
まいど、修羅場です。
4月だというのに真夏日を記録したゾンビランドから無事帰還しました。アニメの方は見たことが無いのです。Aロメロ監督のゾンビ映画大好きな私としては見ない方が良いゾンビ作品と想像していますが、どうでしょう。
今回のレンタカーは日産レンタカーを選びました。ただ単に最安値だったからですが、いつもトヨタレンタばかりのトコロを久々にマツダを借りたら楽しかったので、それならやっちゃった日産も乗ってみたいなと。普通車の最廉価グレードなのでマーチが来ると楽しみにしていたのですが、旧ノートがやって来ました。青空の下で輝く車体の鮮やかな青色からe-powerかと期待したのですが、そこはレンタカーの最廉価グレード、スーチャーも付いてない素ガソリン車でした。当然ですが残念デス。
もう9年も前になりますか、この型のノートがパリサロンでデビューした時にコレは良いクルマかもとちょっと気になったのです。ルノーと共同開発のシャシーにBセグ3気筒でスーチャー付いてと当時には目新しい組み合わせ。ところが2012年に国内販売されて店頭で見た時にドアを開いただけで「ダメだこりゃ」と思うような仕上げだったので、試乗もせずにカタログだけ頂いて帰ったのでした。
あれから8年がたち、年間販売台数ナンバーワンも取った売れた車種なわけですが、どんな感じのクルマなのか初試乗です。
レンタカー屋で手続きを済ませ、運転席に乗り込みます。

D型ハンドルのチルトを上の方に調整しますがテレスコは無し。座席を前に引き出してポジションを決めました。で、サイドミラーの確認、バックミラーの確認…ミラーを弄っても角度が変わらない、というかデジタルミラーでした(笑
しかし妙な違和感を感じますので、普通のミラーに戻そうと試みますが操作が分かりません(汗 律儀に店を出るまでお見送りをするため待機しているレンタカー屋の店員さんに聞いてみます。防眩レバーの位置にあるレバーが通常ミラーとの切替えです、バックの時は必ずデジタルミラーに戻してください。と教えていただきました。とりあえず普通のミラーにしてレンタカー店を出発します。デジタルミラーについては、あとで時間があるときに確認することにします。
で、借りてた4日間で色々試しましたので書きますが、このデジタルミラーは私はダメです。映像も通常コントラストに違和感があり西日が差すと真っ白になり何も見えなくなります。液晶の解像度(低DPI)とFPSの関係だと思いますが動画にも違和感があり、期間中で慣れるかなと思いましたが私はダメでした。
一番の問題は、視野角が通常のミラーと変わらないのに距離感が分からなくなることです。信号待ちの様子ですが、

デジタルミラーではかなり背面にトラックが寄っているように見えます。
前の写真とカメラ位置が違いますが、実際の鏡だとこういう感じで見えます。
後部画像が鏡に映るよりも拡大して映るので、後ろとの距離が近いように感じてしまいます。
折角のデジタルミラーなのだからCピラーの死角もフォローする広角の情報を映し出せばいいのに、リヤウィンドウに見える範囲を拡大して映すだけ。コレはガッカリ装備でした。ドアミラーのデジタル化も不安になるなぁ。
ホテルの駐車場でバックも試しました。
駐車場にバックで停めたのですが、クルマの直ぐ後ろにアパートのドアがあるように見えますよね。これを振り返ってみると
こんな感じで、アパートのドアと車体とは2m近く離れています。そしてサイドウィンドウからちらりと見えるメッシュのフェンスが車体直後にもあるのです。
バックになるとミラーの左側にアラウンドビューがでます。が、死角で子供が歩いていれば気が付く便利な機能かもしれませんが、上から見て断面の小さいポールやメッシュのフェンスなどの動かない障害物は確認がしにくいです。さらにバック時に一番見たいのはリヤバンパーと後ろの障害物との映像(普通はナビに映るバック映像)で、車輪止めに後輪が当たる前に壁や何かにリヤバンパーがぶつからないのかを注意したいのですが、肝心のバック映像が何処にも映らない。アラウンドビューの上からの俯瞰映像では情報量が少ないし、ソナーも付いていたけど目の粗いワイヤーメッシュのフェンスに対しては警報音が出ませんでした(汗
バックだけではなく、前進で車輪止めに前輪を停めるのも注意が必要です。
なぜかフロントバンパー下部に、樹脂部品カバーが下に張り出しているのです。(写真でオレンジの波線を足した部位まで)なので、ちょっと高い車輪止めに前進でいくと擦ります。ホントにBセグ量販大衆車なのでしょうか…
で、走り出して感じたのがクーラーが弱い! マニュアル操作のエアコンでしたが、内気にして一番低い温度にして最強の風量にしても冷たい風がなかなか出てこない。まだ外気は30度でこれですから、チョッと厳しいなぁ。
おまけに室内が冷えてないのにアイドリングストップします(笑
アイドリングストップは運転席右側にあるボタンを押せば解除されるのですが、マツダと違って長押しする必要が無いのは良いですね。
しかしながら、このボタンを見てください。
左上から時計周りにアイドリングストップOFF、追突防止OFF、レーンキープ警告、横滑り防止OFFの4つのボタンがありますが、なぜかレーンキープ警告のみ動作しているときにランプが点灯して、キャンセルするとランプが消える逆動作なのです。インターフェイスを統一してくれよ…
で、インターフェイスついでにシフトレバーにロックレバー下にボタンがあります。
これオーバードライブ解除ボタンかと思ってたのですが、スポーツボタンでした。果たしてこのグレードでココにこんなボタンが必要なのかは疑問です。マツダ2にもスポーツセレクトスイッチはありましたがレバーではなくコンソール側についていました。
確かに低グレードなのでしょうが、デジタルモニターを付けるよりも他にやるべきことがあるんじゃないかなと個人的には思います。生産が長くなって低グレードでも装備が充実してきたマツダ2とは正反対ですね。
そんなこんなで装備でイイところがアイドリングストップをキャンセルするボタンだけ、という…
で、走っての感想なのですが…
・ブレーキ効かない
・低速での小回りダメ
・ステアリング操作をしていて思っている通りに曲がらない。切り増ししていくと切り始めが超オーバーで直ぐに弱アンダーの印象。ハンドル操作に合わせられないボディの動きが違和感を増幅。曲がってるときに路面の凹凸を受けると簡単に取っ散らかってしまう。
・低回転でのパワー不足 かといって回転でパワーを出せるCVT制御ではない。
・スポーツモードにしても回転上がるだけで何も変わらないCVT制御がダメダメ。
・燃費も悪い
申し訳ないのですが、走っていてコレはイイや!という点を見つけられませんでした。
所詮は最廉価のレンタカーグレードではあり、そこかしこからあふれるコストダウン感の中でドアインナーレバーだけがメッキでキラキラと自己主張しているのは「お出口はこちらですよ!クルマを出て楽しみましょう」というメッセージなのかもしれません。
オーナーさんには申し訳ないくらい大変辛口になりました。しかし同条件で乗ったMazda2がとても良かっただけに同じセグメントでこれだけ違うのかとホントにガッカリした次第です。 e-powerだとどうなるのかは分かりませんが、それなら現行のノートで試してみたいですね。
~本日のまとめ~
・個人的にはどんな車でもイイところを見つけて褒めてあげたいと思うのですが、残念ながらアイドリングストップボタンにしか褒めるところが見つかりませんでした。
・Bセグメントの作りこみに各メーカーの特色が出て面白いですね。次は現行スイフトの素モデルに乗ってみたいなぁ。