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2024年08月16日 イイね!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.10~S130型日産フェアレディZ編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.10~S130型日産フェアレディZ編~
少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.10となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>


※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVol.10~S130フェアレディZ、早速やりましょう!
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1969年、従来のオープンスポーツのフェアレディ(SP/SR311)のFMC版としてデビューした初代S30Z、当時のスポーツカーの最高峰であった欧州のそれを目標とされ開発、それらに見劣りしない高性能と反して廉価だった事により海外、主に北米で大ヒット、アメリカでは”Z(ズィ)カー”の愛称で大人気となり10年近くのモデルライフを送った世界的な稀代な名車とも言えるでしょう…

完全クローズの2シーターHBクーペとなったS130Z、流れるようなスタイリング、特徴的な抉れたライトのFrマスクも国産他に類のない個性的デザインは現代にも通じる(現に現在のRZ34型はS30のモチーフ)存在感を示し国内でも大人気となりましたね!

国内でも69~78年の9年間という長きに渡るモデルライフを経てZとしては初めてのFMCで登場した2代目S130Z、デザインモチーフは先代を継承しながら主要マーケットからの要望もありボディを大型化、随所に時代に応じた新機構も取り入れ80年代のスポーツカーとして登場しました。
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先代後半にデビューした4人乗りの2by2と元祖2シーターの2種のボディ、そして先代では末期、排ガス対策の影響もありL20型2Lエンジンのみのところに新たにセドリック/グロリアから2.8L L28型エンジンの280Zを新設定、未対策時代の名スポーツである240Zを彷彿させる存在感を示します!

最高グレードとなる280Z-T 2by2
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S130はS30の精神を可能な限り継ぎコクピットやキャビンは低い着座に潜り込むようなドラポジはスポーツ気分満点、そのムーディな出で立ちを男心をくすぐるに充分でした…
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しかしS130Z、まず大きく重くなった事、強敵ライバルの出現、そして排ガス対策過渡期のデビューという不利な条件もあり評価は先代S30Zを下回ってしまいます…

ボディの拡大で居住性はUP(特に2by2)するも車重は先代の900~1t少しというものに対し1.2tを超え更に先代の51年規制NAPS→53年規制NAPSと若干ながら技術の進歩でパワーと取り戻せるも本来の力を失ったL20(E)エンジンでは明らかに非力、トルクの太いL28モデルでようやくZらしい走りができるのが実情、当時は税制改革前で3ナンバーモデルが異様に高い税金の時代であり一部の富裕層以外280Zは縁遠いクルマで販売も極少数、日産のイメージリーダー的な存在でもありました。

Zらしい走りを味わうにはL28E 6気筒SOHC EGI 145psエンジン
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足回りがALLストラット→Rrセミトレに変更され量産型となるもバネ下重量増加も不評…
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重ねてS30Z時代は唯一無二の国産スポーツカーとして君臨するもS130とほぼ同時期にマツダからサバンナRX-7が登場、REパワーとピュアスポ―ツとしてのドライバビリティは5ナンバーモデルの比較では明らかにRX-7が上回りこれに人気を取られS130は苦戦を強いられてしまいRX-7との比較からZはスポーツカーではなくグランドツーリング的な見方が強くなります。

S130もIMSA-GTOレースに参戦し”スポーツカー”アピールは欠かしていない…
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当時のRX-7の追撃は凄まじくS130も時代を追う事に次々に新バージョンを追加、アメリカで人気の高いマンハッタンカラー(2トーン)やTバールーフモデルを設定して人気上昇に取り組みます。

国産初のTバールーフ&マンハッタンカラーで人気獲得!
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また、大人気アクションドラマ『西部警察』と日産のタイアップにより主要劇用車に280Zの特別仕様車が出演、てこれにより免許を持たない低年齢層にもZの名前を知らしめました!

西部警察、大門団長専用車としてドラマで大活躍した”スーパーZ”
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これ以外にもL20/28共ECCSによる出力UP等も行われZの魅力を維持、280Zでは出力を155psまで高めスポーツカーの名目を保ちます。

81年~後期型S130Z
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こうして大量販売できないZへのたゆまぬ情熱を掛ける日産の矜持を見た思いもしましたが81年の初のMC以降終盤を迎えて1982年、遂に”最強のS130Z”を銘打って200Zにターボモデルが追加されます!

82年~Zターボ
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暴走族が社会問題化していた当時、ターボ=高性能=暴走と捉える時の運輸省の存在が走りのイメージの強いZのターボ化を阻み1979年より国産市販初ターボ登場以降、数々のモデルでターボ攻勢を掛ける日産も運輸省の顔色見ながら一番ターボが欲しかったZながら最後発のデビューとなってしまいカーマニアは430セドグロターボ以降首を長くして待ったZターボ、実に3年遅れ、モデル末期のデビューでした。

L20ET型145psターボエンジン
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L20ETはセドグロ、ローレル、スカイラインで既に搭載されていたモノで目新しさはなく加えてS130自体がモデル末期で期待したほどの話題にもならず市場の結果は日産の期待には程遠い感じ?ターボ追加時には次期型の噂も囁かれていたので致し方ないとは思いますがもう少しデビューが早ければ違った評価だったかもしれません…。

そしてZは83年に3代目となるZ31型が登場、S130はS30の9年には及ばず5年でお役御免となりました。

腐ってもZですからS30を下回るとは言えそれなりの人気のあったS130でしたが中古期になるとその後のZ31→Z32の進化、評価が著しく90年代に入る頃の中古市場では評単なる型遅れスポーツとして評価は芳しくなく常に一線の高性能とカッコ良さを求められるZとしては人気薄、90~2000年代では底値となりこの頃には逆に先代S30Zがプレミア化、同じ中古でも既にZ31/32も出回り始めS130は忘れられたかのような存在になってしまいました。

このように現役時代を除き長い事不遇を味わったS130Z、ここ4~5年で大古になった部分と旧スポーツカーバブルの影響から急激に取引価格が上昇、2010年頃では30~50万で取引されていたものが現在では200~300万、状態が良ければ400万以上という個体も存在、中古期の長い暗黒時代を知る者としてはアッと声出る価格帯で現在並ぶ”大化けモデル”と言っていいでしょう…。

何気に元Gureも過去、この130Zは200Zの2by2に短期間愛車にした経験があり53年規制のL20Eの動力性能は”悲惨”としか言いようがなく箱根の坂道では青色吐息、とてもスタイルと性能が合っておらずすぐに手放してしまいましたが”Zに乗っている”という満足感、若かったので外部からのアツイ視線は他に数多く乗った愛車郡の中でも一番だったと思もいますねぇ。。。

元愛車の2by2 200Z-L
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このS130、確か手放した時って15万位だった筈(平成元年頃)、今あれば少なくともその10倍では売れたでしょうねぇ、過去を振り返ると2輪/4輪に係わらず多数の”大化け”を粗末に扱っており未来が見える力があれば今では億万長者!?だったかもしれません、そんな思いを感じながら今売られているS130を眺めています!


往年のNICE MODEL VOL.10・日産S130フェアレディZ編…終

Posted at 2024/08/16 14:37:26 | コメント(2) | トラックバック(0) | プレミアム化モデル | クルマ

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