
好評(?)車種別ベストテンシリーズ、今回のお題は『日産ローレル』となります(^^)v
ローレル、1968年に我が国初の“ハイオーナーカー”としてデビュー、当時はまだまだ車種編成上、メインのセダンの他にライトバンやトラック、ピックアップ等のコマーシャルカーのラインナップが必需の時代に日産はこれらを持たないセダン専用としてローレルをリリース、コマーシャルモデルをシリーズにラインナップしない事でよりオーナー向けセダンとしての地位を高め当時、オーナーカーとしては最上級だったブルーバードよりサイズを拡大、ブルが1.6Lを最大としていたところに1.8Lエンジンを搭載し全てに於いてブルに較べ余裕と豪華さを与えた上質なセダンが初代C30ローレルでした。
当時はまだセドリックやグロリアはハイタク他法人需要がメイン、一般オーナーにはブルーバードが浸透しておりこれはライバルのコロナ、クラウンの関係も同様、そんな中で新ジャンルのハイオーナーカー、ローレルは営業用を構想に入れていないためスタイリングや各部味付けに制約がなく当時としては非常に先進的なスタイリングや出で立ちが魅力で当時の富裕層には非常に注目を集め発売時の評判も上々、マイカー元年以降ハイクラスのモデルに新風を誘い込むのに大成功を遂げたNEWモデルでした!
ただ、ローレルにも御多分に漏れずに容赦なくトヨタが刺客を送り次期コロナとして開発されたコロナマークⅡを急遽、ローレルに合わせ車格をUPして発売、ローレルが持たない当時の流行の先端である2HTボディを持っていた事等、全体的にそれまでにないジャンルの先駆者らしく孤高感がありかつどことなく地味だったローレルに対し若々しさとスポーティなイメージのマークⅡ、内容的にはコロナの焼き直しでローレルが旧プリンスの陣営による真面目なクルマ造りに対し圧勝、当時よく言われた“技術の日産、販売のトヨタ”をブルvsコロナに続いて実証してしまった感じでした。
この初代から因縁の対マークⅡとの闘いはその後も熾烈に続きこの事がこのジャンルも人気カテゴリーに成長、三菱、マツダ、ホンダも参入して激戦となりバブル期には同じメーカーから同じカテゴリリーに幾何学のモデルを輩出、バブリーマツダ5チャンネル等がいい例ですネ
この頃には“ハイオーナーカー”という言葉はもう使われずその代名詞は“ハイソカー”、この時代にはクラウンもセドリックもオーナー需要が大幅に高まりこれをベースとしたより上級なマジェスタ、シーマ等もデビュー、ローレルやマークⅡはハイソカー入門編の立ち位置となりますが好景気の中、高級車にこれまで手の届かなかった庶民の夢を叶える役割を果たしました…。
このハイソカーも時代の流れには逆らえずセダンブームの衰退と共にモデルは激減、老舗?の日産はローレルの後継であるティアナ、マークⅡはマークXとして現存しますがその勢いはローレル、マークⅡ全盛期に較べ目を覆う惨状、しかしハイクラスセダン=ステータスを感じる少数な保守層は存在し根強い支持があるのも事実、ハイソカーも既に過去の言葉、今ではプレミアムセダンと形容されておりますがこれの元祖である日産ローレル“ザ・ベストテン” やってみたいと思います。
尚、定義としてはいつものように“ローレル”の名前が入ればどれもランク対象、サニーベースのローレルスピリットもファミリーとは認めたくないですが名前がローレルですから立派にランク対象です(笑)
半面、シャシ共有しながらも別名とされているモデル(セフィーロ、ステージア等)は対象外とさせて頂きますのでご承知願います!
さぁ、今週の!?第10位!!
