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2020年07月22日 イイね!

あのクルマの系譜・その28~ダイハツブーン編~

あのクルマの系譜・その28~ダイハツブーン編~あのクルマの系譜・第28弾、今回はこれも複数の先祖を持つダイハツブーンを取り上げます!

ご存じの通り親会社・トヨタの登録車ボトムである「パッソ」と双子兄弟車、販売店の多さとネームバリューからパッソの販売量が圧倒的ですが一応共同開発を謡うもパッソ/ブーンはダイハツの企画・生産で行われ同社の長年に渡る軽自動車の経験が最大限活かされたモデル、ダイハツとしてもタントやムーブ等、好調な軽自動車に対し販売面では決して順調とは言い難いながらこれの上級登録車(アルティス、メビウス)がトヨタからのOEMであるため唯一の登録車自社開発モデルでもあり親との関係はありながらも”打倒!パッソ”を掲げているディーラーもいるとかいないとか!?!?

それではそんなダイハツの普通車に対する意地?であるブーン、やってみましょう。


【3代目(現行)ブーン】
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(2016~現在)

・先代同様トヨタとの共同開発モデル、生産はトヨタパッソ含めてダイハツにて行う。
・軽量高剛性ボディ(プラットフォーム)「Dモノコック」を初採用。
・予防安全機能(スマートアスシストⅡ→Ⅲ)搭載。
・ボディは5ドアHBのみ、エンジンは先代から引き続き直3 1L/1.3Lガソリン搭載。
・駆動はFF/4WD、ミッションはCVTのみ。
・2018~上級モデルにディーチューン エディションをOP設定、CVTのファイナルをローギアード化し乗用速度域での加速性能を高めるモノで非力という悪評をを躱す目的による開発。


【2代目ブーン】
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(2010~2016)

・先代同様トヨタとの共同開発モデル、生産はトヨタパッソ含めてダイハツにて行う。シャーシは先代をキャリーオーバー
・2012~アイドリングストップ搭載。
・ボディは5ドアHBのみ、エンジンは先代から引き続き直3 1L/1.3Lガソリン搭載。
・駆動はFF/4WD、ミッションはCVTのみ。
・先代の競技ベース「X4」は廃止。
・2012年迄先代ベースのMPVモデルのルミナスは継続ラインナップ。


【初代ブーン/ブーンルミナス】
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(ブーン2004~2010)

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(ブーンルミナス 2008~2012)

・従来型コンパクトモデルの「ストーリア」をネーミングチェンジ、ストーリア時代はトヨタ向け「デュエット」をOEM供給(全てダイハツで企画、開発、生産を行う)という形であったがブーン-パッソ(トヨタモデル)ではマーケティング等にはトヨタが入りトヨタ-ダイハツの共同開発モデルとなった。尚ベースは軽自動車のミラとなり拡大発展モデルがパッソ/ブーンであり発売時は登録車ながら軽のクオリティと揶揄され搭載エンジンも3気筒と軽自動車並みであった為評価は芳しいものではないも徹底したコスト低減がなされた事により従来型コンパクトとは一線を画すものであった。
・2008~ブーン(パッソ)をベースに7人乗りワゴン(MPV)モデルとなるブーンルミナス(パッソセッテ)を追加、ベースのブーンが2代目にFMC以降も2012年迄ラインナップされた。
・ボディは5ドアHB、5ドアワゴン(ルミナス)、エンジンはダイハツ新開発の直3 1L/1.3L及び1.5L 4気筒ガソリンを搭載、1.5Lはルミナスのみ、駆動はFF/4WD。
・先代ストーリアから引き続き競技ベースグレードとして「X4」を設定するがエンジンはベースを軽用→ブーンに変更、ダイハツKJ-VET型4気筒DOHC16バルブ1 133PSターボエンジンに変更している、X4は5MTのみ、他グレードは4ATのみの設定。


【ストーリア】
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(1998~2004)

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(X4 1998~2004)

