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2024年10月13日 イイね!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.12~3代目B210型サニー編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.12~3代目B210型サニー編~

少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.12となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>


※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVol.12~B210サニー、早速やりましょう!
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1965年マイカーブームの火付け役となったB10型初代、そして70年にデビューした2代目B110型はレースの活躍もあり大人気、続くサニー3代目となるB210が今回の主役…

B210は過去2代のサニーのイメージを覆す出で立ちでデビュー、B10~B110が軽量軽快なボディに名機の名を欲しいままにしているOHVながら元気のいいA型エンジンで何より爽快なドラバビリティを提供した秀逸なファミリーカー、しかし最大のライバルであったカローラがサニーよりも重厚で高級感を訴求するスタイリングで常に優位、走りではカローラに勝るも当時の高度成長期の世で”高級”に見える事は重要で過去2代、サニーはカローラに苦渋を舐めさせられていました。

そこで日産は1973年のFMCにより3代目B210では方針を転換、内外装に高級感を持たせカローラに真っ向から立ち向かう方針に出ました!

1973年大きく、豪華路線となったB210サニー(セダンエクセレント1400)
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当時日産が凝っていたCピラーを太く、ボディ全体を丸み帯びさせるインポブルメントデザインを採用、これは上級ブルーバードU610、710バイオレット、そして後の330セドグロやS10シルビア等と共通する日産の統一イメージの一環で各車、トヨタライバル車に較べどうも安っぽいと言われた悪評を払拭したい日産の意気込みでもあった訳です。

しかしこのデザインは概ね不評、ブルーバードにせよサニーにせよ前作(ブル510,サニーB110)が好評だったのに対し贅肉をタップリ蓄えるイメージとなってしまい日産の意図する”高級感”ではなく重々しく鈍重な印象でセドグロ330以外はほぼ前作を上回る評価は得られず撃沈と言っても差し支えない程人気は得られませんでした…

6ライトで当時流行しだしたハッチゲートを持つHBを最大の売りとしたクーペも背むしのような鈍重さが不評でした!
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バックドア&可倒式Rrシートで多用途性をアピールするクーペ
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当時ライバルのカローラがオーソドックスで奇をてらわないデザインで相変わらず売り上げNo1、B210時代は旧型E20型。74年にはE30型となりますがコンサバな佇まいは好評でありB210は冒険心に溢れた斬新さはカローラを上回るも当時の日本人には”んっ!?!?”と首を傾げるデザインだったと感じます、今見れば決っしてブサイクでないも当時ワタシも子供心に「変なクルマ‼」としか感想はなかったですねぇw

インパネの雰囲気も当時としては異様な感じ?冒険的で使いにくいって訳でもないながらデザインが独特でこれも不評の一因

普及モデル(STD、DX、GL)
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スポーツグレード(GX)
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そんなB210は先代から継承するメインはファミリーカー必須のセダン(2/4ドア)、こちらはクーペに較べ幾分大人しめのデザインながらやはり太いCピラーによる後方視界の悪さから一般ユーザーには不評、この点でもオーソドックスなカローラ(20/30)と比較されると辛い部分がありましたね…。

セダンシリーズ(1200 2ドア及び4ドア)
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ウエストラインが高く窓が小さめ、太いCピラーにより室内はこの時代の日産車にありがちな暗いイメージ
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B210は先代後半から追加された高級バージョンのエクセレントと呼ばれた1400と普及版1200の2タイプが存在、ボディは先記のようにHBクーペと2/4セダン、そして2/4バンにB110からキャリーオーバーのトラックのワイドバリェーション、エクセレントは上級のブルーバードに遜色ない高級装備、イメージが与えられるも実際の走りはOHCで重々しいL14型エンジンより軽いOHVの名機A12型の1200の方が軽快で従来のサニーの走りを味わえました、昔1200もエクセレントもよく転がしましたが軽量は宝を如実に感じるのがこのB210、ハンドリングの軽快さ、コーナーでの挙動、加速感と気持ちいい回転フィール、どれをとってもエクセレントは1200を上回る感覚はなく強いて言えば?静粛性はややL14が勝っていたかな!?と…

先代B110の1200でその走りの良さが定評でありFrストラット、Rrリジットリーフという何の変哲もない足回りながら110の良さをかろうじて継承した1200は見かけで損するも決してサニーらしさは失っていなかったと思います!

名機と言われたA12型(ツインキャブ付き)エンジン
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高級な感覚を売りとしたL14型エンジン
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A12はサニーデビュー以来の看板エンジン、L14はブルーバード510や710バイオレットと共有する1クラス上のエンジンでありユーザーに幅広い選択肢を与えるのはライバルのカローラのワイドバリェーションに対抗するもの、普及は圧倒的に1200でしたがエクセレントも特にクーペはそれなりに見かけたモノです。

76~77年にかけてB210はMCを実施、この時に昭和51年規制NAPSにより適合化、この排ガス規制によりパワーダウンを余儀なくされたため従来の1200に加えA14型のOHV1400を設定、この新生1400には排ガス規制後も最後までツインキャブをラインナップ、ライバルが早々とスポーツグレードは残るもエンジンは普及型と落とされる中で日産の技術力を見せつけた感じ、尚、それまでのエクセレント1400はL16型のOHC1600に排気量UPを行いエクセレント1600となりますがこちらはツインキャブは未設定、既に上級のブルーバード、バイオレットにはEGI(FI)のL16Eが奢られていましたがエクセレントには未設定でアツイ走りは1400GXに任せた!とでも言いましょうか…

前期型1400セダン(GX-T)
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後期型1200クーペ(DX)
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後期型エクセレント1600クーペ(GX)
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B210は1973年~77年までのモデルライフで次期310型4代目に移行しますがやはりカローラの牙城は崩せずかつ冒険的デザインと従来型のイメージとあまりにも違う点が敬遠され商業的には芳しい成績ではありませんでした(それでもf代表的大衆車としての実績は残しています。)

その後の中古再販期になると走りにサニーのイメージが残る1200GX(セダン/クーペ)は残るも他モデルは人気もなくほぼほぼ潰される運命で以降つい近年まで、B10、110,310が名車と崇められ走り層から主に熱い視線がそそられこれらのクーペモデルはチューニングベースに用いられ酷使の上に数を減らします、そこでマニアは競ってクーペ以外のセダン、バン、トラックに目を付けこれらも早々にプレミアム化、B10はさすがに古すぎて90年代でもほぼ残らずながらB110、310は90年代以降、ボディ形状に係わらず新車時価格を上回る取引額でした。

そんな中忘れ去れていたB210、さすがにこれ以外のサニーの数が絶望的になってきた2010年頃から徐々に値段上昇、現在では状態良ければ200~300という”大化け”を見せていますネ(-_-;)

若き頃整備学校の教材だったB210、あれこれ分解してこのクルマで基礎を学んだので思い入れはありますが個人的には名車110と310に挟まれた”駄作”感は拭えずあれほど以前は箸にも棒にも掛からないと嫌われた中古市場でこれほどの価格が実現するとはお釈迦様でも思わんかったでしょう(^^;

往年のNICE MODEL VOL.12・日産B210サニー編…終

Posted at 2024/10/13 16:23:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | プレミアム化モデル | クルマ

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「ラッシュの買取りとPC新調(^^; http://cvw.jp/b/2682511/48478176/
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