【5代目ローレル後期型 C32型(1986〜1988、営業用セダンは〜1993)】
5代目C32後期、10位です。
あくまで個人的印象ですが5代目は前期型の方が好み、後期はバブルの流れとライバルのマークⅡに対し劣勢だったため無意味にギンギラギンの成金趣味が際立ち好感が持てませんでした。
Y30セドグロ同様、日産らしいと言えばそれまでなのですが古い時代の日本人が好む高級車像そのものの性格、車格以上のオーバークオリティでこけおどしの外観とこれでもか!と言える程の金蘭豪華な内装(上級モデル)はセンス以前の嫌らしさしか感じず仮にそこまで見栄張りたいなら私なら素直にもう少し金出してセドグロを買いますってw
前期はそこまでギンギラではなくセドグロより下級をきちんとアピール、必要以上の派手派手さは感じず逆に先代後期のC31型後期よりは落ち着いたイメージは好感持てましたのでね、依ってこの順位は前期後期と分け悪趣味な?後期限定と致します!
続いて第9位!!
【3代目ローレル C230型(1977〜1980)】

↑前期4HT
3代目ローレルですね、まだ旧型式表示時代のモノでC230(MC後はC231)型となります。
1978年を境に前期後期に分かれますが9位対象は両モデルとします、前期後期は御多分に漏れない?前期はスッキリオーソドックス、後期はマークⅡに離されゴテゴテ…
まぁ、単なるこれも好みの選択ですが230に関しては後期でもそれほど成金趣味は感じないのでw
230は好評だった先代C130を基本キープコンセプトでしたが70年代然としていた130のモッサリ感をリフレッシュ、直線基調のスッキリしたデザインになりC130のぜい肉を取り去ったイメージは兄弟であるケンメリ→ジャパン、サメブル→ブルG6シリーズと同様。
ベースのセダンに加え伝統の2HT、そしてローレル初の日産の十八番であるセンターピラーレス4HTが設定されセドグロの象徴だった4HTのラインナップはローレルのステイタスを高めました。
セダンはオーソドックスで四隅をピ−ンと張るセダンらしいデザイン、2/4HTはファストバック気味のスポーティさを表すモノ、個人的には地味ながらもセダンが一番好みでしたが巷では4HTが圧倒的な人気でした。
4HTは本来のターゲット層以外にもフルオープン4枚のスタイリッシュさがウけ若年層にも人気、中古の4HTはやんちゃ層にも大層人気で伝説のC130ブタケツ世代も順調に230に支持に継承された感がありましたね(笑)
230はセドグロで好評だったボディ同色ホイールキャップを採用、330系セドグロで人気色だったマルーン、カッパーブラウンもローレルにラインナップ、個人的にはこの同色キャップは大嫌いでしたしファストバック調のスタイリング、濃色系は230をより重々しく見せホワイト系の塗装が好きでしたが一時、これの中古モデルは高騰していた時期もありましたネ〜…
2HTは既に旬を過ぎておりかつ先代のスタイリッシュさは皆無で不人気、ジャガーXJS風味のダクトで隠すRrサイドウィンドウ等新しさも訴求していましたがとにかく4HTに隠れ地味でした。。。
↓後期4HT
あっ、排ガス規制NAPSの過渡期のモデルなので走行性能は230、最悪で1.8L、2L4気筒、同6発、同6発EGI、2.8Lをラインナップしていましたがまともに走れるのは2.8だけ、しかも当時既にこのクラスですとATが受注の半数を占める中、マークⅡが4ATを採用する中依然3ATですからね、排ガス=TTCのトヨタも走りませんでしたがハイオーナーカーとしてATが3速か4速かはかなりのポイントでありこの時代でマークⅡとローレルの評価が徹底的に差が出ましたっけ…
さぁ、8位行ってみましょー!
