
“あのクルマの系譜”その3は今の日産最高級クラス=Fセグの『フーガ』を取り上げます!
フーガ、既にデビューから15年を迎えると言うのに未だワタシのような古い人種にはしっくり来ずどうしても日産の高級車=セドリックの回路は消えません、セドリックがクラウンと熾烈な激闘を演じ市場を二分していたのももう昔話、我が横浜は一応日産城下町なので関連企業も多く重役専用車としてフーガは見かける率は他所よりは多いと思います、それでも圧倒的にクラウンの影に隠れる存在となってしまったのも現在拘留中のあのヒトの罪かな!?
かつて小公子=セドリック という名付けを当時の日産社長自ら命名した由緒あるモデルをぞんざいな?扱いをしたシッペ返しなのかもしれませんがそれでも数々の名車が消えて行った日産のTOPモデル、名前は変われドそのプライドは永遠に持って欲しいモノだと思います!
それではあのクルマの系譜・日産フーガ やってみましょう。
【現行(2代目)フーガ】

(2009~現在)
・09年デビュー後、上級に位置していたシーマ/プレジテントの製廃により日産のフラッグシップ化
・4セダンのみの構成
・V6 2.5L 同3.7L 同3.5L HVエンジン搭載 HVはフーガ初搭載
・2012~2016年迄、三菱に『プラウディア』としてOEM供給
・2015~インフィニティエンブレム装着
【初代フーガ/セドリック営業用】

(2004~2009)

(セドリック営業用 ~2014)
・長年日産高級車の代名詞であった『セドリック/グロリア』を統合の上名称変更、セドリック営業用(ハイタク)セダンは2014年迄継続
・型式はセドグロの『Y』を継続
・4ドアセダン、セドリック営業用にて構成
・V6 2.5L 同3.5L V8 4.5Lエンジン搭載 V8搭載は日産としてはショーファーのプレジテント以外では初採用
【10代目セドリック/11代目グロリア】

(セドリック 1999~2004)
・グロリア名はこのモデルが最後、セドリックは7代目継続の営業用セダンのみに名前は残る。
・4HT、セダン(7代目継続)で構成
・直4 2L 直6 2.5L V62.5L 同3Lエンジン搭載
・4HTのみATをCVT化
・長年ラインナップしてきた6代目セドリック/7代目グロリアベースのワゴン及びバンが廃止
【9代目セドリック/10代目グロリア/4代目レパード】

(セドリック4HT 1995~1999)

(レパード 1996~1999)
・10年ぶりにメインエンジンを新開発(VG→VQ)
・4HT、セダン(7代目継続)、ワゴン/バン(6/7代目継承)で構成
・直4 2L 直6 2.5L V62.5L 同3L 直6 2.8L Dエンジン搭載
・4WDモデル設定
・96年より4代目レパードがボディ共用となり三つ子兄弟化
【8代目セドリック/9代目グロリア】

(セドリック4HT 1991~1995)

(グロリアセダン 1991~2004)
・ミッションはセダン営業用を除きALL AT化
・4HT、セダン(7代目継続)、ワゴン/バン(6/7代目継承)で構成
・セダンはBigマイナーにて先代を継続
・直4L 2L V6 2L 同3L 直6 2.8L Dエンジン搭載
【7代目セドリック/8代目グロリア】

(セドリック4HT 1987~1991)
・従来型のイメージを一新、ターゲット層も若い世代とする。
・高級車カテゴリーとしては初のスポーツモデル(グランツーリスモ)設定
・セダン、4HT、ワゴン(6/7代目継続)で構成、メインモデルをセダン→4HTに置き換え
・直4 2L 直6 2L V6 2L 同3L 直6 2.8L Dエンジン搭載
・派生車種として『セドリックシーマ/グロリアシーマ』を追加、その後ファーストネームが外れ『シーマ』として独立し上級車種として位置する。
【6代目セドリック/7代目グロリア】

