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2025年08月06日

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第45弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第45弾!!
納得のマイナー・モデルを振り返る”第45弾、今回の主役は90年代バブル崩壊時の”クロノスの悲劇”の一旦を担った(マツダ)ユーノスプレッソ&オートザムAZ-3を取り上げます!

プレッソ&AZ-3は下級ファミリアが基本のため”クロノスの悲劇”には直接関係していませんがバブル期に第三極を狙い勝負を掛けたマツダ、既存カペラをベースに幾何学的に兄弟車種を乱発、それらをマツダイメージを薄める「アンフィニ店」「ユーノス店」「オートラマ店」「オートザム店」等に振り分け更にマツダブランド店(マツダオート、〇〇マツダ)でも扱い一気にシェア拡大を狙った”マツダ5チャンネル政策=クロノスの悲劇”って感じでクロノス下級でも似たような車種乱発を行っていました、これらが後にマツダを深刻な状況に追い込んだのは有名なお話…。

プレッソ&AZ-3はこの時代に一定の支持を得ていたスペシャリティクーペとして1991年に発売されました!
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プレッソは多チャンネル政策で唯一?成功したユーノスロードスター(1989年)の販売チャンネルのユーノス店扱いでありデビュー当時はロードスターのクローズドモデルとして提唱されライトウェイトスポーツとして一定の注目度がありました、AZ-3は軽・小型専門店のオートザム販売でありプレッソとの違いはエンブレムのみの完全双子モデル、AZ-3はガルウイング軽スポーツで大きな注目を浴びたAZ-1の兄貴分的立ち位置を与えられています。

オートザムAZ-3
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当初はロンドンで発売、半年遅れで91/6に国内に両モデル発売、マツダの人気モデルであったピュアスポーツのRX-7を小さく凝縮したようなH/Bクーペで2+2的で見かけは挑戦的なスタイリングながらシャーシは当時のファミリアベース、このためロードスターとは別物のFFモデルだった点がその後のこのモデルの運命が決まった感じ…。

アラウンドウィンドを持つ3ドアHBクーペ
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後席はミニマムながらFFの恩恵でサイズの割には広いラゲッジを持つ!
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プレッソで注目されたのが当時世界最小であった1.8L V6エンジン、これは先に発売されたクロノスからの換装で当初世界的にも注目を集めましたが直後、三菱がランサー6/ミラージュ6で1.6L V6をデビューさせ”世界最小V6”の称号はわずかな期間でした。

プレッソに搭載されたK8-AE型1.8L V6エンジン
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尚、AZ-3には小型扱い店というキャラクターからファミリアの直4、1.5Lを搭載、プレッソとAZ-3の最大の違いでしたが93年よりAZ-3にV6、プレッソに直4がラインナップしこの時点で違いはエンブレムのみという事になっています。

ユーノスプレッソ&オートザムAZ-3の概要

全長4215㎜
全幅1695㎜
全高1310㎜
ホイールベース2455㎜

エンジン
K8-ZE型 V型6気筒 1.8L 140→145ps
B5-ZE型 直列4気筒 1.5L 115/120ps

タイプ
3ドアHBクーペ

駆動方式/ミッション
FF/5速MT、4速AT

サスペンション
前:ストラット 後:ストラット(4IRS)

車重 :1030~1160 kg

プレッソ&AZ-3はバブル崩壊以降も1998年までラインナップ、7年間のモデルライフで両モデル併せて22万台(年平均31000台強=月平均約2700台)という決して商業的には成功とは言えずこれはデビュー後時を空けずに急速にスペシャリティクーペ市場の縮小とバブル崩壊、そしてRX-7の如くFRではなかった点が大きかった感じです。

オシャレと利便性を高めた3ドアHBクーペだったものの…
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この時代シルビアを除きスポーツクーペと言えどもセリカ、プレリュード、CR-X等もFFで成功はしていたながらプレッソ&AZ-3はRX-7を寸詰まりにしたようなデザインが不評、ロードスターのような軽快さやリトラも不採用でインパクトがなく最大の売りであったK8-ZE型V6も実際ワタシも経験はあり確かに静粛性は認められるもそもそもスポーツモデルに静粛性を求めるユーザーは少数、パワー的にも驚くようなモノもなく還って多気筒小排気量の部分で低速トルクの不足感が強かった記憶が残ります。
ファッション/デートカー需要としてもシルビアやプレリュードの敵にはならずB5-ZEはややガサツで廉価版丸出しで敢えてプレッソ&AZ-3を選ぶユーザーというのは少なかった訳ですネ。

内装デザインには当時から定評のあるマツダでしたが特別感はなくインパネもスポーティさ&オシャレさは感じず大衆車ファミリアの延長線って感じでスペシャリティモデルのイメージは皆無

91~96年モデルのインパネ
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96年以降エアバック搭載モデル
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まぁ振り返ればトチ狂った時代、パイもないのにやたら車種乱発を行い深刻な状況に陥ったマツダはこれを糧にイメージ一新で現在では主に意識高い系には好評なメーカーに変貌、その意味ではクロノスもこのプレッソ&AZ-3の存在も無駄ではなかった?とも思えます、まず往時でもなかなか観れなかったプレッソ&AZ-3も間違いなく変態車の一角に数えてもおかしくない、そんな風に思います!!

変態度指数:★★★☆☆
ブログ一覧 | 変態車 | クルマ
Posted at 2025/08/06 15:57:41

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この記事へのコメント

2025年8月6日 21:44
お疲れ様です。
いつもありがとうございます。

我がアレッタくんもデミオスポーツを謳うならこのB5-ZE(DOHC16V)を積んで欲しかった!(笑)
さてプレッソ/AZ-3ですね!(笑)
プレッソはユーノスブランドだからV6でもいいけど、AZ-3はファミリアベースなんだから1.6Lでもいいから4WDターボにすればもう少しは注目浴びたかと(笑)
ラリーバカな私だから の発想なんですが、もしAZ-3で4WDターボ(ワイドボディ)があったならインプレッサSTi22Bほどではないにしてももう少しは売れた(ラリーストしか買わない?(爆))可能性もあると思いますね!
コメントへの返答
2025年8月6日 22:46
実際ベースのファミリアに4駆モンスターがあったのでプレッソ&AZ-3でも出そうと思えば出せたでしょうね…。

ただマツダとしてはラリーバカにはファミリアで対処しコッチはファッション性でアピール、S13シルビアの初期やプレリュードの路線を狙った感じ、まぁどの道売れなかったのは当時のマツダの政策では火を見るより明らかw

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