

その質感の異常なほどの高さが初公開時に話題となった
マツダCX-60が8月末より全国のマツダディーラーに
展示車と試乗車が順次配車され始め約3週間が経過しました。
既に試乗してみた人も居ると思われます。
MAZDA3から始まったマツダの第7世代モデルは
スモールクラスはFF、ラージクラスはFRとプラットフォームで棲み分けています。
世界の、とりわけ日本の自動車メーカーの流れである
室内の広さと燃費の良さと電動化の流れにあえて逆らうかのような
直列6気筒エンジンにFRプラットフォームを採用したラージクラス。
そのラージクラス第1弾となるCX-60にはマツダもより一層の心血を注ぎ
第7世代が目指したものがこれまで以上にしっかりと現れているそうです。
特にMAZDA3から採用され称賛されていた骨盤を立たせるシートはさらに改良が進み、
あえて室内効率で劣るFR方式を採用してまで拘った走りの質とKPSの恩恵とが合わさり
運転者だけでなく同乗者にも快適な走りを実現しているとの事です。
自動車ジャーナリストの五味やすたかさんが
それを前後編+特別編の3本の動画で詳細に解説されています。
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マツダ CX60 【公道試乗】KPCで新感覚の走行フィーリング!! 直6ディーゼルは超余裕の動力性能!! MAZDA CX-60 2022 E-CarLife with 五味やすたか
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マツダ CX60 【公道試乗 後編】 FRパッケージの優れた重量バランスで高速移動が超ラク!! 走りの質の高さが◎!! E-CarLife with 五味やすたか
ほとんどのマツダディーラーでの試乗車はその多くが低速な街中が中心だと思われます。
そして試乗した方の多くが「足が(乗り心地が)硬い」と言っています。
特にリアサス周りが。
上記動画でも五味やすたかさんが繰り返している事でもありますが、
その低速域での硬さには理由があったそうです。
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マツダ CX60 【マニアック解説】質の高い走りを実現する理由を深堀り!! E-CarLife with 五味やすたか
マツダのコダワリの恐ろしさがよくわかりますね。
時代の流れに乗ってFF化したクラウンのクロスオーバーが心配だそうです(^^;
上記動画でも語られている通り、配備され始めた当初の試乗車は
走行距離が無く足回りも含めてまだ当たりが付いていないような状態ですね。
リアサスの硬さ感の主要因とも言えるピロボールもそうですが、
これがある程度、数千キロの走行距離を得る事で少しずつ馴染んでいき
恐らく5,000kmを超えるくらいでいい感じに馴染んで
乗り心地が良くなるのではないかなと思います。
実際にマツダR&Dセンターの試乗車で走行距離が4,300kmを超えた車両で
一般道から首都高を走行した方の動画でも
最初期の試乗車から乗り心地が劇的に良くなっていると語られています。
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【これが本物?】CX-60で横浜の街をぶらり試乗!前に乗った時と全然違うぞ?
マツダ好きさんにはお馴染みの方かもしれませんね。
こちらの動画でも最初期の試乗車と比較して
かなり良くなっている事が繰り返し語られていますね。
他の方の情報も見てみると、どうも最初期の試乗車で言われていた
様々な問題点を迅速に対応してきているという事のようです。
足の硬さに関してはようやく馴染んできているといったところでしょうが、
それ以外にも発売直後なのに既にソフトウェアアップデートが行われ
一部プログラムの修正や改良で市場の声に迅速に応えているようです。
最初期の先行予約者への納車がやっと始まったばかりのこのタイミングで
早くも改良が入っているあたりにも、
マツダのCX-60への気合の入り方が現れているように見えますね。
それだけマツダにとってもCX-60は最重要車種なのでしょうね。
ちなみにこの改良内容は納車済みや納車直前の人へも適用されるとか。
まぁ当然と言えば当然ですが。
なので試乗した時に考え無しに硬い硬いと言って不満を持たずに
しばらく様子を見たり情報収集したりしていく必要がありますね。
ただ日本人は短絡的に即決判断してしまう人が多いので
足が硬いという印象はCX-60の個性として広まってしまう恐れも…。
余談ですが私のMAZDA3も最初1~2速のギアがものすごく硬かったですが
2,000kmあたりから入りやすくなってきて
4,000km超えた今では最初の硬さが嘘のようにスコスコ気持ち良く入ります。
これは関係無いかもしれませんがっ。
聞けば聞くほどすごい話が出てくるマツダCX-60。
ラージクラス第1弾でこれなので、続くCX-70/80/90やMAZDA6は
一体どこまで行くのでしょうね?
そしてそれらのノウハウを反映されたスモールクラスの新型や既存車種の改良も。
もちろんNDロードスターの今後の改良なんかもさらに期待大ですよね。
他社とは明らかに異なるベクトルでコダワリ続けるマツダ。
クルマ好きにとっては今後さらに目が離せなくなりますね。