
HGUC「ユニコーンガンダム」を持っている
ガンプラファンが首を長くして待っていた
待望の1/144スケールのビームガトリングガン。
昨年末にやっと発売になった
「
1/144 システムウエポン001」でしたが、
先日の購入レビューでも書きました通り、
これを2個買いしてユニコーンガンダムに
2丁装備すると、シールドが装備できません。
この商品を買うほとんどの人がガトリングガン2丁+シールド装備を
目的にしているであろう事はバンダイさんもわかりきっていたはずですが、
なぜかシールドを取り付ける方法を一切用意していないという、
近年稀に見る罠入りアイテムとなってしまいました。
当然商品や広告のどこにも告知は無いので、
できるものと思って2個買ったらできませんでしたと
落胆した人も多かったのでは無いかと思います。
もちろん私は発売前から知っていましたが、
本当にできないのか確かめたかったのもあって
きちんと2個買いして試してみましたが、
結果は先日のレビューの通りでございました。
しかしここで終わっては2000円の無駄になってしまいますので、
なんとかして無理なくガトリングガン2丁+シールド装備を実現すべく
接続パーツの自作に踏み切りました。
今回の自作パーツのコンセプトは下記の通り。
・MS本体及びガトリングガン本体には一切加工を行わない。
・手近にある材料だけで簡単に作れるもの。
・素組み程度のスキルしかない自分でも楽に作れるもの。
・シールド接続はシールドのポリキャップに挿し込む形をとる。
・シールドとガトリングガンは直接固定しない。
キットを改造するのなら、方法はいくらでもでてきますが、
普段素組み+部分塗装の自分のスキルでできるレベルで考えてみます。
基本的な構造は先日のレビューでも書いたように、
ユニコーンガンダムの腕部サーベルラックを包むような感じで
製作してみます。
↓とりあえずサクッと形にしてみました。

材料は0.5mmプラ板、1.0mmプラ板、3.0mmプラ丸棒、1.0mm真鍮線です。
サーベルラックを真横から見た時の形状に合わせて側面パネルを作り天板をかけて、
シールド接続用丸棒を位置を合わせて立てて真鍮線で補強するシンプルな設計です。
↓腕に装着してみます。

サーベルラック後端の細くなっている部分に合わせて、
サイドパネル後端も内側へ曲げています。
↓ガトリングガンを付けてみます。

このままだと腕部へ固定できず
スポスポ抜けてしまうので、
サーベルラック後端下側に
ロック用の爪を設けます。
これだと前端側が抜けやすいのですが、
前端は下側でロックできないので、
ガトリングガン取り付け時に
中央ブロックで固定する爪を設けて、
ガトリングガン装備時に
がっちり固定できるようにしました。
↓シールドを装着してみます。

シールドの取り付け位置はHGUC標準のシールド接続パーツと
同じ場所になるようにしてあります。
デストロイモード時の伸びた状態でシールド先端と
ガトリングガン先端が設定通り大体同じくらいになりますね。
↓シールドとガトリングガンの位置関係。

シールドが少し浮いた感じがするかもしれませんが、
これでもHGUC標準の接続パーツ使用時と
高さはだいたい同じくらいになっています。
若干、0.8mmくらい高くなっているようですが、
ポリキャップ接続にするとこの高さが限界ですし、
それほど見た目のイメージに影響は無いので、これでよしとしています。
↓ユニコーンガンダムに装着した状態の全身画像です。

至近距離で見れば接続パーツの存在感やシールドの浮き具合が
気になるかもしれませんが、
離れて全体で見れば違和感もほとんど無くて、
素人工作としては十分じゃないかなーと個人的には思います。
↓せっかく2個作ったので、両腕に装備してみます。

右腕のシールドはチタニウムフィニッシュから拝借。
フルアーマーユニコーンガンダムじゃないですが、
接続パーツは2個作ったので両腕に2丁装備できます。
両腕にガトリングガンを2丁ずつ装備…。
はい、私「システムウエポン001」を4個買っています(笑
Joshinさんで¥1,008×2、Amazonさんで¥907×2で約¥4,000使ってます。
下手なMGが普通に買えちゃいますよ(苦笑
私いいお客さんですよね~(←仮にも一応調教済みですので
とまぁこんな感じで「1/144システムウエポン001」のビームガトリングガン用
シールド接続パーツの自作してみました。
ここで、先日お友達からの「シナンジュには装備できないの?」という一言から、
HGUCシナンジュにもガトリングガン2丁装備できるような
アタッチメントパーツを追加製作してみました。
シナンジュへの取り付けはさすがにデザイン上、腕部への固定は不可能なので、
シールド裏の補強用リブ等へ挟み込むような感じにしました。
↓製作したシナンジュシールド用ガトリングガン接続アタッチメント。