・ブーンの前身である「ストーリア」に充るもストーリア自体が長年ダイハツ登録車コンパクトを支えた「シャレード」のネーミングチェンジモデルでありシャレード後続として発売されるも成績は芳しくなく1代限りのネーミングとなった。
・先代のシャレードが2000年まで併売。
・ボディは5ドアHBのみ、エンジンは直3 1L 直4 1.3L(2000年~)直4 713cc(X4)ガソリン搭載。
・駆動はFF/4WD、ミッションは4AT/5MT。
・競技ベースの「X4」は軽自動車のミラ等に搭載された660ccDOHCターボエンジンを713ccとしたチューンエンジンを搭載、120psを誇るモンスターモデルでラリーやダートラユーザーに向けた特別車輛で快適装備を省き(一部OP設定は可能)戦闘力重視モデル。
・ストーリアデビュー以後タイムラグを置いてトヨタにOEM供給、「トヨタデュエット」も設定されディラー網や販売力により供給元のストーリアよりデュエットが販売量では上回っていた。


【4代目(最終)シャレード】
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(1993~2000)

・初代シャレードが”リッターカー”を大々的にアピールした事により先代3代目までは1L3気筒エンジン搭載に拘るも4代目ではボディの大型化と重量増により遂にこれを廃止。1.3L/1.5L/1.6L(全て4気筒エンジン)となった。
・ボディは4ドアセダン(ソシアル)/3HB/5HB、ミッションは5MT/4AT。
・1987年で途絶えたスポーツグレード「デ・トマソ」が復活し話題となる。
・ソシアルに関しては94年迄先代を継続しHBより遅れてのFMC、尚ソシアルをベースとした派生であるトールワゴンである「パイザー」が96年に設定。

【3代目シャレード】
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(1987~1993)


(ソシアル 1989~1994)

・初代~2代目の実用一辺倒のボディデザインを改めイタリア調のデザインに拘るスタイルを採用、これにより居住性(特にRr)は悪化。
・搭載エンジンは多岐に渡り伝統の1L 3気筒ガソリンの他、同ターボ(DOHC12バルブI/Cターボ)、1.3L 4気筒、1L 3気筒ディーゼル(NA/ターボ)を揃える。
・ボディは4ドアセダン(ソシアル 89~)/3HB/5HB。
・駆動はFF/4WD、ミッションは4MT/5MT/3AT。
・先代で大きな話題となった「デ・トマソ」は廃盤となるもDOHCターボの「GT-XX」がデトマソの後を受けるHOTハッチモデルとしてラインナップ。


【2代目シャレード】
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(1983~1987)

・初のFMCでシャレード2代目となる。
・初代の売りであった1L 3気筒エンジンに拘りベース、ターボ付き、ディーゼル、同ターボ全てがそれであり特にDeに関しては世界最小Deエンジンとして世界から注目された。
・先代で参考出品に留まった伊・デトマソ社監修の「シャレード デ・トマソ」が2代目で市販される。
・ラリー用競技ベースに「926ターボ」を84年に設定、グループBのホモロゲ取得モデルであった。
・ボディは3HB/5HBでそれぞれにハイルーフモデルも設定、また、4ナンバー商用登録のバン=所謂節税バンもラインナップ。
・ミッションは4MT/5MT/2AT/3AT。


【初代シャレード】
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(1977~1983)

・シャレード発売前の1975~76年、排ガス対策の時期に充り小排気量に規制クリアは不利という部分で各社軒並み燃費等経済性に優れた1Lエンジンを廃止、唯一ダイハツだけがシャレードの前身である「コンソルテ」に細々搭載していた(最終77年には廃止)が新モデルとなるシャレードはこの”1Lカー”を大々的にアピール、当時としては驚異的低燃費を誇る新開発CB型1Lエンジンを武器に入門車やセカンドカー需要に高い人気と販売量を誇った。
・1Lカー以外にも5㎡カーとしてもアピール、Lカーとしてコンパクトサイズながら定員の充分なスペースと積載を誇りこの部分でも人気。
・前任コンソルテがトヨタのパブリカ/同スターレットの供給モデルであったのに対しシャレードは企画・設計・開発・生産全てがダイハツオリジナル、親会社のスターレットより1Lエンジン搭載(スターレットは1.3L)の為格下でありトヨタより開発許可が下りコンソルテの前身である「コンパーノベルリーナ」以来7年ぶりの自社開発モデルであった。
・ボディは当初5HBのみ、78年以降クーペ(3HB)を追加、クーペはマリンウィンドウと呼ばれた丸形のRrクオーターの小窓が非常に個性的。
・駆動はFFのみ、ミッションは4MT/5MT/2AT。
・コンソルテ時代の1Lは4気筒であったがシャレードでは当時では振動他で邪道扱いされていた4スト3気筒をバランサー等の採用により問題点を克服、現在このクラスで当たり前となる3気筒エンジンを広める元祖となった。


