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2019年12月13日 イイね!

あのクルマの系譜・その15 ~ホンダアクティ編~

あのクルマの系譜・その15 ~ホンダアクティ編~”あのクルマの系譜”…その15は56年もの間、ホンダらしい独自の技術で異色の?軽トラとして君臨したアクティに焦点を当てます!

アクティ、何かと驚きであるホンダ初の四輪車として有名な『T360』をルーツとする拘りの軽トラとして独自のファンも多く唯一のMR駆動が最大の特徴、かつて軽トラ(軽バン)界はキャブオーバーとしてはオーソドックスなアンダーフロアRr駆動(FR)のスズキ、三菱、ダイハツ、マツダ、RrエンジンRr駆動(RR)の富士重(スバル)にT360以降~アクティのMRの3方式が存在、あくまでも”道具”である軽トラに拘りを持たない層はFRを、業務形態やややマニアックな向きがRR/MRを選ぶ傾向がありそれぞれが長所/短所を持ちながら特に地方を中心になくてはならない存在の軽トラ、中でもホンダはMRからなる特筆した走行性能とホンダらしく良く廻るエンジンが魅力的で同じ軽トラでも唯一無二の存在、但しコストの掛かる設計からなる他社に較べ高額である点からライバルの後塵を仰ぐ事が多く遂にアクティ、残念ながら来年の6月をもって生産終了がアナウンスされました。

アクティ没後は実質スズキ(三菱/日産/マツダ)ダイハツ(トヨタ)の2タイプのみになってしまい駆動もアンダーフロアのみ、そんな中アクティはより希少な存在でしたがねぇ、嫌でもキャリィ(エブリィ)連合軍とハイゼット(ピクシスカーゴ/トラック)しか選べない時代となってしまします。

アクティ、これは乗ったモノでないと解らない軽トラとバカにできないワインティングの愉しさ、選べるならコレに好んで乗りたい!と思える非常に愉快になるクルマ、まぁ、道具ですからそんなの求めるのが間違いですがコレの製廃は非常に哀しい出来事、ホンダ4輪には何故か縁の薄い元Gureですがこのアクティだけは数あるホンダの中でもあえて欲しいと思える、そんな素晴らしき商用車アクティ、消えゆくアクティにオマージュを込めてあのクルマの系譜・ホンダアクティ やってみましょう!


現行(4代目)アクティ
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(トラック 2009~2020=予定)

・先代にて第三次軽新規格に対応しセミキャブに変貌するも4代目トラックのみ居住性を重視して2代目以前同様にキャブオーバーに回帰、デザインも先祖返りした印象。
・衝突安全基準の数値はセミキャブ→キャブオーバー化により悪化、この部分では退化する。
・バンに関しては本年2019年までセミキャブの3代目を継続販売、依って4代目アクティはトラックのみとなる。
・4代目も駆動やサスペンションなど基本は初代アクティを継承(一部異なるモデルも存在)、テールランプも初代のモノを流用。
・駆動はMR/4WD
・搭載エンジンは水令 直3 660cc ミッションは5MT/3AT


3代目アクティ
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(トラック 1999~2009)

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(バン 1999~2009)

・ボディはトラック/バン、乗用モデルのアクティストリートはバモス/同ホビホと名称変更によりアクティシリーズとは差別化(ボディはアクティバン共用)
・1999年の第三次軽規格改正により先代に較べサイズ拡大、これまでキャブオーバーのボディを採用していたながらサイズ拡大により全長に余裕が生まれた事によりセミキャブタイプに変更、厳しくなった衝突安全基準にそのマージンを費やす。
・トラックに関しては安全基準重視によりキャビンは非常に窮屈、ドラポジも変則的、荷台も先代と長さはほぼ変わらずライバルより不利、この事から評判が悪くバンに先駆けて2009年にキャブオーバーに先祖返りのFMCを行う。
・駆動はMR/4WDで先代から継承。
・搭載エンジンは水令 直3 660cc ミッションは5MT/3AT
・2019年、バンは後続をN-VANとして製造廃止、先祖年以来MR方式を採るアクティバンとFFのN-VANに関連性はなくアクティ(バン)シリーズの幕を閉じる。


2代目アクティ
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(トラック 1988~1999 画像は中期型)

