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2016年05月29日 イイね!

保存版・珍車PART621

保存版・珍車PART621
独りよがりの珍車シリーズも結構楽しみにしてくれている方も多いようなので…

と言う訳で今回はこんなの取り上げてみましょう!

⇒『平成元年(1989)JR120型初代ピアッツア2000ターボXE』!!

ピアッツア、過去何度か取り上げたように思ってましたが1回のみ、往時は決して人気車ではなくこれの先代である117クーペが名車の名を欲しいままにし現在でも愛好者が多いのに反し残存はかなり少ない感じですねー

117同様にJアローデザインの美しいボディを纏うクーペでしたが発売時は新し過ぎて市場が拒否反応を起こし普及率は低かった、それでも私の地元神奈川県ではいすゞ関連企業、工場もあり他県よりは見る確率は多かったとは思いますがやはり117や人気車だった“街の遊撃手”JT150系ジェミニに較べると少数…

しかしピアッツアも今となっては見直されたのか?神奈川では多分いすゞさんの社員さんなのでしょう、綺麗に手を入れられたピアッツアを時折見れる事もあります。

ピアッツアは81年、60年代から長きに渡り国産パーソナルクーペの第一人者としての役割を果たしてきた117クーペからバトンタッチされてデビュー、79年のジュネーヴショーでJアロー渾身作として出品された『アッソ・デ・フィオーリ』が原型。

通常ショーモデルはデビューする過程に於いてデザイン変更がなされるのが常ながらアッソ→ピアッツアはほぼ同一デザインで登場、ただ当時の国内法規上、ドアミラーがフェンダーミラーに変更されたのが大ブーイング、しかも海外では拍手喝采のスタイリングも日本人には当時受け入れられずツルンとした空力ボディは“マヨネーズ”という屈辱的な形容がなされておりました。

↓79年のジュネーヴショーで展示された『アッソ・デ・フィオーリ』


マヨネーズはともかくも流麗なる芸術的スタイルを台無しにするフェンダーミラーにJアローは大激怒したとかしないとか!当時話題になりましたがこれがなくとも愛され続けた117クーペの後釜としての重圧ある立ち位置はピアッツアの門出、決して順調ではなかった…

81年と言えば第二次ハイパワーブーム、スポーツブームの幕開けの時、ピアッツアと相前後してデビューしたのは初代トヨタソアラ/60系セリカXX、日産初代レパードやスカイラインRS、ギャランΣ/Λのターボにスタリオン、マツダのREターボ軍団(RX-7やコスモ、ルーチェ)とそうそうたるメンツ、この中で117からキャリーオーバーするG200型エンジンはDOHCながら2バルブ135psという一世代前のパワーから見劣りは否めなくしかもピアッツアはそのエレガントな見かけとは裏腹に煩いし乗り心地もこれまた一世代前の水準、117からのキャリーオーバーするエンジンと脚回り(Fr Wウイツィュボーン/Rr5リンクリジット)という点がこのクルマの評価を著しく下げてしまいました。

ボディに対してW/Bが短いのも欠点、私も何度か乗りましたがこの外観で70年、いや、60年代レベルの乗り味はさすがに哀しかったかもしれない。

乗れば旧式のDOHCらしくワイルドで暴れる脚を押さえ付けて操る愉しさもあったんですがね、見かけがこんな運転をするには如何にも程遠いイメージでしたのでその辺が評価を下げたキライがありましたネ。。。

出品車を見てみましょう!

残念なら『現状車』=事故・不動も含む という出品カテゴリーなので程度は最悪と思ってもらうしかないです、しかしその割にはボディなどは磨けばまだイケる感じ?それでも機関的な部分に不安は残り実際、部品取レベルと考えた方がいいでしょう、生かすには相当の出費覚悟(+_+)

↓18万kmのターボ、しかもAT…不動可能性もアリですねー。


出品車は87年にMC受けた後期型モデル、ピアッツアは91年にFMC受けますので10年のモデルライフのうち最終バージョンに近いモノです。

エンジンはデビュー時のパワー不足(イメージの部分が大きく乗れば非力感はなし)に対応し84年から追加されたターボモデル、旧いG型エンジンからアスカに搭載していた4ZC1型エンジンにI/Cターボエンジンを搭載、G200とは違いSOHCながら180psを誇り馬力競争に参加したモデル、この追加後はメインモデルがターボになった感がありました。

個人的には馬力よりもDOHCの魅力が上でしたがピアッツアには明らかに4ZC1-Tの方は似合っていましたね。

↓荒れ気味の室内ですが徹底清掃でかなり復活はできそうなレベル…


このターボモデル以降から徐々に?日本人にも見慣れてきたようで見かける度合いは多くなった感じ、少なくとも前期モデルよりは数多くなりジェミニや117程ではないにしろバブルに入ってゆく86〜87年を境にピアッツアも浸透してきた感があったと感じます。

↓前期モデルはセンターガーニッシュが存在しますがこの後期テールの方が馴染みが深い気が…


希少なピアッツア、残念な状態で動くかどうかも不明ですがボディだけで見ればまだまだ復活は可能な感じ、若い世代ではいすゞ=トラックメーカーとしか捉えない人間も多い反面、マニアさんも意外に多く存在しますのでこれも是非いすゞヲタの手で復活させてほしいモノです。

↓新しすぎたスタイリングは逆に現代でも全く古さを感じさせないのはさすが奇才!Jアローですね〜


出品地は東、落札額は解体価格…やはり不動のようですね、動けばナンボなんぼでももう少し値段入る筈ですし。

部品取りか、レストアかは不明ですが先代が偉大すぎてハチマルブームの昨今でも注目度はイマイチな感じですがもっと評価されるべき!と感じるピアッツア、是非生き残って欲しいモノです(^^)/
Posted at 2017/12/02 17:06:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | いすゞ | クルマ

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