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遂に宇宙に帰って来たTV版「
機動戦士ガンダムUC RE:0096」
今回はゼネラル・レビル戦がカッコイイ「
第15話 宇宙で待つもの」です。
前話までのあらすじは、久しぶりに超長いバージョンに(笑

「宇宙世紀0096…工業コロニー・インダストリアル7
アナハイム工専に通うバナージ・リンクスは、
空から落ちてきた青い瞳の少女に出会う。
少女は、ジオンの姫君ミネバ・ザビ。
連邦政府を覆すといわれる”ラプラスの箱”を巡る戦いを防ぐために行動を起こした。
バナージは、実の父カーディアス・ビストから、
ラプラスの箱の鍵”ユニコーンガンダム”を託される。
ユニコーンガンダムは、ラプラスの箱の在り処を段階的に開示していく鍵であり、
バナージは地球連邦軍と”シャアの再来”フル・フロンタル率いる”袖付き”との間で、
宇宙世紀を呪縛する大いなる陰謀に巻き込まれていく。
ガランシェールのキャプテン ジンネマンと出会い、
進むべき道を見出したバナージは、
ラプラス・プログラムが示したことにより戦場となった
オーストラリアのトリントン基地へ向かった。
しかしバナージと同じく父親の血に縛られたロニ・ガーベイを救うことはできず、
一度はニュータイプとして分かり合いながらも
再調整により再び敵となったマリーダ・クルスに強襲され、
ロンド・ベル隊旗艦ラー・カイラムに拘束された。
リディ・マーセナスと共に地球に降りたミネバは、
カーディアスの死後ビスト財団を掌握したマーサ・カーバインに引き渡され
バナージに情報を開示させるための駒として
超大型輸送機ガルダに移送された。
ミネバを救うためラー・カイラムのブライト艦長は
ジンネマンとの共同作戦を立案。
ガルダに潜入したジンネマンの前には、
黒いユニコーンガンダム”バンシィ”に乗ったマリーダが立ちふさがった」
久しぶりに本当に長いアバンでしたね。
このところ短めに済んでて良かったのですが、
尺調整の為でしょうか、とにかく長くてあくびが出そうですね。
尺の長さは3分31秒で、これよりも長かった事もあるのでまだマシな方だったり…。
オープニングを挟んでAパートへ。


今回はOVA版のep5からep6へ繋がるタイミングなのですが、
ep5のラストとep6の冒頭は同じシーンが被っていて、
ep6の方がカットが多く長くなっててアンジェロやフロンタルもセリフがあります。
どうやって被ってるところを繋ぐのかと思いましたが、
ep5の46分28秒、オットー艦長の「ネオ・ジオンだと!?」で区切り、
CMの後は普通にep6の最初から始めるという形になりました。
なので珍しく今回は削除されたシーンがあるんですね。
という訳で、尺の長さは6分35秒でした。
ep5の残り48分22秒までの約2分間がカットされました。
そしてep6となるBパート。


Bパートは普通にep6冒頭から始まりました。
CM前と若干被りますが、OVA版でタイトルロゴが表示される5分20秒までは同じです。
タイトルロゴ表示中の約5秒ほどと、
バナージがミネバにラプラスの最終座標を伝えた後の
ep6サブタイトル表示時間の約10秒がカットされています。
Bパートはこの後バンシィを載せたシャトルが打ち上げられる10分34秒まで。
尺の長さは10分19秒となります。
エンディングから続いて次回予告へ。


サブタイトルは「サイド共栄圏」
フロンタルの進める計画そのものですね。
このところ戦闘が多かったので、
久しぶりに戦闘の無いドラマ回になりそうですね。
前回も副音声では福井晴敏さんや浪川大輔さんらが
色んな話をされていましたが、今回はニュータイプに関するトークでした。
福井さんがアムロやカミーユ、ジュドーらが
ニュータイプに目覚めた瞬間とその後の変容に気付いて驚愕した
という話が特に印象的でしたね。
それまで感情移入できるところにいた彼らが、
ララァ、フォウ、プルツーの死を経て”あちら側”にシフトした結果、
急に周りの人たちから浮いた存在になった云々という。
この話を聞いてるだけでも為になるので、
録画している人はぜひ副音声も聞いてみて下さいね。
なお副音声企画は、また”おかわり”リクエストが多ければ
再度実現するかもしれないという事なので、
Twitterのハッシュタグ等でおかわり希望とツイートしてみましょう!
さて、ここからは小ネタというか各シーンの解説とか色々。
ラー・カイラムで武装解除されて武器が無いまま
宇宙へ上がったユニコーンガンダム。



ガランシェールの上でいつの間にか
ギラ・ズールのビームマシンガンを装備してますね。
まぁたぶんクワニかアイバンに借りたのでしょう。
それにしても、ユニコーンガンダムが装備していた
ビームマグナムやシールド、ビームガトリングガンは
今でもラー・カイラムに残ってるんですよねきっと。
どうするのかな、それ。
いっそ、BWSが無いリ・ガズィに装備させたりして…。
って、たぶんビームサーベルしか使え無さそう?
ネェル・アーガマからのテザーケーブルを掴んだはいいものの、
ガランシェールの重量を支えられずに
機体が引き裂けそうになるユニコーンガンダム。
そこに現れたダグザさんとギルボアさん。



バナージの手の上にそっと手を重ねるシーンが
とてもジーンと来て泣けますよね。
そして虹色の燐光を発するユニコーンガンダム…。
ダグザとギルボアの助けを得て
サイコフィールドを発生させるユニコーンガンダム。



