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2014年05月18日 イイね!

保存版・ 珍車PART405

保存版・ 珍車PART405今回は旧車・絶版車の王道中の王道であるコイツのご紹介、このコーナーを贔屓にして下さっている方には興味対象外かもしれませんが(笑)
⇒『昭和50年(1975)4代目KGC110改スカイラインHT2000GT』!!

出ましたねー、ケンメリR仕様ってヤツですよ!



ケンメリに関してはあまりにも有名過ぎるクルマなのでクドクドと書きません、こいつの現役~77年FMC以降5年間位の人気は凄まじいモノがありました…。

ケンメリではやはり幻に近い?GT-Rが今も昔も伝説的な人気で先代でレースで大活躍しS54Bからなるその伝説的強さ、スター性をハコスカを挟み継承するも時代背景の移り変わりからGT-Rの生存が許されなくなり73年の追加後僅か197台の生産で終わった儚いケンメリGT-R(型式KPGC110)はあれから40年を経た現在に於いてもスカイラインファンのみならず多くのクルマ好きの憧れの存在だと思います!

その圧倒的な存在に憧れたマニアがノーマルのGTやGT-XをR風に弄る所謂“R仕様”はケンメリ現役当時からある文化、中古になった77年以降に多くの町のカーショップや自作?で造られましたがその頃はNAのジャパンに『TURBO』エンブレムを貼り付けると同じ位「ダサい」という目で見られましたがね、今ではこれも一つの作品として広く認知され現在ではノーマルのGTやGT-Xより手がかかっている分もありますがそれ以上の神がかり的評価もなされているようです、往時のR仕様の評価や価格を知る世代にはこの現象は驚きですわ(*_*;

出品車、教科書通りにR化されているようでやる事は全てやっている感じ、エンジンはL20のノーマルかな?
当時のケンメリ、76年以降の排ガス適合モデル(NAPS)ですと1キャブのL20ではとてもスカGを名乗れる代物ではない程のダルさ、EGI付きL20Eにしてもpsこそ未対策SUツインキャブの125psに較べ5psUPの130psを出していましたがそのフィーリングは最悪のヒト事でしたからね、友人がこれ乗っており箱根に遊びに行った時、箱根新道の登りで青色吐息となり空荷の4tに煽られた時には目がテンになったのを今でも鮮明に憶えています、これが天下のスカイラン、しかも当時最高峰のGT-XE・Sかと(@_@)

こんな感じでしたから同じR仕様にするにしても個人的にですが未対策モデルが必須に思います、まっ、それなりのカリカリチューン、定番だったソレタコデュアルL20改L26まで弄るならばNAPSでも何でも関係なかんべ?ですがそのまま乗るなら最低未対策L20のパワーは欲しいですからね(笑)

↓事故落ちながら3.5評価も示されるR仕様、距離とか内外評価なんて蚊帳の外レベルですがE/gは限界か載せ換えはしたい感じ!


現車はエンジン以外はかなり程度よさそうですね、エンジンはさすがにもうL型も手に入りにくくなってきていますし今なら最低RB系を載せたい所でしょうか…

75/11登録ってのが微妙かな?75年一杯は未対策車も販売しておりましたからね、なのでこの時期(75年後半)はスカイラインに限らず未対策と適合車を併売しておりスポ車ファンは競って未対策を、そしてケチ派?最新型派?は現在同様規制モデルは免税や節税処置がなされていたのでこちらを求める傾向がありました。

出品車は微妙ですね、NAPS車はノーマルですとMCも同時に受け後期型になっていたのでそのままでしたらすぐ見分けられますがR仕様となると見極めは難しい、エンジン見てもノーマルならばできてもこのクルマも1度載せ換えられてますからホントのところはフレームNoから追うしかない…

↓アルミメーターパネルもきちんと施されてますね!ハンパ者はどうせ外から見えないからとGT/GT-Xの木目のままってのも当時は多くこれ見ると更に萎えたモノです(笑)


