
1/144スケール対応の新武器セット第3弾、
「システムウエポン003」が発売されたので、
これまでのシステムウエポン2種類に続き
003も買ってみました。
今回はガンダムGP01やGP03Sの持つ
ビームライフルと、陸戦ガンダムや陸戦ジムが
持つミドルサイズのシールド陸戦タイプのセット。
オーソドックスな組み合わせですね。
システムウェポン001と002がどちらもジオン軍用の武器だったので、
今回の003はどちらも連邦軍MS用の装備品となりました。
という訳で、レビュー行ってみたいと思います。
↓パッケージ外観と梱包内容です。

パッケージングはこれまでと全く同じです。
無駄なブリスターパッケージや説明書まで個別にビニール梱包されている点も
変わる事は無いですね。
パッケージ裏にはしっかりと「プラモデル」と書いてあるのにね(^^;
ランナー枚数はC2まで合わせると一応5枚になりますね。
↓組立説明書です。

パーツ数はそれなりにありますが、
今回は組み換えパターンに制限が多くてアレンジはしにくくなっています。
ブリスターパッケージに入っている、組み立て済みの武器を取り出してみます。
↓GP01/03S用ビームライフルです。

誰も望んでいないタンポ印刷は今回も健在です。
しかし武器の造形とディテールはそれなりに良いので
塗装前提なら悪くないかもしれません。
↓陸戦シールドです。

シールド表面には増加装甲をかぶせる為のダボ穴が4箇所開いています。
ディテール風に見せてごまかそうとしていますが、
目立つと言えば目立ちますね。
シールド取付穴はHGUC陸戦ガンダムより上方向へ少しズレているようです。
シールド裏には可動式のバイポッドがあり、
設定通りに展開してシールドを立たせる事ができます。
↓どちらの武器も、ここまで分解できます。

シールド上のパイプは接着されていて外せません(接着剤が見える)。
シールドの裏には最初から裏打ちパーツが付いていますが、
これも内側で爪か何かでガッチリ固定されていて、
外そうとしてもなかなか外せません。
私は壊しそうだったので諦めました(接着はされていないっぽい)。
ライフル、シールドともに着脱可能なパーツは全て寸法がしっかりしているようで、
001の時のような不具合は無く、固定力も丁度良い感じでした。
若干エネルギーパックが緩いかな?
↓ハンドパーツセットのA1ランナーです。

ハンドパーツの構成はやっぱりいつも通りですね。
右ライフル持ち手、左右武器持ち手が連邦用角指とジオン用丸指
それぞれに用意されていますが、
手甲は連邦ジオン各2個ずつしか無く、それぞれ1個足りません。
ランナーを見ていると002と全く同じ物に見えるのですが、
ランナータグには003の刻印があります。
全く同じなら個別刻印入れずに金型を共用すれば良いと思うのですが、
ランナータグの裏面を見ると、版権表示等の文字フォントさえ変更されていたりします。
また002ではあったPS(材質表示)が003ではなくなっています。
↓武器組み換え用パーツのA2ランナーです。

ランナー状態のものにも、やっぱりタンポ印刷がされています。
心なしか今回は印刷箇所が減った?
↓ウエポンラックのBランナーです。

存在そのもが無駄以外の何物でも無いような気がしてならないウエポンラックも健在です。
ランナータグの個別表記も無く、002と完全に同じ物になっています。
こんなもの入れるくらいなら、武器をもう1種類入れるとか
左の銃持ち手とか平手とか入れるかすればいいのに。
ガンプラファンには確実にソッチの方が喜ばれると思うのは、
私だけでしょうか?(^^;
↓武器組み換え用パーツのC1ランナーです。

ライフル用パーツはスライド金型使いまくりですね。
基本的な作りは決して悪くないというか、むしろ結構良かったりもします。
↓ライフル用パーツのC2ランナーです。

たった3つのパーツで構成されています。
全てスライド金型で1パーツ成形になっています。
こんなところにも、タンポ印刷は健在です。
各ランナーのパーツを用いて、商品解説にある武器を作ってみます。
↓GP03S用ロングレンジ・ビームライフルです。