【4代目ローレル C31型(1980〜1984)】

↑4HT後期
8位は4代目C31型、この代では130/230と続いたアメリカンナイズのイメージを一新、設計をあのスカイラインの父である桜井慎一郎氏に任せ欧州車風出で立ちに変貌、CD値を謳い『アウトバーンの旋風』のコピーが象徴するようにそれまでのローレルのイメージをガラリと変えるモデルでした。
ボディは従来通りのセダンと4HT、2HTはこの代で消滅しています。
セダン、HTとも6ライトの上品さをアピール、やり過ぎだったイケイケ豪華路線のローレルの見直しがなされ230まで如何にマークⅡ、そして自社のセドグロに負けない豪華絢爛さを醸し出す路線から内面とシンプルさを提唱するモデルになっいましたね〜。
ただ、この作戦は上手く行かずこれは一気にシンプル路線としたため‟安っぽい”と悪評が目立ち従来のローレル支持層には受け入れられませんでしたし私も最初C31を触った時はコストダウン感が非常に目立ち同時期のR30スカイラインと兄弟色がより鮮明でありスカイラインはシンプル→スポーティの証と捉えられててもローレルは巷の悪評通りただただ安っぽさしか感じませんでした…
セドグロから始まったL20ETのターボモデルも設定、スカイラインと共通となるシャシ、脚で従来より格段に走りも実力も高いC31でしたが見た目の質素さで損をしていた感じがします。
↓セダン前期
このため日産は82年のMCで後期型とした際、旧230のように派手派手成金趣味を復活、おフランスのファッションブランドをそのままグレードにした『ジバンシーバージョン』等も設定し徹底した豪華さをアピール、前期の質素過ぎたイメージ一新を図りこれにより販売台数を挙げたのも事実、個人的にあまりの成金趣味は受け付けないのですが前期のローレルとしては?な出で立ちよりは後期型が好みでした。
当時先輩が後期メダリストターボに乗ってよくいたので借りましたが中身はR30と大差なく脚廻りではマークⅡ系よりしなやかでしたし粘りと乗り味をバランス良く実現、L20ETのドッカンは乗りにくかったですがターボが効く3500rpm以降のローレルならぬ爆発的な走りは愉しいモノでした!
見た目はイマイチのC31ですが走りの意外さでこの順位としましたぁ。
盛り上がってまいりました(汗)第7位!!
【初代ローレルセダン C30型(1968〜1972)】
冒頭で記述した初代ローレル、ここで登場!
ブルーバード510で有名になった直線美を誇る“スーパーソニックライン”は実はこのC30ローレルがオリジナル、日産と合併前の旧プリンスがグロリアとスカイラインの中間車種として開発途上だったモデルを日産が引き継ぎ発売したのがC30になる訳です。
まっ、引き継いだと言えば聞こえはいいですがその秀逸なるスタイリングアイディンティを日産はブルにパクり見事に名車と言わしめた一因がこの“スーパーソニックライン”にもある訳なんですね。
しかし元々オリジナルがローレルだけありその収まりはC30の方がしっくり来ます、全長がある分、ローレルの方が本来の伸びやかさが顕著に感じます(個人的見解)
地味ながらエレガントなイメージの外観とは異なり旧プリンスのG18型エンジンはガサツながらパワフルそのもの!
ブルのL16/18型と較べてもトルクフルで大人しい外観でスポーツグレードの設定がないローレルでしたが510の下敷きとなったシャシや当時としては高度なRrセミトレの脚廻りは60年代のクルマとしてはかなり先進的で後年下取り等で転がしても日産(プリンス)のこの時代の技術力には脱帽でした!
往時の販売、人気は新しモノ好きな日本人にはHTやDOHCを持つマークⅡに撃沈でしたがクルマとての優秀さは前時代で下級であるRT40コロナの焼き直しに過ぎないマークⅡは問題にならなかったと強く思います。
尚、初代C30には70年には日産としては初となる2HTが追加されていますがこれは別順位とします!
どんどん行きます、第6位!!
【5代目ローレル前期型 C32型(1984〜1986)】
10位に後期をランクインしましたが前期は6位です!
