• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

元Gureのブログ一覧

2024年07月17日 イイね!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.8~マツダS102/124系サバンナ編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.8~マツダS102/124系サバンナ編~
少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.8となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>




※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVol.8~サバンナ、早速やりましょう!
alt

日本のモータリゼーションの発展期=1960年代、一通り庶民訴求→マイカー(大衆向け小型車)が各メーカーから出揃いマイカーへの需要が満たされつつの時期、次に求められたのがスポーツカー…

60年代後半になると各社これらの開発、発売が行われトヨタ2000GT、日産フェアレディ、マツダコスモスポーツ等が発売されます。
しかしこれらのモデルは専用シャシ/ボディ、専用エンジン等による高額帯で誰しも庶民が手にできる代物ではなく限られた富裕層のみの高尚な趣味的な存在でした。

そこで70年代になると各社、もっと身近に、もっとリーズナブルに、もっと手軽にスポーツモデルを手にして欲しいと大量販売ができるセダン系普及車種をベースにしコストを抑えたモデル=当時の新カテゴリーとして”スペシャリティーカー”と言われるモデルを続々発売、トヨタセリカ、三菱ギャランGTO、いすゞベレットGT系、日産2代目シルビア(75~)等がこれに属しマツダの回答が1971年に登場したサバンナでした!

サバンナは当時マツダが推し進めていた”ロータリゼーション”、自社が血の出る思いで開発した世界初の市販ロータリー(RE)エンジンを全モデルに搭載する方針を打ち出していました。

市販初の2ローターのロータリーエンジン!
alt

小排気量でも2ローター化によりレシプロ1.6~2L並みの性能を誇るREエンジン、RE市販1号のコスモスポーツに始まりファミリア、ルーチェ、カペラに続々搭載、そのパワーからファミリアやカペラのREもサーキットで暴れまくるもシャシや脚が負けているのが顕著、そこでマツダが用意したのが新車種となり足回りも強化したサバンナ!

車格ではファミリアとカペラの中間に位置しトヨタのカリーナや日産ブルーバード510→バイオレット、三菱ギャラン等に対抗するものでカローラ/サニーに対するファミリアの上位モデルとしての販売戦略も大きかったながらサバンナにはレシプロモデルのグランドファミリアも用意、ファミリー訴求はそちらに任せ主にスポーツ系ユーザーへ的を絞ったRE専用車でした。

デビュー後すぐにレース参戦もカペラやファミリアからサバンナに切り替えサーキットでは当時無敵を誇ったスカイラインGT-Rに挑戦、1972年にはパワーアップさせたサバンナ(RX-3)でついにGT-Rの連勝を止め王座に輝く事でモーターファンは大注目を集め日本最速の名を誇りサバンナ人気、この時にキャリアハイとなりました…。

491cc×2ローターを搭載した初期型サバンナ(クーペ)
alt
alt

ただサバンナはより拡販を狙い兄弟車のグランドファミリアにコンサバなセダン、そして商用バンが設定していた事もありこれらボディを使いセダン、そして4ナンバーバンを5ナンバーとしたスポーツワゴンもラインナップ、あくまでメインはスポーティ訴求のクーペながらセリカやGTOにはない幅広い選択肢が可能だったのも特徴。

サバンナセダン
alt

サバンナスポーツワゴン
alt
alt

ただこのセダンとワゴンは当時でもレア物、セダンという性格上選ぶのはファミリー層でREの高性能を望む層は皆無、ワゴンにしても遥か後年にレガシィから火が付くスポーツワゴンブームが訪れますがまだまだライトバンとワゴンが混同されていた時代にワゴンに高性能を求めるユーザーもこれまたほぼ皆無、サバンナと言えばクーペ!!という印象が強かったですねぇ…

セダンやワゴンがグランドファミリアの存在から平凡でシンプルなデザインだったのに対しクーペは獰猛とも思える挑戦的な派手なスタイリング、その迫力はREパワーを誇示するに充分で当時の若者には同じく派手なセリカやGTOにも損辱ない支持を得たものです。

