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2025年02月12日 イイね!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.14~初代PF60型ジェミニZZ

大化けした往年のNICE MODEL VOL.14~初代PF60型ジェミニZZ
少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.14となります!


尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>


※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVol.14~PF60ジェミニZZ、早速やりましょう!
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60年代、永年に渡りいすゞ乗用の中心車種としてラインナップしてきたベレット、しかしまだ新型モデルが概ね4年に一度生まれ変わるのに対しトラックを主力としていたいすゞ、乗用車に避けるリソースもなく一つのモデルを長期間造るのが恒でありベレットも約10年のモデルライフを過ごした1974年、どうしても設計の旧さからなる陳腐化により売行きも不振となり遂にベレットをFMC、提携していたGMのオペルカデットをベースとした新型車『ジェミニ』がデビューしました。

正式には当初のみ”ベレット・ジェミニ”と名乗りベレットの後続モデルである事をアピールしますが75年以降は”いすゞ・ジェミニ”としています。

ジェミニは1.6L SOHC 1キャブからスタート、77年のMCを挟み78年、1.8L SOHC 1キャブを追加しますがこの時まで先代ベレットに存在したスポーティモデル DOHCモデルやツインキャブモデルは未設定、完全なるファミリーユースモデルでありスポ車好きには殆ど見向きもされない状況ながらいすゞはジェミニをベースにレースやラリー等競技活動も行っています!

サーキットデビューしたジェミニ
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しかし頂点に殆どのモデルがスポーティモデルを設定する中、どうしても訴求のお弱いジェミニでしたが登場後5年目の79年、前後デザインを大幅にリファインするBigマイナーを挟み80年にベレットGTタイプR以来のDOHC搭載モデルを追加、これが『ZZ(ダブルジィー)』でした!

ジェミニ初と言っていい本格的スポーティモデルは往年のベレG以来!
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ベースのジェミニセダン/クーペ両モデルに設定されたZZ
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セダンZZ-R

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クーペZZ-T

ZZにはラリーベースのハードバージョンのZZ-R(レーシング)、街乗り用装備充実のZZ-T(ツーリング)の2バリェーション、搭載エンジンは上級117クーペより換装したG180W型DOHC(2バルブ)ECGI(FI)130ps(グロス)を搭載、車重1t程度のジェミニには当時としたらパワーウェイトレシオは目を見張るモノ、DOHC王国のトヨタの看板エンジンである1.6L 2T-G(EU)と2L 18R-G(EU)の中間となる排気量ながら実力は軽量ボディと相まってトヨタの2L DOHCモデルを凌ぐ実力、これは当時スポ車マニアに注目を浴びるのは充分のモノでした!

117クーペより換装されたG180W型DOHCエンジン
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60~70年代初頭ではトヨタを始め日産、三菱、ホンダ、いすゞがラインナップしていたDOHCながら排ガス規制が主に要因で70年代中期~80年代当初、DOHCエンジンが希少な存在となりながら搭載モデルが多く台数を捌いていたトヨタ=DOHCのイメージが強固、いすゞも細々と117クーペでラインアップ継続をしていたものの高級パーソナルクーペの117にスポーツのイメージはなくベレット以来久々のいすゞがスポーティ訴求するモノでした…。

ラジオすら廃したスパルタンなZZ-Rの室内&インパネ
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ZZ-Tは快適装備の街乗り仕様!
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しかしZZはデビュー時こそ話題にはなるもやはりDOHC王国のトヨタの壁は高くマニアには選ばれるも人気はトヨタの下級にあるカローラGT/レビン(TE71)やセリカ/カリーナ1600GT(TA40系)と上級2000GTシリーズ(コロナ/セリカ/カリーナ/セリカカムリ)の中間という排気量が中途半端に受け取られよりリーズナブル派は1600GT系、よりハイパフォーマンスを期待する向きには2000GT系が選ばれZZが広く普及する事はありませんでした…。

余談ながらこの当時、元GureはTE71レビン、友人がジェミニZZ-Rに乗っていて若気の至りで夜な夜なよく箱根の峠走りしていましたが2T-Gでは全く適わない、腕の差はお互い免許取ったのもほぼ同時だしそんなに差はないと思うもまず出だしで置いていかれいくら廻してもZZに追いつく事なかった、他の友人がカリーナの2000GTでしたがこれすら追いつけない、その位ZZは速くヤツはキング扱いだったなぁ~…

しかし実力では上でもなかなかメジャーな人気を得られないZZはテコ入れで81年にファッショナブルな『ZZ-L』を追加、-Tを上回る高級バージョンでした。

ZZ-L
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81年にはZZとしては初のMC、例に漏れず長期モデルとなっていたジェミニなので74年以来の旧態インパネを新設計、テールは従来型を継続するもFrを整形し現代的な異形ライトも採用した後期型となります!

ZZ後期型、インパネ
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この後ZZはベースのジェミニが85年にFFにFMC後も残され87年までラインナップ、実にZZだけでも8年のロングライフモデルとなりますが次期型でもFFとなりながらZZのネーミングは継続されいすゞのスポーティグレードの代表格となりました。

最終型ドアミラー化したZZ


一部マニアにはその実力から絶大な支持を得ながらいすゞらしく設計の旧さ、無骨さから鳴かず飛ばずとは言えないまでも決して人気モデルにはならずトヨタDOHCがチヤホヤされるのを他所に地味な存在、中古市場でも90年代までは低空飛行でしたが2000年代に入るとFRのDOHCという点から価値が見い出され再評価、同じFRテンパチの三菱のランサーEXターボ(ランタボ)と並びこの時期から走り屋層に人気が出始め価格は徐々に上昇、トヨタ車やランタボに較べても新車販売が少なかった分今では希少で残存していれば程度が悪くても100~150万、程度が良ければ200万オーバーという”大化け”を見せています💦

若き頃はその地味さからハナも引っ掛けなかったPFジェミニのZZ、今見るとやたらシブいし今のプレミア価格も解る気がしますが毎度お馴染みながらあの80~90年代の安値を知る世代として溜息しか出ませんナ(^^;


往年のNICE MODEL VOL.14・いすゞPF60型ジェミニZZ編…終
Posted at 2025/02/12 00:07:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | プレミアム化モデル | クルマ

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