
私が私の視点で好き勝手な事を書き連ねるシリーズと化した(笑
第42回東京モーターショー2011個人的レポ。
その5は日産と三菱でございます。
まずは日産!
日産は前回の2009年の東京モーターショーで発表した
リーフと共に「Zero Emission」をかかげ、
EVの開発に全力を注いでいる事をアピールしていました。
今回のショーでは、量産EVのリーディングカンパニーとしての
日産の取り組みがより具体的に示されていました。
展示された3台のEVコンセプトカーは
どれもすぐに市販車に結びつくものでは無かったですが、
日産がEVとEVの社会的な役割、そして自動車メーカーとしての
日産の担うべき役割も真剣に考えている事だけは
伝わって来ましたね。
コンセプトカーのデザインに関しては、
あくまで「EV社会に向けての提案」という点を重視しているが為に、
やや奇をてらうようなものになっていますが、
その外見に騙されず、その内側にある「日産の想い」を
感じ取るべきかなと、ショーを見ていて何となく思いました。
でもEV一辺倒になりつつもスポーツは決して忘れない日産。
電気自動車というクリーンなイメージを確立したリーフにさえ、
NISMOコンセプトモデルを提案してくるのはさすがです。
↓その「LEAF NISMO CONCEPT」です。

どうでしょう、なかなかカッコ良くないですか?
元々のリーフのイメージはほぼそのままに、
実用性も犠牲にせずにスポーティイメージをしっかりと出していますね。
個人的にリーフは結構気に入っているので、
このNISMO CONCEPTはちょっと気になってしまいました。
今のところ市販化の予定は無いものの、
反響次第では販売も考えているそうです。
個人的には是非市販化して欲しいものです。
↓「LEAF NISMO RC」、ゼロ・エミッション・レーシングカーです。

リーフのレーシングモデルです。
レーシングカーだけあって、その迫力はかなりのものですね。
でもちゃんとリーフには見えます。
デザイナーはさぞ苦労しただろうなぁ、とか要らぬ想像をしてしまいます。
個人的になんとなく、フロントが新幹線っぽく見えました。
そのせいか、すごく速そうなイメージが(^^;
↓「JUKE NISMO CONCEPT」です。

日産ブースに着いた時に最初にこのジュークが目に入ったのですが、
一瞬「ジュークR」かと目を疑いました。
結果、本当に自分の目を疑う事になりましたが、
さすがにジュークRは持って来ませんでしたね。
今現在どこまでできてるのかは存じませんが、
エクステリアデザインだけでも実車で見てみたかったような気もします。
で、このジューク・ニスモコンセプトは、
現在販売されているジュークのスポーティモデルとして
今後市販されるものだそうです。
ジュークに関してはあまり詳しくないので詳細は存じませんが、
展示されたモデルはなかなかかっこ良かったですね。
前回のモーターショーで初めて見た時は、
ただの色物にしか見えなかった私ですが、
どうやら本格的に節穴だったようですね、私の目は(^^;
ちなみにこの日産ジュークを始め、
各メーカーが今回のショーの展示車説明パネルに
こぞってAppleのiPadを使っていたのが印象的でした。
ここからは日産ブースのメインステージ上で、
ステージイベントと共に紹介されていた3つのEVコンセプトモデルです。
↓EVスポーツコンセプトの「ESFLOW(エスフロー)」です。

日産が提案する次世代のEVスポーツコンセプトモデル。
アルミ製シャシーに炭素繊維強化プラスチック製のアウターパネルをまとい、
後輪を駆動するFRスポーツという事ですが、
その軽量ボディよりも個人的には
リーフ用モーターを左右後輪に各1個ずつ搭載し
左右駆動輪独立制御しているところが気になりましたね。
あくまでコンセプトモデルですが、
本気で市販化に向けて頑張って欲しいところですね。
↓乗用車と商用車を合わせた「TownPod(タウンポッド)」です。

商用車の積載性や利便性と乗用車の快適性を
併せ持ったというビジネスEVコンセプトモデル。
トールワゴンスタイルでありながら、左右とリアドアが
観音開きドアで、荷物の出し入れや人の乗り降りが
しやすそうになっています。
発想はともかく、デザインが
やや色物系なのが少し残念かな。
もう1台のEVコミューター「PIVO3」というコンセプトカーがあったのですが、
撮り逃していたので画像はありません。
まぁ一番ありきたりなネタだったので、別にいいかなと。