この時期のマツダのスポーツモデルの象徴であるT型ダッシュ、70年代らしいメーターの連なる雰囲気満点のインパネも評価高かった!
alt

当初491cc×2ローターの10A型REでデビュー、72年には上述の対GT-R対策573cc×2ローターの12A型を搭載したGTを追加(クーペのみ、74年以降10A型廃止)GT-R連勝阻止でサバンナGTは名声を決定付けます。

レシプロ換算で1200ccにも満たない12A型は驚愕の120psを発生
alt

そんな順調な滑り出しをしたサバンナでしたが1973年、初のMCと前後してサバンナ、いやマツダにとって悪夢とも言えるOILショックが世界的に襲いかかり高性能の代償に燃費が著しく悪いREエンジンは一気に奈落の底に墜ちます。

中期型モデル(1973~1975)
alt

RE商品化に伴い高性能を武器に対米輸出も積極的に行っていたマツダ、このOILショックによりアメリカのマツダディーラーにはRE車の返品の山となり勿論国内でも掌返しのRE不要論も囁かれる始末、ロータリゼーション推しで当時ランナップの半分以上がREモデルだったマツダは倒産の危機に陥る大打撃を被ります。

このため73年以降はRE全面推しを改め他モデルではレシプロ推しへと切り替えるも”RE専用モデル”として売り出したサバンナはマツダのREに掛ける意地を見せるかのように継続、1975年以降の排ガス規制で元々排ガスがレシプロほど汚れていないREにやや見直しの傾向はありましたが終売の1978年まで途切れる事なくカタログモデルで細々ながら販売を続けたのはマツダのREに対する矜持でもありましたね~。

最終モデル(1975~78クーペ)
alt

排ガス規制と同時に世はスポーツモデル否定に転じたのもサバンナには逆境であり月販数十台という燦々たる売り上げでもレシプロ専用のグランドファミリアがOILショック以降、比較的順調だったのが唯一の光明でした。

このような惨状からサバンナ人気はデビュー2年程度で急落、78年にFMCされピュアスポーツに代わった2代目に充る初代サバンナRX-7になりREやサバンナとしての存在感は一気に高まりますが旧型となるA102/124に関して中古車市場でも鳴かず飛ばずの悪況、極悪燃費と当時のREは耐久性がなくレシプロに較べ寿命が短く場合によっては5~6万㎞でO/Hが必要という事もありほぼほぼユーザーからは敬遠され80年代は金くれてもいらない的に嫌われており80年代のマツダ協力のアクションドラマ(探偵物語、大激闘マッドポリス80等)では破壊されまくるという哀しい過去も(泣)

ただその高性能、長年レースで暴れまわった経歴、イメージからこの頃隆盛を誇った暴走族には持て囃されワークス仕様にカスタマイズされシャコタン爆音を響かすサバンナの族車、湘南地区に行けば2~3台はお目に掛かれるといった有難くない状況が社会問題になったりと…

一時期は”族車専用車”の不名誉な称号まで!?
alt

こんな事からマツダも再販見込みがない残存するサバンナをメーカー自ら買取り解体するといった事例も多く80年代末にはすっかり姿を消したサバンナ、これらが要因で90年代以降、残存するサバンナはその希少性から急激に価値が上がり2000年代になる頃には3桁オーバー、現在では大古要素も加わり状態が良ければ800万とも1000万ともなり正に大化けですナ(+_+)

今やスーパーカー並みの価値にもなりえるサバンナ、あの頃(免許取得時)はその安さながら極悪燃費を嫌いグランドファミリアクーペを買いFr/Rrをサバンナに変更した猛者も居たながらも敬遠されたモデル、その後は大人達に眉をひそめられるという真に不名誉な人(車)生を歩んできたサバンナながら令和の現在、間違いなく大化け名車確定!

往年のNICE MODEL VOL.8・マツダサバンナ編…終

Posted at 2024/07/17 20:10:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | プレミアム化モデル | クルマ
2024年07月16日 イイね!