内装はC評価ですが年式からしたらBでもおかしくない!
ダッツンコンペハンやシフトノブ、バケットなどはRオリジナルではないですがイイ雰囲気ですね。

ケンメリはご承知の通り1600/1800のファミリー向けショートノーズと若向け/クルマ好き向けの2000GTシリーズが存在、先代のC10ハコスカ~次々期R30までこの体制を維持、次期ジャパンではファミリー向けを『TI=ツーリングインターナショナル』としR30はこれもロングノーズにし差別は小さくなりましたが当時、特にGTがロングノーズを誇示していたハコ~ジャパンまでは「2000GTじゃなきゃスカイラインに非ず」と言った風潮がありとにかく稀代の人気車“スカイラインGT”に乗ってれば優越感を味わえ短い鼻と言うだけでショートンーズに乗るとなんか恥ずかしい、そんな感じでした。
現在では残像数の希少さからショートノーズでも主に“ド変態”の皆様を中心に見直されているようですが個人的にはやっぱりスカイラインはGTに限る!と今でも信じて疑わないGureでございます^^;

↓この代からですね、伝統の◎テール!個人的にはケンメリのコレは苦手でしたが…


Rバッジ、Rrスポと完璧なR仕様である現車、Rrビューもかなり綺麗ですね!
個人的にはマフラーがNGかな?やはりケンメリにはデュアルマフラーがいいと思いますが…

↓ワタナベ、バーフェン、RグリルにFrスポイラーで完璧!


全体的に外装も問題なし、ここまで綺麗ですと落札価格が気になりますがこれが何と240万超え(@_@)

スゲェです、今やケンメリがこの値段、GT-Rが1千万単位になるご時世ですから納得はしますがネ~、店頭プライスは300前後間違いなしですしね、底値時代(82~85年頃)を知ってますからこの化けっぷりには改めて時代の流れを感じます、まっ、スカイラインと言えば国産車では稀に見る伝統を重んじる傑作車ですからね、この歴史的価値は当然ですし他の同年代車がいくら希少とは言えここまで化ける例はないでしょうし…

往年のGT-R仕様、いいモノ見れました、因みに出品地は久々の愛知会場でした~(^.^)/~~~
Posted at 2018/03/18 14:05:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ
2014年05月17日 イイね!

保存版・ 珍車PART404

保存版・ 珍車PART404これもつい最近までは見かけた気がするんですがすっかり見なくなってしまいましたね~、バブル突入前の好景気時代、ハイソカーブームのおかげもあり大人気、例のキャッチフレーズが大きな話題を呼びこの高いクルマがあちこちに溢れていたんですが…

そんな今回のご紹介はコレですね!⇒『昭和61年(1986)7代目GS121型クラウン4HT2000ロイヤルサルーン・スーパーチャージャー(SC…グレードは推定))』!!

そう、“例のキャッチフレーズ”は余りにも有名で今でもクラウンを語る時に囁かれる《いつかはクラウン》
これ、名コピーですよね、30年近く経っても色褪せないコピー、庶民の憧れはいつの時代も“クラウン”をよく表す名コピーだと思います!

7代目MS/GS/LS120系クラウン、まだ3ナンバーと5ナンバーの秩序が守られいていた旧税制時代のモデルのため現車の2LモデルとTOPとなる2.8L(後に3L)はまだ差別化されず同一ボディ、バンパー他装飾で5ナンバーの境を超えるか否かという71年クジラMS60/70から継承した最後の時代のモノで次期130型からワイドボディ=3ナンバー専用ボディとなったのは御承知の事と思います。

クラウンは昭和30年、トヨタから本格的純国産の普通乗用車として発売以来常に高人気、下級に車種が時代を追うごとにデビューし昭和30年代後半には“高級車”の名を欲しいままにし2代目(S40)、3代目(S50)と順調に高級車の地位を確立、ライバルの日産セドリック、(プリンス)グロリア、三菱デボネア、いすゞベレルが続々デビューしながらTOPを揺るぎないものに固めます。
しかし4代目S60/70型=所謂クジラクラウンで失敗、セドリックに販売台数で抜かれたりしましたが5代目S80~100系にてクジラで落とした名誉晩回に成功、6代目110系の頃から好景気にも助けられ押しも押されぬ人気高級車となりそしてこの“いつかはクラウン”の絶妙なコピーの7代目のデビューとなりました!

