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あれは、2007年の6月、かれこれ5年前の話です。

　当時駐在先の愛知県で、残業を終え、徒歩で帰宅している時、携帯に留守電があるのに気が付きました。
　聞いてみると・・・芸文社さんから、セリカXXの取材オファー。
　既に、日付が変わろうとしていましたが、編集部なら誰かいるだろうと、思い切って電話してみると・・・案の定（＾＾；
　後日、日時をつめて、S12シルビアの方と一緒に取材を受けたのでした。

　この時の取材には、何か不思議な縁を感じています。

　自分から、このクルマを取材候補車として紹介したことは一度もない、ということもあります。でも、それ以上に・・・

　実は、このひと月前の2007年5月、セリカXXの存続をどうするか、本気で考えていたのです。当時、静岡の自宅（当時はアパート住まい）にはおらず、愛知県に常駐勤務していた上、あまりの忙しさに参っていました。当時はビジネスホテル住まいでしたね。
　そんなさなか、セリカXXにもいろいろ起きました。燃料ポンプ死亡、ハブがガタガタ、燃料タンク付近のパイピングの恐ろしい錆、雨漏れ、オイル下がり・・・とは言っても、今の私がこの事態に陥った場合、特に何とも思わず、黙々と修理しているでしょう。
　しかし、当時はそこまで気持ちに余裕がなくて、いい加減に新車を買った方がいいのかなと、自分に言い聞かせるようにしていました。

　でも、ダメでした。

　冷静になると、やっぱりこのXXが良いんですよね。幼少時からの憧れ等、いろいろな思いが段々と湧いて出てくるのが分かりました。そして、新車に費やすお金があるなら、XXに使おうという思いが、段々強くなっていきました。
　結局、まだトラブルにまで至っていない部分の修理も含めて、かなり手をかけました（エンジンまでは手が回りませんでしたが）。
　そしてその一月後・・・何の前触れもなく、取材対象となりました。
　
　表紙にまでしてもらえたのは、何とかしのいでいる自分と、自分の移動やプライベートの時間を支えてくれるXXへのご褒美だったのかなと、そう思えました。
　
　あれから5年、エンジンやエアコンのOH等、手をかけた部分はもちろんのこと、基本的には当時のコンディションを保てていると思います。

　通勤車からは退役し、現在はお休みの日の足。このクルマは一生モノだと思っているので、これからも大事に乗り続けたいと思います。
　
　そして、たまにハチマルヒーロー誌を読み返して、物思いにふけろうかなと思います（＾＾