これも個人的好みが大きい順位、当時のGX71マークⅡの神がかり的人気にどうあがいても敵わないローレル、そこで日産はマークⅡを超える絢爛豪華さで勝負しようと後期は成金趣味のド派手なイメージに内外を変貌させました。
ここもでお読みになられてお気づきの方もおられるでしょうがローレルの歴史は常にマークⅡを意識しオリジナルがこれに敵わないとなるとMCでマークⅡを上回るオーバークオリティな豪華さで再度勝負、結局はマークⅡを上回る事は生涯ありませんでしたが比較的シンプルなオリジナルを弄ってゴテゴテに という悪循環がお約束でしたw
C32に関しては個人的には圧倒的に前期派、適度に風格を持ちC31前期のような安っぽさもない、後期がセドグロとどこか違うのか?というミニセドリックではないローレルらしさに好感持っていました。
V6エンジン初採用のC32は直6時代とは異質のフィーリングでメーカーのアピール通りV6の方が直6より高級 とは思えませんでしたが同じ日産のRB(直6)とVG(V6)を較べるとRBの吹け上がり、トルクフルなVG、お互いに魅力はありこれはドライバーの好み以外何者でもなかったと感じます。
尚、C32が伝統のセダン/HT(4ドア)最後の布陣、32の時代でも既にセダンは法人需要的存在でメインは4HTでしたがC31から引き継ぐ6ライトのデザイン(セダン/HT共)はセンス良く車型で分けない順位としました、今では当たり前の電格ミラー初採用もこのローレル、新車見に行き意味なくこれを弄って感動したのも懐かしいw
☆☆☆〜今週のスポットライト!!〜☆☆☆
今一歩、惜しくもベストテンに入らなかったローレルはこちら…
【7代目ローレル C34型(1993〜1997)】
C34ファンの方には大変申し訳ないですが個人的に歴代ローレルで一番嫌いなのがこの代です…
これは先代のC33があまりに良かった事による反動もありますしローレルに限らずこの時期の日産はほぼこんな感じ、セドグロ(Y31→Y32)、スカイライン(R32→R33)、ブルーバード(U12→U13)、サニー(B13→B14)シルビア(S13→S14)が新型で軒並み失敗コイたのと同時期がこのC34でした。
あながちワタシの感覚が狂っていた訳ではない、先代がマークⅡの呪縛を離れ新たなローレル像を築いて新たなファンを獲得したのに対しC34では再びマークⅡの2番煎じを演ずるようになり人気販売もダダ下がり、車そのものは個人的にスタイリングは???でしたが悪いモノというイメージはないんですがね、何だかC32以前の先祖返りしたようなコンセプトは納得行きませんでした。
このC34もエンジンがRB系でFR、走り屋に絶大な支持を得たC33の代替えとして一時は中古人気が高まった時期もありましたがコイツだけはどう走り屋風にカスタマイズされても生理的にNG、ちょうど100系チェイサーの置き換えの110系ヴェロッサに嫌悪感持つのと同じでした(^^ゞ
いやー、これはどんなに見慣れても好きになれんです、先代から継承し4HTオンリーですがそれの命?でもあろうスタイリッシュさを感じない、セダンならまだしも異様に立ったAピラーに居住性は良かったながらも高い車高、これなら4HTである意味はないですしね、しかも何でこんな安っぽく品の欠片も感じさせないデザインにしたんだか…特にRrは最悪に嫌い、これは前期後期に限らずNGですのでランク外としました。
さぁ、ベストテンに戻ります!今週の第5位!!
【2代目ローレルセダン C130型(1972〜1977)】

↑前期
2代目130のセダン限定5位です!
