こんばんは(0 0)/
うちの200系クラハイの12ヶ月点検のあいだに、ディーラー店舗にある新型MIRAIの試乗をすることが出来ました。今回はそのような訳で2010年登録のTEIN脚クラウンハイブリッドとの比較が出来ましたので、ユーザー目線でさくっとレポートしてみたいと思います。
新型MIRAI発売当初、その大柄なボディとまだまtおだインフラの進まない水素燃料という構成に、まあ私自身は手を出せる製品じゃ無いなあと思って、遠くから見てるだけで動かしてみようという気にもならなかったんですが、某自動車ジャーナリストの方の動画を見てて、ラグジュアリー派のグランドツーリング用途だったらその静かさ、しっかりした乗り心地、スムーズさでは欧州系輸入車の上を行くかもとコメントされているのを観てて、こりゃクラウンより静かなのか・・・、とちょっと興味が沸いたもので。
・・・この、フロントグリルだけは、あくまで私の個人的乾燥ですから参考にしないで頂きたいですが、「水陸両用車」然とした鼻先の造形は、恰好良いとは感じられなくて。
あとは、6ライトのクーペ型セダンって感じでなかなか良いデザインです。
リヤトランクは、
せんまい、狭い。
左右はゴルフバッグ横積みほどの幅は確保されているようですが、奥行きがめっちゃ無い、これだとうちの200系クラハイより更に狭い。
ゴルフバッグ2セット。3セットは、逝けるかどうか難しそうだゾ。
最初のうちの画像はショウルーム内のモデルですが、これは試乗したもの。
フロントシート後ろ背のとこに後席用の握りバーが無いタイプで、この本皮革張りの仕上にバー無しだと、後ろの席に乗って前を見た場合、とーっても安っぽい仕上に見えちゃう。
一応、お見積りを作って頂きましたが、ええとこれはZ-エグゼクティブパッケージというタイプだから高いほうではありますが、8,900,000円なり。
・・・さてさて、では900諭吉の価値が私にとってはどんなか、試乗スタート。
まずは、ドライバー側のドアを開いて、中を撮影。
このモデルには本皮革張りと合成皮革張りがある?
まあでも、このシートは、座ってみてとても身体になじみます。
というか、走らせてみて、シートがしっかりしてて背中のラインをきちんと包む感じ、ボディへの取付けがしっかりしてるという印象です。
200系クラハイだと、シートはそれなりの包み込まれ感、シートとボディの取付はこのMIRAIに比べると走ってる最中のギャップ越えで、バタバタしちゃう感じ。
こういうの体感するたび、クラウンはそうじゃないなあ、BMW/ベンツ/AUDIといったクルマはここの違いで高級感、しっかり感が出てるよなあって思います。
MIRAI、良いですね。
次には当然、インストゥルーメントパネル、というかメーターを見ます。
ちょっとスマホの画像なんで色味が褪せた感じだから参考に、実際のものはもっと鮮明で綺麗なので実車をぜひ見て確認してくださいね、と一応言い訳します。
なに、これ。
いやいやいや、最新のベンツのまでとは行かなくても、液晶パネルとしてこの平面且つ面白みの無いデザイン、これは無いでしょう。
12年前のクラハイと比べて、え これはつまらな過ぎる!
これだったら、レクサスのアナログを主体としたレーシーな「計器」という言葉の響きが似合うようなあのメーターのほうが断然良いですよ。
NAVIは、そうですねこれくらい大きい画面が嬉しいですね。
んで、ボディなんですが、これはチープなメーターパネルデザインとは一転、いやホントにしっかりしてて、実に良い。BMWの5尻を試乗したときのあの剛性の高いボディの乗り味に似てて、サイドシルも高さがあるしセンタートンネルの幅も(水素タンクがあるからかも知れませんが)広く、
Aピラーも太くてがっしりしてる。
このクルマ、新型15代目クラウンと同様、フロントサスペンションダンパーを受ける上部の板金はアルミ一体成型のごっつい塊で、フロントタワーバーは純正では付いてないけどBMWみたくエンジン前後にクロスメンバーがめぐらされていて、がっしりどっしりした走行感は、200系クラハイとは段違いでした。
これこそ、レクサス系までとはいかなくても、最新のボディって誇れるな。
脚周りも、太くてがっしりしています。
リヤサスペンションロワアームなんか、アルミ製です。
こっちは、スマホで撮影した、ちょっと劣化画像(すみません)。
ずうっと走り出して、室内に侵入して来る車外騒音の小ささは、特筆。
これは、200系クラハイはもう、太刀打ちできない。ホントに静かです。
遮音にも制震にもコストをしっかり掛けて来たな、という感じ。きっとサイドウィンドウなんかのガラスの厚みもしっかり取ってあるんじゃないですか。
クラウンと全然違うもん。
ドア内張りは、前後ともこんな感じ。
・・・で、路面段差、荒れからの振動は、相当減衰しちゃってる。ちょっと飛び出てるかのようなマンホールの上にわざと乗りあげても、ぬるっといなして走る。
街中や高速道路をジェントルに飛ばすシチュエーションなら、このクルマはとっても良いですよ。
んで、スポーティに走りたい向きの人がハンドルやシートに伝わって来て欲しいと思うような、いわゆるステアリングインフォメーションは、
・・・あの、
これは電動パワステの200系クラウンよりも希薄、というか、無いです。
路面の状態とか、わかんない。
エコ、ノーマル、スポーツモードとあって、切り替えても、どれもあんま変わった気がしません。
加速性能。
このクルマは、車両重量1,950kg、車両総重量2,250kg。
因みに全長4,975mm、全幅1,885mm、全高1,470mmと、もう車格的にはクラウンクラスは遥かに超えて、LS級。
その割には、加速は結構、元気です。
SPORT MODE で逝きましたが、騒音はなんかね、疑似的に作られた擬音?
