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2022年11月22日 イイね!

変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第10弾!!

変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第10弾!!
6年ぶりのこの企画=“変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る 変態好きのお方には大変長らくお待たせどころじゃないけど突然元Gureの脳内に蘇ってきたんで復活、きっかけは先日街角捕獲したベレットセダン、マトモならベレット→ジェミニ→アスカとかせいぜいフローリアンや117クーペって出てくるんだろうけど何せ筋金の変質者はベレット→ワスプ→ユニキャブとなるんでやっぱオレ、頭おかしいwww

ベレットと言えばいすゞ、若い世代では知らんで当然ながら90年代まではいすゞも立派に乗用車をリリースしていた会社、かつては三田明・舟木一夫・西郷輝彦(50歳以上限定w)に因みクルマ界の御三家と言われたモノ、トヨタ・日産・いすゞが普通に一般にも認知されていた乗用車部門、時代の流れでそのいすゞがトラック専業になり早30年近く、しかし60~70年代のいすゞはトヨタや日産にはできないような個性的、意欲的なクルマ造りをし一定数以上のファンもいたのが事実、そんないすゞがまだまだやる気満々の60年代にリリースした”変態車”はこのクルマ!

『KR80/85/86型いすゞユニキャブ』!!
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あっ、ジムニーじゃないっすヨw
いすゞが1966年、将来の自動車マーケットを見据えて開発した意欲作であるいすゞユニキャブ、翌67年に市販化され1974年までの8年間、ベレット、117クーペ、フローリアンと並んでいすゞ乗用の商品構成を務めておった訳です、トヨタや日産のように車種構成が広く取れない弱小メーカーですんでその存在意義も重要な訳で…

いすゞお膝元神奈川県で生きてきたワタクシ、他県ではまずなかったであろうユニキャブですが幼少の頃から何度か見かけた事はある、勿論転がせるようなお年頃の頃には絶滅?してるんでさすがに経験はないですが…。

まぁ、変態好きには有名なこのカタチで普通のFRと言う点がユニキュブの最大の特徴かな?ユニークなキャビンだからユニキャブ!?知らんけどw

インパネは駆動切り替えレバーがないのが不思議な程ジープ的で男臭さ満点!
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後年90年代のRVブームの頃、ジムニーやパジェロミニに2駆FRが存在した事ありますがそれは流行りに乗り雰囲気だけRVであればいい、時代的にATメインだったりとRV=オシャレ!という需要に対応したもの、しかしユニキャブの時代はこのカタチで2駆なんて有り得ない、三菱ジープ、トヨタランドクルーザー、日産パトロール、スズキジムニー、ダイハツ初代タフトなどどれもジープ型車両は切り替え4駆を装備した本格的走破性を備えておりまだまだこういった車型は一般向けではなく業務用需要としての意味合いが強い、そんな中いすゞは来る日本に必ず後に言うRVブームを予見し仕事にも使えオープンカー的遊び心を満喫できるという点でジープ型デザインを採用し世に提唱した訳ですな、マイカー元年と言われた66年、各社が1L前後のセダン型大衆車を次々にリリースする中、我が道を行く的いすゞらしいやり方と言えばその通りながら採算やマーケティング無視のいすゞの生き方、これが後のいすゞ乗用車撤退に繋がる一因ではなかったか?ワタシはそんな思いも拭えない(-_-;)

さてユニキャブの概要ですが下記の通り

全長 3,655mm
全幅 1,500mm
全高 1,710mm
車両重量 985kg
エンジン 直4 OHV G130型1.3L/G150型1.5L/G160型1.6L
駆動方式 FR
乗車定員 4名/8名


今から見れば現代の軽自動車に近いサイズ、しかしFR、オープンの割には900㎏超えと当時としてはヘビー級で走りの評価はイマイチ、当初はベレット1300からG130型を換装したながら後にベレット/フローリアンの1.5~1.6Lに換装し走行性能を高めます!

後半搭載されたG160型エンジンはベレット/フローリアンの流用
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ベースとなったのは当時いすゞがダットラやブリスカに対抗させていた小型ボントラのワスプ、このワスプは乗用ベレットのBピラー以降を荷台にしたようなデザインでベレットのイメージを引く当時のボントラとしては異例なスポーティな見かけ、ベレット同様の1963年デビュー、正確にはベレットはモノコックボディでワスプはフレーム付だったので完全な別車ながらベレットのコマーシャルカー的立ち位置、ライトバンのベレットエキスプレスとワスプという商用を揃えやはりそれらをラインナップしていたコロナやブルーバード(ダットラ)に対応した訳ながらこの分野でのいすゞは弱く72年、より現代的にリファインしたフローリアンベースのファスターに後を託しワスプは廃盤、しかしユニキャブはそれでも生き残ります!

いすゞワスプ(1963~1972)
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既存頑強シャーシを使いコストダウンしつつ斬新な?ジーブスタイル、背面タイヤや可倒式Frスクリーン(保安基準改正により73年以降は固定式)など本格ジープ的装備を持ちながらそれらに較べ遥かにリーズナブルで登録車ながら50万円を切る価格、これは当然当時の人気車であるサニーやカローラよりも安価、いすゞは当初遊び心ある商用車(トラック、ピックアップ)を提唱し4ナンバー商用登録で最大積載量400㎏(2名乗車)で設定、しかし目論見通りには売れず経年と共に乗車人数を増やしたりエンジンをパワーUPしたりキャラクターを変化させるもやはり4駆ではないのが最後まで祟り8年造り普及したのは数千台というレベル…

自衛隊の隊員輸送やドカチンをダム工事派遣にでも使えそうな8人乗りを68年に追加するも4駆でないのでそういう用途には使えずこれも鳴かず飛ばず。。。
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三菱ジープや日産パトロール同様にオープンボディで架装のし易さから一部消防にも用いられるも走破性が低い為普及せず。
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4人乗りはマルチパーパス的な雰囲気を売りとしたが支持は得られず…
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ユニキャブ、現代で言うならばクロスオーバーSUVなんでしょうが時代的にそうしたクルマにはまだまだ理解も需要もなくファミリーカーにも商用にも使えない何の目的で使えばいいんだ?的な存在意義すら疑われた時代によく8年もモデルライフが続いたモンですよね、当時の三菱もそうですがトラックという莫大な利益があるからこそ許されたこうしたお遊びにも寛容な時代だったと言えばそれまでですが…。

しかしその後ファスターロデオやビッグホーン、ミュー等本格4駆や90年代トレンドのRVブームに参入しそれなりの成功を収めたいすゞ、それらの原点としてユニキャブの先んじたRV精神は生かされたと思いますし珍車?迷車?変態車?に疑う余地はないように思うもあの時代にこうした意欲作をリリースしたいすゞの心意気に感服です(;^_^A

変態度指数:★★★★★
Posted at 2022/11/22 18:50:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ

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