
このコーナー、キリ番の度に?E30系ギャランを御紹介しているギャラン・バカのGureですが今回はキリ番ではないですが珍しいギャラン?が出てきましたので取り上げます⇒『平成4年(1992)7代目ギャラン1800MU』!!
E50系ギャラン、“デブギャラン”とか“バカボンおまわり顔”とかロクな評判は聞かれませんでしたしワタシが言うのは嫌味になりますが高評価、大人気で売れに売れた先代のE30系ギャランとは打って変ってジリ貧の販売台数と不人気で今や信頼できる筋からの情報ではE30系より残存は少ないとか…
そりゃそうですうよねー、いくら菱ヲタGureもこれは勘弁、クルマそのものは最後のバブル期デビューという事もあり造りは三菱らしくコストをかけ丁寧でしっかりはしていましたがいかんせん?なコンセプトと肥大化したサイズと丸っこいスタイルが個人的にはダメでした。
E50もそんな悪口言ってますが現役時はそれでもまだそこそこはいました、特に北国では4駆も少なからずおりバブル終焉の最後の贅沢な時代、それなりの重要はあった感じながらE30のような名車度はなく使い古されて廃車の道を殆どが辿ったようで今や見る影もなくなった感じ。
E50ギャランについては こちら にて以前詳細を語らせてもらっていますので興味ある方は覗いてみて欲しいですが三菱の近年での基幹車種としての最大の失敗作でしたorz…
E30系はほぼパーフェクトの評価を得たながら一番のウィークポイントはそのそのマッチョなイメージが女性ユーザーから敬遠された事、この事を三菱はE50系に活かし男性的、攻撃的な部分を抑え折からの3ナンバーボディブームにも便乗、大柄ボディとし女性的な柔らかな気品を感じさせるスタイリングを採りますがこの事が従来のギャランユーザーには総スカン!
VR-4でWRCでの威業をを果たしたE30系はその役割を新設ランサーエボリューションに譲り先代では“スポーツセダン”をCM文句にした戦闘的イメージも皆無、それでもV6ツインターボやMIVECエンジンなどスポーツ色強いエンジンバリェーションを持ってはいましたがラリーフィールドや街中での小気味良いスポーツ性は完全ランサーのもの、E50系ではスポーツグレードは高速ツアラーのイメージに特化させてゆきました。
ただ、基幹車種ですから廉価版やお買い得グレード、雪国向け4駆、De搭載モデルなど幅広いユーザーに対応するのは歴代ギャランからの伝統でしたが先代であまりにも“スポーツ”のイメージが強まったのもあり大人しいスタイルと肥大化したボディが受け入れられる事は最後までなかったですね~…
三菱は過去にも初代ギャラン(A50系)と2代目ギャラン(A110系通称ニューギャラン=NG)でも同じような失敗をしています。
三菱自工発足とほぼ同時にデビューした初代ギャラン(当時はコルトギャラン 69y発売)はそれまでのセダンにないスポーティで美しいデザインとパワフルで元気モリモリのサターンエンジン、そして軽量ボディを活かしてラリーでも好成績を収め一躍三菱の中心車種として市民権を得、順調な人気を得ました。
GTO/FTO等の走りに特化した派生モデルの追加も併せ三菱らしく質実剛健なスポーツセダンのイメージが浸透したのですがいとも簡単にこれを捨て73年、2代目NGの時に折からのグレードUPブームに乗り車格を上げるのと同時に肥大化し当時としては重量級に移行、ボテッとしたスタイリングと初代の軽快さを失い一気に不人気車に転落という苦い過去がありましたのでE30→E50の時、何と言う学習能力のなさか!! とワタクシも当時、過去の苦汁を思い出し嘆いたモノです(*_*
まっ、NGの時は後続のA120系ギャランΣ/Λで失墜した人気を名誉挽回してますのでね、E50でも続く8代目EA/EC系が“GDI”という武器を引っ下げてE30系に先祖がえりしたような戦闘的スタイルで一時的でしたが堕ちた人気の名誉挽回を果たしてますから“因果は巡る”と言ったところでしょうか…
さて、出品車ですが92年、E30系からFMC直後のE53AのMUグレード!
