
現行70型カムリにこの8月に追加された「WS」及び「WSレザーパッケージ」によりキャッチフレーズを“カムリスポーツ”としCM等でも大々的に?アピールしてますね!
カムリというクルマ、ワタクシが30数年前の社会人1年生で就職したカローラ店にて扱いモデルだっのでその後も思い入れのあるクルマで新型が出ればそれなりに注目してきたモデル、昨年の10代目デビュー時も
小言 書いたりとw
トヨタさんは“スポーツ”がマイブーム!?先日もココで語ったカローラスポーツに続いての訴求、但しカムリの場合はイメージ戦略のみで車名には“スポーツ”とは謳ってないんですね、生い先短いマークXのスポーツセダンのイメージをカムリに継承しようとしてる感じ、まっ、その戦略にどうのこうのはないんですがマークⅡ→マークXでスポーティなプレミアムセダンを長い事提唱してきましたからスンナリこのイメージ移行がなされるのかどうかが今後注目したいな!と。
“スポーツ”を謳い追加された新型カムリWS
「WS」とはWorldwide&Sportyとの事、そこに繊維材質のWSと本革仕様の「WSレザーパッケージ」が設定されエクステリアでは、フロントアッパーグリル、フロントロアグリル、Fr/Rrバンパー、サイドマッドガードを専用デザインとしカラードアウトサイドドアハンドル、リヤスポイラー、左側2本出しのマフラーカッター等を装備、WSレザーパッケージには、専用塗装のアルミホイールも装備、内外装ともに既存のカムリとは一線を画しているようですね。
ケチを付ければ内外装の意匠変更だけで「スポーツセダン」を名乗るのはいささか苦しいのでは?と感じます、まぁ、これまで歴代のカムリには初代セリカカムリ(TA/RA40,50系)を除き2代目~先代9代目に至るまでイメージも実際のグレードにもスポーティの匂いを漂わせるモノはほぼなし、それでも4代目V30系までは3S-Gの16バルブDOHC=スポーツツインカムを搭載したりして言わば“羊狼的”なモデルも存在しましたがこれ以降は国内というよりも人気の高い海外向け要素が高くなりスポーティ部分はマークⅡ兄弟に任せプレミアムセダンに特化してゆき上質で真面目なセダンのイメージはあるもこの10~15年、カムリには走りも見かけもスポーティを感じさせる部分は皆無と言っても過言ではなかったと思います、大きなカローラ的存在、実際の走りやエンジン特性やクルマの味付け含め…。
世代的にどうしてもカムリにスポーツマインドを感じないのですが今や絶滅危惧種になりつつのセダンという分野、間違っても若い世代やファミリー世代は目を向けないジャンルに残念ながらなってしまい今後スポーツセダンを訴える上、どれだけのユーザーが目を向けるかが注目、選ぶとすれば子育ても終わり子供も独立、夫婦2人だけとなって経済的にもそこそこ余裕のある層でしょ、メーカーもそこをターゲットにしているのは間違いないしワタシらドストライクのそのターゲット!
今をトキメク?HV専用、転がすにはラクで燃費も素晴らしい、価格の割にはある程度のステータスさをも感じられる仕上がりは昨年7月の10代目デビュー以来好評のようで今回のスポーツ提唱グレードがどう受け入れられるか?が見物です。
偏屈なワタシ等はまずFFである点、MTがない点、驚くようなハイパワーユニットがない点で個人的には「何がスポーツじゃ!?」と相変わらず20年位時代遅れを呟いてしまいますがマークXやスカイラインと言ったこれまでFRを守り通し大排気量からなるモデルが芳しい成績を残せていない現状を見ると今後、新しい時代のカムリの“スポーツセダン”提唱に注目してゆきたいと思います!
以前ならばこのクラスのセダンは高級(プレミアム)さ、スポーティという部分ではFRでなければ話にならない、それが定説でしたが時代は変わりFFでHVモデルでスポーツセダンを名乗るカムリ、果たして成功するか否か!?
カムリ→スポーツセダン=と言えばどうしても世代的に思い浮かべるのがやっぱり
初代カムリ(セリカカムリ)TA/RA40、50系 なんすよ、相変わらずの~昔は良かった~で申し訳ないですがwww
1979年、910にFMC以来爆発的人気と売り上げを伸ばすブルーバードに対抗してデビューしたセリカカムリ、セリカの4ドア版という立ち位置が与えられましたが当初は単にベースとなった当時のカリーナセダンの双子でお化粧直しバージョン、カリーナやセリカのステータスだった1.6/2LDOHCエンジンすら与えられず当時もスポーツ訴求するもそれはあくまで見かけだけ、トヨタ2000GTのT字グリルやダックテールのテールエンド、スクエアなRrデザインは確かにカリーナにない若々しさとスポーツマインドを掻き立てましたがいかんせん1.6/1.8LのノーマルOHVエンジンしかラインナップされず見てくれだけのスポーツセダンにはガックリきたもんです…。
そんなセリカカムリに翌80年に「男30GTアゲイン!」と銘打ってセリカ、カリーナ、コロナでTOPグレードとしていた2000GTが追加、ユニットはそれらでお馴染みの18R-GEU型DOHCでしたが当時2L 4気筒最高の135psを搭載、加えて対日産用にこの年からセリカとカムリのみはRrサスを従来のリジットからセミトラに変更、4IRSとし名実共に本物の”スポーツセダン”の登場にいぶし銀の4枚GT、魅力的でした~。
トヨタらしく同じ足回りながらリーズナブルで従来の標準グレードよりややスポーティなSX-EFI、そしてコロナの2L 21R-Uを移植した高級バージョン2000SEも同時デビュー、それまで地味だったセリカカムリを一気に華やかに彩りました!
このセリカカムリ、デビューが遅かったのもありベースのカリーナやセリカが81年にMC、82年には時代的にFF戦略車も必要となり小型クラス第一弾FFとしてカムリに白羽の矢が立ち2代目カムリSV10に移行、セリカカムリは非常に短命で後の中古車市場でも出てくる台数は非常に少なくセリカやカリーナGTと較べると非常にレアなクルマ、その分マニアには人気がありました…。
今のカムリ、ワタシのようにセリカカムリに憧れたマニアも少なくないと思います、その世代ももう初老になりかけた現代、いっそ「男60、GTアゲイン!」のユーモアあるコピーでもやってくんねぇかな!と思うのはワタシだけか!?(笑)
セリカカムリがセリカ等2ドアスポーツで遊んだ20代、そして結婚し家庭もでき30歳になりながらもスポーツ心を忘れない貴方に!!って感じで“男30”を提唱したのならそれすら通り越し子供が増え一時は1BOXやミニバンに移行しながらも再び身軽になった今、“男60”なんてのもアリのような気もしますヨ、えぇw
これまで各メーカー、それなりにセダン復権の努力はしてきたんだと思いますがなかなかかつてのような勢いは取り戻せない、それは各社が勢いを失ったセダンに真摯に取り組まずいい加減でついででおざなりなモデルばかりだったのも大きな要因、そんな中、比較的真剣に真面目に今後のセダンを提唱するカムリ、WSはかつてのセリカカムリGTのように中身も一味違う!という魅力は大してないながらも本気でセダンを提唱する辺りは王者トヨタだからこそなせる余裕なのかもしれませんが今後の成り行きをいい意味悪い意味を見定めながらいちセダン好きとして見守って行きたく思っちょります(^^)/
Posted at 2018/08/28 00:37:35 | |
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