クラウンというクルマは代々伝統を守り保守的な点が不動の人気の秘訣で唯一この掟を破り冒険?したクジラで大失敗をしているので8代目以降現在に於いてもこれを通すモノ、ライバルのセドリック→フーガが比較的時代時代に於いてイメージに新しい試みを入れてくるのに対し良く言えば安心感、悪く言えば古臭さをも感じるクルマですがこのクラスの購買層にはクラウンのやり方がウけセドリック(グロリア)はこういった慣習に捕らわれない若い年齢層に好まれる傾向にありこちらは値段の関係上中古になってから人気が盛り上がる、とういう現象が70~90年代には続きました。

そうは言いながらもクラウンもFMCではその度に確実に進化、あくまでも保守部分はクラウンとういイメージに関してだったのは言うまでもありません、事実この7代目S120もここまで後輪リジットだったものに対しセミトレ4独の脚を与えられたり(高グレード)国産初のSCのラインナップ、大排気量3Lの設定と先代に較べより高級度を高めています。

現車は出品票に記載はありませんが全体意匠からそのSCと推測、それまでの2L最高峰だった1G-GEU型TWIN CAM24エンジンに日本の乗用車としては初搭載となるSC付き1G-GZEが搭載されたモデルですね。

↓総合2、内装Cの外装Eは年式的に常識的評価!フレーム腐食やタイヤハウス穴が気になりますが…


1G-GZEのクラウンは昔友人が乗っていたのでよく借りましたが当時はまだまだ“ドッカン”だったターボに較べかなりマイルドな印象、元々メカニカルノイズの高い1Gに更に独特な音質が加わりますが決して不快な音ではなく乗り味も突然トルク特性が変わる当時のターボチャージャーとは違いフラットなパワーの出方がなかなか扱い易かったです。
現在、ターボチャージャーの進化によりSCの役目は終わったようですがNAに近い乗り味は捨て難い魅力があったと思います。

余談ですがこの時期日産は6気筒に新開発V6(VG20/30)がデビューした時でもあり同時にトヨタ1Gに大幅に遅れながらも新型縦6のRBが出た頃、トヨタは2.8Lや3Lが逆に日産の新鋭であるVGに較べ古いM型を継続しますがVGが初期のV6だったためか?結構ガサツさがありRBやM型の方がスムーズさは上、特に長き伝統(この時で既にデビュー20年選手)から熟成と進化、耐久力は1GやRBの比ではなく末期のM型(6M/7M)の重厚な乗り味が未だにクラウンのイメージとしてこびり付いています。

同じMでもTTC以後の2Lは補記装置のおかげで本来の実力は半減でしたがその後クラウンはJZ系(直6)→2/3/4GR(V6)とメインエンジンを変換してゆきますが近年のこれらエンジン搭載のクラウンに乗ってみてもM型の心地よい重厚さは感じずノスタルジック坊と言われようが懐古趣味と言われようが“M型こそクラウン”のイメージ、個人的には不変です!

↓見にくい画像ですがC評価の内装は痛みも少なそうですねー!


7代目120系は83~87年の存在、ハイソカーブームに支えられ4年のモデルライフを最後まで高人気を維持、最大の特徴は84年にマークⅡ4HTにフィートバックされて大きな人気を呼んだクリスタルピラーですね!
やはり人気の高かった先代M110系のイメージを継承しながらのスタイルは若干戦闘的?に変貌、スクエアなラインで構成されたボディラインは同時期のY30セドグロに較べ確実に先進的であったと思います。
前述の1G-GZE(85y~)、5M-GEU(~84y)、6M-GE(84y~)、M-TEU(~85y)、1G-EU、2L-T、2L、M-PU/3Y-PU(営業用)という幅広くエンジンをラインナップ、“いつかは”のコピー通り廉価用エンジンも多彩でよりクラウンオーナーを増やした要因でした。

MCは85yとなりこれを境に前期・後期と分かれています!

↓トランクフード右の TOYOTA CROWN のエンブレムの前に輝くバッジが“スーパーチャージャー”の証!


因みに現行S210系14代目クラウンでも名乗る“アスリート”(シリーズ)の名前はこの120から名付けられ以降クラウンの若向き?グレードとして約30年の歳月を経てすっかり定着していますね!

元が高いクルマです、当時かなり無理して買いその分大事に慈しまれてきた個体が多かったようでつい最近、エゴカー減税政策以前までは結構な数の120を見かけましたがそれ以降劇的に数が減りこちらも多かった次期130型と共に現在では滅多に見れないクルマになってしまいましたよね~!?