白い部分はプラ板で、グレーの部分はWAVEやコトブキヤ等の
ディテールアップパーツを使っています。
先端部のボックス状のグレーのパーツのみ、
HGUCで「ジェガンD型」を製作した際に
破損させてリカバリーできず
そのまま放置されていた、ジェガンの膝関節部のジャンクです。
適当に合わせて切り刻んだので、既に原型を留めていませんが(^^;
アタッチメントパーツのディテールは、塗装後にそれらしく見えれば良いという感じで、
リアリティとか全然気にせず適当に手元にあるパーツを使ってでっち上げています。
↓ガトリングガンを2丁装備してみました。

まだ塗装されていないので、アタッチメントパーツがちょっとチープですね。
ガトリングガンの取り付け位置は、MGのそれとは大きく異なりますが、
HGUCのシールドの形状の影響で、どうしてもMGと同じ場所に装備できない事と、
シールドの後ろの方にガトリングガンが付いていると見た目ちょっと不格好というか、
あまりカッコ良く見えないし個人的にはユニコーンガンダムのように、
シールド先端部にガトリングガン先端部が並ぶくらい前に出てる方が
カッコ良いと思うので、あえて前の方に出してみました。
ガトリングガン後端部の連結部分(実際には連結機能は無い)の影響で
先端部を揃える事はできませんでしたが。
↓ガトリングガン2丁装備のシナンジュを全体画像で。

シナンジュがビームガトリングガンを2丁装備した事はありませんが、
なかなか良い感じになったかなって思います。
しかしさすがにガトリングガンを2つも装備すると
その重さで腕部の保持力が負けてしまい、腕が少しずつ下がってしまいますね。
まぁ仕方がないところです。
取り付けに問題が無い事を確認して、塗装してみました。

両方共ベースにグレーサフを吹いた後、ユニコーンガンダム用は
タミヤのグレイヴァイオレットの上からMrカラーの連邦グレー、
シナンジュ用はタミヤのジャーマングレーの上から黒鉄色を吹いています。
↓ユニコーンガンダムへの装着状態です。

シールドを付けていないと接続パーツが目立ちますが、
付けてしまえばほとんど見えなくなります。
↓シナンジュ用シールドへの装着状態です。

塗装するとそれなりに見えますね。
<2012/01/05 追記>
接続パーツに関して少し反響があって驚いています。
せっかくなので、寸法の目安を測って載せてみました。
製作時は設計とかせずに適当に現物合わせで作ったので、
あくまで目安程度にしかなりません。


一応改造初心者向けに、
自作パーツのサイズを出してみました。
画像が少し見づらくて済みません。
数値はあくまで目安です。
少し大きめに切り出して現物合わせで
加工すると良いと思います。
サイドパネル後端部は折らないように
軽く手で折り曲げ、癖を付けます。
天板は1.0mmプラ板を8mm×8mmの正方形で切り出し、
サイドパネル上端に長さ8mm深さ1mmの切り欠きを設け、
そこに埋め込み、瞬着で固めるような感じにしています。
こうする事で天板に対する上下方向の強度と
サイドパネル左右を接着後の横方向の強度を
同時に満たせる為です。
サイドパネルはサーベルラックの形状に合わせて、
前後から見てハの字になるように固定します。
ロック爪はパチンと嵌めこむのではなく、
最終的にピッタリの位置に来るようになっていて、
全て装備した状態で全くぐらつかなくなります。
スキルのあるモデラーさんになら、もっと良いものが作れるでしょうが、
こんな感じなら初心者でもそれなりに作れると思います。
完成後はほとんど見えなくなるという逃げ道もありますからね(^^;
という訳で、「
1/144 システムウエポン001」のビームガトリングガン用、
シールド接続パーツでした~。
今回はあくまで素人工作として片手間で作ったものですので、
あまり深くは考えていません。
その割にはなかなか良い感じでできたかなと思います。
ユニコーンガンダム用は多少ゆとりをもたせているので、
ANAカラーVer.やチタニウムフィニッシュ等のコーティングモデルへも
コーティングを剥がす事無くしっかりと取り付け出来ます。
シナンジュ用はおまけですので、取り付け位置もオリジナルアレンジしています。
また画像には映っていませんが、
ビームトマホークは収納状態では干渉しないものの、
先端部への展開状態ではガトリングガンに干渉します。
まぁさすがにガトリングガン装備しながらトマホーク展開するはずないですからね。
バズーカも商品化されていないので、バズーカとの同時装着も考えていません。
<ろあの~くのガンプラ"システムウェポン"レビュー>
・システムウェポン001
・システムウェポン001(ガトリングへのシールド接続パーツ自作)
・システムウェポン002
・システムウェポン003