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2020年05月25日 イイね!

あのクルマの系譜・その27~いすゞアスカ編~

あのクルマの系譜・その27~いすゞアスカ編~あのクルマの系譜今回第26弾は絶えて久しいいすゞの中級車だったアスカに焦点を当ててみたいと思います!

2002年、従来いすゞ乗用メインだったジェミニ廃盤に遅れる事2年でその上級であるアスカも廃盤となり以降今日に至るまでトラック専業メーカーとなった訳ですがアスカ、全4代のウチ何と3代がOEMであり自社開発のオリジナルは初代のみになります。
しかしこれの前身モデルを含めると長く古い歴史のある由緒あるクルマでもあり廃盤からすでに20年近く、もうその存在を忘れられた感もある感じですが再びココで振り返ってみたいと思います。

それでは あのクルマの系譜・いすゞアスカ、やってみます!


【4代目アスカ(最終モデル)】
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(1997~2002)

・先代から継承しホンダアコードの6代目OEMモデル。
・一般訴求は殆どなくいすゞ社内向け(重役車、社用車、営業車等)にラインナップされておりこのため一般訴求要素が強かった小型車のいすゞメインっであったジェミニ(最終2000年=ホンダドマーニのOEM)より2年延命された。
・ボディは4ドアセダンのみ、エンジンは直4 1.8L/2L 駆動はFFのみ。グレードはアコードから絞られLF(1.8L)とLJ(2.0L)の2種のみ、ミッションは5MT/4AT。
・先代がアスカ初の3ナンバーモデルだったもののベースのアコードが5ナンバー回帰になり再びアスカも5ナンバー化。
・アコードで人気の高いワゴンは設定なし。


【3代目アスカ】
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(1994~1997)

・先代では富士重との相互OEMによりスバルレガシィをアスカとして設定していたが3代目より供給先をホンダに変更、ビックホーン←→ホライゾン相互OEMにてアコード←→アスカとなる。
・先代では「アスカCX」が正式名称ながら再びアスカ単独名義となる。
・アコードでは人気のワゴンは設定なし、ボディは4ドアセダンのみでありエンジンは直4 2L 駆動はFF、ミッションも4ATのみ。
・ベースのアコードが3ナンバーボディになっていた事によりいすゞ乗用では初の3ナンバーセダン(かつてのVIPモデルのステーツマンデビル、1BOXのキャラバンOEMであったファーゴや同フィリー除く)であった。


(2代目アスカ(アスカCX)】
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(1990~1994)

・先代アスカや下級ジェミニの失敗によりいすゞはRV以外の自社開発を断念、従来アスカの代替え需要と社内需要に応える目的でスバルレガシィのOEM供給を受けるカタチでアスカは存続される。
・スバルからの供給はレオーネバン←→ジェミネットⅡに続く2例目でレガシィに代わりビッグホーンをスバルに供給。
・OEMを機にネーミングを「アスカCX」に改める。
・レガシィではメインのワゴン設定なし、ボディは4ドアセダンのみでありエンジンは水平対向1.8/2Lのみに絞られる、駆動はFF/4WD、ミッションは5MT/4AT。
・先代までの売りであったディーゼルエンジンモデル、イルムシャー等のHOTモデルは消滅。


【初代アスカ(フローリアンアスカ)】
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(アスカ 1983~1990)

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(アスカ・イルムシャー 1985~1990)

・アスカ前身のフローリアン後継車の設定を考察している時期、当時の提携先GMによるグローバルカー(世界戦略車)構想へ参画、J-car戦略の一翼を担うカタチで登場。
・世界に姉妹車を持ちオペル・アスコナ、ホールデン・カミーラ、キャデラック・シマロン、シボレー・キャバリエ、シボレー・モンザ等がありアスカが日本担当。
・従来型フローリアンの立ち位置を継承したため発売1年程度は「フローリアン・アスカ」を名乗り以後「いすゞアスカ」となる、従来通り小型大衆向けモデルのベレット→ジェミニの上級小型車としてのラインナップ。
・アスカのモデルライフ期にいすゞが経営悪化、主力のトラックに専念する為に2代目以降はOEMとなるのでアスカとしては最初で最後のオリジナルモデル。
・ボディは4セダンのみ、エンジンは当初直4 1.8L/2L 同ディーゼル、後にターボディーゼル、ガソリンターボを追加しワイドバリェーションを誇った。
・駆動はFF、ミッションは5MT/3AT/Navi5
・Navi5はアスカに初搭載されたクラッチを電子制御する従来型トルクコンバーター式ATとは異なるいすゞ独自の機構、現行スムーサーの原型であるが当時は変速ショック、アイドル状態でDに入れると異様な振動等があり意欲作ながら評判は芳しくなかった。
・ピアッツアやジェミニ同様に当時のいすゞは省燃費のディーゼルと走りのHOTモデルにも意欲的でI/Cターボである特別仕様のイルムシャーは150psの高出力を誇りスポ車マニアには評価されながら反面、商用エルフのディーゼルエンジンをフィートバックしたいすゞディーゼル乗用の歴史を継ぐアスカディーゼルも専門家等には高い評価を受けた。
・当時としては7年のロングライフながら前述の理由からオリジナルモデルとしては1代で終了。


【フローリアン(フローリアンSⅡ)】
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(Ⅰ型 1967~1970)