(セドリック4HT 1983~1987)
・長年搭載されたL型直6エンジンを廃止しV6エンジン(VG型)を新搭載
・直4 2L V6 2L 同3L 直6 2.8L Dエンジン搭載
・セダン、4HT、ワゴン/バンで構成
・ATを全段ロックアップ4速化
・新型式表記を採用、セドリック/グロリアは『Y』文字で示される事となる
【5代目セドリック/6代目グロリア】

(グロリアセダン 1979~1983)

(セドリック4HT 1979~1983)
・直6メイン最後のモデル
・コンピュータ制御(ECCS)エンジン搭載モデルを設定
・セダン、4HT、ワゴン/バンで構成
・日本初のターボモデル追加
・直4 2L 直6 2L 同2.8L 同2.8L Dエンジン搭載
【4代目セドリック/5代目グロリア】

(セドリック4HT 1975~1979)
・51年→53年規制適合
・直4 2L 直6 2L 同2.8L 直4 2L及び2.2L Dエンジン搭載
・セダン、2HT、4HT、ワゴン/バンで構成
・セドリック/グロリアの最上級モデル『ブロアム』初設定、以後最終型まで代名詞的存在になる
【3代目セドリック/4代目グロリア】

(グロリアセダン 1971~1975)

(セドリック4HT 1973~1975)
・セダン、2HT、4HT、ワゴン/バンで構成、2HTはこの代で初設定、4HTは73年追加の日本初のピラーレス4ドアHT
・直4 2L 直6 2L 同2.6L 直4 2L Dエンジン搭載
・この代よりセドリックとグロリアを双子兄弟化
【2代目セドリック】

(1965~1971)
・セダン、ワゴン/バンで構成
・この後約20年に渡りメインエンジンとなる直6 L20型エンジン初搭載
・1968年のBigチェンジにより旧プリンスのグロリアとパーツ共用化
・直4 2L 直6 2L 直4 2L Dエンジン搭載
【3代目グロリア】

(1967~1971)
・旧プリンス開発最終モデル
・1966年の日産プリンスの合併により車名、『プリンスグロリア』→『日産プリンスグロリア』を経てこの代から『日産グロリア』に改められる
・直4 2L(日産製) 直6 2L(~69年プリンス製 69~日産製)エンジン搭載
・セダン、ワゴン/バンで構成
【初代セドリック】

(1960~1965)
・オースチンノックダウン生産で学んだ日産初の中型セダンとしてデビュー
・日産初の普通乗用(3ナンバー)モデルのセドリックスペシャル追加、65年『プレジデント』に継承
・直4 1.5L 同1.9L 直6 2.8L 直4 2L Dエンジン搭載
・セダン、ワゴン/バンで構成
【2代目グロリア】

(1962~1967)
・1966年の日産とプリンスの合併により車名が62~66年『プリンスグロリア』、66~67年『日産プリンスグロリア』となる
・国産量産車初の直6 SOHCのG7型エンジン搭載
・普通乗用3ナンバーモデルのグランドグロリア設定、2.5L直6搭載
・直4 1.5L 直6 2L 同2.5Lエンジン搭載
・セダン、バンで構成
【初代グロリア】

(1959~1962)
・デビュー当時はプリンスの前身である富士精密工業製として発売
・初代スカイラインの兄弟車として登場
・スカイラインに対して当時の小型枠をオーバーする国産初の1.9L 3ナンバーモデル
・セダンのみで構成
・天皇陛下納入車輛
【日産オースチンケンブリッジ(2代目オースチン)】

(1955~1960)
・セドリックの前身であるオースチンの2代目
・エンジンは自社(日産製)直4 1.5Lを搭載
・セダンのみで構成
・55~58年ノックダウン生産、58~60年完全国産化
【日産オースチンサマーセット(初代オースチン)】

(1953~1955)
・現フーガの先祖、オースチン→セドリック→フーガの軌跡を半世紀かけて辿る
・1953年、乗用車生産・技術を学ぶ為イギリスBMC社のオースチンをノックダウン生産
・セダンのみで構成
・直4 1.2Lエンジン搭載
あのクルマの系譜・その3~日産フーガ編~ …
終