年という年は三菱重工から自動車部門が分離、新星三菱自動車工業の発足した時でもありますしその第一弾の発売車種はGTO、力が入って当然ですね。
この解説?にもあるようにGTOの全てはダックテール!!
このデザインは米マスタングなどが採用しアメリカの若者に高い支持を得ていたデザインであり日本でこれを採用したのはGTOが初めて、CMコピーも“Hip up cope”と謳われていました。
↓ギャランGTO発売時のCM
鋭く切れ込む逆スラントのFrからダイナウェッジラインという三菱独自のエアロフォルムでRrまで結びファストバックから降りてくるRrウインドウのラインに絡ませ最後にテールを盛り上げてスパッと切るデザインはそれまでの日本車にはない斬新なスタイル、子供心にも非常に眩しく強烈な個性で見た瞬間に虜になる威力充分!鋭くウエッジが効かせながらもダンブルフォームと言われるボディのふくらみとカーブドグラスからなる斜め前、後から眺めるスタイリングも非常に美しさを感じました。
↓カタログ1~2ページもまずは“ヒップアップ”を全面に!
そんなGTO、発売時はコルトギャランでデビューしたOHCの4G31型エンジンをスケールアップし" “サターンエンジン”と名付けられた4G32型OHCエンジンのMIとMIIがラインナップされました。
ベーシックグレード『MI』はベースとなるコルトギャランの上級グレードと同等装備を持ち4G32シングルキャブ100pを搭載、価格は780,000円、一方の上位グレード『MII』はコルトギャランのスポーツ最上級であるAⅡグランドスポーツ(GS)とほぼ同じ装備が与えられラジアルタイヤ、ハードサス、センターストライプテープを装備、4G32エンジンはSUツインキャブで武装、圧縮比を9.5に高めデュアル排気化で110psを発生、Maxスピード185kmで840,000円という価格設定…。
尚、GTOの発売と相前後して生涯強力なライバルとなった『セリカ』(初代)がトヨタ自動車から登場、この好敵手の存在がGTOの発展に大きく影響したのは言うまでもありません(セリカとGTOの関係については→こちら と こちら をご参考まで)
またGTOが強烈に好きな点の一つにインテリアのカッコ良さもありました!
三菱らしくコンセプトを航空機に定めクライスラーからアドバイスされた大きく湾曲したフライトコクピットは今見れば芸術的、当時は連続するメーターパネルは常識になりつつという時期でしたがその中でも時計を含め8個ものメーターが並ぶのはGTO唯一!まぁ、多けりゃいいってモンでもないですがスポ車ファンにはこれもたまらない魅力の一つでした!
↓3~4ページは“フライトコクピット”の解説!
このインパネ及び内装の意匠は基本、GTO終了まで継続、最後は7年という歳月を経ておりましたが各スイッチ類、空調に古さは隠し切れない印象ではありましたがカッコ良さ、迫力という点では最後まで魅力を落とさずその証拠にこの意匠は後続のギャランΛにも現代的にリファインしながら継承されておりました。
単にスポ-ツマインドをくすぐるだけでなくGTOの内装は当時としては非常に高級感も高い、オーバーヘッドコンソール、ブレーキ故障警告灯やシートベルトワーニング、ドアロック警告灯など当時としてはまだ珍しい装備も奢られメーター下部のスイッチ部には木目(調)をあしらう等さながら高級グランドツーリングの雰囲気を醸し出していました。
↓カタログ、5~6ページはインテリアとエンジン他機関の解説!
また、ワタシが衝撃を受けたのがRrシートの形状、多分国産では初じゃないかな?これも三菱の良心であったと思いたいですがファストバックにより頭上からなだらかに下るルーフのため座面を抉りヘッドスペースを稼ぐといった工夫がなされ他クーペモデルが大概2+2的にRrシートは臨時的使用と割り切ったデザインや使い勝手だったところ決して広くはないながらもGTOのRrシートは大人2人が充分に座れ窮屈さも感じなかったのは確か、慎重174の標準体型のワタシですら特に頭上で他のクーペモデルのような“頭つっかえ”を味わった経験、皆無でした。
↓裏表紙にはこの時代特有の透視図…ギミックですがトランクのセンターオーナメント『GTO』を斜めにスライドするとキー穴が現れるという仕掛けも好きでしたw
69年のコルトギャラン発売、新時代の軽自動車として初のHBに7年ぶりにFMCし好評を得たミニカ70、そして三菱自動車工業発足と波に乗る三菱、その真打とも言えるGTO発売に於いては注文が殺到、その後発売1か月で3339台を売上げるというコルトギャランに次ぐ高人気を獲得しますがまだまだ新型車攻勢は終わらず70/12、GTOシリーズの頂点でもありこのモデルを提唱するべくGTOは開発されたと言ってもいい最高峰『MR』が追加発売される事となります!
第一夜の最後に付録?として(笑)
~Gure的ギャランGTOへの憧れ~で語ったアクションドラマですがこれはかつて土曜夜9時のTBS黄金期のTOPを飾った『キイハンター』、この後アイフル大作戦、バーディ大作戦を挟み高視聴率となったGメン75に続く訳ですがこのシリーズ、劇用車はトヨタ提供のイメージが強いと思います。
しかし1971頃、三菱自動車が提供クレジットに入り劇用車にデボネア、コルトギャラン、そしてGTOが活躍していた時期がありましてですね、その劇中でまだカリーナのCMに出る前の若き千葉ちゃん(千葉真一さん)が主にGTOをカッコよく操っておりこれを見た影響もGTOキチガイになった一因でもあるかな?と思っています(^^ゞ
そんな訳で少しですがキイハンターにおけるGTOの活躍を!!
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以降“コルトギャランGTOのお話…第二夜(UP予定不明…汗)に続く(^.^)/~~~