
さっき仕事で滅多にやらないホンダ車探索していたらこんなの引っ掛かりまたも仕事の手を止め研究しちゃいました(^^;
いやいや、これも珍しいですねー。
今は勿論、往時も環境車輌的イメージが強かった初代シビックの中である意味変わり種?のスポーツグレードでしたから一時の“シビック現象”の時代に於いてもそうは見れなかったモデルです!
⇒『昭和50年(1975)初代SB1型シビックRS』!!
シビックRS、CVCCが有名で当時の環境ブームの代表的車種として認知されていた初代シビックでは異端のスポーツモデル、『RS』は後年のスカイラインやギャランVR-4、エボ等の“レーシングスポーツ”ではなく“ロードセーリング”の略で当時、排ガスやらOILショックの影響下にある時の運輸省が必要以上にスポーツモデルを認可しない(正確にはするのに慎重)時期であったため過激な?ネーミングを避ける意図があったとかでこの名前とした訳でホンダに限りませんが日産が430で初のターボ認可を得た時なんかも「3Lの性能をターボ化により2Lの燃費そのまま!」なんつー苦しい弁明で取り付けたなんて話もあり現車、シビックRSも70年代の省燃費&排ガス対策期の各社の苦しい立場を今に伝える1台だと思います。
↓時代に寵児であった初代シビックは標準グレードが広く普及し人気を得ました。
初代シビックは72年発売、まだこの頃はスカイラインやZ、セリカ等がバリバリ幅を利かせている時代でしたが翌年に第一次OILショックが発生、また2年後には所謂マスキー法と言われた世界一厳しい排ガス規制施行が決まり自動車業界はこの二つの対応に追われます。
そして売れ線はこれらを睨んだ環境車種に激変、昨日までやれDOHCだツインキャブだ、やれMAX200㎞とか騒がれていたクルマ達から庶民の目はL当たり何km走る?排ガス対策には対応できるんか?減税は?という部分に興味が移りそんな庶民の懸案を前向きに実現したのがシビックだった訳ですね。
従来型のようにクーペやHTなどの派手なボディは持たずイギリス調の2BOXの小型車でしたが長らく派手なクルマが持て囃されてきた時代の変革期でもあったのでしょう、一見地味過ぎるこの2BOXが大人しさををアピールし高い人気を得ましたっけ、横綱カローラサニーをも慌てさせたシビック、幼少時代のGure的にはこのシビックを見て今後の方向性が暗示され大いに不満でしたが(*_*;
そんなシビック、デビュー時は大人しさ一辺倒、特に翌年73年には国産市販初の排ガス対策モデルのCVCCを市販、従来型が1.2LであったところCVCCは1.5L、これにより浄化エンジンながらパワーUPもなされこれが一気に“シビックブーム”を巻き起こしそれまでの不安定でまだまだ二輪メーカーの認識しかなかったホンダを名実共に“4輪メーカー”に定着させた功労車になりました!
そして翌74年、安定基盤に乗ったシビックのお遊び?従来の1.2Lながら当時のスポーツモデルを教科書通り造りツインキャブで76psまで出力UPさせたRSを発売、大人しいシビックの外観を若々しくややエキサイティングな装飾で味付け、従来のファミリー層に加え若者層にもアピールした訳です。
しかし翌50年の年末をもって未対策車は販売できなくなりますんでツインキャブ故排ガス対策非適合で75/8で廃盤、1年程度の在任でしたしこれを見越したホンダのリリースでもありましたし当時ホンダが本気で売ったかどうか?って感じですがとにかく希少な存在であると言えますね!
尚、後続に15LとしたRSLを設定、スポーティな外観や内装はRSを継承するもエンジンは1キャブCVCCのあくまで雰囲気のみのモデルでした。
そろそろ現車を見てみますかw車齢40年近いですし特に耐久力はないホンダ車がここまで残っているのが奇跡、このためフロア始め下廻りに痛みがかなりあるようですがRB評価(Rは事故落ち)ですんで修復レベルにきているとは思いますが現存だけでも大したモノ!
↓内外評価はCですので年式以上の状態、下廻りや内骨には手がかかりそうですね~
そうそう、初代シビックはホンダらしく色々チャレンジしたクルマで半ATのホンダマチックが懐かしい(^_-)-☆
スターレンジってのがあって☆マークが走行、Lレンジ設定のある2ATですがLはあくまでこれで発進→加速させ☆に切り替え後はイージーに!という代物でした。
しかしまだ当時はAT普及率は低いながらその低い中でも一般的な所謂B/W型のATが認知されていた時期、ホンダマチックは誤って☆で全てが賄えると捉えられ「出足鈍すぎる」というホンダにとっては言われない悪評が立てられたりと(笑)
Rrワイパーも初代シビックが国産初装備、今でこそ当たり前ですが当時Rrにワイパー?不思議でこれを得意げに動かすシビックの後続になるとユーモラスさも味わえましたが創意工夫の当時のホンダらしいですよね。
このRSもそうでしたが当初はHBではなく独立トランクルームを持つ2BOX、浸透と販売を高めてゆく中で4ドア、3HB、バン、4HB(5ドア)が追加されました!
↓トレイ型インパネもホンダが積極的に採用、当時は見慣れず超カッチョ悪イと思ってましたw
現車のオレンジがRS(RSL)のイメージカラー、大型バンパーにRS独自のオーバーライダー、ホイールリング付キャップレスホイールが特徴で出品車、この部分がオリジナルというのも凄い、ホンダマニア渾身の維持ってのが手に取るように分かります!
↓2BOXの原型とも思える初代シビック、もはやクラシカルな印象ですが当時はこれが新しくてついていけなかった!
メーター改ざんで距離不明ですが元々5桁メーターだしここまで古いと実走か否かは大した問題ではない、ボディ含め大幅に手を入れないとそろそろ車検も厳しい感じでしょう、いずれにせよ結構金掛かりそうだしS600や800、Nコロのように歴史的価値という部分では?なシビックRSですがまさか潰すのも勿体無い、ホンダマニアの手による蘇りを期待したいですね!
↓ルーフ含めボディカラーは色褪せ程度、見える部分にダメージは少ない様子ながらレストアは必須でしょう。
このレベルになると落札額も普通、天文学的なんですがやはりコレ、驚くような金額には達していません、勿論二桁ではありますがまだまだ手が届く範囲、ホンダマニアさん、如何ですかい!?(笑)
↓フルオリジナルでこのヤレた感じもなかなか味がありますが…
余談ですがシビック、今年復活ですよね!
今や初代の立ち位置はフィットに取って変わられセダン型が衰退した現在でのシビックの展開が注目、これも無意味な3ナンバー化が国内寿命を縮めた感ありますがタイプRなど見逃せないかつての?ホンダスピリットが詰まるもモデルにも期待できますしね、今のホンダ車には全く興味が持てない自分でもシビック復活は大いに関心持ちたいナと思っていま~す(^^)/
Posted at 2017/03/10 21:48:36 | |
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