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2023年07月30日

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第29弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第29弾!!
今回の”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、かなり古(いにしえ)のを持ってきましたゼ(^^;


まだ日本にマイカーという文化が根ざす以前、いや、それを根付かせようと各社が奮闘していた昭和30年代のモデル、母体は意欲作でしたしマニア以外でもご存じだとは思いますが派生?であるこのモデルはマニアか爺様世代の広島市民位しか知らんのではないかとw


って訳で今回はこのクルマ↓がお題!

『マツダキャロル600』
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キャロル、一時途絶えるもネーミング復活、スズキアルトのバッジチェンジとして細々今でもラインナップされていますがかつてはマツダを支えた人気車でしたね、ご同輩w

1960年(昭和35年)R360クーペで軽乗用車界に参入したマツダ(当時東洋工業)がそれに続く第二弾で1962年にリリースしたのがキャロル360,R360は簡素な造りとミニマムなボディながら性能もそこそこで廉価という点から評価は高かったも”クーペ”と名乗るだけあり実質の2シーター、これでは家族皆で乗れるファミリーカーとしては失格で先発のスバル360やスズキスズライト(後のフロンテ→アルト)の敵にはなり得ず本格的ファミリーモデルとして満を持して発売したのがキャロル360になる訳です。

昭和37年(1962)2月に発売されたキャロル360
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キャロル360は前年の昭和36年、東京モーターショーにて「マツダ700」として参考出品、その評判が上々だった事もあり当時オーナーカー=軽自動車がマストだった事から360ccにデチューンしR360クーペに変わり軽自動車市場に進出した訳です。

ただキャロル360は将来の普通車(小型車)参入も見込んだ設計であり当時軽が室内スペースの確保からなる2BOXスタイルが常だったところトランクルーム兼用のボンネット、キャビン、車体後部のエンジンルームで構成する見栄えのいい小型車並みの3BOXノッチバックスタイルを採用、当然これだとサイズ制限の部分で特に後席頭上スペースがキツくなるもRrウィンドゥを逆反りさせるクリフカットスタイルとしてこれを解決、外車では稀に見られる特徴的なデザインで国産では初採用でアクは強いながらキャロルの最大の個性として人気の一つでした。

また、小型参入の意欲を表すようにR360クーペから引き継ぐRrに搭載されたエンジンも当時の軽自動車の枠を超える贅沢な4気筒5ベアリングのアルミ製、水冷4サイクルOHV機構を採用し18psを絞り出すモノで軽=2サイクルで白煙モクモクと言った印象を覆す画期的なモノ、Rr搭載の為、風圧が利用できずボディRr後端にダクトを設けファンによる強制水冷としてのも大きな特徴!

4気筒、アルミのRrエンジンが個性的だったキャロル360
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4人がラクに座れ(あくまで当時の感覚)水冷4ストの高性能の割には価格も抑えられたキャロル360は大ヒット、それまでの”国民車”と言われたスバル360を怒涛の勢いで人気を奪い一時は軽自動車No1の売り上げを誇るまでになり気を良くした?マツダはこのキャロル360をベースにいよいよ念願の普通小型車市場に進出、それがお題のキャロル600です。

360発売の9か月後の62/11に発売されたキャロル600
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600は360が2ドアだった事に対し普通車らしく4ドアも設定(2ドアもラインナップ)したのが大きな特徴ながら600発売後の63/9には軽自動車初の4ドアが360にも追加されています!

キャロル600の概要

全長3200㎜
全幅1325㎜
全高1340㎜
ホイールベース1930㎜

エンジン
RA型 水冷4気筒600cc OHV 28ps

グレード
600モノグレード(360はSTD/DX)

駆動方式/ミッション
RR/4MT

サスペンション
前後トレーリングアーム

ただ600は360版とは違い車検制度の対象(当時軽は無車検)、軽免許では乗れない、税金が普通車となり大幅に上がる、その割には走行性能以外はサイズも大型バンパー以外軽のままで室内空間は同じという点から評価は得られず僅か2年での幕引きとなりました…。

オーバーライダーを備え360よりも立派な大型化したバンパーのみが360との外観上の大きな違い!
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室内は360と同一
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エンジンはショーモデルの700ccを100ccボアダウンした600cc
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高度成長期の中でマイカー(小型車)の夢は膨らむばかりの中、キャロルに限らずスバルもホンダも軽ベースの普通車をリリース、これらは輸出用を転用し国内販売したものでしたがやはりキャロル同様の理由からパッとせず短命で終わってます。

スバル450
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ホンダN600E
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キャロル600の場合は1964年発売のファミリア800セダンのパイロット的役割と見なすべきで事実キャロル600のエンジンが基となり新発売ファミリア800に搭載されていました!

以上のようにファミリアの下敷きとなったキャロル600、360は好評でもあり特に1962~63年はベストセラー、総生産台数26万台弱に対し600は2年間で僅か8800台という内容、勿論幼少期でも600なんてワタシも見かけた記憶なく特に東日本ではスバル450やホンダN600Eよりもいなかったんじゃないか?と思います、現存実働が博物館以外にあるか否かですが往年のレア車=変態車として独断で認定です(^^)v

変態度指数:★★★★★
ブログ一覧 | 変態車 | クルマ
Posted at 2023/07/30 17:09:44

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