何してるでお気付きの方もいらっしゃる事かと思いますが、この度快適化を求めるがゆえにチューニングと言う長らくの旅をさせておりました当該船外機が無事手元に戻って参りました!!
いやぁまぁまぁ長かったな....
もう本体の構造すらうろ覚えの状態ですが....
まずこの子の出戻り最初の仕事ですが、可搬式船外機スタンドへ置いてみる!
ウン!置き具合はバッチリ。
ただそんな簡単に完ぺきな仕事は出来ませんね。
この折り畳み式のスタンドは、あくまでも楽々移動させるには最適ですが....
幅が狭いのでチルトアップが出来ません(爆)。
固定のハンドルを外せば可能ですが....
まぁ使い勝手として何を取るかですね。
と言うわけで届いたら早速火入れ式をしたいのですが.....
その前にまずはお手入れから。
アノード3か所よりまぁまぁ白い粉が吹き始めていたので取り外します。
砂も溜ってますな.....
本体にも白色錆は移りそうな勢いです。
磨きをかけて地金を出します。
所謂腐食の犠牲になって働いてもらわんといかんけんね。
船外機メンテナンスの基本中の基本。
ここは気が付いた時こまめに磨いておくべきです。
さすれば本体の腐食は相当抑えられます。
さて戻ってからの始動!!
少しリコイルロープが重くなったかな?
数回引けどもかからず少々焦りましたが、チョーク引いて3発くらいでパリンパリンの小気味よい2ストサウンド&オイルの混じった排ガスで充満(笑)。
久し振りの癖になるいい匂いwww。
無事火入れは完了。
バケツの水でアイドリングから中域あたりまでスロットルを回しますが....
何か香ばしいくないかい?
いや!キャブの下にガソリン溜っとるやんけ....orz
早速オーバーフローしておりますwww。
戻ってきてすぐにキャブ外しからの洗浄ゴミ落とし~!!となってしまいました(笑)。
ちなみにキャブレターの外しにくいこのモデル、ちゃんと雅工房さんで細かな加工を頂き着脱をかなり容易にしてくれています。
多分社長相当何回も取り外しては取り付けてを繰り返したんだろうなぁ...m(_ _)m
またセッティング際してメインジェットは#90に取り換えて頂いたようです。
で、バラシてみるとフロートタンクには案の定かなりのゴミ入っていたので逆に安心(笑)。
オーバーフローの場合は大抵ダイヤフラム周りの小さなゴミが原因なのでキャブクリーナーとパーツクリーナーを駆使して徹底洗浄。
エアーインテーク、カットされていますね。
で、エンジンケース内部にはそう言った研磨の鉄屑やアルミ屑もかなりありましたのでそちらも入念に除去。
その後何度か回しましたが、ガソリンの漏れは確認出来ず。
ホッと一安心です。
まずは最低限の着荷チェックを無事終えました。 バケツテストではありますがノークレームです!!
さてこの船外機ですが....
茨城県にあります小型船外機専門のチューニングショップである雅工房さんへ数か月預けておりました。
YouTubeなどで検索いただければすぐにヒットすると思います。
小型船外機の特に2ストチューニングでは超有名ショップさんです。
今回のDT4と言うモデル、正直2ストチューンにはあまり向いていないモデルなんですが、あえて無理を言って受けて頂きました。
なぜかと言いますとヘッドとシリンダが一体式の珍しい形状ゆえにヘッド面研が思うように出来ません。
さすればDT5やDT8にすれば?と言う事なんですけど....
