
またまたやってきましたベストテン企画(^_^;)
ここまでかつての国産中級小型セダンの代表格であった三菱ギャラン、日産ブルーバードとやってきましたんでね、このクラス真打、と言うか横綱と言うか…
小型セダンの王者はとにもかくにもトヨタさんのコロナさん!
ギャラン、ブルーバード共に最後は下級車種と統合され往時のモデルとは性格も立ち位置も大きく変貌、名前だけ引き継ぐ的モデルとなりましたが2車ともにそれも終了、両車、ミニバンに圧され現在このクラスは撤退と云っていい有様ですがさすがトヨタさん、コロナ→プレミオ(カリーナ→アリオン)と名前は変わりながらもかつてのコロナ路線のモデルをそのまま継承ししかもそれなりの販売と需要は持っている、今やどのクラスにせよセダン単独車種ラインナップが難しい中、頑張っていますよねー…
そんなかつてのコロナ、現代のプレミオにセダン好きとしては敬意を表さなきゃいかんですよね(~_~;)
コロナですがブルーバードの回でも記しましたがブルと共にマイカー元年と言われた昭和40年以前からラインナップ、元年以降カローラやサニーの熾烈な争いがクローズアップされましたがそれ以前の昭和30年代から既に闘っておりそのライバル争いは当時のカーマニアから“BC戦争”と呼ばれていた事はご承知の方も多いと思います、特にご同輩以上では懐かしい?響きかもしれませんね…。
結局そのBC戦争は40年代からギャランやルーチェ、アコードなども年代が進むにつれライバルも増えかつてのように対ブル、対コロナという図式は目立たなくはなりましたがブル撤退の2001年まで、トータルすると1957年、ダットサン110/210に対抗して発売した初代コロナから足かけ44年に及ぶ闘いがあった訳ですね、結果は前述の通りコロナ→プレミオの圧勝という事になりますかな…!?!?
さっ、それではトヨタコロナ“ザ・ベストテン” やってみたいと思います。
尚、定義としては“コロナ”の名前が入ればどれもランク対象、商用で存在したコロナラインとかコロナプレミオも含みます。
但し当初『コロナマーク?』としてデビューしたマーク?は別車種として計上、市場でもコロナとは独立した車種と早い段階から受け止められていたのでこれは省きます、マーク?はそのうち単独にてベストテンやってみたいと思ってます!
途中から兄弟となったセリカ、カリーナは云わばコロナファミリー?ではありましたがコロナの名前が入らないので勿論対象外、3代目コロナHTのボディだったRT55 トヨタ1600GT、ワゴンモデルのカルディナやコロナ後続モデルであり現行車種も存在するプレミオも同様理由から対象外とさせて頂いております。
さぁ、今週の!?第10位!!
【3代目PT/RT40、50系コロナ(1964〜1970)】

↑セダン1500DX
ご同輩前後の方ではコロナと聞けばこのイメージがある、そんな方も多いのではないでしょうか…
アローライン、カミソリ、バリカン、出っ張りとか色んな揶揄をされる3代目コロナ、ワタクシの子供の頃、これはウヨウヨ見かけましたねー。
小型タクシーも結構いたように記憶、多くの標準家庭、うちもですがパブリカやカローラ、サニーだった時代、少しお金持ちの家がこのコロナっていうパターンも多く友達の家でこれ乗ってたりするともう羨望!