このライフルはガンダム0083ルンガ沖砲撃戦において
GP01Fbが一度だけ使用したものですね。
本来はGP03S(もしくはGP04G)の為に開発されていたものです。
立体物としてはGFFのGP01やGP03Sに付属していた事がありますが、
ガンプラとしては初めての立体化でしょうか?
ディテールも過剰ではなく全体のバランスもとれていて
なかなか良い感じです。
砲身部分は4パーツ構成でモナカ割りじゃ無い点はとても良いポイントなのですが、
各接続部で若干角度がズレやすく、まっすぐな直線にしづらい感じもしますね。
他のレビューサイトさんでも、完璧にまっすぐな砲身になっていないようです。
ただ接続しただけだと、遠目に見たら砲身部分が曲がって見えてしまいます。
塗装派の人は完全にまっすぐになるよう微調整を繰り返して、
その後流し込み接着剤で固定してやった方が良いでしょうね。
左右のフォアグリップは完全固定です。
右側はベースレールとグリップが別パーツですが、
左側はいかにも上下スイングしそうなデザインで一体成型の固定式だったりします。
↓ショートバレル・ビームライフルです。

システムウェポン003オリジナル武装です。
本体は基本的に通常ライフルと同じで、バレル部とセンサーが変わっています。
バレル下部に装着されるグレネードランチャーは
ガンダムMk-Ⅱのビームライフルにオプション設定されているものと
同じデザインになっています。
↓グレネードランチャーです。

知らない人も居るかもしれませんが、
ガンダムMk-Ⅱのビームライフルには、
オプションでグレネードランチャーを装着できるようになっています。
アニメには登場していませんが(もちろん後付け設定です)。
過去にガンプラでは一度も付属していませんが、
立体物ではGFFのガンダムMk-Ⅱティターンズ仕様にて付属していました。
今回初めてプラキット化されたので、
発売されてまだ日も浅いRGガンダムMk-Ⅱのビームライフルに
装着できないか試してみました。
システムウェポン003のパッケージにもRGガンダムMk-Ⅱが載ってる事ですしね。

比較してみて最初に思ったのが、グレネードランチャーの大きさが極端に違う事。
どうもGFFがオーバースケールでシステムウェポン003がちょっと小さめなようです。
RGガンダムMk-Ⅱのライフルに取り付けられないか試してみましたが、
画像の通り、残念ながら全くダメでした。
というのも、グレネードランチャーは接続部が
ショートバレルライフルのバレル接続部にのみ固定できる形状なので、
どうあがいてもショートバレルにしか取り付けできません。
完璧なまでに、どうにもできません。
これを期待した人も居たかもしれませんが、
今回も希望は絶望になるのでした(苦笑
ちなみにHGUCガンダムMk-Ⅱのビームライフルは
エネルギーパックまで本体と一体成型の為、
グレネードランチャーを無加工で装着する方法は存在しません。
↓陸戦シールド装甲追加タイプです。

これはどのMSが装備していたか忘れましたが、
確か公式に設定が存在していたものですよね。
通常の陸戦シールドに装甲1枚かぶせるだけです。
MSへの取り付けには、グリップタイプを手で持つ方法と、
接続軸で腕部へ直接固定するタイプの2つの接続パーツが付属します。
↓大型クロー装備型シールドです。

なんとなくバンシィの左腕クローを思い出しますね。
HGUCバンシィでは完全固定で動かなかったクローも、
このキットでは全ての関節部が可動します。
可動部は全て軸可動の為、左右方向へ角度を変える事はできません。
上2本だけでも基部がボールジョイントだったら良かったかもしれませんね。
↓パイルバンカー追加型シールドです。

先端部に2本のパイルバンカーを備えシールド全体の装甲を強化しています。
パイルバンカーは左右が独立可動しますが、伸縮幅はあまり長くないです。
それぞれ内側に大きな肉抜き穴がありますが、
成型色も手伝って、そこまで目立ったりはしません。
ウェポンラックに関してはシステムウェポン001及び同002と全く同じもののため、
今回も組み立てずレビューは省略しています。
ウェポンラックの詳細は
システムウェポン001のレビューをご覧下さい。
各装備を手近なHGUCガンプラに持たせてみました。
↓デルタプラスwithロングレンジビームライフル&パイルバンカーシールド。