珍車PART997

珍車PART997
AA珍車997弾はこのモデル!

これはバブルの申し子と言って良いでしょうね、当時行われた外圧に負けた3ナンバー車の税制変更のタイミングにうまく乗っかったのもあり売れに売れまくり往時には相当の生息を見たものです、例の事件前、90年代三菱車の大飛躍の一翼を担ったモデル…

『平成6年(1994)初代F12A型ディアマンテ20E』!!


往時、これを見なかった日はないくらいのスマッシュヒットのディアマンテ、それまでこのクラスはマークⅡ一強状態だったところにそのマークⅡをも慌てさせる売れ行きを示していました、それまでグループ内向けの需要がほぼで一般にはほぼ売れていなかったデボネアV、そして下級ギャランΣをオーバーデコレートしてマークⅡにぶつけていたのもありこのクラスでは弱かった三菱のシュアを一気に拡大、、それでもマークⅡの壁は大きかったながら老舗の日産ローレルはC33→C34になり人気凋落したのもあり日産のお膝元である神奈川でもC33時は互角、C34になるとディマンテ圧勝って感じでした!

菱バカとしては嬉しい現象でしたし何より初代ディアマンテは87年にデビューしたE30系ギャランを拡大し伸びやかにしたスタイリングが秀逸、4HTがまだまだ大人気のこの時代を駆け抜けました…。

フォーマルなセダン版のシグマも同時にラインナップしていましたがこれこそ少数のレアモデル、警察の機動捜査のパトカー、白黒パトなどでは当時良く見かけるもオーナーカーのシグマはまずおらずその分ディアマンテの支持が高くその割合はディアマンテ9.5vsシグマ0.5といった感じかも!?

1990年にワンクラス上を席捲すべくデビューしたディアマンテとシグマ
alt

それほど売れたディアマンテも95年のFMCで人気を落としセダン/4HT需要の衰退もあり一気に姿を消し現在、ライバルのマークⅡ同時期のモデル(X80~90系)がまだ残る中、ディアマンテはすっかり見なくなりAAでも全国的にも3~4台程度の出品、JZX/GX81等はまだ20数台出てくるんでこれが大トヨタさんとの違いでしょうナ。

それでは出品車、税制改革により新たなカテゴリーである2.5Lのパイオニだったディアマンテでは珍しい廉価版の2Lモデル、当時街行くディアマンテの7割が2.5だったんじゃね?(残り2割が3L、2Lは1割零度?)って中で今も残る2L、希少といっていいでしょう!

総評3.5、内外C、実走35000㎞という素晴らしい内訳
alt

この年代ですと既に6桁メーターなので奇跡的走行距離は間違えないでしょう、機関的にも問題ない様子!

例によって画像悪いですが内装もバブルの面影を残すいい状態!
alt

Fr右角に擦った跡がある位でボディも艶が残り屋根保管を思わせる?とにかく初代ディアマンテはカッコ良くE30ギャランを永年オーナーやってたワタクシも、似てはいるものの後発でサイズも大きんディアマンテの伸びやかなスタイルの方が好みでしたねー(^^;
alt
alt
alt
alt

出品は東海地区、三菱のお膝元に近いから残っていた?落札は無事なされますがそう驚く金額ではなくいくらガメツイ旧車屋でもさすがに3桁にはいかんでしょう(^^)/
Posted at 2024/07/16 15:31:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | 三菱 | クルマ
2024年07月14日 イイね!

クルマ弄り記 2024.7/13

クルマ弄り記 2024.7/13久々のクルマ弄り(*^^)v

基本、加齢と共に極端に暑さに弱くなった元Gureですんで大した事せず曇天の夕方から行うというヘタレっぷりwww

日中は曇天とは言え28度で湿度も凄いんで家に引き籠り巨人vs大洋(何十年前じゃ?w)のデーゲームTV観戦、今絶好調!?の巨人様に2連敗してるので気合を込めて画面通しで応援、その甲斐あり初回から4点、中押しで松原(牧w)、9回にダメ押しで田代(宮崎www)のHRで我がホエールズw快勝を見届けてから作業開始!