車種の少ない時期なのでパブリカやカローラと較べると子供の目にもその造りの贅沢さ、豪華な内外装はハッキリ分り正直、スタイル的には鈍重でオヤジ臭い印象が強かったので好きではなかったですがそれでも明らかにカローラとは質が違う!!と子供ながらに乗せてもらう度、軽い衝撃を受けたりしたモノですw
このコロナは巷でもかなり人気があり都合6年の長寿、モデルライフ途中の68年にはコロナの先行FMC版モデルとしてマーク?(コロナマーク?初代RT60/70系)がデビューしトヨタも一時はこれをコロナとして発展させる予定が日産からハイオーナーカーという新たなジャンルのモデル(初代C30型ローレル)がデビューした事によりマーク?はこれの対抗馬とし対ブルーバード政策として従来型コロナも車種編成して継続させる事になり結果的に長寿となっています。
3代目コロナの特徴は何と言っても我が国初の2HTモデルの設定、そしてそのボディを使ったトヨタ2000GTの廉価版である『トヨタ1600GT』の設定でしょう。
↓途中追加(1965)のHT
小型ファミリーモデルとして充分な性能とサイズで受け入れられたコロナですがブルが67年の3代目デビュー(510)で当時としては高度な脚廻り、パワフルなエンジン、そして国際ラリーでの活躍が顕著でスポーツイメージを高め主にコロナユーザーより低い年代で人気となりブルがコロナと並ぶ人気、販売を確保した事からコロナも途中からHT、そしてDOHCの1600GTを設定し対抗、言うなればブルは変哲ないセダンボディ(後にクーペも追加)ながら中身はフルスペック、コロナは1600GTは別としても普及型では中身は従来型を継承しながら見せかけのスポーツ(HT)というトヨタお得意の“見た目”の新しさでブルに勝利、この事から当時「技術の日産、販売のトヨタ」と言われるようになった経緯があります。
多少クルマに詳しければ510vsRT40,50を較べたらクルマとしての秀逸度は510が上なのは明らかであり小手先の手品で勝利するトヨタ商法が3代目コロナを見ると嫌でも思い出されます、そんな部分と前述の通り個人的にはボテっとしたスタイルが好みではないのもありこの順位とさせてもらいますが10位認定はセダン、HTバンとピックアップが対象、他に65年から追加した国産初の5ドアモデルも存在しましたが個人的好みでこれは対象外とさせて頂きます!
続いて第9位!!
【6代目TT/RT130系コロナ(1978〜1982)】
6代目130コロナ、通称は“殿下コロナ”かな?(笑)ここで登場ですねー、この代から正式名称を『トヨタコロナ』としており120までは初代から正式には『トヨペットコロナ』でした。
130は好評だった先代の所謂“安全コロナ”(T100〜120系)をキープコンセプトしたモデル、先代が排ガス規制のゴタゴタ期にもかかりこれに苦労したトヨタ、正直FMCどころではない!という余裕のなさもあったのでしょう、それでも若向きHTでは新たなデザインが与えられましたがメインのセダンでは流行の角目4灯が与えられはしましたがスタイリングやイメージはキャリーオーバーでした。
排ガス規制の混乱期にシブいDOHCの18-G(EU)エンジンのGTを持ち続けたり普及スポーツとして未対策時のツインキャブモデル→TTCになりながらEFIで復活等、先代末期はあたふたした排ガス規制時のイメージでかなりファンを失いながらも130系では走りにおいて向上精神が感じられ印象は良かったんですがね、まぁ、コロナらしいと云えばそうなのですがボッテリしたスタイリングはHTですらオッサン臭い印象は相変わらずで個人的にブルやギャランの若々しさが好みでしたネ〜…
依って130系も9位としますがセダン/HT/バンが対象、この型にも伝統の5ドアが『コロナLB』として存在しましたがこれは10位の2代目と同様理由で対象外です。
さぁ、8位行ってみましょー!
【2代目PT/RT20、30系コロナ及びコロナライン(1960〜1964)】
実質的なコロナの初代はこの20系と言っても良いでしょう、初代ST10はクラウンやマスターの部品寄せ集めの急造車種、小型ファミリーカーとして着実の売り上げを伸ばすダットサンにSTOPをかけるべくロクに研究も設計もせずに慌てて出したのが初代ですので“コロナ”としてきちんと造られたのはこの2代目からと云う訳です。
2代目コロナは初代のクラシック然とした出で立ちから大躍進、自動車先進国アメリカのフルサイズカーを彷彿させる流麗で遊びもあるハイカラなデザインが当時としては目を見張る新しさ、ラップアラウンドされた前後スクリーンや四角である三角?窓も新鮮、米の流行であるテールフィンもさりげなく取り入れ地味だった国産車に新しいトレンドを招き入れたデザインはかなり話題を呼びました。
リーフ&コイルによるカンチレバーの脚廻り、そしてトヨグライドやサキソマット等のいち早いイージードライブモデルも大きな技術の進歩ながらもライバル(ブルーバード310)の優位は変わらず61年からは小型枠改正に合わせそれまでの1000cc、そしてブルの1200ccをも上回る1500ccエンジンをクラウンから換装しブルの一つ上の車格を与えた1500DXを追加、62年からはCMでその頑強度、耐久力を示すハード走りのCMを流し如何にブルより大きく高性能かをアピールし徐々にブルの顧客を剝脱、このなりふり構わないトヨタの当時の姿勢から“BC戦争”と呼ばれた訳です。
個人的には当時の310ブルよりはこちらが好み、上述のデザインの斬新さに加えピアノ鍵盤型スイッチなども新しさを示し保守的なトヨタにしてはよほどブルが憎かった?ブル1位コロナ2位の屈辱を如実に表した2代目コロナに郷愁を感じますね(笑)
2代目コロナの必死さに敬意を表し商用モデルのコロナライン(ピックアップ、バン)含め?8位と致します。
盛り上がってまいりました(汗)第7位!!