電子制御がかなり組みこまれた時代のモノですし残存車もさすがに金がかかる&部品が出なっくなってきているのもあると思いますがオク流通にも滅多に出ることがなくなりましたので久々の目撃、しかもそれなりの上質な120、今後の動態保存に期待です!

↓外装E評価の割には綺麗?下部は解りませんがボディに重大なサビや凹はないように感じます。


出品地は腐食が納得の札幌、落札額はまだこの型ですとプレミアは付いておらずようやく二桁っていうレベルです。

フレーム腐食がどの程度かによりますが距離も浅いですしフレーム加修に金かけてもクラウンマニアには感激のプライスではないでしょうか…。

青春時代に当たり前に見ていた120クラウン、ハチマルイベントに参加されているのを目の当りにすると「これももうそんなクルマになったんだ!」と感慨深いですがまだ何とかこうして稀に出ます、120クラウンファンの方には現在がまだ安価で求められる最後の時期かもしれませんね~(^.^)/
Posted at 2018/03/18 14:10:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | トヨタ | クルマ
2014年05月17日 イイね!

保存版・さぁ、涙は満タン準備OKですwww

 保存版・さぁ、涙は満タン準備OKですwww
いよいよ来てしまいました、明日は我が娘の花嫁姿を見なければならずで(+o+)

式前日の花嫁の父の心境ってこんな感じなんだなぁ…


因みに昨夜は殆ど眠れず今日はお腹の急降下とやはり図太いGureも正常ではないようです(爆)


今年はワタシの大事なモノを二つも取られました、雪にギャランを取られどこかの馬の骨?(笑)に娘を取られ…まっ、これも人生ですね。。。

くれぐれも明日は花婿さんに殴りかからないように自制しますわ(*_*;



※画像は拾いモノです、娘はもっと綺麗になる…筈(笑)
Posted at 2016/09/09 15:48:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 家族 | 暮らし/家族
2014年05月16日 イイね!

保存版・ 珍車PART403

保存版・ 珍車PART403今回のご紹介は街角天然のコレ⇒『U10系平成元年(1989)~平成3年(1991)ミニキャブブラボー』!!

いやー、これは街角と言うより“山梨天然”かもしれません(笑)

しかしそんな事言いながらも旧車・珍車王国?の山梨でもなかなかコレはいません…


実は基地開設時にミニキャブ軽トラを仕入れたのですがその時探していたのがこのU10系ブラボー!

軽トラのこの型はまだまだいくらでもこの地域や隣接の長野ではありますがバン、そして高級バージョンだったブラボーは殆ど見ない、草ヒロやモータース屋にナンバー切った放置車両!?は時々散見されるも実働車は全くと言っていいほど見かけません。

まっ、約20年前の軽箱ですしね、神奈川東京では軽トラですら皆無、少量販売のブラボーがそう簡単に残っている訳はないですが^^;

ブラボーはベースのミニキャブバンを豪華に味付け、元々84年にデビューした4代目U10系で『ミニキャブエステート』と名乗っていましたがこれを『ミニキャブブラボー』に改名、上級グレードには当時の軽バンでは驚異のパワーウィンドウやフルトリム、センター(集中)ドアロックなどの装備が施されバブリーミニそのものの存在で当時ポピュラーな軽セダンではスペースの点で割り切れない一般ファミリーにも軽ながら広大なスペースを持つのは当然の事、2トーンカラーや商用向けとは差別化されたエクステリアで注目され一定の人気を得、ライバルのアクティストリートやハイゼット、サンバーTRYなどとともにそれまで商用一辺倒だった軽箱バン文化に新たな1ペ-ジを加えています。

4ナンバーの貨物登録ながらガラスルーフのスーパーエアロルーフもランナップ、ブーム化したアウトドアライフの場で見れる事も数多かったです!

