ガンダムUC RE:0096 第10話 灼熱の大地から。

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遂に最大の見せ場のep4へ辿り着いたTV版「機動戦士ガンダムUC RE:0096」
今回は第2回MS大運動会の序章、
ダカール戦の「第10話　灼熱の大地から」です。

TV版ガンダムUCでは第2話以降、
池田秀一さんのナレーションによる前話までのあらすじが
毎回アバンタイトルに挿入されていましたが、
今回は第1話を除けば初めてそれがなくなりました。

アバンは前話で命を落としたダグザさんとギルボアさんの
二人の最期のシーンがチラッと流れただけの、たったの15秒！
池田秀一さんのナレーションで始まるイメージが固まっていたTV版、
かなり違和感を覚えた方も多かったかもしれませんね。

短いアバンに続いてオープニング、そしてAパートへと続きますが、
今回からTV版専用オープニングフィルムの一部が新規カットに変わりました。




変更があったシーンは、ジェスタ・キャノンがガランシェールを撃沈した後、
シナンジュが襲ってきてユニコーンガンダムがデストロイモードへ
変形する場面で、↑画像のようにサイコフレームが赤く光る
フルアーマーユニコーンガンダムが発艦するCG映像に変わっています。
来る6月18日に発売されるガンプラ
「フルアーマーユニコーンガンダムDMレッドカラー」に
合わせての変更ともとれますね。

一部が新規に変わったオープニングの後はAパートへ。
今回からOVA版のep4へと入る訳ですが、
OVA版ではep4の冒頭にガンダムUCのタイトルが表示された後、
新規作画によるコロニー落としのシーンへと続きましたが、
TV版ではタイトルが表示される部分は真っ黒な画面で
そこからサイアム・ビストへとフェードインしていきます。

タイトルを消しただけなので、尺の長さは変わりません。


完全新規で描かれたコロニー落としのシーンはとても美しく、
ep4公開当時評判になりましたね。
この頃がガンダムUCでももっとも力が入っていた時期なので
過去作品からの映像の使い回しもほとんどありません。


そして原作版のダカール戦でも活躍した旧型モビルスーツたちは、
アニメ版ではジュアッグなんかも登場して
ビームジャベリンを振り回すジムⅢ等とも相まって
わずか2分足らずの戦闘シーンに興奮したものです。
ラー・カイラムのMSデッキにリ・ガズィが置いてある事に
劇場で気付けた人は当時そんなに居なかったですね（^^;
OVA版ガンダムUCep4に登場したメカは
MS・MAだけで38種類に登ります。
こちらの記事で当時のイベント上映の様子と合わせて
その全てを余すところ無く紹介していますので、
気になる方はご覧下さい。


このラー・カイラムのブリッジに居る女性、
実は中の人はララァ・スンの藩恵子さんの娘さんで、
このガンダムUCep4がデビュー作となっています。
今では色んな作品で活躍されていますね。

ダカール戦の後はOVA版では
「重力の井戸の底で」のサブタイトル表示となりましたが、
TV版でも第10話のサブタイトル表示にそのまま変わっていました。


このep4から本格登場となるブライトさん。
OVA版当時は声優さんが未発表でしたが、
他作品でも鈴置洋孝さんの代役を努め好評だった
成田剣さんが全く違和感無い好演で引き継いでくれています。
ちなみに副官のメランさんもそのまま登場しており、
逆襲のシャアの時と同じく石塚運昇さんが声を担当しています。

今回の戦闘シーンは冒頭のダカール戦のみで、
あとはキャラクタードラマが続きます。

Aパートはアルベルトがマリーダの再調整をする
OVA版の9分35秒まで。


続くBパートはバナージが名ゼリフ「やりました、やったんですよ！」
と吐き出す20分19秒までで、尺の長さは10分44秒。

私の予想ではこの直前のマリーダの再調整が完了する

この18分16秒までだと思っていたのですが、
実際にはその先の砂漠まで行きました。
TV版で区切ったところはOVA版ではフェードで次のシーンへ繋がり、
ずっと砂漠のエピソードが続くのであまり綺麗な区切り方では無いのですが、
なぜかここで区切ってますね。
私の予想のところで区切ればep4をキレイに3等分できるので
第10～12話で平均的にわけられそうだったのですが…。
この先どうするのか気になります（^^;