このサイコフィールドの描写、
逆襲のシャアを見た人は懐かしい感じがしたと思います。
というのも、極力逆襲のシャアの時と同じに見えるように、
制作時に丁寧に描いたそうです。
ちなみに逆襲のシャアの時はあまりCGは使ってなくて、
セル画用絵の具をブラシで飛ばして描写してたシーンが多いのですが、
もちろんUCでは全てCGで描かれています。
その逆襲のシャアのサイコフィールドのシーン。
いわゆる”アクシズ・ショック”のシーンですが…。



気づいている人は気づいているシーンですね。
νガンダムによって全てのMSが弾き飛ばされた後、
アクシズの起動が変わって地球から離れていく時…。
アクシズの先っぽから、白いスラスター光が離れていくのが描かれています。
この時点でこの場所にはνガンダムしか居ないので、
行方不明扱いになっていたνガンダムが離脱したと推測されますが、
もちろん公式には一切触れられておらず、
漫画・小説等を含め、νガンダムが脱出できたとわかる資料はありません。
ただこのシーン、明らかにスラスターだと思えるものが
長く描かれているので、この時点ではまだνガンダムは無事だったとも
そう想像して楽しむ事もできますね。
連邦宇宙軍の新しい旗艦ゼネラル・レビル。



ゼネラル・レビルは直近の地球連邦軍の宇宙艦で
最も大きいドゴス・ギア級をベースに、
更に大型化されMS搭載数も武装も増強されています。
シナンジュのコクピットに表示されたシルエットで、
そのサイズの違いがよくわかります。
この時点でネオ・ジオン側にはゼネラル・レビルのデータはありませんので、
シナンジュやガランシェールに表示されるものは
ただのシルエットで、名称も「ドゴス・ギア クラス」としか書かれていませんが、
データが登録されているネェル・アーガマには
しっかりと「ゼネラル・レビル」と記載されています。
ちなみにZガンダムに登場したドゴス・ギア級は
ガンダム0083に登場するバーミンガム級をベースに、
MS運用能力等を付与したものとなっています。
もっとも実際には0083の方が後に制作されたので、
0083でドゴス・ギアをベースに設定された後付設定ですけどね。
ゼネラル・レビルのブリッジクルーですが…。


この右手前に居る人が、ep6公開時から
どうにもアルベルトに見えて仕方が無かったんですよね。
…似てますよね?
そのゼネラル・レビルが使っていたビーム撹乱幕。



初代ガンダムのア・バオア・クー戦等で使われていた
ビーム撹乱幕が久しぶりに描かれましたね。
ビーム撹乱幕が展開されたらすぐにバズーカに切り替えるフロンタル。
このビーム撹乱幕の効果範囲内では、
ビームサーベルも弱体化してしまいますが、
ビームが不安定になり短くなるので、
至近距離でならまだ使う事ができます。
フロンタルはこれでビームの切っ先だけで
ミサイルを切り払うという離れ業を当たり前のように披露。
ジェガン部隊はサーベルが弱体化するのはわかっていますが、
ゼネラル・レビルからのミサイル攻撃の射線の側面から
複数で一気に接近戦を挑めば落とせると踏んだのでしょう。
まぁ全く相手にもなりませんでしたが(^^;
「連邦のザコ共が!」


もはや説明の必要も無いほど有名な、
アナベル・ガトー少佐の名ゼリフですね。
アンジェロと言えば、このポーズ。


フロンタルに後を引き継ぐ際のこのポーズは
なんともアンジェロらしいですね。
MSでこんな事をするところも。
そして個人的にこのフロンタルの表情がとても好きだったり。
こういう表情もフロンタルの魅力だと勝手に思っています(`・ω・´)
フロンタルの言う「これで少しは話ができる」というのは、
バナージを自分たちに恭順させるように仕向けたという事。



フロンタルは初めてバナージに出会って以来、
バナージを味方に引き入れ手元に置く事に拘っていました。
ガランシェールクルーと行動を共にして
ネオ・ジオン側とも関係が少し良くなっていた事や、
ネェル・アーガマが連邦軍から追われる立場になった事を利用して、
そのまま自分たちに恭順させるように仕向ける為に、
バナージが強い嫌悪感を示す人殺しを極力避けて、
ゼネラル・レビルのパイロットたちを殺さずに撃退しています。
むやみに人を殺さない事でバナージの警戒心を緩める目論見があります。
また、ネェル・アーガマは以前一度フロンタル1機で
全滅寸前まで追い込まれた事があり、
フロンタルの強さを身に沁みて理解しているので、
連邦宇宙軍最強艦のゼネラル・レビルのMS隊をパイロットを殺さず、
たった2機で一方的に撃退するという圧倒的な力量差を見せつける事で、
フロンタルらに逆らう事無く、バナージを説得して味方に引き入れようという意図もあります。
ゼネラル・レビルはフロンタルの掲げるサイド共栄圏構想にとって、
バナージとラプラスの箱を除けば最大の障壁となる存在なので、
本来はここで殲滅しておいた方が良かったのですが、
ここまでしてでもバナージを味方に引き入れる事を優先したんですね。
ゼネラル・レビルはあとでまだなんとでもできるというのもあるので。
ジェスタ・キャノンがガランシェールに飛びかかっていくシーン。



OVA版episode6BD劇場限定版の私のフィルムコマがここでした。
なんとも当たりなのかハズレなのか微妙なところを引き当てますねぇ。
以上、TV版「機動戦士ガンダムUC RE:0096 第15話 宇宙で待つもの」でした。
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