6-0でDeNA快勝で一矢を報いる♪
alt

まずは「どうせ梅雨、すぐ汚れるし…」って感じで暫く洗車してなかったイケスポ洗車&軽くWAX掛け、今にも降りそうな空模様ながら気温は26度位に下がっているので頑張る!

まぁ、曇天の方がウォータースポットはできにくいし降られても明日軽く拭けばいいや!ってこんで…
alt

イケスポ終えるとランサーがうらめしそうに?してるんだけど汚れてないから洗車は勘弁、なので仕入れ済みで未交換だったラジエーターキャップを交換してしんぜようと…
alt

LLCは多少黒っぽいかな?2年位経過してるんで来年位には交換しましょ…
alt

古いキャップを外し仕入れ済NGK製新品キャップに交換!
alt
                   ↓
alt

終了、たったこれだけでも汗だくっす💦
alt

早くじっくり弄れる季節になるのを願うばかり(^^;
Posted at 2024/07/14 18:57:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 所有車輛 | クルマ
2024年07月13日 イイね!

珍車PART996

珍車PART996
終了予定のPART1000まで秒読みとなってきましたが粛々とやりまひょー(*^^)v

今回もAA出品、皆さんお馴染みの懐かしのコレが出てきました~

⇒『昭和48年(1973)230型グロリアセダン2000GX』!!


刑事ドラマファンには欠かせない?230グロリア、いやセドリックだろーが!の反論もあるかと思いますが基本同じクルマなんでw

70~80年代の数ある刑事ドラマ、アクションドラマの金字塔に数えられる「西部警察」、他にも西部~同様の石原プロ製作の「大都会(シリーズ)」や他「特捜最前線」等でも大活躍した230、セドリックとグロリアは元々違うメーカーのライバル車ながら日産とプリンスの合併により同胞となりこの代(セドリック3代目、グロリア4代目)から僅かにFr/Rrのデザインを変えた所謂”双子”となりこの類のパイオニア的存在…

出品モデルと同時期(1973~1975の後期)セドリック
alt

実際往時はそれまでの販売量やネームバリューからセドリックの存在が圧倒的、グロリアは旧プリンスに拘るユーザーが選ぶって感じで街中で見かける公用車やタクシー/ハイヤー、そしてオーナーカーまで見かけるのはセドリックが多数、グロリアは少数派という点と合併前の高級車メーカーの印象が強い旧プリンスのイメージが残り同じクルマなのに何故かグロリアの方が高級!といった見方や所有ユーザーにも少なからず意識があったように感じます、先述のドラマでは主に型遅れになり破壊車輛に用いられるケースが多かったながらそこでもセドリックの露出が圧倒的でしたね~…

代表的な「西部警察」では毎回1~2台の230が”被害車”、大都会時代から西部警察中期までは哀し気な安普請グリルのタクシー上がりの230STDが破壊されていましたが中期以降、PRAT2~PART3と年代が進むと出品車のような高グレード(GLやGX)、果ては次期型330まで容赦なく破壊されたという…

振り返れば西部警察の放映は79年、230初期が71年のデビューなのでいくらタクシー上がりでも車齢8年程度で壊していたんだから勿体無いですわな(笑)

大都会~西部警察の隠れた主役?230STD
alt

さて出品車、グレードは出品票では不明となってますがシート形状やP/W付なので上位グレードのGX若しくはGL、GXでしたらハコスカGT-XやS30Zでお馴染みのL20型SUツインキャブ搭載モデルですんでフード開ければ確定できますしサイドのエンブレムが見えればほぼ特定できますがねw
alt


総評3.5,内外C評価は半世紀オーバーのクルマとしては奇跡的評価、1度や2度はALLペンやレストアもしているのでしょう、なかなかここまでビカ物230もそうは残ってないでしょう…。

