
ここのところ、モンデオのブレーキペダルを踏み始めると、毎回
『カコン』というか、
『コツン』というような小さな音と軽い振動が前隔壁(フロントバルクヘッド)から伝わってくるのが気になっている。
これがオートバイなら、キャリパーのネジが緩んでいたり、フロントステムのナットが緩んでいたり・・・と、ユルユル様の仕業なのだけれど、クルマだとどのあたりなのだろう?初体験だったので、色々と調べてみた。
この音と振動が出るのは、冷間時からの始動直後に良く気がついた。ペダルを踏み直しても、毎回出る。しかも、音は結構前隔壁の近いところからに感じられる。とにかくボンネットの中からなのは確かそうだ。タイヤハウスからではないだろう。
もしキャリパー周りやブレーキパッド関連なら、一旦回る方向にズレが落ち着くので、ブレーキを踏み直ししたときには再発せず、暫く経ってブレーキを踏んだときに再発するので、今回の症状(ペダルを踏む度に毎回大小はアレども音が鳴る)とはちょっと違う。一応先月タイヤ交換したときにフロントブレーキ周り、ステアリング周りのがたつきを確認して問題無さそうだったので、原因は別にあると踏んだわけだ。
で、色々と確かめたら、どうやらタイトル写真のブレーキペダルを踏むトルクを伝達するロッドが音の原因みたいだ。
RHDのモンデオは、ブレーキマスターが左側にそのままある。コストダウンと思うかもしれないが、エンジンが後方排気なのでブレーキマスターを運転席側に寄せるのはまともなエンジニアなら行わない変更だろう。マスターは左側にあるが、写真を見てのとおりかなりしっかりしたロッド(丸棒)が回転伝達しているので、ブレーキの踏み具合は文句なしだ。
ふと思いついて、このロッドを掴んで揺すってみたらがたつきが感じられた。ロッドは左右をメタルで受けているようなのだが、ここのガタつきが今回の犯人のようだ。車体左側の部分はブレーキ負圧のユニットが邪魔で上からは確認できなかったが、運転席側は下の写真の通り。
ロッドを掴んで揺すると、確かにこの軸受けのところでガタがある。おそらく反対側も同様だろうか。ステー類はごつい形状だし、かなりしっかりとボディに固定されているので、軸受け部だけの問題だろう。これなら今回の事象は安全を損なうような異音と振動ではないと判断した。
次回クルマに潜るときにでも、車体左側の軸受けとステーの固定状態を確認すればOKだろう。
この症状を直すには、調整やケミカルでは対応が出来ないので、ロッド左右のステーを交換するしかないだろう。ということで、気休めにグリススプレーは拭いておいたが、黙視点検であと1年の延命と決定した。
はるか遠くの島国から部品が到着したので、整備手帳にイグニッションコイル交換の顛末を載せた。お時間のある方は是非覗いてやってください。次回はリヤブレーキパッド交換だな。
#修正:トルクロッドというと、トルクを伝達する棒(ねじりの伝達棒)の一般名称というイメージが自分には
#ありましたが、自動車のトルクロッドというと、足回り関連の部品に限定する?ようで、
#今回のようなブレーキの伝達でつかう丸棒とはちょっと区別して使用されているようです。
# なので、トルクロッドという表記は修正しました。
Posted at 2012/06/12 12:53:07 | |
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モンデオ問答 | 日記