【8代目CT/ST/AT150系コロナ(1983〜1987)】
引力コロナ、ここで登場です。
このモデル、クルマとしては悪くはないのですがFR→FFに転換した最初のモデル、個人的には先代であり最後のFRコロナ(140系)が大好物でしたのでFFになった事に加えイメージが140以前の年寄り臭く戻ってしまったのも残念感MAXでした。
まだ140のモデルライフ時代にまず得意の5ドアが新たにFF機構で登場、既に発売されていたFFカムリ/ビスタ(SV10)のノウハウを次ぎ込みSV10で驚愕の室内広さをFFならではで実現したのをコロナで再現、大転換(FR→FF)に慎重だったトヨタはFRの140とFFの150を共存させて販売、FFアレルギーがさほど影響ないと判断した83年にメインとなるセダンもFF版を発売、140は車種整理となりました。
およそコロナのイメージではない140に較べ150はいい意味でも悪い意味でもコロナそのもの!
見かけは先行していたSV10と大差ない6ライトウィンドウの地味なセダンですがやはりコロナというBigネームは凄くワタシは当時カローラ店でSV10を売ってましたが150コロナと大差ないクルマながらコロナの売れ行きには到底敵わなかったです…
やはり好物の140直後、FF転換モデルという部分がいいイメージないのでこの順位ですが乗ってみるとコロナらしく大きなカローラ?って感じで誰でも安心して転がせる、そんな安心、感安定感は間違いなくありました!
ランクiINはお約束で5ドアは除きます、また商用は140でしたのでこれも割愛です。
どんどん行きます、第6位!!
【4代目PT/RT80,90系コロナ(1970〜1973)】

↑セダン
通称”ブラボー・コロナ”になりますね!
ブラボーコロナ、T40の項で書いた通り一度はコロナ→マーク?に発展とされかけましたのでね、その方針撤回以後に開発されたのがこのモデル、従って旧40系が長寿命となった訳です。
ブラボーはイヤーモデルを採用、僅か3年のモデルライフで2回のMCを受けてますがその間に当時のトレンドに応じ?グレードアップを慣行、先代がMAX1500(普及型)だったモノを1600→1700→1900とメインを引き上げ73年のFMC直前には遂に2Lまで到達し次期型T100型の下地を作っています。
ブラボーも伝統のHT、そしてメインのセダンにバンをラインナップ、大嫌いな5ドアはこの代は存在しないのも好印象(爆)
出で立ちはシンプル&スポーティでセダンは大きいカローラそのもの、HTは日産に刺激されたか?インポルブメントデザイン的に大きく湾曲したRrサイドガラスのラインが特徴でボディセンターを走るサンダーウェーブラインも流行に乗り若々しい印象でした。
↓HT
好評ながらグレードアップの完成にはボディサイズの拡大も急務な点から僅か3年のモデルライフでしたが歴代コロナの中でも珍しく若々しい部類に入るブラボーコロナ、個人的には初期(70〜71年)のモデルが一番好きでしたが全般を6位と致します!
☆☆☆〜今週のスポットライト!!〜☆☆☆
今一歩、惜しくもベストテンに入らなかったコロナはこちら…
【初代ST10型コロナ(1957〜1960年)】
半世紀以上前の初代コロナ、長い歴史はここからスタートした訳ですねー。
2代目の項で示した通りダットサンに対抗する急造モデル、当時のクラウン、マスター(クラウンベースの営業用)はこれ以前のモデルをもパーツ流用し煮つめの期間も充分な設計期間もなかったと聞く初代コロナ、よってサスなどに不具合が多発したなんてのも聞いていますが勿論ワタクシ、そこまで年寄りでないのでリアルには知りませんですゾ(爆)
現役で実際走っているのを目撃したのは未だに忘れない昭和53年の夏、京都に家族旅行した際に見かけたのが最初で最後でしたね、後はもう博物館…
その丸っこいスタイリングから“ダルマコロナ”と呼ばれお世辞にもカッコいいなんて言えませんし見るからにクラシックの出で立ち、当時のダットサン110/210にしても似たようなモノですがまだダットサンの方が専用デザインだし垢ぬけてたかなぁ…
正直、馴染みもないしあまり好きな出で立ちではないですがやはり初代には変わりないですからね、ランク外最高順位と致します!
さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!
【5代目RT/TT100,110.系コロナ(1973〜1976)】

↑セダン
最初にお断りしますがこの代は他に120系も存在します、しかしMCでの前後意匠が大きく変化し5代目の魅力をスポイルしたと未だに思います、このため5位対象は前期モデルの73〜76年とし76〜78年の120型は対象外とします、細かい拘りですが(笑)
5代目コロナ、コイツは通称“安全コロナ”日本初のOKモニターを故・田宮二郎氏やミスターがCMしていた印象が残っている世代です。
先代でグレードアップの序章を作りこの代で完全にコロナ=中級クラス(1600〜2000)を印象付けました、先記のOKモニターを始め激突吸収バンパーや衝撃吸収ボディを採用し殊更“安全”度をアピールし大成功、ライバルのブルーバードが610、ギャランがNGと2車とも自滅気味に人気を落とした中、コロナ独走って感じでした。
確かにこれの現役時代はコロナ6、ブル3.5、ギャラン0.5って感じでしたかねー、とにかく5代目コロナはもう飽きた程見ましたわw
直線モチーフのボクシーなスタイリングは保守的で新しさはないもののグレードアップ流行りの中、妙に高級感の演出に走りしくじったブルやギャランとは異なりあえて素気ないほどにシンプルな出で立ちとしたのが功を制したか爆発的とまでは言えなくとも着実で安定した人気を誇っていたと思います。
↓HT
ただ、この代は悪夢の排ガス規制をモロ被りの代でしたのでこれの対象となる76〜78年モデルのドライバビリティは最悪、またこれによりFMCの余裕もなく都合2回のMCが施されましたが弄る度にゴテゴテとオーバーデコレーション化、前期モデルが一番スッキリしていて好みでしたねー。
尚型式ですが未対策〜51年規制が100(セダン)、110(HT)、53年規制が120(セダン/HT共通)となり冒頭で申し上げた120は対象外です。
ボディはセダンは2/4ドア、そしてHTにバンですがレアな2ドアセダンにはトヨタの漢仕様であった『SR』もラインナップ、オヤジ仕様の地味なコロナのこれまた地味な2ドアセダンのSR、見た事ないですがこれ、今あれば激シブですね〜w
↓2ドアセダンSR
いよいよ上位に行きます、第4位!!
【9代目KT/AT/ST/CT170系コロナ前期型(1987〜1989)及び後期スーパールーミー(1990〜1992)】

↑前期セダン
先々代140系で既に完全なるカリーナ(セリカ)と兄弟車になってはいましたがこの代からはそれがスタイルやデザインにも顕著に現れ始めました、それでも双子のような顔変え尻変えではなくカリーナには若々しさを、コロナには落ち着きをとそれぞれオリジナルデザインもされていますが一部外板の共通化が一気に進み特にバン/ワゴンに関しては鼻先だけ異なる双子に限りなく近くなっていました。
まだトヨタ90年代トレンドのグネグネ山盛りスタイルになる以前のスッキリしたクリーンな出で立ちが好感も持てました、地味で何の変哲もないスタイルですがオーソドックスで落ち着きある気品あるスタイリングだと思います。
ハイメカツインカムの台頭期ながらも伝統のスポーツDOHC(3S-GE)もラインナップ、”コロナGT”は顕在でカリーナやセリカ、そしてこの代では被るST160系コロナクーペやST180系コロナエクシヴではこの3S-GE搭載モデルは数多く見るもやはりセダン系のGTなんて滅多には拝めない代物、この部分はT100系からの伝統でいぶし銀の存在が良かったですね〜。
尚、89年のMCで前期後期と分れますが個人的指嗜好は断然前期派です、後期は縦縞のグリルと横一線の大型ガーニッシュになったRrスタイルは大嫌い、ですので4位に含むのは前期セダン/バンのみ、5ドアのSFや先記のクーペ、エクシヴは含みません。
但し、後期にはバブル時代を象徴するリムジンタイプの『スーパールーミー』がラインナップ、いくらバブルでもコロナのリムジン、いるか?と当時でも疑問に思えた程のシャレのキツいモデルでしたのでその冗談っぽさに敬意を表しコレは含めます(笑)
しかしクラウンやマークⅡのセダンもあったのに何でわざわざ高級車ではないコロナをストレッチしたんだか未だにワケ解りません、日産はセドリック、三菱はデボネアVでやり至極分り易いリムジン化でしたがトヨタはコロナでやるかと…いやー、眠れなくなりそうですわ(^_^;)
↓スーパールーミー
いよいよベスト3に入ります!