ミニキャブブラーボー(ミニキャブ)にはこれもバブリーですね、90yまではTOPに550(3G81)スーパーチャージャーエンジンを搭載、これも当時何度か乗りましたがあまりSCの有難味はそれほど感じませんでしたがNAの3G81はブラボーには荷が重く加速がイマイチでしたからね、それを考えると加速でのストレスを軽減してくれていたSC、91年の軽新規格660cc化の時に廃番となりましたのでブラボーとしては僅か1年強の儚い存在でした。


↓20年の時を超えて元気に走るU10系ミニキャブブラボー


現車は後ろ姿のみなのでグレードや年式特定はできませんがハイルーフのボディはしっかり愛情がかけられとても20年経過の軽箱には見えない綺麗さ!

今やミニキャブそのものが消滅(ミーブを除き名前は残るもスズキOEM化)、ブラボーは次期型U40系でミニキャブの名前が取れ独立、その後(U60系)以降は『タウンボックス』に改名し何気に高級軽箱は長きに渡り存在しましたが現状の姿を見るとかつての“栄光”のU10ミニキャブブラボーの末長い存命を願わずにいられませんでした(^^)/
Posted at 2018/03/18 14:13:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 三菱 | クルマ
2014年05月14日 イイね!

“変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第5弾!!

“変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第5弾!!“変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…

第5弾となる今回は前回から引き続いて『2代目A35/A55型ダイハツシャルマン』を取り上げます!

先代A10/20/30/40型初代シャルマンはデビュー時こそ久しぶりのダイハツオリジナル(実際にはセミオリジナル)として注目されパブリカやスターレットの借り物?だった唯一の普通車(商用車を除く)であるコンソルテシリーズの上に位置しダイハツフラッグシップの役目も背負いベースのカローラにはない高級度を身にまとう良く言えば“小さな高級車”悪く言えば“身の丈に合わないオーバーデコレート車”、市場の反応もこのクラスは掃いて捨てる程存在する激戦区ですので大中メーカーの大衆車がひしめく中、旧型カローラベースのマイナー車がマイナーメーカーからポッとデビューしても1年目こそ前述の理由からそこそこ注目されるもその後はジリ貧、それをダイハツは焦ったのか?MCでどんどんと過剰装飾化を決行、フラッグシップの名の下にデビュー時のスッキリしたオリジナル度は影を潜めてゆき最後にはその出で立ちに眉をひそめる?嫌悪を感じたユーザーも少なからずいたのでは?と思えるエスカレートぶりにダイハツという特殊な立場にあるメーカーの悲壮感を感じさせるものでした。

需要は当初こそ物珍しさからカローラやサニー、ランサーやGファミリアの隙間に入り込む販売台数を稼ぐも比較的早い時期からこのクルマはダイハツ、メーカーや販社のおエライさん専用車の存在価値でしかなくなり一般ユーザーがドライブする姿を見たら驚く!!とまで言われた程で当時も今も“珍車”“激レア”“カルト”の形容詞で語られる程の生粋の?変態車に相違ないですネ(+o+)

そんな初代シャルマン、74年~81年の8年間を生きそろそろお役御免か!?と思っていましたが油断しましたwww
何と今度は当時モデル末期だったE70カローラをベースに2代目が誕生!まさかのFMCを行いカルト好きを喜ばせてくれたのです!!

初代同様カローラをベースに再びダイハツフラッグシップの誕生はダイハツの社員さんはさぞ喜んだでしょうね~!
何せ先代が当時としても太古のE20系カローラベースでしたからね、2代目は仮にも現役のE70系ですから先代の型遅れベースとは違い更に2世代も新しい立派な新型(笑)

まっ、カローラがE80デビューの83/5迄の僅か1年半程度の“新型”でしたが…

↓81/10、E70型カローラベースでFMCされひと回り大きくなり“フラッグシップ”さがより充実?した2代目シャルマン
(㊤1500アルティア/㊦アルティア2トーン仕様)


それではモデル概要に移ります!

[諸元]

(発売)
1981年(昭和56年)10月
(ボディ)
4ドアセダンのみ
(バリエーション)
1300LD/LC/LF
1500LGF/LGX/アリティア
(型式)
ダイハツA35型(1300)及びA55型(1500)
(サイズ)
全長4200mm全幅1625mm全高1380mm
(ホイールベース)
2400mm
(車重)
815~905kg
(搭載エンジン)
トヨタ4K-U型 1300cc 直4 OHV シングルキャブ グロス74ps/10.7kgm
トヨタ3A-U型 1500cc 直4 OHC シングルキャブ グロス80ps/11.8kgm
いずれも縦置き搭載
(ミッション)
4速MT/5速MT/3速AT
(脚廻り)
Frストラット/Rr4リンク式リジット
(駆動方式)
FR