DT5の大きさになるとセダンに載せるの本当大変です。
こんな積み方してますからねwww。
で、この4馬力本体が私の車に乗せるの正直限界なんす(笑)。 横向きでかがんでの積み込み、持病のヘルニアがマジで悪化しそうですwww。
そこをまずご理解頂きたい。
なのでいずれ実家大阪に戻っての余裕があればもっと大きな馬力も考えておりますが、しばらくはこの子(4馬力)で遊んでみようと思っております。
ちなみに一番気になる今回のチューニング費用(価格)ですが、申し訳ありませんがあえて書きません。
ご想像にお任せ!でお許しください。
何故なら単純に4馬力だからこの価格では無いから。
そして書いてしまうと工房にご迷惑をお掛けする可能性があると言う事なんです。
手順として電話で問い合わせ→船外機を送付→機関全般のチェック→見積もり作成頂く。
当然中身が腐っていてチューニング以外に部品交換必要箇所が増えますと見積もり価格も気もちよいくらいに跳ね上がりますからね(笑)。
また部品供給が絶版になってチューニング自体が出来ない、またチューニングし難い機種なんてのもあります。
メーカー、機種、年代、状態などなどで価格がかなり変わります。
要はよく話し合って納得してから出すって感じの流れですね。
で、この子はエンジン内部こそ割って見てませんでしたが、オーバーホール時の必須交換パーツを除いて中身診断は非常に良好との評価を最初に頂きましたのでチューニング費用以外の余分な出費は掛からず済みました。
で、肝心のチューニングの内容の方ですが.....
キャブ加工、ヘッド面研、吸気ポート・排気ポート加工、シリンダー、ピストンなどWPC加工を加えて頂きました。
特にWPC加工により少々回転数上げても耐久性能はかなりアップしているようです。
てな具合で目指すは時速20kmオーバー!
そして重い荷物を載せてのプレーニング(滑走)です。
メーカーや個体差はあると思いますが大体見聞きしている速度なんですが、2馬力2スト船外機で8~12km程度、3~4馬力で10~15km程度がノーマルの速度かと思います。
※一般的な釣りの装備1人乗船時。
本来雅工房さんの5馬力フルチューニングだと時速30km超えと言うバケモノのような爆速仕様もございますが、当方のDT4は快速仕様と言う感じで製作して頂きました。
そう快速仕様!!たぶん...
で、それなら2馬力のチューニングでよくね?って話なんだけど....
2馬力4ストでも雅工房さん時速20kmオーバー船外機製作されていますからね。
で、私の見解は!?
1点目 燃料供給システムの問題。
基本付属タンクしかないので無くなると毎回蓋を開けてガソリンを入れないといけない。
※トーハツは逆輸入の3.5馬力仕様に燃料供給システムがありますがそれを付けるとかえって費用かさみますwww。
ちなみにこちらのDT4は外部タンク内部タンク両方使えるのでガス欠のリスクなし。
内部タンクを呼び燃料として使えるので安心感は大です。
2点目 アクセルスロットルの問題。
現行4ストモデルなら大抵付いているので問題ございません。
しかしながら2ストに拘った場合ほとんど付いてないのでカスタマイズが必要となります。
※単車のパーツなどよく流用しているのを見ます。
3点目 リバース(後進)シフトの有無。
現行4スト2馬力は船外機を180度回転させて後進?
ホンダ空冷2馬力などは動画などでよく見ます。
ちなみに以前使っていた2ストヤマハは180度回転が出来ませんでした。
後進はあまり使いませんが、港内での低速移動やボートの離着岸などではあった方が断然便利です。
4点目 2馬力チューンの船舶の免許是非。
この問題は私が声高にとやかく言うのは暗に避けたいと思いますが、事故など起こした際なども含め面倒は起こしたくないと言う気持ちが大きいので免許を私は取っちゃっいました。
ありがとう給付金(笑)。
まぁ船舶免許&船検は船長責任が発生しますので手軽さは無くなると言うデメリット、あと法定備品を必ず積まないといけませんから一長一短ですな。
と言う訳で2馬力2ストを快適に活用すると言う事は、特に1の燃料負圧システムを取り付けての外部タンク仕様やアクセルハンドルの取り付けなど馬力アップ以外に余計なコストがかなりかかるのは言うまでもありません。
最終的にはこのコストアップが私の中で一番の壁になったのかもwww。
そしてこの4点の中でも特に燃料爆喰いの2スト船外機において外部タンクの恩恵はやはり非常に大きいところがございます。
で、肝心の実測速度は?
まだ判りませんwww。
これからです。
結果出なければ、1年以内にこの子売り飛ばすかもしれません(爆)。
1人乗りを絶対条件としても気象状況やボートの種類によっても条件は変わりますから、期待値はほどほどにしておきますね。
と言う訳でまずはこのGW期間、慣らし運転(最低5時間)を行って参りたいと思います。m(_ _)m
海が待ち遠しい.....