【コンソルテ/コンソルテベルリーナ】
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(コンソルテベルリーナ 1969~1972)

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(コンソルテ 1972~1977)

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(コンソルテクーペ 1973~1977)

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(コンソルテ4ドア 1973~1974)

・シャレードの先代となるのがコンソルテ、デビュー~1972年まではコンソルテの先代となる「コンパーノベルリーナ」を継いで「コンソルテベルリーナ」が正式ネーミング、73年以降は「コンソルテ」のみとなる。
・73年までは2代目トヨタパブリカの供給モデル(双子兄弟)であり2ドアセダンのみ、73年以降にクーペと4ドアはやはりトヨタのパブリカスターレットクーペ及びセダンの双子モデルでありそれぞれグリルやテールの一部、バッジ(エンブレム)のみオリジナル。
・1969年のトヨタ-ダイハツ業務提携以後、ダイハツは軽専業とされ登録車の自社開発はトヨタから止められる事となった、しかし提携以前の先代コンパーノベルリーナの代替え需要やダイハツ社内事情もありパブリカ/同スターレットの供給がなされた。
・コンソルテデビュー時はコンパーノの4ドアセダンをカバーするモデルがトヨタにも不在であったが1973年、パブリカスターレットに4ドアが追加された事によりこれの供給を受けるも1974年、トヨタよりオリジナルモデルの開発が許され(実質は当時旧型になった2代目E20系カローラベース)シャルマンがダイハツ自社セダンとして登場、これによりコンソルテ4ドアは廃盤となり僅か1年余りのラインナップだった。
・搭載エンジンはダイハツ製1L 4気筒、トヨタ製1.2L4気筒となるがシャレードデビュー前に1Lは一旦廃止、排ガス規制不適合の為。
・駆動はFR、ミッションは4MTのみ、DECS-Cによる50→51年規制適合(1Lは50年のみ)
・先代コンパーノベルリーナの4ドアセダン最上級グレードのスーパーDXのみコンソルテが2ドアのみであった為1970年までコンソルテと併売。


【コンパーノ/コンパーノベルリーナ/コンパーノスパイダー】
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(コンパーノライトバン 1963~1969)

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(コンパーノベルリーナ 1963~1970)

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(コンパーノGT 1965~1969)

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(コンパーノスパイダー 1965~1969)

・現行ブーンの祖先に充るのがトヨタ提携以前のダイハツオリジナルモデルであったコンパーノシリーズ、マイカー元年と言われた1965年以前、かつての通産省国民車構想に応えたの600~800㏄モデルでありトヨタパブリカ(700~800㏄)マツダファミリア(800~1000㏄)、三菱500/コルト600(500~600㏄)と並んで小型大衆車ブームを牽引しマイカー元年に繋げる役目を果たす。
・当時でもモノコック構造がほぼ主流になる中で古典的なはしご型フレームを採用、これによりボディバリェーションが幅広く設定でき2ドアセダン/4ドアセダン(65~)、トラック、バン、オープンモデルがラインナップされた。
・デビューは時代的に貨客兼用車が重要視されてり初代マツダファミリア同様、まずはライトバンから発売、市場の反応が上々である事から順次ボディバリェーションを増やした。
・ネーミングは基本「コンパーノ」でありバン、トラックと後追加のスポーツモデルに名付けられオープンはスパイダー、セダンはベルリーナのサブネームを採用。
・搭載エンジンは直4 800cc 同1L(65~)、駆動はFR、ミッションは4MT/2AT。
・65年、スポーツモデルのコンパーノGTに国産量産初のインジェクションモデル(機械式燃料噴射装置)を追加し話題となるも時代が早過ぎて普及はせず。



あのクルマの系譜~ダイハツブーン編~…
Posted at 2020/07/22 01:36:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 系譜 | クルマ

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