以上の通りの諸元でベースが70カローラですので機構、脚廻り、エンジン、ミッション設定はこれを踏襲、先代と較べTOPが1600→トヨタの新開発レーザー3A型1.5Lに排気量ダウンしています。

この事は普通ならイメージダウンとなりますが先代の旧態化したT型エンジンより格段に軽くレスポンスも良くしかも低燃費に1.5L化による節税といい事ずくめ!この判断は非常に良かったですね…と言うか既にこの時期は商用やDOHCを除いてトヨタでT系エンジンの搭載車はない、若しくは消える予定にあった時期なのでダイハツに供給し続けるのは無理、そこで華々しく“新エンジン”とセールスしていた売れ線3A-Uを下請けにも与えたってところでしょう。

(エンジン、ミッション)
搭載エンジンは定評の4K-Uと3A-Uの2種、1200時代の3Kは排ガス対策(TTC)でさすがにあのOHVとは思えない軽快な吹け上がりは影を潜めてしまいましたがこれを排気量UPしてTTCの損失を補いかつての元気さを取り戻すのに成功、カローラやシャルマンではやや荷が重いながら下級となるKP61スターレットは初代KP47スターレットから継承してレースでも大活躍する元気っぷり!

カローラ/シャルマンでは廉価版扱いの1300シリーズですが燃費、軽快さは新型A系エンジンにも遜色なくこの時代で既に20年となる古参エンジンですがまだまだ色褪せていませんでした。

↓スターレット、カローラで定評の4K-U型1.3Lエンジン


一方の3A-Uは諸元で記した通りのトヨタ中級クラスの新型エンジンでしてトヨタ初のFFモデル、78年デビューのAL10系ターセル/コルサ用に開発された1A-U型エンジンが基礎、この1Uはその後各部改良されスペック&燃費を向上させた3A-U型となります。

ボアダウンさせた2A-U(1300)も用意されますがこちらはターセル兄弟専用、1300はシャルマン、カローラ、スターレットには前述の通りまだまだ色褪せずこちらも改良を繰り返した4K-Uを搭載、1500のみTTC化以来評判が悪いT型に変わって3A-Uが搭載されました。

3A-UはT型1600(2T-U/12T-U)に較べ排気量こそ100cc、psも3psダウンとなっていますが肉薄の新設計、T型デビューの70年代初頭のOHVエンジンとは比較にならないレスポンス。
特にTTCによる補機装置が付いたモノと較べるとその元気さはT型なんて話にならない出来映えでT型の未対策に無理矢理補機装置で排ガス規制をパスしたものと違い設計当初からこれを盛り込んだ対策エンジンとの違いは鮮明でしたねー、ワタクシも初めてこのエンジンを味わった時は「これが排ガスパスの1500!?」と思える活発さは今も記憶に残っています。

↓80年代に入り悪夢の排ガス規制の後遺症から解かれデビューした1.5L 3A-U型新エンジン


ミッションに関しても70カローラからそのまま移植、70から例の1、3速の遠い旧型ミッションは新たなモノに換装され手を下ろせばシフトレバーに自然に手が届くフィーリングとなりKE10からいつも感じていたギアチェンジ時の違和感が補正されまた、FRですから当然ダイレクトチェンジなのでカチッと決まる気持ち良さも健在でした!

ミッションは4/5速MTと3速ATというこの時代ならば当たり前の布陣、後年ATは多段化に一早い推進をしたトヨタグループらしくシャルマンも4速ATが追加されていました。


(ボディ、スタイリング、エクステリア)
ボディバリェーションは先代同様の4ドアセダンのみ!
ベースの70カローラが2/4ドアセダン、HT、クーペ、LB、バンと多種多様のボディ展開をしていたので寂しい限りですし先代ではやはり20カローラバンベースのライトバンも存在しましたが2代目ではセダンオンリー、この事がシャルマンをよりダイハツのイメージリーダー、プレミアムセダンという価値を高めたか?は疑問ですしせめてこの後、静かに人気となるワゴンや若者向けのクーペなりHTの存在でもあればいくらか地味な印象も拭えたのではないかと感じます。

2代目シャルマンは先代が前後ドアに20カローラやスプリンターの影が大きく残るモノだったのに対し完全なるオリジナルデザインとなり新たなプレスを起こしていました!

