1月2日、気象庁は、令和6年能登半島地震に関する第4報、第5報及び、1月2日・16:00までの最大震度別地震回数表を発表しました。
また、10:00から緊急記者会見を行っております。
動画は、その時の様子です。
以下、順に掲載します。
【「令和6年能登半島地震」について(第4報)】
【本文】
<地震の概要>
検知時刻
(最初に地震を検知した時刻) 1月1日16時10分
発生時刻
(地震が発生した時刻) 1月1日16時10分
マグニチュード 7.6(暫定値)
発生場所 石川県能登地方(輪島の東北東30km付近) 深さ 16km(暫定値;速報値 ごく浅いから更新)
発震機構 北西―南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(速報)
震度 【最大震度7】石川県の志賀町(しかまち)で震度7を観測したほか、北海道から九州地方にかけて震度6強~1を観測
<地震活動の状況>
2日01時00分現在 1日16時以降、震度1以上を観測した地震が93回発生(震度7:1回 震度5強:3回 震度5弱:5回 震度4:17回 震度3:39回 震度2:28回)
長周期地震動の観測状況 石川県能登で長周期地震動階級4を観測
<津波警報等の発表状況(1月2日01時15分発表)>
津波注意報 北海道太平洋沿岸西部 北海道日本海沿岸北部
北海道日本海沿岸南部 青森県日本海沿岸 秋田県 山形県 新潟県上中下越 佐渡 富山県
石川県能登 石川県加賀 福井県 京都府
兵庫県北部 鳥取県 島根県出雲・石見 隠岐
山口県日本海沿岸 福岡県日本海沿岸 佐賀県北部 壱岐・対馬
(防災上の留意事項)
引き続き津波を観測しており、海の中や海岸付近は危険です。
潮の流れが速い状態が続きますので、注意報が解除されるまで海に入ったり海岸に近づいたりしないようにしてください。
揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっていますので、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意し、やむを得ない事情が無い限り危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてください。
(今後の地震活動の見通し)
過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度7程度の地震に注意してください。
特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。
また、この地域では、3年以上地震活動が続いており、当面、継続すると考えられますので、引き続き注意してください。
なお、今回の地震の揺れは従来より広範囲に広がっています。
【令和6年1月1日16時10分頃の石川県能登地方の地震について(第5報)】
【本文】
<地震の概要>
検知時刻
(最初に地震を検知した時刻) 1月1日16時10分
発生時刻
(地震が発生した時刻) 1月1日16時10分
マグニチュード 7.6(暫定値)
発生場所 石川県能登地方(輪島の東北東30km付近) 深さ 16km(暫定値)
発震機構 北西―南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(速報)
震度 【最大震度7】石川県の志賀町(しかまち)で震度7を観測したほか、北海道から九州地方にかけて震度6強~1を観測
<地震活動の状況>
2日09時00分現在 1日16時以降、震度1以上を観測した地震が147回発生(震度7:1回 震度5強:3回 震度5弱:5回 震度4:20回 震度3:57回 震度2:61回)
長周期地震動の観測状況 石川県能登で長周期地震動階級4を観測
(防災上の留意事項)
石川県能登地方を中心に活発な地震活動が続いています。
揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっていますので、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意し、やむを得ない事情が無い限り危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてください。
1日16時10分に発生した石川県能登地方を震源とする地震の津波注意報は、これ以上津波が大きくならないと判断し、2日10時00分に全て解除しました。
津波注意報が発表されていた沿岸では津波に伴う海面変動が観測されておりますので、今後1日程度は継続する可能性が高いと考えられます。
海に入っての作業や釣りなどに際しては十分な留意が必要です。
(今後の地震活動の見通し)
過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度7程度の地震に注意してください。
特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。
また、この地域では、3年以上地震活動が続いており、当面、継続すると考えられますので、引き続き注意してください。
なお、今回の地震の揺れは従来より広範囲に広がっています。
また、海底で規模の大きな地震が発生した場合、津波に注意する必要があります。
(気象庁機動調査班(JMA-MOT)の出動)
気象庁は、この地震により震度5強以上が観測された地域を中心に、地震動による被害調査及び震度観測点の状況確認のため、本庁地震火山部、東京管区気象台、新潟地方気象台、富山地方気象台、金沢地方気象台及び福井地方気象台からなる気象庁機動調査班(JMA-MOT)を派遣します。
【「令和6年能登半島地震」の最大震度別地震回数表(1月2日・16:00まで)】
今回の地震で亡くなられた方々の御霊が安らかなことをお祈り申し上げます。
また、お怪我をされた方々、被害を受けられた多くの方々に心からお見舞い申し上げます。
これ以上、被害が拡大することなく、少しでも早い復旧を願っております。
余震を含め震源の深さが浅いことから地震の規模(マグネチュード)が小さくても大きな揺れが発生する可能性があります。
また、本震の震源域から地震活動は能登半島の西部に広がっています。
全域で強い揺れの震源になる可能性があると考えられます。
ところで、震災の混乱に乗じた火事場泥棒的な行為、詐欺行為を行う者、また、地震兵器だの政府による陰謀だののキブレ風味的な陰謀論を面白おかしく扱う者の存在を絶対に許してはならないと思います。
そのようなキブレ風味を社会から抹殺することが、復興に必要な要素の1つと強く感じます。
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