元日から大地震に襲われるなど、
誰も予想し得なかった1月1日の能登半島地震。
地震発生当時の震度情報は志賀原発のある
志賀町の1箇所だけでしたが、その後に津波と
大火災で被害が大きかった
輪島市でも
震度7を観測していた事が明らかになっています。
しかしその後の調査により、この大地震は
実はM7.3の地震が2つ連続発生していた事が
わかり、その結果珠洲市や奥能登等、6箇所で
震度7相当の揺れだった事が判明しました。
地震発生から約1ヶ月の調査により得られた多くのデータから、
発生当時はM7.6の地震が起き志賀町で震度7となっていたこの能登半島地震、
実はほぼ同じ場所ほぼ同じ時間にM7.3の地震が2連続で発生し、
その結果M7.6という規模になったという事です。
1回目のM7.3の地震で震源地より西側の断層帯が動き
志賀町や輪島市で震度7を記録、
そのわずか13秒後に同じ場所を震源に今度は東側の断層帯が動き
珠洲市や奥能登、七尾市等で震度7相当の激しい揺れに見舞われたそうです。
同じ震源の西と東で合わせて約150kmの断層帯が動いたという事ですね。
震度分布図を見ていると6箇所どころではなく
もっと多くの場所で震度7相当の揺れだったようにも見えますね。
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【能登半島地震】珠洲市や七尾市などでも震度7か M7クラスの地震が2回発生 研究チーム解析で判明 (2024年2月2日)
能登半島北部の断層帯は東西に斜めに並ぶ長い断層帯ですが、
ちょうど半島の先っぽ辺りで少し折れ曲がるような形になっていて
そこが時間差で動いたという事でしょうか。
元々能登半島の地形は長い時間大地震による隆起を繰り返してできたものなので
こういった巨大地震が度々起こっては地形が形成されていくというのは
地球の歴史から見たら今まで通りという事になるのでしょうね。
人類の歴史からしたらその間のほんの一瞬の話なので
また数十年後から数百年後に同じような地震が起きて
地形が変わるのかもしれませんが、
今を生きる私たちからしたらたまったものではありません。
さらに悪い事に、今回の大地震では能登半島周辺の断層帯が
全部動いた訳ではなくまだ割れ残りが佐渡島近くに残っているとも。
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佐渡沖に活断層の割れ残り… 2週間以内に“大きな余震”の恐れ 3mの津波押し寄せる可能性も
もしかしたら今後この割れ残りが動き
再びM7.0クラスの地震が起きる可能性もあるという事も指摘されています。
最初の地震でも断層帯の少し折れ曲がった場所の前後で
断層帯が動くタイミングがズレての2連続地震でしたが、
佐渡島沖の割れ残りはそれよりも大きく向きが異なる場所だったので、
それ故に一緒に動かずに割れ残ってしまったのかもしれませんね。
それがこの先動くようなら、再び大きな被害が出てしまいますね。
せっかく復旧工事も本格的に始まっているのに
また大きな揺れで被害が出たら…。
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「トンネルは?埋まってるってこと?」一筋縄ではいかない道路復旧 国交省同行取材で見えた工事の難しさ (2024年2月2日)
ただでさえ工事が難しい地形なので復旧工事も進みませんし、
いっそ能登半島は切り捨てた方が楽なんじゃないかという意見もありますね。
ある程度
復旧するのにも最低10年はかかりそうですし
その割には再建の為に注力するほど重要なものが無く
見合わないと言われても返す言葉が見つかりません。
事故が無かったとはいえ志賀原発も損傷していますし
今後の事を考えると、悲しくなってきますね。
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Posted at
2024/02/04 00:00:00