“高級セダンの証”とも言われた6ライトサルーン+スクエアな直線スタイル、四隅をピンと張る端正な出で立ちは80年代らしいスッキリ感でダイハツの開発テーマ⇒『経済的なハイオーナーサルーン』を良く表しいかにも70年代だった先代の陳腐イメージは払拭され好感が持てましたがどこなく親会社のマークⅡセダン(X60系)を小さくまとめたような出で立ちはあまり新鮮さはなかったような!?!?

しかし初代後期の過剰装飾、アクの強い顔付やテールの処理はなくなりスッキリとクリーンでジェントルなモノに変更、このため良きにつけ悪きにつけ個性的だったエクステリアはスマートになりましたが“シャルマン”の主張は弱まりました。

↓80年代らしいクリーンなデザインの2代目シャルマン(81yアルティア opのアルミホイール装着車)


(インテリア、居住性、装備)
インテリアに関してはこの時期は小型車もFR→FFへの転換期で車室の広さをFF先駆の小型モデル達が謳う中、シャルマンはFR小型車ですからね、出た時点でこれは勝負になりませんorz…

モデル末期の70カローラベースの哀しい性、この頃当のカローラは次期型FFのE80型の試作も終えており初代同様の“お下がり”をもらうシャルマンですからここを語るのがナンセンスなのかも(+o+)

その代り?インテリアについては日産スタンザがミニ・セドリックであったようにシャルマンは“ミニ・クラウン”と言える程の豪華さをTOPグレードの『アルティア』に与えこれならダイハツ重役さんも満足!(笑)と思えるモノでした。

当時のカローラの最高峰『SE』をも上回りまだまだ小型車では珍しい各パワー装備もテンコ盛り、じわじわ訪れていたハイソブームの中でこの部分だけは若きGureも目を見張っていましたねー(笑)

何せシートや内張りの意匠はクラウンロイヤルサルーン?マークⅡグランデ?的、黒一辺倒のインテリアだった走りのクルマばかりを追いかけたワタクシ、「これが激シブ!」とか言いながらも明るくモコモコと豪華な内装に内心凄く憧れていましたネ~^_^;

↓とても1.5Lクラスのセダンの内装とは思えなかった『アルティア』のインテリア
i

インパネデザイン、外観と同じく直線的デザインでまとめられ80年代らしい集中メーターを採用、見切りはよくこれと言った特徴はないながら嫌味のない飽きのこない機能的なモノだったと思います。

↓アルティのインパネ、この部分は大衆車の域ながら機能的!


(シャーシ、脚廻り、ドライブフィール)
この分野も70カローラそのもの!だと思います(汗)

と言うのもワタクシこれの1500は経験してますが1300は未知ですので何とも…
1500アルティだけの感想はドライブフィール的にはハンドリング特性などは70そのままですがサスが柔らかい設定でシートもフワフワ、まだ本家高級車がこのような味付けこそが高級車!! という時期でしたのでそれを模倣するような柔らかさがありしかも本家ほど金も当然掛かっていないのでいよいよのところである程度は踏ん張れるクラウンやセドグロと違い物の見事に腰砕け→ハイスピードでは修復不可!っていう感じだったですねー。

70(前期)同様にステアリングが1500はボールナット、1300がラック&ピニオンでしたのでね、1300は廉価設定ですのでシートもアルティ程フワフワではないでしょうしサス設定も悪くても70の1300レベルだと推測しますのでかえって1500アルティアは安心感あったのかもしれません、あくまで推測の域を出ませんが。

運転していても6ライトによる明るい室内と広い視界、旧型にあった狭苦しい感覚はサイズ拡大以外でこんな部分も寄与ていたと思います。

サスも先代の古典的リーフリジットからストラット/4リンクに変更、もちろん70そのもので前述の通り柔らかめのバネ?ショックになってるか?程度のフィーリング差でした。

まっ、カロ-ラ同様に面白くも何ともない乗り味ですが誰が乗っても安心してドライブできる、当時のFR小型セダンとしては及第点以下でも以上でもないのが逆に平凡かつ信頼性の高い脚だったと言えましょう…