今となってはバブルの遺物と思える1.8LのV6エンジン(6A11型)搭載モデルで1.8Lの上級グレード!
当時でも6A11なんて滅多に出ていない筈で同じ1.8Lに4発(4G93)もラインナップしていましたからね、車格からして廉価版やお買い得グレードにあたる1.8L級に二つのエンジン、しかも片方はV6ですから今の三菱では信じられない贅沢さです^_^;
↓実走6万強、総合3内装B外装Cはこの年式なら高得点!
ちょこちょこした不具合は当然あるもまだまだこれは現役続行可能ですね、ワタクシはダメですが根っからの変態車好きにはこの代のギャランやエテルナのファンもおるようですのでそれらツワモノ様にはお薦めの1台です(笑)
この代のギャランは前述の1.8の他にかなりのバリェーションを誇り2000 V6 SOHC(6A12)、同DOHC、同DOHCツインターボ、後発のDeターボ(4D68)や6A12のMIVEC等をラインナップしていました!
ツインターボは伝統のVR-4グレード、MIVECはVX-Rという見かけに似合わないかなりの俊足でしたがE30系や後発EC系のVR-4等より見れる度合いは現役時代も低くて今残っていたら是非とも久々にステアングを握りたい!特にVX-Rは!!(笑)
↓B評価の内装だけありかなり綺麗!造りはバブル最後のモノだけあり後発EA/ECよりも質が良かったです。
E50は92~96年の4年の生存でしたが比較的近年ながらもう忘れ去られたように見かけません、デビュー時から芳しくなく途中からRVブームに乗っかった ギャランスポーツ を追加したり94年の後期MCではVR-4にエボチックな巨大羽根を付けてみたりあまりの売れなさにお買い得グレードを乱発したりと頑張っていましたがそのジタバタぶり、正直痛かったです…
大体既にディマンテという立派な、しかも人気ある高級サルーンがありながらのあんちょこな3ナンバー化、ファミリカーなのか?スポーツセダンなのか?高級サルーンなのか?ハッキリしないコンセプト、トドメはもう頭の中?しか浮かばないギャラスポとくればいくら菱ヲタでもコイツは許容できる範囲ではなかった!
肥大化と無用な3ナンバーは継承ながら出で立ちだけでも先祖還りしたEA/EC系FMC時は心底嬉しかったのを未だハッキリ憶えています、それほどE50は個人的にダメでした(*_*;
↓Rrビューもかなり綺麗!当時人気のディアマンテや先代ギャランをモチーフしたテールなんですがね、何かカコワルイ。。。
ギャランはワタクシのページタイトルにしている【逆スラント・2分割】がキーワードだと思います!!
初代ギャランやギャランGTOからこの独特な顔に魅せられていましたが市場的にもこの初代の影響が大きくギャラン=逆スラ のイメージが強く人気が出たのは全てこの顔、反対に芳しくなかったのはこれをやらなかったギャラン…
そこいくとE50系はしっかり2分割ですし丸っこいながら逆スラも採用してるのですがね、単に逆スラ2分割にすりゃイイ!ってモンじゃな悪い見本だと個人的には感じますwww
唯一ギャランの顔の約束を守りながらも失敗したレアケースでしたね(汗)
↓Fr周りの問題ナシ!逆スラ2分割は角ばってこそ映えるというのがE50からは学べます…。
このクルマ、出品は東北仙台からでした!落札は無事なされていますが出品店さんは大赤字(*_*;
解体価格すら下回る金額にさぞ落胆でしょう。
しかしクルマそのものの程度はいいので足代わりにはまだまだ国内でも立派な現役続行も可能、多分アジア系に輸出の公算が大きいですが希少ギャランの延命、菱ヲタとしてとりあえず喜んでおきます(^.^)/
Posted at 2018/09/22 18:32:40 | |
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