【10代目AT/ST/CT190系コロナ(1992〜1996)】
これは通称はないでしょうw
中村雅俊氏が確か『コロナ氏』に扮して色々やっていた記憶がありますが…
10代目コロナ、我が愛機E30系ギャランと被る代でしたねー。
トレンドは当時トヨタが凝っていた丸み帯びて猫背山盛りなる大柄印象なデザイン、この時期のトヨタトレンドスタイル、基本的には嫌いでしたがX90マーク?系やこの190コロナは比較的いいデザインに感じます、特にノーマルではボテってとしてましたが少し車高下げて走り風にすると際立つ×2!!
ほんの僅かな期間でしたが全日本ツーリングカー選手権にもこの190は出場、そのレース仕様のコロナはかなりカッコ良く映りましたっけ。
ただこの当時はワゴンブームでもあり伝統のスポーツDOHCエンジン搭載モデルはワゴン版のカルディナに移行、まぁ、既にハイメカツインカムが全盛でしたのであえてスポーツDOHCを必要としない部分もある位セダンの走りも良かったながらシンボルが失われたのは残念でしたね、4HTのエクシヴとカルディナには与えられながらセダンには未設定、伝統的のシブい4枚のGT、この代から消滅したのが一時代の終焉を感じさせたりと。
少しカスタマイズするのを前提にセダンのみ4位としてます、バン/ワゴンはカルディナ名を名乗っているので割愛、4HT版の『コロナエクシヴ』とお得意の5ドアの『コロナSF』はこの順位には含めませんのでこれらのファンの方、ご了承願います…。
とうとう来ました!第2位!!
【11代目AT/ST/CT210系コロナ・プレミオ(1996〜2001)】
コロナの名を名乗る最終モデルがこの11代目となるコロナプレミオ、サブネームがここで付き次世代では軒先貸して母屋取られるの如く『トヨタプレミオ』と改名されましたのでコロナの44年の幕引きをしたモデルになります。
2位とはまた高順位過ぎるじゃねーか!というご意見もあろうかと思いますが結構ワタクシ、このモデル好きなんですよねー…
次世代のプレミオアリオンはバッジ違いだけの完全双子になりましたが最後のコロナ(プレミオ)とカリーナはまだそれぞれコロナとして、カリーナとしての矜持があったように思います!
まぁ、そんな大げさなモノではないとしても歴代続いたそれぞれのモデル、そしてファンに対する真剣さが感じられたとでも云えばいいでしょうか?210系も時代からしてコストダウンの嵐は凄くインパネやらシートはそれの嵐、バブル期の先代190やその前の170と較べても手抜き感は拭えないながらも“コロナ”としての振る舞いがまだ見られました。
スタイル的にも先代までに常に感じたジジ臭さ薄まりすっきりリファインされ190と較べると若々しく軽快感をも持てる出で立ちは品も感じ好きな部類、11代続いたコロナの中でもなかなかクリーンで当時若い世代のワタシでも「これならコロナ、乗ってもいいか!」と思わせてくれたりと。
そんな個人的嗜好で210コロナプレミオ、2位と致しましたが同世代、同型式の2代目カルディナは対象外とさせて頂きます。
さっ、そしてオオトリ!今週のTOPを飾るのは…
【7代目KT/AT/TT/ST/RT/CT140系コロナ(1982〜1987・1998)】

↑セダン
以前、“カッコいいクルマベストテン”でも高順位とした140コロナ、昔からワタシのブログを見て頂けている方々には分り易い1位だったと思います(*^^)v
その位ワタクシGureにとっては140コロナは好きなモデル、FR最後、夢のツインカムターボ初搭載、FFと被り悲運など数々の印象があるのですが何と云っても140のスタイリング、これはこのクルマに“コロナ”の名前が付いてなけりゃそうは驚きませんが何せワタシの世代では140の後も先もとにかくコロナと云えばオヤジのクルマ、ジジ臭いクルマという印象が強かったのでね、82年に140がデビューした時の衝撃は心臓が喉から飛び出る程の驚きでしたwww