130ローレルは現役時代はさほどパッとした人気はなく日産特有の型落ちになってから急激に人気上昇したもの、しかしそれは70〜80年代に勢力を伸ばした暴走族やこれらの“かぶれ”による人気でした。
HTの特徴あるスタイリングと後輪がセミトレでシャコタンにするとハの字を切る点(一部グレード)、Z、スカイライン等の改造パーツが使えるL型エンジンの搭載がその一因でしたがセダンはHTに較べると大人しい点とRrの脚がリジットでハの字を切らない事から地味な存在、兄弟のスカイライン(ケンメリ=ヨンメリ)がセダンでもかなりの人気があったのに対し近年まで忘れ去られたような存在でした。
立ち位置は初代C30同様ハイオーナーカーですがC30がブル、スカイラインに近いサイズだったのをC130ではセドグロに近いサイズまで拡大、搭載エンジンもこの代からL20型6気筒がメイン(シングル/ツインキャブ、他にC30からキャリーオーバーするG18/G20)となり高級度を上げています。
ただ、この点がセダンでは中途半端感が高まったのも事実で一般オーナーはブルーバードU(610)かスカイラインショートノーズ(C110ケンメリ)、スポーティ好みはブルUGTやケンメリGT系、ハイクラスはセドグロ230のセダンを選ぶ感じでローレルセダンは売れ行き不振まではいかないながらも芳しいものではなかった…
そんなC130セダン、中古世代になっても暫く不人気でしたがここ数年、注目されるようになり旧車としての価値が高まった感があり値段も上昇、数年前では金額つかなったのですがHTに較べレア度がそうさせているのでしょう、後期の顔付きから“ガメラ”という愛称も付けられていますね(笑)
個人的にはHTに較べると地味ながらHT同様に70年代らしいサンダーウェーブラインを採用、シルエットはヨンメリに通じるウェッジシェイブの前衛的なモノで現役時から好きな部類、特に逆スラントのマスクとこのサイズのセダンならではの広さは当時”高級車”を感じさせるに充分でこのタイトルの元になったCM”♪ゆっくり走ろう、おぉ、ローレル”と言うフレーズをテレビで見て何て余裕ある大人のクルマなんだろうと幼少期にはそのシブさに憧れたりしたもんですw
130は73年のMCを境に前期後期と分かれますがランクは前期後期通してとなります。
↓後期型
73年からはローレル初の3ナンバーとなる2600モデルを追加、75年からは悪名高きNAPSの排ガス規制を受けますのでこれ以降は2600→2800となった3ナンバー以外の動力性能は悲惨だった点はこの時代のクルマですので例外ではありませんでした。
いよいよ上位に行きます、第4位!!
【8代目ローレル C35型(1997〜2002)】
これもどちらかと言うと製廃後の方が人気高かったかな?現役時代は4HT(セダン)ブームの衰退により極端に売り上げ落ちましたのでね、バブル期〜90年後半まで一線だった4HT人気もミニバンに取って変わられライバル勢も全てセダン化、または廃盤→ネーミング変更が行われたりしましたからローレルもこの代を最後とし次期型は完全なセダンとなる新車種『ティアナ』となりました。
68年〜2002年、37年の幕を閉じるに相応しい最後のC35もなかなか魅力的なモデル、C34で異様に立てたAピラーもHTらしく寝てスタイリングもダイナミックの中にもエレガントさを醸し出すC33までのローレルイメージを再び取り戻した感がありました。
RB20DE型、RB25DE型、RB25DET型にDeのRD28型はどれもパワフル、今は亡き直6フィールの真骨頂RBエンジンは決して軽くはないC35をストレスなく走らせていましたっけ、脚もいささか柔らかめながらも秀逸、シャシもしっかりしておりこの頃はもう死語になっていたハイオーナーカーらしい造りの良さを感じます、ただ、内装等はC33/34のバブル期モデルに較べコストダウン感は拭えなかったですが個性的な彫の深い?インパネ等好みでしたね〜…
C35の好きな点は歴代がC33を除き常にミニセドグロって感じが貧乏臭くて嫌な部分だったのですがC35はローレルとしてのオリジナリティが高くこの点はやはり当時“ミニクラウン、ミニカムリ”だったX110系マーク?よりは好感持てる出で立ちでした。
ローレルというモデルは歴代、中古になり走り屋層に好まれますよね、素直なFRの操縦性と直6エンジンが本来のターゲットではない彼らを熱くする訳ですが振り回すには少々デカいながら今やこのクラスも数少なくなりましたからねー、これに愉しさを求める気持ちは非常に理解できますし私ももう15年若ければこれで楽しんでみたいかな?ナンチャッテwww
いよいよベスト3に入ります!