画像が悪いので解りにくいですが室内もインパネもイイ感じ!?
alt
alt

専用のスチールメッキのホイールキャップもピカピカ✨
alt

外装も完璧な様子、外装はオーナーカーっぽいシルバーメタリック、公用車は当然黒だったのでこのシルバーや次によく見かけたブルメタの230見かけるとそれらより高級なイメージがあったような…!?
alt
alt

230は結構拘りがあり画像見較べてもれえば解ると思いますが単にFr/Rrだけのリデザインに留まらずグロリアは伝統的なコンチネンタルフードを採用、当時は同じクルマでもボンネットまでわざわざ変更するんだからコスト掛けてますわな、このコンチネンタルフードがグロリアの象徴でこれが”セドリックより高級”のイメージを造ってましたが残念ながら後続330以降はセドリックと統一されました!

これだけ状態のいい出品車ですから落札額は驚愕です、惜しげもなく破壊されていた230、50年も経てば高額輸入高級車お超える金額ですから時の流れは恐ろしいモノですナ(^^;

Posted at 2024/07/13 14:26:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ
2024年07月11日 イイね!

大化けした往年のNICE MODEL VOL.7~三菱A30/31/32/33デボネア編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.7~三菱A30/31/32/33デボネア編~
少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.7となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>




※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVol.7~デボネア、早速やりましょう!
alt

”シーラカンス”のニックネームが有名な初代A30~33デボネア、その愛称の由来は1964年~1986年の22年間、ほぼスタイルを変えずに長きに渡り生き続けた事からなります!

デボネア以降はロングライフモデルも数多く(例:日産サニートラック、同Y31型セドリックセダン、最終型マツダボンゴ等)存在しましたが4年でチェンジが当たり前の時代に22年のロングライフ、他に例が無かったのも誇らしい?)称号に思いますw

当時のモータリゼーションはイケイケドンドンの時代、クルマは新しくすれば売れるという成長時代の中で各社、一つのモデルは大体4年がモデルサイクル、4年経過すれば陳腐化が進みフルモデルチェンジで再びそのモデルを活性化するのが常、そんな中デボネアはその機会を5回以上スルー、晩年には「まだ造ってんだ」ど三菱マニアすら眉をひそめる?有様…

ライバルとされたトヨタクラウン、日産セドリック・グロリア、マツダルーチェが上記の法則に倣い時代時代に於いてアップデートされる中、80年代になっても二昔前の60年代スタイルで存在したデボネア、トヨタ/日産に比較して三菱という中規模メーカー故にそれらのように高額帯で大量販売もできずより販売力のある小型や軽に経営リソースを集中するが故にデボネアに関して開発費を掛けられないといった事情が大きいですね~。

1964年、念願の高級車市場に進出を果たしたデビュー当初のA30デボネア(初期モデル)
alt
alt
alt

ただ自動車会社としては中規模でも旧財閥である三菱グループの一員、これらグループ企業の社有車、役員車としての需要は確実にありそれだけでもデボネアの存在理由となりカタログモデルでありながらも70年代半ば以降はほぼこういった需要とされ一般オーナーには縁の薄いモデルになっていました。

ライバルのようなエンジンやボディもワイドバリェーションでもなくほぼモノグレード(5人乗りセパレートシート/6人乗りベンチシート)、公用車以外に選択肢はない?設定、洒落た2ドアモデルもなければ価格帯での選択肢もない、ある意味三菱自身が途中から一般訴求を諦め自社グループ内向けだけにラインナップしていた部分もありましたね、さすが財閥大企業、倒産の恐れがない会社は違います(笑)

ただ22年間のうちでも適宣にアップデートは行われ当初三菱市販初の2L KE46型OHV直6でスタートした搭載エンジンは1970年にはSOHC6発とした新開発6G34型に換装、76年には排ガス規制の関係から下級ギャランシリーズの2Lを拡大した2.6L4気筒のG54B型に換装、エクステリアも初期に見られたいかにも60年代アメ車的なテュアドロップマーカーや三角窓の廃止、MTモデルの廃止(3速ATのみ)等ライバルのFMCには及ばないも4~5年に一度位の更新はなされております。