セリカ、カリーナの60系と車台を共通化、よって先代の130系までのコロナからは若干ですが良く云えば小型化、悪く云えば安っぽくなったのですが主に若向けのセリカ、カリーナと共有シャシされた事が副産物としてコロナに“走れる”要素が与えられた訳でもありました。
これを逆手に取ったかどうかは知りませんが兄弟含めた3車の中でコロナが何故か一番エキサイティングなスタイリングとなり特に2HTはソアラの小型版の如くスポーティかつ気品をも感じさせ本来のコロナユーザーの年代でも走り好きならば歓迎される出で立ち、スーパースポーツ然の60セリカやファミリー臭漂うカリーナと較べ大人なクルマ的イメージの140コロナ、カッコ良かったですねー。
セダンもウエッジの効いたなかなかスタイリッシュな出で立ち、コロナとしては信じられない、大冒険のスタイリッシュさにやられましたわw
140のHT、3T-GTでも4A-Gでもいいのですがこれは若き日に購入を考えた程ホレたモデル、未だに所有しなかったのが後悔される、そんなモデルですので1位を進呈です
↓HT
尚、140系はFR→FF転換期真っただ中のモデルだったのでデビュー僅か1年で次期型150デビュー、そのため新鮮さはアッと言う間に薄れメーカーもFFを浸透させるのに躍起でしたか150をメイン販売とし140は売る気も感じられずその部分が悲運、83年の150セダン発売以後は早くも車種編成がなされFRである事からスポーツ系モデルと廉価版、営業用の布陣となりました。
85年には我が愛しのHTは打ち切られFFのクーペ(ST160系)にチェンジ、セダンはオーナー向けは廉価版ながら150と併売され87年まで生産、営業用タクシーモデルに至ってはその後Bigマイナーを受けながらも98年まで生産され悲運ながらも結果的には長寿モデルとなった訳ですね!
↓TAXIモデル
1位に含めるのは140全般=セダン/HT、バンとさせて頂きます!
以上がコロナ“ザ・ベストテン” ですが如何でしたでしょうか?
ご意見、思いは各人それぞれですので文句言わずそれぞれのコロナ・ベストテンを考えて頂けたらと思います(*^-^*)
尚、コロナは全11代ですが車型を分けたランクインもございます、依って圏外もありますのでそれを記載しますと
12位:180系コロナSF
13位:180系コロナエクシヴ
14位:150系コロナ5ドア
15位:130系コロナLB
16位:170系後期コロナ/170系コロナSF
17位:200系コロナエクシヴ
18位:40系コロナ5ドア
19位:190系コロナSF
20位:160系コロナクーペ
という結果となります、5ドア嫌いでは有名な?Gureですので圏外はコロナは国産初5ドア設定の意地もあり歴代で5ドアモデルが多く主に圏外はこれで占めますが170系後期や160コロナクーペなど生理的にNGなモデルも存在、これなら5ドアの方がいいや!なんて思える程でしたから安定度抜群の感があるメジャーなコロナですがワタクシとしては好き嫌いが共存するクルマ、その好き嫌い度の振り幅はギャラン、ブルーバードより遙かに大きいです…。
プレミオと名を変えて14年、今やセダンモデルの衰退もありさすがのかつてのBigネームであるコロナももう忘れかけられた印象がありますがそんなセダン苦境の時期でも後続のプレミオが結構支持されながら生き長らえているのがトヨタの実力、採算、勝算のないライバル他社はとっくに撤退したこのクラスでかつての立ち位置を貫きそれなりに固定ファンを掴んでいるのはさすがですよね!
ブルとの熾烈なBC戦争、ギャランやルーチェ、アコードなどを加えた華やかな闘いの時代をリアルに見てきた世代、スポーツはライバルがいるから愉しい!なんてCMもありましたがコロナ(プレミオ)もライバル不在になってからというモノ、いい意味でも悪い意味でも唯我独尊、HVセダンのプリウスやSAI、カムリなど同士討ち見せられてもちっとも愉しくはないですが今でもラインナップに残るのは当たり前のように見えて現在では奇跡的とも云えますよね、今回コロナベストテンをやってそこに気が付きましたわぁ、今更かもしれませんが($・・)/~~~
さすがに引力はもうネェーかw・トヨタコロナ“ザ・ベストテン” …終