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(バン 1988~1999 画像は前期型)

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(ストリート 1988~1999)

・第二次軽規格改正が間に入る為88~90年が旧々規格(550cc)、90~旧規格(660cc当時は新規格と言われる)の2通りの排気量、ボディサイズが存在。
・先代同様のトラック/バンに加え乗用仕様の『アクティ・ストリート』を追加。
・駆動はMR/4WDで先代から継承、但し4WDはパートタイム→フルタイムに変更。
・搭載エンジンは水令 直3 550cc及び660cc ミッションは5MT/4MT/3AT
・94年にT360以来の後輪をゴムクローラーとした『アクティ・クローラー』を追加。


初代アクティ/TNアクティ
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(トラック 1977~1988 画像は後期期型)

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(バン 1979~1988 画像は前期型)

・TNシリーズ(1967~1977)のFMC版としてデビュー、当初は『TNアクティ』の名称ながら79年以降『アクティ』とされる。
・エンジンマウント方式、駆動、サス等はTNシリーズを継承、内容的には360ccからの規格改正によりボディ拡大、排気量拡大(新規格)によるFMC、尚この時期ホンダは新規格や規制値が厳しい乗用軽自動車からは撤退したのでホンダ製唯一の軽であった。
・デビュー時はTNシリーズ同様のトラックのみながら79年より1BOXタイプのバンを追加。
・トラック、82年に居住性向上のビッグキャブを、83年にMR初の4WDモデルを追加。
・搭載エンジンは直2 550cc ミッションは5MT/4MT/3AT


TNシリーズ(TN360/TNⅢ/TNV/TNⅦ)
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(TN360 1967~1970)

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(TNⅢ 1970~1972)

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(TNⅤ 1972~1975/TNⅦ 1975~1977)

・先代に充るT360のFMC版、ボディはトラックのみ。
・TN360が基本でマイナーチェンジにて名称が変更された。
・積載効率を考慮しセミキャブタイプのT360→TN360ではキャブオーバー化。
・T360があらゆる要因で非常にコスト高だった為、大ヒットした乗用N360のパーツやエンジンを流用しコスト低減。
・軽トラとしては特異な荷台床一体のモノコック構造、N360の空冷2気筒エンジンをN360のFFから荷台を持つトラックとするため水平レイアウト、トランスファ等FF用をそのまま用いた事により構造的にMRが理に適う為T360から引き続きMR軽トラックとしてデビュー、スズキ・三菱・ダイハツ・マツダ・富士重製とは一線を画する独創的モデルとしてマニアックなユーザーを掴む。
・搭載エンジンは空冷 直2 360cc ミッションは4MT。
・TNⅦから昭和50年規制適合。
・各代の特徴はTN360はT360同様に丸目2灯び大型Hマーク、TNⅢは丸目2灯グリル一体ガーニッシュ、TNⅤで縦型丸目4灯、Hマーク→HONDAエンブレム、TNⅦはTNⅤのマスクを継承するも左右三角窓を廃止。


T360
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(1963~1967)

・現アクティの祖先がT360となる。
・2輪メーカーのホンダが4輪に名乗りを上げた初の四輪車、同時開発されていたスポーツカーのS360も発売予定ながら時の通産省から認可が下りず止む無く軽トラで4輪デビューとなる。
・搭載エンジンはS360と共用したため軽トラとしては異例な高級メカであるALLアルミ製4気筒DOHC 4キャブを搭載、15ps~20ps程度の時代に30ps/8500rpmと言うレーシングエンジンでバイクレースで鳴らしたホンダらしい設定ながらピーキー、整備性の問題で軽トラには明らかに不釣り合いの為、4キャブ→2キャブ→1キャブと順次デチューン化。
・エンジン搭載方式はアンダーフロアのミッドシップマウントにより後輪駆動、MRともとれる。
・ボディはトラックのみ、スタイルは居住スペース優先のセミキャブタイプ。
・搭載エンジンは水冷直4 360cc ミッションは4MT。
・スノーラと呼ばれる後輪クローラーモデル、また500ccエンジン搭載(普通貨物)の『T500』も一時期ラインナップ。


あのクルマの系譜~ホンダアクティ編~…
Posted at 2019/12/13 21:33:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ

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