それではこれよりモデル改歴に移ります、2代目シャルマンは1度のMCを行っていますので前期・後期の記載となっています。

※特別仕様、小変更など全ては網羅していませんのでご了承願います。また、一部上記解説と重複箇所があります。

(81/10)
8年ぶりのFMCにて2代目A35/A55型がデビュー

(81/11)
特別限定車『1500スポーティLGX』をラインアップ、このモデルは1500LGXをベースにA/W、フォグランプ、2トンカラー、特別柄のシートを施したものでした。

(83/8)
MCにて後期型となります。

1500モデルは認可済みのドアミラーを採用、フロントグリルの意匠変更の他水平指針メーター、1500もステアリング形式をラック&ピニオンとしアルティアを旧アルティアの路線を踏襲する『アルティアL』、旧アルティアをベースにスポーティイメージ(60タイヤ+A/Wのop、ダーク&原色カラー、室内意匠等)とした『アルティアG』と2極化しユーザー拡大を狙います。

↓83/8~60タイヤ&A/W装着の『アルティアG』


↓アルティアGのインテリア&インパネ



尚、このMCから1500の3Aエンジンを3psパワーUP、これと併せて1500のみATを4速化、同時に1300から4MTを廃止し5MT/3ATのラインナップとしています。

(84/9)
一部変更、1500のみバンパーを大型化します。

(87/10)
デビュー6年で製廃の時を迎えます。

81年デビューから83年迄で細々約2万台弱の販売を行いますが84年を境に台数は激減、86年以降は3,2桁という時期もあり商品寿命が尽きた事が表向きの理由ですが親会社のメインであるカローラセダンがFF移行後も旧70系のシャーシをAE86系レビントレノに残して生産続行していましたがこれもいよいよ87年のE90系へのFMCでFFシャシに集約される事となりダイハツへのシャシ供給ができなくなった事が大きく初代よりも短命に終わる結果となってしまいました。



(総評)
提携→子会社~合併以後、トヨタの下請けに甘んじてきたダイハツが威信をかけて“フラッグシップ”として誕生させた初代シャルマン、決して商業的成功はならずともこれの意気込みこそ完全自前の『シャレード』開発に繋がり数少ないダイハツの名車誕生に寄与、シャレード以降の2代目シャルマンも意欲作としての期待が込められましたが蓋を開けてみればボディこそ完全オリジナルながら中身はカローラという先代と同じ内容で再び『シャルマン』としての主張がないままのデビューに市場はほぼ無反応、ダイハツの社員専用車のイメージ脱却はできずにトータル販売台数も先代以下の8年で約30,000台程度という散々たるものでした。

制約の中で造るダイハツ小型車ですから致し方ないですが終盤ではライバル車がほぼFF化を済まし新時代の小型車!として脚光を浴びる横で最後まで狭いFRセダンはいかにも不利でデビュー当初からFF化を叫ぶライバルが多い中での2代目シャルマン、出た時点で完敗が予測できた、そんなモデルでした。

初代デビュー14年でダイハツが学んだのは「所詮親のお下がりをもらっても大成ならず!」だったのではないでしょうか…

この教訓はシャレード、そしてシャルマン廃止から2年後にデビューする『アプローズ』に活かされダイハツ独自の視点と感性でオリジナルの魅力溢れるモデルの登場に繋がりますので2代のシャルマンの生存も決して無駄とは思いたくありません。

諸般の事情で?立位置的な後続であるアプローズも不幸な結果となりこれ以来ダイハツはこのクラスにオリジナルモデルは投入していません、時代的に現在OEM文化が根付いてしまい特にダイハツにそれ(オリジナル)を求めるのは酷ですがトヨタにはない斬新なアイディアや技術力を持つメーカーだけに惜しい気がします。

当時は「トヨタのお下がり」と相手にされなかったシャルマンですがこうして振り返ると現代のバッジ替えよりは遥かに造り手側の意地とメッセージを感じさせませんか?

シャルマンを今見て思う事…当時は理解されずとも初代デビューから40年の今日に“ダイハツスピリット”をつづく感じましたネ~、今更ですが…(^.^)/

“変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る・『A35/55型2代目ダイハツシャルマン』……終

Posted at 2017/12/09 17:18:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ

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