【6代目ローレル C33型(1989〜1993)】
近年のローレルはこれが一番好きでした、依って3位!!
C33、コイツは人気ありましたよねー、現在でもまだ見れるモデル、ただこれもローレルの宿命か?走り屋さん達にも大人気でボコボコになっていたりベタベタ鬼キャン等の個体が多くオリジナルは殆ど残っていない感じがします、個人的にはオリジナルのオシャレで気品ある出で立ちが好きなので軽いカスタマイズでC33が映えるような弄り方ですと目を奪われますがありがちの下品でペッタンコにギンギラアルミ、萎えます(+_+)
C33はグレード名もオシャレでクラブLとかクラブSとかそれまでにない命名がなされていたのも注目しましたしこれも知人が持っておりスタイル優先で居住性は犠牲になるも元ネタ?になったカリーナEDやこれに端を発するスタイリッシュ4Hを名乗る各社モデル中では最も好きなデザイン、このスタイリッシュさなら狭さも許せるって感じでした(笑)
C33になりVG系エンジンが廃止され全てRB系6発に統一、雰囲気も先代C32のアメリカ式ギラギラ高級路線から大きく変貌、この変革はC32では足許にも及ばなかったマーク?人気に肉薄しました!
インパネの質感も非常にイイ感じ、欧州風のシックで大人なイメージがGood、スタイリングでは特にRrからの眺めはウットリする位素晴らしかったと思います!
とうとう来ました!第2位!!
【初代ローレルHT C30型(1970〜1972)】
セダンは既出ですがHTは特に心惹かれたので別枠で2位としました!
日産初のセンターピラーレス2HT、これはトヨタが国産初で流行らせたモノなので日産は結構抵抗しクーペで押し通していましたが当時若者には圧倒的に人気のある車型でしたしファミリーでもまだ2ドアセダンが重宝された時代ですのでね、若いファミリー層にも人気で70年を境に各社が続々とラインナップ、ローレルもその1台ですがセドグロやスカイライン、ブルーバードに先駆けた導入がなされました。
これは後発マークⅡがHTボディで着実に販売を伸ばしていたのに対抗するものでハイオーナーセダンとしてデビューしたローレルには従来、ハイクラスな味付けはあれど当時の空気であったスポーティモデルの存在がなくマーク?の後塵を拝していたためのテコ入れでした。
子供心に後発だけありローレルHTはマークⅡHTよりもかなりスポーティで目を奪われました、マークⅡがくどいですが見慣れたRT50コロナHTのあくまで焼き直しだったどことなく田舎臭いスタイルだったのに対しローレルHTは都会的でスポーティ、セダンのスーパーソニックラインを踏襲し直線美がカッコ良かった〜!