1965年、各パワー装置完備の「パワー仕様」及びB/W製3ATモデル追加
alt

1967年、インパネ全面刷新
alt

1970年、SOHC化された新開発6G34型直6エンジンに換装し車名を『デボネア・エグゼクティブ』に変更(A31型)
alt


1973年、三角窓を廃止、伝統のL型テールを改め新たにサイコロテール化(A32型)、1976年にエクステリアはそのままにMCAにより排ガス規制に適合させた4気筒G54Bエンジン搭載を機会に車名を『デボネア・エグゼクティブSE』とする(A33型)
alt


ただこのような初代デボネア、生産終了の86年以降に主にアメリカン好きから注目を集めます、比較的高年式(当時)で60年代のアメ車雰囲気が味わえる、役員車などで丁寧に扱われた個体が多く当時は不人気車だったので価格もリーズナブル、この事からローライダーやホッドロッド等アメリカンカスタマイズの恰好なベースとなる事から徐々に中古市場で人気が高まり現在の異常な旧車高騰の遥か以前の90年代には現役時代が嘘のような注目が集まり価格も高騰しています!

現代の業者AAでも時折出品されてきますが出てくるのはほぼ76年以降の最終型(A33)、ド初期のA30や31~32はまずもう残存はないと思われますがもしあれば太古車の要素もあり価格は天文学的なモノになるかもしれません、多く残るA33も上述の通り90年代からプレミアムが付きクラウンやセドグロの同年代が車齢を重ね30~40万の時代に3桁で出てきたりで往時を知る者としては驚愕でしたが現在では安くても300万は下らない、モノが無改造で程度良ければ4~500もあり得る金額にただただ茫然とするのみです…。

AAにはそう珍しい頻度ではなく時折現れる最終型
alt
alt
alt

元GMの生粋のアメリカ人がデザインしたまんまアメリカンな初代デボネア、その重厚な佇まいはとても5ナンバーとは思えず確かに今乗ってたら激シブですが生産終了から既に40年、最終型でも段々少なくなりつつですから菱マニアなら今のウチに抑えておきたい逸品です(ワタシには無理ですがwww)

往年のNICE MODEL VOL.7・三菱デボネア編…終
Posted at 2024/07/11 19:55:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | プレミアム化モデル | クルマ

プロフィール

「オウチ弄り記 2025.6/14 http://cvw.jp/b/2682511/48485636/
何シテル?   06/14 18:18
元GureのHNで活動、新規ネタ&過去ネタをUP中、過去記事はかつてほぼ移住していた山梨や本拠でのクルマ弄り記録や過去シリーズ的に上げていた独自の企画モノを再U...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/7 >>

 123 456
78 910 1112 13
1415 16 1718 1920
21 2223 24 252627
282930 31   

リンク・クリップ

あのクルマの系譜・その21~三菱GTO編~  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/04/16 22:31:38
《新企画》あのクルマの系譜・その1~三菱ギャラン編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/02/12 17:16:21
あのクルマの系譜・その2~三菱ランサー編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/02/12 17:16:05

愛車一覧

三菱 ランサーエボリューションIV 三菱 ランサーエボリューションIV
2015年導入、当時凝っていた菱旧車集めの1台で一時息子に乗らせながら共同所有、2022 ...
三菱 eKスポーツ 三菱 eKスポーツ
2023年11月より愛用、常に2~3周遅れで三菱軽を愉しむワタクシ、パジェロミニVR-Ⅱ ...
ヤマハ XJR1300 ヤマハ XJR1300
単車らしいオーソドックスな80年代風ネイキッドスタイルはやはりワタシの年代には刺さる!! ...
スズキ ジムニーシエラ スズキ ジムニーシエラ
次男坊が初購入の新車!我が家として平成9年のエボⅣ以来24年ぶりの新車迎い入れ! 次男 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation