
珍748弾も今となっては珍車らしい珍車と言っても過言ではないでしょう、トヨタの当時重要基幹車種、Bigネームの『コロナ』に設定された新たなボディバリェーションの『LB(リフトバック)』になるんですが先行して登場し大人気を博した『セリカLB』とは真逆の商業的には失敗のモデル、このため往時でも滅多やたらに観れるモノではなかった…
⇒『昭和56年(1981)6代目TT131型コロナLB1800DX』!!
これに触れる前にもう若い世代はもうコロナなんて下手したら知らんのでしょうねー、コロナは当然日産のブルーバードや三菱ギャランと言った当時のミドルBig3 各社の需要戦略車種ですがそれぞれ2000年代前半に消滅、これら車種にそれなりの思い入れあるのはもうアラフィフ世代以上でしょう、ウチの倅なんてクルマ好きと言われる友達から「お前のオヤジ、何乗ってんの?」と聞かれ「ギャラン」と答えても「はぁ!?!?」って感じらしい、それだけ月日が経ったと言えばそれまでだけどオッサン、時代は変わったなぁと。一部80年代かぶれや免許もない〇障が知ったかしてコロナやブルーバードを語ってますがカタログ丸暗記の頭デッカチや運転すらできない輩にクルマの良し悪し、語られたくないですわな、まぁ、だから知〇なんでしょうが(爆)
話を戻すと何せ今、数少ない若者クルマ好きの憧れが『アルファード/ヴェルファイア』とか『プリウス』なんだそうだからいやはや…
(別にこれら車種がどうのではなく若い時代しか乗れないクルマってのがかつて(ワタシらが若い時代)の憧れだったような?ヴェルファイアやプリウスは50,60になってからでも乗れるし)
さて本題w
130コロナ、次期140から格下だったカリーナやセリカとシャシやパーツ共用が顕著となるのである意味コロナとしての独自性を持っていた最後のモデルと言っていいでしょう!
若者向けセリカ、ヤングファミリー向けカリーナに対しアダルト、いや老人?向けという印象は140以降や現行の後継車種プレミオに至っても不変ですが130まではクラウンに次ぐトヨタの最古参でメーカーもこれに敬意を払ったそれ相応のコロナへの思い、熱意を感じたモノでした。
このため古くからのコロナユーザーは根強く以降に新発売されたあらゆる車種にそう浮気する事もなくコロナ一筋っていうオーナーも多かった印象、扱いのトヨペット店はこれら根強い顧客により支えられていた感じ、2001年の11代目T210型コロナプレミオを最後に先記の通りプレミオ/アリオン(こちらはカリーナの後継)の後を譲りますが現在、街行くプレミオやアリオン、ドライバーの年齢層の高さはコロナ時代のまんまですしね、てか今時はシルフィにせよ大幅に減ったこのクラスのセダンは年寄専用車に化した感じってのも一抹の淋しさを感じたりーの。。。
現車を見てみましょう!
セリカLBからなる“LB”とはかなり印象がかけ離れる日本では当時鬼門であった5ドアHB、セリカがスタイリッシュなHBクーペだったのに対し地味~ぃな5HBのコロナLB、Bigネームのコロナでしたが殆ど普及なく終わった感がありますね。
実はコロナ、3代目のT40型時代には日本初5ドアをラインアップしますが使い勝手は多用途性に優れながらバンと混同されたりあまりに見慣れたセダンとは異なる奇異なスタイルが敬遠され商業的に失敗、以後トヨタはこれに懲りて4、5代目では5ドアの設定はなされませんでした。
しかし40型では時代が早過ぎたという判断から6代目になり再びLBとしてラインアップ、しかしコロナを含め国産では各社この便利な?5HBを度々提唱しますがユーザーの拒否反応は凄く5HBよりも多用途に優れるワゴンの方が先に市民権を得ました、5HBがそれなりに普及したのは意外に新しく200年代以降、マツダのアテンザ辺りだとワタシは思います、これ以前の5HBは忌み嫌われていた印象しかない…
そんなコロナの5HB、このT130でも芳しくないながらもトヨタは意地になったようにコロナには5HBを設定し続け次期型FFのT150~最終1コ前のT190までそれぞれ5ドア、SFとネーミングを変えながらラインアップ、全5代に渡り5ドアの存在がありますがどれも普及したという印象はないですね、ハイ。
↓4枚ドアにテールゲート+可倒シートに広大なラゲッジと使い勝手はセダン以上でしたが…
出品車、そんな130LBの低グレードになるDX、モールディングも省かれ鉄バンパー丸出しのいかにも低グレード風情が今となってはソソりますw
↓外装はボコボコ傷多しでD評価ながら走行実走で7万㎞台というのは40年選手としては驚くべき距離!
現車、エアコンもNGだし決して程度は良くなさそうですが機関上には問題ない様子、この会場は室内画像がないので解りませんが内装、シート切れ等はあるとしてもC評価なのでそこそこ綺麗なのでしょう、内外装それなりに傷んでいながらこの低走行、どんな使われ方してたんでしょうネ~
↓参考までに同型130コロナのインパネ
この画像、メインに座っているのは2000CXという当時スポーツグレード(1800SLツーリング、2000GT)を除くファミリーグレードの最高峰のものですがタコメーターの付かないメーターパネル、まるで60年代のメーターを思わせるようなドでかいスピードメーターがカッコ悪く当時、非常に時代遅れ感がありました。
上級110クラウンの普及グレードにも採用していましたがこれは確かに見やすくてドライバー目線ですと悪くはないんですがデザイン的にとにかく古臭くて(+_+)
スポーツ系になると右に表示される一般的な〇型メーターになりこれは見慣れていたし拒否反応持たずに済みましたがファミリー系のは転がす度に「古ッ!!」と呟いていたような(笑)
エンジンは13T-Uという1.8LOHVの95ps程度、前回のヨンメリでも語りましたがこの時期のモノなんで出力低下が顕著、しかもコロナのウェイトでは元々既に1.8Lは役不足だった上にTTCという排ガス規制が施され13T-Uに限りませんがこの時期のトヨタのエンジンは悲惨、もうハンドル持ちながら”進め!進め!”と身を乗り出したくなる程で若い頃はこの時代の各車をかなり乗りましたがトヨタが一番悲惨、60~70年代に売らんがなのため基本的技術を磨かずに新車種の発売やウケのいい車型(HTやクーペ等)の開発に熱心になり過ぎた結果ツケがまわり排ガス規制には施行ギリギリ、ブービーでパス、しかも一部ではホンダのCVCCパテントを導入したり触媒方式を採用したりと安定せず結果的には触媒方式となるもそのフィーリングは同じ方式を採る他社製に較べどうしようもないストレス、一応そんな時期でも51年規制ではソレックス+DOHCを持ち続けるという矜持はあったのは認めますがこれとて未対策時代に較べると悲惨の一言、まぁあの時代はDOHCというだけで価値が別物でしたんでそれでも存在価値は高かったながらこれ以外はもうウンコエンジンと言っても過言ではないでしょう、ホント、1600や1800走らんかった…
因みに130コロナは廉価版に更に小さい1600 12T-U、普及型が13T-U/3T-EUの1800、豪華版&スポーツが21R-Uと18R-GEUの2000シリーズ、正直”動く”のはDOHCである18R-GEUのGT位かな?21R-Uにしても何だか胸がつかえたようなまどろこっしい走り、1600に至ってはもう終わってる感満載でトヨタはコロナで言えば次世代140から排ガス規制を盛り込んだ新設計エンジンであるS型A型になるまで旧来の未対策エンジンに手を加えたモノは諦めるしかなかったですね…。
↓誰が買ったのか?不人気のLBにも2000GTは存在、実物は1~2度しか見た事ナシ!今現存すれば発狂します、えぇ(^^;)
てかコロナ熱く語り過ぎwww
もうコロナなんて知らんがなって時代なのにねw
出品車に戻りましょね、希少なコロナLB、外装悪い中でも醜いダメージはバンパー位でボディは艶こそ消えていますが大凹大傷はない感じ、日本以外ではバンパーは文字通りブツけるためにある訳ですからね、こっれはこれでアリかもしれない(笑)
↓このままヤレた感じで乗っていてもおかしくない?バンパーは鈑金できんしねー
LBで一番個人的に気に入っていたのはFrグリル、メイン車型のセダンとHT、そしてLBでそれぞれグリルが別あつらいでしたがセダン/HTはいかにもコロナらしく地味で年寄り臭い、その点LBは日産のグロリア的な十字グリルで引き締まり顔付だけは一番好みでしたっけ、まぁ、130コロナはどの車型も地味で田舎臭くて先代100~120型をわざわざダサくしたようなスタイルで好みじゃなかったんで顔付なんて大した問題ではなかったですが(*_*;
↓野暮ったい130コロナの中でも顔だけはハンサム?だったLB
さてこの貴重なコロナLB、出品地は関東、落札は意外に値段が付き店売りは少なくても40万位は付けないと利益が出ない、果たして40万以上出してこれを買うヒトがいるのかどうかが気になります、マニアに人気なT40や140系のGTとかならそういうマニアも存在しますが130の、しかもLB、売れんのかなぁ~…
しかし現存する同型車なんて数える程度しか現在はないでしょう、希少な個体、無事な延命を祈りたいですナ(^^)/
Posted at 2018/01/20 18:56:21 | |
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