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長い宝探しの末に遂に終着点に辿り着き、ラプラスの箱の真相が明かされる
TV版「
機動戦士ガンダムUC RE:0096」
今回はTV版で最後の戦闘の少ないドラマ回となる
「
第20話 ラプラスの箱」です。
オープニング前のアバンは今回も短めで済みました。

「ラプラス・プログラムが示した最終地点へ急ぐバナージの行く手に、
血の呪縛に縛られ暴走するリディ・マーセナスが立ちふさがる。
マシンに取り込まれたリディは
多くの思いを受け止めながらも、暴走を止めることはできなかった。
マリーダを失った悲しみのままバナージとミネバは、
メガラニカのビスト邸へ向かう。
”ラプラスの箱”が今、開かれようとしていた」
アバンのあらすじは今回もあまり長くならず、1分25秒でした。
TV版オープニングからAパートへ続きます。


Aパートはラプラスの箱の正体とその意味が明かされた後、
フル・フロンタルがメガラニカに侵入した際の
衝撃が石碑に伝わるOVA版ep7の44分55秒まで。
尺の長さはちょうど11分でした。
そして遂にフロンタルの正体も明かされるBパート。


Bパートの最初はAパート最後の石碑が振動するシーンが
約2秒ほど被っていました。
Bパートの終わりはメガラニカから脱出したフロンタルを止める為に
バナージが「戻ってくるよ、必ず!」と言ってユニコーンガンダムへ向かう姿を
ミネバとサイアムが見送ったOVA版の53分1秒まで。
尺の長さは冒頭の被るシーンも合わせて8分8秒でした。
エンディングの後は次回予告。


次回のサブタイトルは「この世の果てへ」
残すところあと2話となりました。
OVAでの残りの尺の長さは約37分となります。
最終話のエンディングは特別仕様という事なので
もしかしたらOVA版よりも長いかもしれませんね。
今回の区切り箇所は久々に予想ピッタリだったので、
次回はメガラニカにリディが居る事を知ったローナンが
「なぜ…お前が…」と驚くOVA版の71分25秒までと予想します。
今回のデータ放送。


スペシャルプレゼントのSPキーワードは
あと1回、来週で最後のキーワードが表示されますね。
そして今日のキーワードは”ジェガン”
…久しぶりに全力で「なんでやねんっ!」とツッコミたくなるキーワードでしたね。
いや一応エコーズ仕様のジェガンは出てましたし
珍しいやられ方もしてましたけど、さすがにこれは違うだろうと(苦笑
さて、ここからはいつものネタやら解説やら。
このところ戦闘が多めでその解説ばかりだったり
ブログの文字数限界もあったりだったので
あまり原作小説版の事には触れられませんでしたが、
今回は戦闘もほとんど無く、
何よりもガンダムUCにおける最も大きなふたつの謎、
”ラプラスの箱の真実”と”フル・フロンタルの正体”が
同時に明かされる回でもあったのですが、
アニメ版では尺の長さや大人の事情等で
わりと省略されたりボカされたりしているので、
その辺りを原作小説版から補完して
アニメ版しか見ていない方にもより理解を深めて頂こうと思います。
アニメ版では原作小説版から改変される際に、
特に地球に降りて以降がシナリオの順序が入れ替わったり
別のものと差し替わったり人物関係が大きく変わったりで、
細かい描写が省略されたり以上に改変されているので、
アニメ版に合わせて原作小説版を持ちだしての解説が
難しくなってきているというのものあります。
巨大モビルアーマー”ネオ・ジオング”の輸送シーン。


とても艦内には収まらないネオ・ジオングは、
逆襲のシャアの時のアルパ・アジールのように
レウルーラの艦底部から牽引ワイヤーを使って
吊るして運びます。
かつてサイコガンダムもガルダに吊るされてましたね。
ついに明かされるラプラスの箱の真実。


その正体は”宇宙世紀憲章”の原本で、
宇宙世紀元年の爆破テロによって失われたと言われているものでした。
第1話冒頭でのテロシーンでサイアムが手に入れていますが、
そこでしっかりと憲章だとわかる画像が映ってるんですよね。
もちろんテキストのみの原作小説版では当時はまだわかりませんでしたが。
ラプラスの箱の全景。



オリジナルの憲章を中心に掲げた台座は、
サンスター文具から見た目そっくりのマルチスタンドが商品化されています。
ペンや印鑑等のちょっとした小物から
ニッパーやデザインナイフ、ガンダムマーカー等のプラモ用工具まで
わりと色々入りますので、玄関やデスク等に複数買いもオススメです。
発売当時の初回版には1/100サイズのラプラスの箱カードホルダーも付属。
ラプラスの箱の持つ本当の意味。




ラプラスの箱が長い間「それそのものに意味は無い」とか
「そこにあるだけでいい」、「呪い」と言われてきた本当の意味が語られます。
ただアニメ版ではその詳細な経緯までは語られていないのですが、
原作小説版では当然描かれているので、
ここでそのほぼ全容を載せてみようと思います。
結構深い意味があるので、ここだけでも読んでおいて欲しいと思います。









首相官邸爆破テロの真犯人が
初代首相リカルド・マーセナスの息子だったりとか、
そこから既にビスト家の殺し合いの歴史が始まっていた事とか
アニメ版では全く触れられていない事も詳細に描かれていますね。
まぁ全部やってたらちょっと間延びしてしまいますし
何よりも尺が足りません。
そしてもう一つの謎、フロンタルの正体も明かされます。



こちらもはっきりと言葉にはしているのですが、
わりといい感じにボカされたようになっていて、
わかるんだけど微妙に理解が深まらないという感じでしょうか。
これももちろん原作小説版では細かく描かれています。





アニメ版でボカされた理由のひとつが
ジオン共和国編でのエピソードが絡む部分があるからですね。
そこだけ削っても語れる事ではありますが、
ちょっと軽い感じになってしまうので、あえてボカす感じにしたのかも。
一言で言えば「クローンの強化人間にシャアの残留思念が宿った」と。
それにモナハンらジオン共和国やネオ・ジオン残党軍らの都合とかが重なって
器という名の依り代に仕立てあげられたんですね。
だから”シャアであってシャアではない”と。
未来を後世に託すサイアム。


「もう我々の時代ではない」と次の世代へ未来を託すその言葉が
機動戦士Zガンダム最終話でのクワトロの「新しい時代を創るのは老人ではない!」と
とても被りますね。
シャアの記憶を持っているフロンタルはその時の事も覚えているのでしょうか?
もし覚えていたら、このサイアムの言葉に何を思ったのでしょうね?
以上、TV版「機動戦士ガンダムUC RE:0096 第20話 ラプラスの箱」でした。
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