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リディの闇堕ちも無事に完了したTV版「
機動戦士ガンダムUC RE:0096」
今回はフロンタルの進める計画の全貌が語られる「
第16話 サイド共栄圏」です。
前話までのあらすじ、また短くなりました。

「ラー・カイラムのブライト艦長が立案した作戦により、
マーサ・カーバインの元からミネバとマリーダを助け出したガランシェールだが、
宇宙への帰還途中でエンジントラブルを起こす。
そのとき、ユニコーンガンダムが未知の光に包まれ、危機を脱する。
しかし、そこに現れたのは連邦軍が差し向けたゼネラル・レビル艦隊だった。
”ラプラスの箱”を追う”袖付き”のフル・フロンタルは、連邦の艦隊を退ける。
箱の最終座標を秘匿していたバナージは、ミネバと再会し決意を固める。」
今回はまた短くなりましたね。
いっそずっと短くしててくれると良いのですが、
ご存知の通りこのアバンのあらすじは尺調整が目的なので、仕方ありません。
今回のアバンは57秒でした。
オープニングからAパートへと続きます。


Aパートも短くなっていて、OVA版ep6の17分35秒、
シドー機関長らがアンジェロたちと対峙したところ、
オットー艦長の艦内放送で説得されたところまででした。
尺の長さは7分1秒となっています。
続いてBパートへ。


Bパートは今回もリディのバンシィの移動シーンで終わりです。
ep6の30分12秒、バンシィがゼネラル・レビルを捕捉したところまで。
尺の長さは12分37秒となりました。
そしてエンディングから次回予告へ。


次回はついにマリーダさんが復活を果たします。
その自分の心に従い”解放”された笑顔は必見ですよ?
サブタイトルは「奪還!ネェル・アーガマ」ですね。
今回はストーリー上ではフロンタルの目的の真相が語られる
特に重要なエピソードでしたね。
それ故に戦闘シーンが全くありませんでしたが、
それはこれから先の最終決戦へ向けて目一杯やってくれるので、
それを楽しみにしつつ…。
実は、バナージらが宇宙へ戻りネェル・アーガマと合流したところから、
アニメ版は原作小説版とは全く異なるストーリーへと突入します。
ガンダムUCは福井晴敏さんが描いた小説版を元にアニメ化していますが、
大人の事情により制作当初から、主に尺の長さに関して二転三転しており、
その影響も含めてアニメ版では小説版からの変更点が
大きくわけても3箇所あります。
・ダカールとトリントンのジオン残党軍
・ジオン共和国編
・最終決戦のネオ・ジオング
宇宙へ戻ってきてからは、この2つ目のジオン共和国編があるのですが、
それが丸ごとカットされてしまっています。



アニメ版ではジンネマンがネェル・アーガマを
占拠してやろうかと言っていましたが、
小説版では実際に占拠しています。
そこでフロンタルによって見せしめに
ギブニー整備長が射殺されるのですが、
そのエピソードが丸ごとなくなってる為、
ギブニーさんは死なずに済みました。



代わりに、ハイザック・カスタム等ジオン共和国のメカ関連が
一切登場しなくなり、ハイザック・カスタム唯一とも言える
ガンプラ発売のチャンスを失い、デザインが近いホビー・ハイザック共々
恐らくキット化はもう期待できないでしょうね…(´・ω・`)
他にも、宇宙へ戻ってきてからの小説版との違いをいくつか。
アニメ版ではガランシェールの囮自爆に誘われたのは
ラー・カイラムのジェスタ隊でしたが、小説版では少し違い
フロンタルたちも釣られていました。



ここでジェスタ隊はクラップ級巡洋艦”キャロット”に所属しています。
このキャロットは、アニメ版ep1冒頭でクシャトリヤと戦った
スターク・ジェガンらが所属していた艦です。
そしてここにフロンタルらが襲ってきます。
アニメ版ではゼネラル・レビルでしたが、小説版ではジェスタ隊と戦います。







アニメ版ではガランシェールの自爆に巻き込まれそうになったのは
ジェスタ隊でしたが、小説版ではアンジェロでした。
↓オットー艦長の艦内放送のあたり。



レイアム副長の「惚れました」やそれに対するオットー艦長の反応等、
小説版ではこの二人の進展も描かれているのですが、
結果よりもその過程の方が面白いので、興味のある方はぜひ読んでみて下さいね。
ネェル・アーガマで取り外されたサイコチップ(サイコモニター)と、
サイコフレームの強靭さが語られる場面。



パラオでユニコーンガンダムに取り付けられ、ラプラスプログラムの
座標データをフロンタルの元へ送信していたサイコチップが、
ここで取り外されています。
また、MSの腕でガランシェールを引き上げるという
とんでもない事をやってのけたユニコーンガンダムの
そのサイコフレームの強靭さも詳細が語られています。
どちらもアニメ版では詳しく描かれていない事なので、
興味深い話だと思われます。
実はネェル・アーガマに乗り込んでいたガエル・チャン。



アニメ版でマリーダさんが寝ていたのは個室でしたが、
小説版ではハサン先生の病室で、その隣にガエルちゃんが居たんですね。
ここでガエルの口から色々真相が語られます。



ラプラスプログラムの事もガエルちゃんは当然詳細を知っています。
フロンタルに所属艦キャロット他全ての友軍艦を沈められ
ガランシェール自爆とフロンタルに逃げられたジェスタ隊は
その後ゼネラル・レビルへ乗艦します。



その後バンシィも到着します。
原作版ではもちろんノルンなんて存在しないので、
普通にバンシィです。
ナイジェルはこの時すでにパイロットがリディだと
ある程度気付いています。
アニメ版では地球にずっと残っていたアルベルトは、
小説版ではリディと共にゼネラル・レビルに乗り込みます。
実はこれが最終決戦でとても重要な意味を持つのですが…。



ここでアルベルトが艦内放送で
ゼネラル・レビルの任務等を説明しています。
その後、マーサと通信で話をしますが、
ここでリディの事、アルベルトとマーサの関係性等にも触れています。





飼育とか犬とか。マーサとアルベルトの関係は
たぶん単語だけでも気付く人は気付くと思います。
他でもうちょっと詳しく描かれてる場面もあるのですが、
さすがにこれ以上はやめときます(`・ω・´)
リディとアルベルトの意気投合ももうちょっと描かれてるのですが、
それはまた別の機会に…?
他にも小説版ではカイ・シデンがローナン・マーセナスと会談していたり。



アニメ版ではファンネルも全て失っていたクシャトリヤは
小説版では結構損傷が少なくファンネルも多数残っています。
マリーダが負傷しているとはいえ、まだまだ戦える状態のクシャトリヤと
フルアーマーユニコーンガンダムの2機がかりで後にシナンジュに挑むものの、
それでも全く歯が立たないという最終決戦の展開は
アニメ版よりも鳥肌が立つほど興奮するので、
ネオ・ジオングの戦わない最終決戦に不満がある人にほど
原作版の最終決戦は読んで欲しいと思います。
まさしく「鬼神の如き絶対的な強さ」でした、シナンジュ。
その後ユニコーンガンダムとバンシィの2機がかりでも
片腕のシナンジュは全然怯まないどころか逆に押されたり…。
RGシナンジュ発売に合わせてもしもそれが映像化なんてされたら、
恐らくHGUCやMGも含めてシナンジュのプラモ・トイがバカ売れすると思います。
まず期待できない事ではありますが…。
マリーダさんの最期も原作小説版の方が泣けたりします。
以上、TV版「機動戦士ガンダムUC RE:0096 第16話 サイド共栄圏」でした。
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