小型船舶と言う目線とゴムボートと言う目線が交錯しますので、所謂通常の小型船舶ボートを所有されている方との考えは多少ズレると言う事もさきに記載させて頂きます。
で、現状使用しているモノから検証してみる。
とりあえずホムセンで間に合わせで購入した50mロープに付き太さや素材に何の気も付かず使っているもの。
本当感覚で購入したモノですwww。
これはこれで条件が揃っていれば充分使えます。
ところが条件に当てはまらないと走錨したりして使えません。
また使っているうちに撚り(よ)が酷くて使い難くなってきたり経時変化で固くなってきます。
これこそロープ素材の特性や編み方に違いによる落とし穴があります。
まずはロープの太さと強度について!
ロープについては細ければかなり長いモノを積めるし軽い装備として使い易いし何よりも安いと言う反面、強度が落ちるし引っ張る際に手に食い込むため危ないし扱い難い。
また逆に太くなると長くなればなるほど邪魔だし何よりもコストとして高い。
また強度についてもそのボートに対する適正以上の強度があるとこれまた逆に危ない。
※小さなボートで過剰な強度のロープでアンカリングするのも大きな波が来たりすると非常に危険。
それを考えた場合あくまでもゴムボート目線で考えるなら適合範囲は4~8mmの太さが良いと思う。
なお下記ロープ撚りにも記載しているが、撚り方で強度や手触りも変わるのでそれに合わせて太さも考えれば良いかな?と思う。
次にロープの撚り方について!
大きく分けて3つ打ち、8つ打ち、12打ち、の3つに分けてみる。
・ 3つ打ち。
私が現在使っているのおそうだが、一般的にロープと呼ばれる代表的な打ち方。
ストランド(小縄)を3本撚って作られるが、非常に強度に優れており価格も比較的安い。
アンカーロープにも良く使われる。
ただし太くなればなるほど凹凸が大きくなり手触りは良くない。
また柔軟性に欠け一方向によじれる事があり取扱いはその特性を知る事が必要。
・ 8つ打ち(クロスロープ)
8本のストランドで構成された編み込み型のロープ。
強度は3つ打ちよりやや落ちるが、柔軟性がありよじれにくい。
手触りも良くアンカーロープだけでなく係留ロープや牽引ロープとしても使われる。
価格はやや高い。
・ 12打ち(金剛打ち)
中芯と12本のストランドから構成される。
よじれにくく耐摩耗性に優れ手触りも非常に良い。
値段が高い上、強度は3つ打ちに比べ2/3程度に落ちる。
そして最後に最も重要な素材について!
まず基本的な事として綿や麻と言った天然由来のモノなどは水に浸ける関係上腐ってくるからNG。
なので合成繊維が基本軸となる。
またアンカリング使用と言う特性から水に沈む素材、つまり海水(比重1.02)により比重の高いモノのがアンカーロ-プに適している。
合成繊維素材は沢山あるが比重を優先させると以下3つの素材に絞られる。
【比重の高い(沈む)合成繊維の主な素材】
・ ポリエステル(※テトロン) ~ 対候性(優)、耐水性(優)、比重1.38
※テトロン 東レと帝人が製造するポリエステル繊維の事。
・ クレモナS(ポリエステル&ビニロン) ~ 対候性(優)、耐水性(優)、比重1.34
クレモナの名称はビニロンの事で、クラレの登録商標で。
・ ナイロン 1.14 対候性(優)、耐水性(優)、比重1.38
ビニロン PVA繊維(ポリビニルアルコール繊維)。
繊維強度が高く、耐候性・耐薬品性に優れているなどの特長から、工業用、産業用の分野で広く用いられています。
但し水に濡れると固くなる性質がありアンカーロープとしてはやや不向き。
※ クレモナS クレモナ60%、ポリエステル40%のロープです。
ビニロン100%の場合は水にぬれると多少硬くなるという欠点がありましたが、それの欠点を補うために混紡にしたものです。
ビニロンほど硬くはならないが、それでもやや硬化する。
【比重の低い(浮く)合成繊維】
・ ポリプロピレン(PP)
ポリエチレン(PE) 比重0.94。ポリエチレンロープは軽量で水に強く、強度がありショックスレに強い。
色の発色性が良い、耐薬品に優れている。
硬くてすべりやすい。
・ ポリエチレン(PE)
.硬くて滑り易いという部分はあるが、軽量で水に強く、強力でショックにも強い。色の発色も良く様々な色のロープがあります。漁業用網や農園芸用ネットなどに使用される。
ちなみに私が使っているオレンジ色の4mm3本撚りロープはPP素材www。
とりあえず値段から入ったために硬くて拠れるし何よりも比重が小さいのでアンカーロープに全く適していない素材(爆)。
価格は50mで千円程度と安価だがやはりイクナイwww。
それでも凪いでる日には問題なく使えるロープです。
と言うわけで釣りに行けない断捨離の日々を送っている間に気になっていたロープとリールを思い切ってポチっておきました。
金剛打ち100m4mmで約3,000円。
中に入ってた紙です。
編み込まれているので強度は落ちますが、手触り良く拠りから解放されるのが何よりも嬉しい。
アオリネットと言うブランドのロープリールですが、ちょっとお高い4,000円ちょぃ。
ロープ巻いておきましたが、まだ少し余裕があったので5~6mmの太さでもいけそうでした。
別角度。
で、現状のロープは役目を終えて第2の人生を送ってもらいます。
アンカーリフターなど移設終了。
あと補助の漬物石は3kgから2kgに落としました。
さてこうなると試したいのが人情なんだけど.....
特に今日なんぞは絶好の日和だけど所用があって行けません。
早くて月末頃がフィールドテストかな?
とりあえず楽しみです。