エンディングは変更はありませんでしたので、
その後次回予告へ。

次回のサブタイトルは「トリントン攻防」
後半にいよいよMS大運動会が入ってきますね。
この次回予告カットだけでも、ゾゴックに
デザートタイプザクとザクタンク・グリーンマカクが写っています。
これだけでも旧型ファンにはたまりませんが、
これはまだほんの一部でしかなく…。
TVで見られるのが楽しみデスね♪


今回のデータ放送。

今日のキーワードは「ガランシェール」で、
まぁそんなに違わないですね。
前回のズゴックとか順番違うだろ！というツッコミも不要で
なんだか久しぶりにまともなキーワードだった気もします。


さて、アニメ版ガンダムUCの中でも最も熱いepisode4ですが、
実はこのep4から原作版とは大きくストーリーが変わってしまいます。

元々原作版ではMAシャンブロはダカール戦にしか登場せず、
ここで大きな戦闘があった後、トリントン戦でジオン残党軍が奮起しますが、
OVA版制作当時の都合でダカール戦は3分の前哨戦となり
そのほとんどがトリントン戦にまとめられてしまいました。

シーゴーストと呼ばれたMAシャンブロが
潜水艦ボーンフィッシュを撃沈するシーン。
あまり描かれる事の無い宇宙世紀世界の潜水艦のお話が
かなり詳しく見られたり、シャンブロのMHD推進システムの事とかも。
シャンブロはアニメ版ではロニの一人乗りになっていますが、
原作版ではロニが家族と4人で乗っていて
それぞれ作業分担しています。

アニメ版では希薄すぎと言われるバナージとロニの関係も、
原作版ではダカールでかなり長時間行動を共にしていて
バナージの気持ちもよりわかりやすくなっています。
ロニの父親もこの頃はまだ生きていますし。


他にも、ブライトがローナン・マーセナスの元を訪れる場面とか、
ハサウェイの話も少しでていたりします。
ブライトらホワイトベース隊やニュータイプが
連邦政府高官らにどう思われているのかも。
「核兵器」扱いですよ（笑


アニメ版ではこの辺りから「キレイなリディ」が堕ちていきますが、
もちろん原作版ではより細かく描写されています。
あ、リディが乗っていた馬の名前は「ピルグリム」で、
その辺りのエピソードも描かれています（笑
ミネバは「箱の鍵を壊す」というリディの言葉を
そのまま「バナージを殺す」という風に受け止め、
その言葉を発したリディとの気持ちと立ち位置の違いもわかります。

という風に福井晴敏さんの描写は
とても濃密でボリュームがあるので
映像化するととてつもない長さになりますし
濃すぎて一般の人もついて来られないのもありますが、
できればもう少しだけ描いて欲しかったとも思いますね。
ダイナーでの店主とミネバのエピソードが削られなかっただけでも
良しとすべきなのかもしれませんね。
さりげなく、あのダイナーの店主は中の人が
1stガンダムでガルマ・ザビを演じていた森功至さんで、
ミネバとシャアについて語ったり、
ガルマの声でシャアを胡散臭いと呼ぶのは
色々皮肉が効いてて楽しかったですね♪



リディ少尉がラー・カイラムへ着任する際の、
トライスターのジェスタ3機とのエアトランジットのシーン。
OVA版当時このシーンの映像化をとても楽しみにしていたのですが、
綺麗さっぱりバッサリとカットされてしまいました。
着艦した際のナイジェルの「いい腕だ」に
わずかにその名残がありますが…。


以上、TV版「機動戦士ガンダムUC RE:0096　第10話　灼熱の大地から」でした。

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2016/05/08 第6話 その仮面の下に
2016/05/15 第7話 パラオ攻略戦
2016/05/22 第8話 ラプラス、始まりの地
2016/05/29 第9話 リトリビューション
2016/06/05 第10話 灼熱の大地から
2016/06/12 第11話 トリントン攻防
2016/06/19 放送休止（全米オープンゴルフ放送の為）
2016/06/26 第12話 個人の戦争
2016/07/03 第13話 戦士、バナージ・リンクス
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2016/07/31 第16話 サイド共栄圏
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2016/08/28 第20話 ラプラスの箱
2016/09/04 第21話 この世の果てへ
2016/09/11 最終話 帰還

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