が低いレベルでひゅーんって言ってて、段無しで加速していきます。
でも200系クラウンハイブリッドの加速と比べると、加速は遅い。伸びが無い。
きっと、テスラじゃないけど、でもローンチモードかなんか設定してその時だけ目の覚めるような加速が出来るようにしようと思えば、幾らでも出来るクルマなんじゃないかと思うのですが、このクルマはそうじゃない走らせ方をオーナーにして欲しい設定でしか売らないのでしょう。
サスペンションの強さ。
これは、ノーズダイブはTEIN脚のうちのクラハイがほとんどしない停止行程でも最後に「ゆるん」ってなるので、ラグジュアリー脚ですね。
街中でももっとコーナーを速めに走らせたかったけど、ステアリングインフォメーションが全く掴めないもんで、怖いのでやりませんでした。
ロールもどんな具合かは、ちょっと分らなかったです。
ボディ剛性なんですけど、相当高い剛性を与えられているようですが、バーっと加速してってブレーキをすーっと踏んでったところでちょっとボディ下がブルルルンって揺れました。高速道路でもない街中だから、100km/h以下の速度帯でですよ。何回か、これ感じました。
この挙動は、逆に200系クラハイでは体感したことが無いので、どうなんでしょうね。ホイールベースは2,920mmと結構長いので、なんだろう、まだ剛性を上げないとベンツとかには追いつかないのかしら。
まあでも、シートがボディとガッチリ取り付けられてて、しっかり身体を捕まえててくれる感じは、200系クラウンと比べても羨ましいなあ。
ブレーキ。
これは、回生があんまり効いて無いのかも知れませんが、カックンブレーキには全くならないので、非常に綺麗にスムーズに停止まで進みます。
でも、停止最後のところでクラハイは綺麗に止まりますが、このMIRAIは最後の瞬間まで後輪から押す、押すが続くので、うーむ。
ちょっとニュートラルにして、自然に止まるに任せようとするけど、あららこれはどうやったらニュートラルになるのかしら。
うーん、これは慣れないといけないのだろうな。
さて、そんでそんで、MIRAI乗ったから、今度は200系クラハイちゃんで横浜みなとみらいに遊びに行きましょう!
行くぞい!(^_-)-☆
いやー、クラハイちゃん。
MIRAIからこのTEIN脚、TOM'S強化ブレース、レクサスIS-F用リヤスタビ、あとはノーマル純正パーツで生焼けのクラハイに乗って走り出すや、
いや脚が硬い、硬い。
普段は、他の国内外スポーツセダンとかに比べてもきっとソフトな脚なんだろうなあって思ってたけど、MIRAIから乗り換えると道路のギャップやらマンホールやら歩道切り下げ段差やら、どれ乗り越える際にも「どっしんどっしん」って感じで、なんだ私、結構硬い脚のクルマに乗ってたんだ、って思いました。
んで、段差を乗り越える際の脚から上のボディのバタ付き感は、MIRAIがいかにしっかりした造りで脚も柔らかく路面をいなしてるか思い知らされました。
2008年モデルのMC前、なのであのプリウスとかの嫌な擬音は無いから、ゆっくり走行してる際の静寂さでは、このクルマもいまだに第一級。
でも、自分自身は静かでも、遮音やガラスの厚みにはコスト掛けてないし、マジェスタにはあるダッシュサイレンサーなんかも無いから、走っていると外からの騒音(タイヤ走行音、周りのクルマの五月蠅い排気音等)は車内にどんどん侵入して来ちゃう。
そういう部分は、MIRAIの外部騒音をも抑える車体がうわて、上手。
そのかわり加速は、クラウンハイブリッドの勝利。
このパワートレインと燃費性能を、当時同じ機構のGS450hから移植して200万円も安いプライスタグで市場に出した、という点で、やっぱ庶民のトヨタです。
んじゃ、ゆっくり自宅に帰ることにしましょう。
なるほどー、いまのクルマは、そんな感じか。
クルマはねえ、いろんな楽しみ方がありますから、面白い。
速い、超エコ、先鋭、だけが魅力って訳では無いし、
でも、ジャーマン3や魅惑のデザインに包まれた欧州車の美しさは、憧れ。
・・・あ、追伸。
運転手席の下に、袋から出そうとしたむき身の飴を、落としてしまい、
どんだけ覗いても手を突っ込んでも、見つかりません(*ノωノ)
今週、ディーラーに逝って、取って貰わなくちゃ。
おっしまい。