HGUCデルタプラスのシールド接続は四角い軸接続の為、
システムウェポン003のシールドを無加工で腕部へ固定する方法はありません。
その為、ハンドグリップタイプにして左手に持たせてみました。
ロングライフルはデルタプラスに似合いそうだったのですが、
良い感じしますね。
やはりデルタプラスには長砲身のライフルが似合います。
↓ギラ・ドーガwithショートバレルライフル&大型クローシールド。

ビームマシンガンが主武装のギラ・ドーガには、
ショートバレルが似合うかなと。
クローはやはり連邦系MSよりもジオン系MSの方が似合いますよね。
ギラ・ドーガのシールド接続は丸軸なのでそのままつけれそうでしたが、
実はシステムウェポン003のシールド接続軸は
一般的なHGUCの丸棒接続軸よりも一回り太くなっていて、
そのままではユルユルすぎてまともに固定できずスッポ抜けます。
↓ジムⅢwith通常型ライフル&陸戦シールド。

私は陸戦ガンダムとか持ってないので、ジムⅢが一番近いかと。
ライフルは良いとして、シールドはこちらも接続軸の径が合わず
まともに固定できません。

システムウェポン003のシールド接続軸は
前述の通り一般的なHGUCの3mm接続軸より一回り太くなっている為、
そのまま付けようとしても穴が広すぎてユルユルで固定できません。
この場合、軸の方にセロハンテープをひと巻きしてやると、
丁度良い固定力になり、安定して装備できるようになります。
またその状態でシールドを何度か回転させてやったりしてると、
セロハンテープが少し剥がれてくるので、
システムウェポン003のシールド装備をやめたくなったら
グリグリ回して外せば、セロハンテープも綺麗に剥がせるようになります。
手軽にできる方法なので、オススメです。
陸戦シールドは接続軸の取り付け場所が、
HGUC陸戦ガンダムのものよりも上の方へ数mmズレているようです。
私は陸戦ガンダムは持っていないので直接は比較できませんが、
一応HGUCジムⅢに装備した場合の装着位置の参考用画像を上げておきます。

ジムⅢに装備させる感じでは、特に違和感は感じませんね。
HGUC陸戦ガンダムに装備させたらどうなるのかな?
↓システムウェポン003基本構成一覧です。

今回のセットは001や002と異なり、
各組み換えパーツの接続方法が限定されていて、
組み合わせパターンがかなり少なくなっている印象でした。
特にシールドはパッケージに載ってる3タイプ以外ほとんどできないんじゃ?
クローとパイルバンカー同時装備とか、そういう遊びができても良かったような。
という感じで「
システムウェポン003」レビューでした。
前回の002が個人的にちょっと良い感じだったので、
間が開いた事もあって改善されてきているかもしれないと
サンプル画像を見て期待していたのですが、
造形は良くなっていて生産のばらつきはなくなっているものの、
上記のように最大のセールスポイントである組み換えに制限が多くなってたり、
接続取り付けがなぜか問題だらけだったりと、
やっぱり相変わらずの謎仕様となってしまいましたね。
デザイン・ディテールだけは良いので、
ホント余計な事せずに素直に作ってくれればいいのに。
MSハンドといい、ビルダーズパーツはファンの期待を裏切るコンセプトでも
あるのでしょうか。
などと酷評しているように見えますが、
密かに今回も3個買いしてたりします(もちろん仕様をわかっていて)。
また近所のJoshinさんで安くなってた001を1個追加購入したので、
うちにあるシステムウェポンはこれで
001×5個、002×2個、003×3個となってたりします。
そういえば002発売当時は003にギラ・ズール用ビームショットライフルが
予定されていて、開発画稿も公開されていましたが、
いつの間にか変わってしまってたのですよね。
個人的に期待してたので、ビームショットライフル欲しかったのですが…。
やっぱり3連続でジオン武装は避けたかったのかな?
<ろあの~くのガンプラ"システムウェポン"レビュー>
・システムウェポン001
・システムウェポン001(ガトリングへのシールド接続パーツ自作)
・システムウェポン002
・システムウェポン003