セダンやブル510同様にリアのウインカーがシーケンシャルでしたので右左折してゆくHTの後ろ姿には惹き込まれたものです。
HT追加と同時に2Lエンジンも搭載されセダンのG18をスケールUPしたG20型のシングル/ツインがラインナップ(廉価版にG18も搭載、セダンは翌71年にG20を遅れて搭載)されていました。
G20は旧プリンスのエンジンですからフィーリングはパワフル一言!当時のスカイラインGT(GC10)
セドグロ(130/HA30)もL20と較べこれらは6気筒ですのでスムーズさは敵わないながら4発特有のガサツさはあるもパンチ力と鋭い吹け上がりはこちらが上、プリンス製エンジンを知る最後の世代?としてこれは魅力高ったですよー。。。
HTの最高峰はこのG20をツインキャブで武装し120psを誇り装備も豪華な『GX』、この頃から日産のスポーティバージョンの一部はこのGXを名乗りイメージ統一が図られました。
70年追加で72年には次期型にFMCしますので僅か2年の存在、高額なのもありブルーバードクーペやライバルのマークⅡHT程見かけるモデルではなく現存もセダンばかりでまずここ30年は見ていないですが幼少期に憧れた1台なんです(^^)v
さっ、そしてオオトリ!今週のTOPを飾るのは…
【2代目ローレルHT C130型(1972〜1977)】
この1位は我々世代では当然でしょ、ご同輩!!(^_-)-☆
通称“ブタケツ”随分と失礼な愛称だと思いますが誰が呼んだか?コレの全盛期であった80年代初頭ですらそう呼ばれていた気がするので息の長い愛称ですね(笑)
その愛称の由来は言うまでもないRrスタイル、アメ車のデザインテイストでボディ外板ではなくRrバンパーにテールランプを埋め込む斬新なデザインが大人気、この手法は70年のHA30グロリアが国産初ですがローレルHTではこれを更に大胆に表現、セダンがオーソドックスなデザインだったのに対し強い個性を放っていました。
スタイリングもアメリカンナイズ、セダンの項でも述べましたが流行のサンダーウェーブラインをあしらい非常に派手なイメージ、このスタイルに中古になって値がこなれた時期=70年代後半〜80年代初頭に爆発的人気を呼びHTの最高峰であるL20ツインキャブを搭載する『SGX』はケンメリと並ぶ支持を得ていました…
初代では4気筒にこだわったローレルですが130からはL型6気筒をメイン化、先代のG18/20/同ツインキャブもキャリーオーバーしていましたがサイズ拡大からG型ではやや荷が重かったながらワタシ的にはやはりG20ツインのGXがお気に入りでしたねー、G型の魅力はL型を上回ると今も信じます!
セダン同様に2600→2800も後年ラインナップ、75年以降は排ガス対策で情けない走りでしたのでブームの頃では未対策のSGX、ホント高かったです…。
以上がローレル“ザ・ベストテン” ですが如何でしたでしょうか?
ご意見、思いは各人それぞれですので文句言わずそれぞれのローレルベストテンを考えて頂けたらと思います(*^-^*)
尚、ローレルは全8代ですが車型を分けたので歴代がスポットライト含め11位内で収まっておりますがサニーベースでローレルの名前を名乗る『ローレルスピリット』というモデルもありました。
これはローレルのテイストを大衆車に詰め込んだ弟分ですが詰め込んだのは外見とサニーにない豪華さだけ、クルマとしての関連性は皆無ですので個人的にはローレルとは認めていませんが名前が入るのでランクさせるとしたら下記のとおりです。
12位:2代目ローレルスピリット (1986〜1990)
13位:初代ローレルスピリット (1982〜1986)
34年の歴史を誇るローレル、マークⅡと同様に日産のハイクラス入門車としての知名度を簡単に捨てた日産、後続ティアナが決して成功とはいえない現状、これがローレルを名乗っていたらどうかな?と考える事があります。
まっ、たかがネーミングですしこれだけミニバンが幅効かせているよでしたらローレルだろうがティアナであろうが現在の日産では同じ結果かな!?
しかしそれでも浸透していたローレルの名前は未だに残して欲しかったと思うのですがね、逆に現在のスカイラインの変貌ぶりにも納得いきませんがV系以降のスカイラインがローレル名だったら納得できたかもしれないと思うのはワタシだけでしょうか…!?!?
何故かローレルというクルマ、後ろ姿に惹かれるモデルが多かった気がします、全体的スタイリングも年配層向けのモデルでしたので兄弟のスカイラインと較べるとオーソドックスながらスカイラインのように過去の名作に捉わられずに冒険もそこそこでき名作も出現していますしね、イケイケのスカイラインに対する落ち着きのローレル、マークⅡとチェイサー/クレスタにも相通じる部分がありますが幾通りのミドルセダンが選べたイイ時代でした…。
ってまた最後は懐古趣味になっちゃいましたが(;^_^A
ゆっくり走ってたらいなくなっちゃったw…日産ローレル”ザ・ベストテン”終