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2024年09月15日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第35弾!!

 ”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第35弾!!
変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回はメーカー肝入りの意欲作ながら市場では殆ど評価されず僅か2年で散った軽自動車の名作?迷作?であるスズキツィンを取り上げます(^^)v

1979年、それまでの軽自動車の贅沢化、高額化に将来の軽自動車界に危機感を持ったスズキは”軽自動車はあくまでシティコミュターであって登録車並みの贅沢装備や高級装備は不要では?”の精神から車両価格僅か47万円の初代アルトを発売、当時60~80万に達していた軽自動車の立ち位置に一石を投じたその姿勢はユーザーから高い評価を受け大ヒット、年々高級化する軽に対し”本来軽はこれでいいのではないか?”と庶民に思わせ街にはアルトが溢れた時代もありました。

旧税制(消費税導入前)で4ナンバーが大幅に節税になる点、そして大量生産乗用モデルのフロンテとボディ共用(但しフロンテは4ドアHBセダン、アルトは3ドアバン扱い)とし部品他を共用し徹底した無駄を省く低コストで47万円という低価格を実現したアルト、そんなアルトの再来として2003年にシティコミュターに特化したツインがデビューしています…。

2003年登場のスズキツインEC22S型!
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その名の通り2人乗りとし全長は僅か3m未満、軽トラ並みのショートW/Bで4輪最小の回転半径を持つチョイ乗り、買い物乗り等4輪の原付的な感覚は斬新でありデビュー時には話題となりました。

アルトの再来を謳うツイン、グレードは4体系で「ガソリンA」「同B」「ハイブリットA」「同B」となりA/CやAT、P/S未装備のガソリンAはアルトより2万円高い49万円!アルトの1979年当時の貨幣価値を考慮すれば実質アルトよりも低価格であり2000年代で異質とも取れる低価格は驚きでしたねぇ~…

驚きの49万円という低価格でデビューしたツイン・ガソリンA
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しかし2000年代ともなればACやPSは勿論、ATですら当たり前、こんな時代にカラーは白のみ、何も付いてない、見かけは商用然としながら荷物もほぼ載らないというマイナス点しか目立たずガソリンAはほぼ売れず終いでメインはガソリンB、こちらは一通りの装備がなされ見かけも貧ぼらしさを感じさせない仕上がりで84万円でリリースされていました。

高グレードのガソリンB
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上級となるハイブリット(HV)モデルは軽初のHV、ガソリンのスズキK6Aエンジンとミッション間にモーターを搭載しエンジンをアシスト、初期のHVのため蓄電池は鉛電池を使用しコストを抑えていました、しかしそれでも廉価版Aで129万、充実装備Bで139万と軽としてはあまりの高額から全く売れずに受注生産を経てガソリンモデルより先に廃盤となっています。


ツインの概要

全長2735㎜
全幅1475㎜
全高1475㎜
ホイールベース1800㎜

エンジン
K6A型 660cc 直3 DOHC 12V 44ps(HVは+5kw)

タイプ
2ドアガラスハッチ

駆動方式/ミッション
FF 5MT・3AT

サスペンション
前: ストラット
後: トレーディングリンク式ITL

車重570~600 kg

このツイン、2010年頃に昔のお客の娘さんが免許取得と同時に欲しいから探してくれ!と依頼がありあちこち探し最終的に栃木で理想の中古を見つけ栃木→川崎まで乗ってきて納車した経験があります。

当時、生産中止からまだ5年位でしたが圧倒的に売れておらず結構探すのに苦労、AAにも殆ど出ておらずでしたがその娘さん、ツインの可愛らしさに子供の頃から憧れだったとの事で可愛いか否かは個人的主観なので触れませんが何とか世話になったお客さん(お父さん)のために必死に探し回ったというワタシにとっては思い出あるクルマなんですねー…

ショートW/Bで乗った感覚は慣れないと異様、曲がる時ハンドル回すとケツからグニュっと回る感じが奇妙、おかげでPSなんくてもハンドルは軽くスッと回る、実際は有り得ない訳ですが身体の前側(足方向)からコーナーに入るのではなくお尻から曲がる感覚?かつての4WS出始めのプレリュードやセンティア、ギャランにもこんな感覚があったなぁと。

二人乗りで後席に小物なら置けるスペースがあり少しながらリクラインもでき意外にラクなドラポジが取れたりと…。
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当時はトヨタを始め推奨されていたセンターメーターも目新しかったインパネ
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HVは経験ないので触れませんが当時のスズキ車のメインだった名機K6A、44psという非力ながらも圧倒的な軽量さから走りに何らストレスもなくATでも不満なし、ツインやかつてのアルトもそうでしたが大したスペックなくともクルマはやはり重量が肝だなぁと強く思ったのを憶えていますね。

名機スズキK6Aエンジン
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そこそこの時間乗った経験から言えばメーカーの狙い通り一人二人でチョイ乗りするには便利なサンダル代わり、しかし荷物も載らないし長距離はとてもじゃないけど乗る気しない(実際栃木~神奈川回送で東北道乗ってきたながらフラフラで横風に弱くとても頼りなさと怖さを感じた)、二人しか乗れず使い勝手も限定されてしまう、そうしたモノにいくら安いとは言え5~15万足せば4人乗れて荷物もある程度乗るミラやアルトにも手が届く中、ツインは当初の話題だけで鳴かず飛ばず、ほぼキワモノ扱いだったという実情でした。

2004年、テコ入れに最高級バージョンの「ガソリンBカラーパッケージ」を追加するも市場は無反応…
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アルトの再来を目指し軽市場に低価格路線で殴り込んだツイン、しかしアルトの時代より軽であっても当たり前の装備、最低限の居室と荷室スペースを持たない点が災いして敬遠されスズキの気合も空回りに終わり2003~2005年で散ったツイン、2年で1万台強という少数さでそろそろ希少価値が出て”大化けモデル”となってくるかと思いきやそういう兆しもなく現役時の”キワモノ”感そのものを継続、変態らしい変態と言って差し障りないと思いますが如何でしょうか!?!?


変態度指数:★★★★☆
Posted at 2024/09/15 16:15:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ

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