個人的に、今回の日産は
なかなか良かったかなと思っています。
ハイブリッドカーの分野では
大きく躓いた日産でしたが、
その分EVで全力で頑張っていますね。
日産のフラッグシップスポーツでありイメージリーダーでもあるはずの
GT-Rの最新バージョンも持って来ていましたが、
ステージにさえ上げずに床置きにしたままだったり
過激なジュークR等を持ち出さず、
スポーツはあくまでNISMO CONCEPTにとどめておき、
EV分野の先駆者としての自分たちの担う社会的な役割まで
まじめに考えてるように私には思えました。
他メーカーが明らかにネタ切れ状態にある中、
自動車メーカーとしての責任を背負って真面目に取り組んでいる姿は、
自分たちの事しか考えていない某T社に見習って欲しいところです。
↓日産のパンフレットです。

日産のパンフレットは小さく横長のものでしたので、
画像では上下に2冊並べて撮影しています。
ページ数も14ページとそこそこではありますが、
その真摯な取り組みとは裏腹に、
なぜかパンフレットは控えめでした。
日産の取り組みは胸を張って良いものだと思うので、
もう少しアピールしても良かったのではないかとも思いますが…。
まぁ大きければいいというものでもない、という事でしょうか。
追記ですが、日産のステージイベントの動画を撮っておいたので、
宜しければご覧下さい。
・東京モーターショー2011 日産ステージイベント前半。
・東京モーターショー2011 日産ステージイベント後半。
続いて三菱です。
三菱は…ファンの方には申し訳無いのですが、
正直前回の2009年も今回も、私個人としては
あまり興味はありませんでした。
展示内容も特に目ぼしいものも無く、
間もなく販売が始まるコンパクトカー「ミラージュ」と
SUVのEVコンセプトモデルの2台だけで、
後はiMiEV関連の展示が中心でした。
やってる事は日産と同じようなものなのですが、
日産とは真逆に「惹きつけるもの」が何も感じられず、
今回の国産メーカーのブースでは最も立ち寄る時間が短くなりました。
↓安くて燃費が良い新型「ミラージュ」です。

このクルマを見てもイマイチ何も感じないのですが、
強いて言えば「ミラージュ」という名前をまた使うのかと。
とりあえずいいクルマを作ったっぽいのはわかるのですが、
せっかくだから全く新しい名前をつけてあげればいいのに、
デザインも含めて昔のミラージュに戻ってしまいました。
三菱はもう少し前を向いて行った方が良いと思うのです。
↓SUVのプラグインハイブリッドEVコンセプト「Concept PX-MiEV」です。

先のミラージュ以上に言葉に困るコンセプトカーでした。
何が問題かって、それは「三菱」である事がどこにも見えない点でしょうか。
こういうコンセプトモデルはどこのメーカーでも今回や過去にやっていますし、
もっとわかりやすいか、もっと変だったりエグかったりしていて、
中身はともかく少しは印象にも残ったり何かを感じさせたりするものですが、
このコンセプトカーにはそういうものもありませんでした。
個人的には前回も印象に残らなかったので、
そろそろ私の中での三菱が、光岡とかと同レベルになってしまいそうです。
三菱からランエボとデリカとパジェロを取ったら
何も残らないんじゃないかという不安を形に示されたような、
そんな気分を味わってしまいました。
↓三菱のパンフレットです。

三菱のパンフレットは厚みのある、というか表紙は厚紙そのもので、
その中に18ページあるのですが、
なんとそのうち半分はカレンダーでした!
モーターショーのパンフレットで中身半分カレンダーって…。
パンフレット表紙の厚紙は、折り方を変えれば
デスクトップカレンダーになるという為のものです。
あれ、何だろうこの違和感。
三菱は今回のショーで、来場者に自社の製品や
取り組み内容等をちゃんとアピールできているのでしょうか。
自動車メーカーとしてやや心配になります。
そんなこんなで、ろあの~くさんの個人的東モレポートその5。
日産&三菱編でした~。
前置きでも書いている通り、あくまで私が私の目線で
好き勝手に書いてるものなので、
当然のことながら好きなメーカーは贔屓していますが、
それを差し引いても目に余るものが多かった
今回の東京モーターショー。
一般向けのお祭り的催し物としては盛況でも、
モーターショーとしては本当にこれで良かったのか、
いささか懐疑的にならざるを得ませんでした。
なんというか、前回も今回も日本の自動車業界の未来が
心配になってしまう、そんな東京モーターショーでしたね。
ちなみに余談ですが、私が最も好きなクルマは、
クルマ好きになる前から今日に至るまで一度も変わった事がありません。
それは…
日産スカイラインGT-R(BNR32)です。
今のところ、マツダ車も含めて私の中でBNR32を超えるクルマには
まだ出会えていません(^^;
その6"ホンダ&その他編"へ続きます。
【ろあの~くの第42回東京モーターショー2011レポ シリーズ】
・その1"マツダ編"
・その2"トヨタ編”
・その3"レクサス&ダイハツ編"
・その4"スバル&スズキ編"
・その5"日産&三菱編" ←今ココ
・その6"ホンダ&その他編"
・その7"その他諸々編"