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(Ⅰ型TS 1969~1970)

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(Ⅱ型 1970~1976)


(Ⅱ型最終モノグレード スーパーDX 1976~1977)


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(最終型SⅡ 1977~1983)

・アスカの前身となるのがいすゞ中級小型であってたフローリアン、これの前身は1クラス上のラージクラス高級車に属したベレルながらフローリアンでは中級小型市場モデルに変更。
・初代三菱デボネア同様往時はシーラカンスと呼ばれた16年間基本を変えずに生産された長寿モデル。
大きく分けて年度を追って3タイプが存在するが16年の間にはななりのアップデートが行われる。
・当初はトヨタコロナ、日産ブルーバード、マツダルーチェ、三菱ギャラン等をライバルとした中級小型市場に投入されベレット上級ユーザーの取り込みを狙うもライバル陣の進化に弱小メーカー故に追いつけず中盤からは一部特定向けユーザー対象に絞りざるを得なくなり教習車、個人タクシー専用車的モデルとなる。
・デビュー10年目に大幅マイナーチェンジにより流行の角目4灯、独立した大型グリル等派手な出で立ちになり名称も「フローリアンSⅡ」となる。その変貌ぶりに「プアマンズロールス」と揶揄された。
・ボディは4セダン、4ドアバンとフローリアンの前半部分のボディを使う(シャーシは別)「ファスター」名義のピックアップのラインナップ、基本型セダンは117クーペとシャシを共有、別名「117セダン」とも呼ばれる。
・エンジンは当初直4 1.6シングルキャブのみ(1.6Lは~1970迄)ながら69年にベレットGTより1.6L多ツインキャブを移植したHOTバージョン追加(TS)、後に1.8L(シングル)、77年のSⅡからはベレル以来のディーゼル乗用提唱の為直4 2Lディーゼルエンジンも追加され当時少なかったディーゼル乗用の火付け役となり10年目にしてフローリアンも見直され絶えていた一般訴求も復活。
・76~77年までは法人需要に限るモノグレード化。
・ミッションは3速コラム/4速コラムMT、フロアMT。
・昭和51年→53年規制適合(I・CAS)


【ベレル】
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(前期型 1962~1965)

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(後期型 1965~1967)

・フローリアンの前身に充るのがいすゞのラージクラスに存在したベレルとなる。
・イギリス・ルーツ社のノックダウンモデル、ヒルマンで学んだ乗用車造りを活かしたいすゞ独自開発初の中級高級クラスをターゲットとしたのがベレルであった。
・トヨタクラウン、日産セドリック、プリンスグロリア、三菱デボネアを標的とするの高級車市場に参入するも惨敗により次期フローリアンでは訴求クラス変更。
・ボディは4セダン、商用バン(エキスプレス) エンジンは直4ガソリン1.5L 同2L 同ディーゼル2L、駆動はFR、ミッションは4MTコラム。
・ディーゼルモデルは世界初の量産乗用ディーゼルとして当初は高い人気を誇り当時の重要顧客であったタクシー会社からは絶大なる需要を誇るもより燃費が格安なLPGが普及すると一転、振動、騒音で不利なベレルディーゼルの売り上げは急落、ライバル陣が既に6気筒エンジン、各種パワー装備を施す中で4気筒エンジンのベレルの支持は低迷し1代限りで終了となる。

~以下系譜12 ジェミニ編から転載~

【2代目ヒルマンミンクス/ヒルマンジュビリー】
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(1956~1964)

・ベレット/ベレルに繋がる基礎モデル、実質的に生産期間の長い2代目ヒルマンミンクスにて乗用車製造をいすゞは学んだ。
・本国イギリスルーツ社のヒルマンFMCに合わせいすゞヒルマンもFMC、先代同様のノックダウン生産。
・57年にはいすゞによる完全国産化、但しボディ製作は三菱自動車(当時三菱重工)に委託生産。
・後に各社のスポーツグレードに定番となるフロアシフト、タコメーターを国産量販車として初採用。
・ヒルマンジュビリーはヒルマン50周年の記念モデルで細部の意匠がミンクスとはリデザイン。
・搭載エンジンはガソリン直4 1.5L 駆動はFR、ミッションは4MT。
・ボディタイプは4ドアセダンのみ。

【初代ヒルマンミンクス】
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(1953~1956)

・ジェミニ←ベレット/ベレルの元祖モデルがこの初代ヒルマンミンクス。
・戦後自由化された乗用車生産にいすゞも参画、トヨタは独自、日産はオースチン、三菱はカイザー、日野はルノーでCKD(ノックダウン生産)を開始、いすゞはイギリスのルーツ社と提携しその主力であるヒルマンミンクスをCKDにて販売。
・当初前時代的SV(サイドバルブ)1.3Lエンジンでデビューするも55年よりOHV1.4Lの新エンジンに換装、当時乗用車の主要顧客であったタクシー業界にも導入が進んだ。
・搭載エンジンはガソリン直4 1.3L 同1.4L 駆動はFR、ミッションは3MT。
・ボディタイプは4ドアセダンのみ。


あのクルマの系譜~いすゞアスカ編~…

※ベレルについては こちら フローリアンについては こちら もご参考に!!
Posted at 2020/05/25 00:01:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ

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